なんやかんやで蘇っちゃったので異世界でアイドルになる事にしました

氷華

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第38話

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「ゲフォ!ゲフォッ!」

「あーあー、ちゃんと水飲め」

何度目かの休憩時間、流石に歌いっぱなしはキツくて思いっきり咳き込んでしまった。

「あ、ありがと」

「シュウゴ、流石に毎回歌わせてたら喉イカレちまうぞ」

「それもそうなんだが、その日の気分で歌い方が変わるからな。どんな時も対応出来ないと意味がないんだよ」

「う~ん。確かにそうだけど」

「じゃあさ、じゃあさ」

手を上げながらヒカルはキラキラした笑顔を向けて言ってきた。

「その日の最後に姫ちゃんが歌えばいいんじゃないかな?」

「あ?どういう事だ」

「姫ちゃんも、練習するはするけど別室で。その日の最後に全員で合わせる。気分で変わるなら何回も聞いて合わせるより、1回聞いて合わせられるようになった方がいい。だから、姫ちゃんと合わせられる回数を極端に減らして練習する。1ヶ月もあれば僕らならそれが出来ると思わない?」

挑発的な態度で、笑うヒカル。

「なるほどな、いい考えだ。予測不可能の屋上の歌姫に1回で合わせられなきゃダイフェスで優勝なんて夢のまた夢だ。となると、、、毎日18時にスタジオに再集合して合わせる日程に変更するぞ」









〆◾️〆◾️〆◾️〆










「それで追い出された、と」

リビングのテーブルで仕事をしていたハルキさんは苦笑していた。

「笑わなくてもよくないですか?」

「ごめん、ごめん。あのユウ君がそんなにふてくされた顔をしているのを見るのは何年振りかなと思うとつい」

「ふてくされた、、、?」

そんな顔したつもりはないんだけど。

「それならお風呂に入って来たらどうだい?それか地下にトレーニングルームがあったから軽く運動するのもいいね」

運動か。
そういえばこっち側に来てから全然身体を動かしてないな。
歌うのにも体力いるし、後々コー監督の映画にも出なくちゃいけないからな。

「運動します」

「そうかい?なら、タオルと冷蔵庫に入ってるペッドボトルを持っていくといいよ」

「はい、ありがとうございます」

取り敢えず、部屋戻って着替えるかな。

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