なんやかんやで蘇っちゃったので異世界でアイドルになる事にしました

第３４話

「ハルキさん、ハルキさん」

「ん？どうしたんだい、ユウ君」

車の中で散々騒いだからなのか、みんなして夢の中に行ってしまい、その前に眠っていた僕は入れ替わるように目を覚ました。

「《ヘルメス》ってどんな所何ですか？」

「そうだね、、、簡単に言えば《オルフェス》と同じ、高級住宅街の１つだ。違いとしては、こっちは一戸建ての家が主になっているところかな？マンションみたいな高い建物は１つもない、お屋敷まみれの場所だ。セキュリティーも半端じゃない。楓宮監督の別荘はその中でもトップクラスのセキュリティーと生活設備が整っているんだよ」

流石、コー監督だな。
理解するのに必死になるよ。

「ユウ君、なんか変わったね」

「見た目がですか？」

「見た目もだけど、雰囲気とか性格とか」

何年もユキを見てきただけあって、鋭いな色々と。ミラーに映るハルキさんはいつもように優しく笑っている。

「そう、ですかね？」

「うん、きっとそうだと思うよ」

嬉しそうに、嬉しそうに、ただ笑っている。

「誰のおかげなんだろうね、一体」






















その答えは、わかっている。
多分、ハルキさんだってなんとなく。












でも、答えを言う必要はない。
ユキも同じ事を思っているだろう。














「『さあ？誰なんでしょうね』」














僕がユキを変えて、

ユキが僕を変えて、

みんなが僕らを変えた。


















それが答え・・なんだから。