26 / 61
第17話
しおりを挟む
どうしてこの曲を選んだんだろうか。
それは僕自身もわからない。
ただ、いつもこの曲を聴いているアイツが。
アイツだったら、この曲を。
どんな風に演奏するのか。
純粋に疑問に思ったから。
この曲をリクエストしたのかもしれない。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
「シュウゴが好きな曲だ。いいねぇ、久しぶりにやろうよ」
フワフワした茶髪の青年が言った。
「そうですね。アップにしては激しめですが、リクエストですしね」
メガネで制服は模範解答通り。
いかにも優等生みたいな青年も賛成していた。
「ハハッ、良いじゃぁねか」
褐色肌の青年は意気揚々にベースを構える。
「んじゃ、これでいくか。各自好きなようにアレンジしていいからな。ただし、互いの音をよく聞けよ。ぶっ壊したりしたら許さねぇから」
シュウゴもギターを構えた。
「1、2、3」
カウント終了と共に大きな音の塊が耳を震わせた。
MEで聴いた時とは違い、確かにアレンジが入っていた。
しかも、綺麗に互いの音を壊さないように。
なんだろう。
MEで聴いた時より、ずっとずっと上手く感じる。
それに、なんか。
「楽しい」
〆◼️〆◼️〆◼️〆
「おい、どうだった?」
いつのまにか曲が終わっていた。
まだ耳に残っている音はひたすらさっきまで演奏していたアレンジ曲を繰り返していた。
「、、、いい」
「本当!?ふふん、姫ちゃんに褒められタァ!」
食らいつくように顔を近づけてきたフワフワ青年は僕に笑顔を向けた。
「あ!そういえば、自己紹介してなかったね」
「そういえば、そうですね。では」
優等生はブレザーのポケットからAIパットを取り出して自己紹介をした。
「僕は1年C組の水条カズヤです。よろしくお願いしますね」
「えっ、あ、え」
「フレカー、交換しましょう」
丁寧に差し出された手にはAIパットが握られてて、フレカーの交換画面が表示されていた。
拒否したらなんかめんどくさそうなことになりそうだったから、大人しく自分もAIパットを取り出して交換する。
《フレンドカード》ーーーーーーーーーーーーーーーー
【国立楓宮芸能学園学生証】
水条 カズヤ
出席番号)1年C組8番
所属部活)第1学年学級代表委員会
所属チーム)The Crazy Owl
所属事務所)
コメント)
バンドでドラムをしております。
どうぞ宜しくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうも」
「はいはーい!次は僕だよ!僕は内田ヒカル。姫ちゃんと同じクラスなんだよね。僕とも交換しよ!」
同じ様にAIパットを重ねられた。
この辺りで色々と諦めた。
《フレンドカード》ーーーーーーーーーーーーーーーー
【国立楓宮芸能学園学生証】
内田 ヒカル
出席番号)1年A組2番
所属部活)
所属チーム)The Crazy Owl
所属事務所)
コメント)
最高の音を聞かせてあげる♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふふふーん♪姫ちゃんのフレカー、ゲット!」
「最後は俺だな。パット借りるぜ」
強引に奪われてそのままフレカーが交換された。
《フレンドカード》ーーーーーーーーーーーーーーーー
【国立楓宮芸能学園学生証】
鳥海 ヒビキ
出席番号)1年D組11番
所属部活)
所属チーム)The Crazy Owl
所属事務所)
コメント)
ベースやってる。
よろしく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほらよ」
投げられて返されたパットを慌てて受け取る。
「俺は鳥海ヒビキ。まぁ、肌の色見りゃわかるかも知んねーが日本とアメリカのハーフだ。正確にはハワイアンだけどな」
手元のAIパットを見る。
フレンドリストに3つ、新しく名前が登録された。
1日に、3つも。
「終わったか?ヒカル」
「うん、終わったよ」
「そうか、じゃ次だな」
そう言うとシュウゴは僕の方をじっと見た。
「、、、何?」
そう聞き返すとニヤリとシュウゴが顔を歪ませた。
『なんかヤバイ!』
頭の中でユキの警告が聴こえて、すぐに扉に向かって逃げようとした。
けど、そんなのお見通しだったらしくアッサリとシュウゴに掴まれ、羽交い締めにされた。
「ハイハイ、逃げない逃げない」
「ヒッ!な、何す、るの」
「こうするの!」
その言葉と共にシュウゴは僕の上半身の服を脱がせた。
「うわぁ!」
「おー、こう見るとしっかり男の身体なんだな」
「返せ!」
「嫌だね。ヒビキー、パス」
パーカーとタートルネックのTシャツは見事に宙を舞い、ヒビキの腕の中に収まった。
「良い感じに改造しろ」
「任せろ」
「ちょっと!ねぇ!」
僕の声なんか届いてなくて、顔を隠せないから必死になって体を縮めていると、裸になった上半身に赤いブレザーが羽織られた。
「寒いのかい?これ着ておきなよ」
腕を通すとカズヤは笑顔を浮かべながら前のボタンを締めてくれた。
「服を改造してる間に、ヒカル」
「ほいほい!おまかあれ!」
「えっ?」
「ハイハイ、姫ちゃん。ここ座って」
椅子に座らされて、後ろにはヒカルが立つ。前には何故か三面鏡を持ったカズヤがいた。
「動かないでね」
「え?」
ヒカルの手にあったのは、銀色の髪切りバサミだった。
「ちょ、っと」
「let's start!」
〆◼️〆◼️〆◼️〆
捕まり、服を剝かれ、髪を切られ、色々とあまりに息の整ったチームワークに計画性を感じつつ、思考を放棄して何も考えない様にしていると、髪を切っていたヒカルの手が止まった。
「ふふん、ジャーン♪」
三面鏡に映っていたのはまぎれもない自分だった。
でも長かった前髪は切り揃えられて左顔を隠す様に流れていた。
カールのかかっていた後髪はストレートにされ、さらに長く肩甲骨あたりまで伸びて1つにまとめられていた。
「な、にこれ」
「せっかく綺麗な顔してんだから隠すなんて勿体ないじゃん。だから、見える様にした。あ、でもミステリアスな感じにしたかったから前髪切り揃えて左に流して顔を隠したの」
「おー、似合ってんな」
「本当にお似合いですよ」
返す言葉も見つからず、呆然としているとちょんちょんと肩を後ろから叩かれた。
「こっちも出来たぜ。着てみろよ」
渡された服はさっき剝かれたもので、パーカーはフードと前のジッパーが取られていた。しかも、無地だったはずの背中には金色の今にも羽ばたこうとしているフクロウが刺繍されていた。
タートルネックの方は逆に中央に下からへそ上ぐらいまでジッパーがつけられていた。
「ほら、着ろよ」
「えっ、あ」
「ったく、着替えも出来ないのかよ。ほらよっ」
カズヤのブレザーを脱がされ、代わりに改造された服を着せられた。
「おぉ、中々」
「これは、、、良いですね」
「姫ちゃん、カッコイイ」
「お前の持ってるヘッドホン似合う様にしたから安心しろよ」
、、、安心できるか!
ふざっけんなよ!
人になにしてんだよ!
『イチ兄が壊れた、、、』
フラリと歩いて帰ろうとすると、再び腕を掴まれる。
「何、もう、帰りたい」
「歌ってけ」
「は?」
「歌ってけよ」
何を言ってるんだか。
散々人で遊んで。
ムカつく。
ムカつくから、歌ってやるよ。
お前らへの仕返しとして、な。
それは僕自身もわからない。
ただ、いつもこの曲を聴いているアイツが。
アイツだったら、この曲を。
どんな風に演奏するのか。
純粋に疑問に思ったから。
この曲をリクエストしたのかもしれない。
〆◼️〆◼️〆◼️〆
「シュウゴが好きな曲だ。いいねぇ、久しぶりにやろうよ」
フワフワした茶髪の青年が言った。
「そうですね。アップにしては激しめですが、リクエストですしね」
メガネで制服は模範解答通り。
いかにも優等生みたいな青年も賛成していた。
「ハハッ、良いじゃぁねか」
褐色肌の青年は意気揚々にベースを構える。
「んじゃ、これでいくか。各自好きなようにアレンジしていいからな。ただし、互いの音をよく聞けよ。ぶっ壊したりしたら許さねぇから」
シュウゴもギターを構えた。
「1、2、3」
カウント終了と共に大きな音の塊が耳を震わせた。
MEで聴いた時とは違い、確かにアレンジが入っていた。
しかも、綺麗に互いの音を壊さないように。
なんだろう。
MEで聴いた時より、ずっとずっと上手く感じる。
それに、なんか。
「楽しい」
〆◼️〆◼️〆◼️〆
「おい、どうだった?」
いつのまにか曲が終わっていた。
まだ耳に残っている音はひたすらさっきまで演奏していたアレンジ曲を繰り返していた。
「、、、いい」
「本当!?ふふん、姫ちゃんに褒められタァ!」
食らいつくように顔を近づけてきたフワフワ青年は僕に笑顔を向けた。
「あ!そういえば、自己紹介してなかったね」
「そういえば、そうですね。では」
優等生はブレザーのポケットからAIパットを取り出して自己紹介をした。
「僕は1年C組の水条カズヤです。よろしくお願いしますね」
「えっ、あ、え」
「フレカー、交換しましょう」
丁寧に差し出された手にはAIパットが握られてて、フレカーの交換画面が表示されていた。
拒否したらなんかめんどくさそうなことになりそうだったから、大人しく自分もAIパットを取り出して交換する。
《フレンドカード》ーーーーーーーーーーーーーーーー
【国立楓宮芸能学園学生証】
水条 カズヤ
出席番号)1年C組8番
所属部活)第1学年学級代表委員会
所属チーム)The Crazy Owl
所属事務所)
コメント)
バンドでドラムをしております。
どうぞ宜しくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうも」
「はいはーい!次は僕だよ!僕は内田ヒカル。姫ちゃんと同じクラスなんだよね。僕とも交換しよ!」
同じ様にAIパットを重ねられた。
この辺りで色々と諦めた。
《フレンドカード》ーーーーーーーーーーーーーーーー
【国立楓宮芸能学園学生証】
内田 ヒカル
出席番号)1年A組2番
所属部活)
所属チーム)The Crazy Owl
所属事務所)
コメント)
最高の音を聞かせてあげる♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふふふーん♪姫ちゃんのフレカー、ゲット!」
「最後は俺だな。パット借りるぜ」
強引に奪われてそのままフレカーが交換された。
《フレンドカード》ーーーーーーーーーーーーーーーー
【国立楓宮芸能学園学生証】
鳥海 ヒビキ
出席番号)1年D組11番
所属部活)
所属チーム)The Crazy Owl
所属事務所)
コメント)
ベースやってる。
よろしく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほらよ」
投げられて返されたパットを慌てて受け取る。
「俺は鳥海ヒビキ。まぁ、肌の色見りゃわかるかも知んねーが日本とアメリカのハーフだ。正確にはハワイアンだけどな」
手元のAIパットを見る。
フレンドリストに3つ、新しく名前が登録された。
1日に、3つも。
「終わったか?ヒカル」
「うん、終わったよ」
「そうか、じゃ次だな」
そう言うとシュウゴは僕の方をじっと見た。
「、、、何?」
そう聞き返すとニヤリとシュウゴが顔を歪ませた。
『なんかヤバイ!』
頭の中でユキの警告が聴こえて、すぐに扉に向かって逃げようとした。
けど、そんなのお見通しだったらしくアッサリとシュウゴに掴まれ、羽交い締めにされた。
「ハイハイ、逃げない逃げない」
「ヒッ!な、何す、るの」
「こうするの!」
その言葉と共にシュウゴは僕の上半身の服を脱がせた。
「うわぁ!」
「おー、こう見るとしっかり男の身体なんだな」
「返せ!」
「嫌だね。ヒビキー、パス」
パーカーとタートルネックのTシャツは見事に宙を舞い、ヒビキの腕の中に収まった。
「良い感じに改造しろ」
「任せろ」
「ちょっと!ねぇ!」
僕の声なんか届いてなくて、顔を隠せないから必死になって体を縮めていると、裸になった上半身に赤いブレザーが羽織られた。
「寒いのかい?これ着ておきなよ」
腕を通すとカズヤは笑顔を浮かべながら前のボタンを締めてくれた。
「服を改造してる間に、ヒカル」
「ほいほい!おまかあれ!」
「えっ?」
「ハイハイ、姫ちゃん。ここ座って」
椅子に座らされて、後ろにはヒカルが立つ。前には何故か三面鏡を持ったカズヤがいた。
「動かないでね」
「え?」
ヒカルの手にあったのは、銀色の髪切りバサミだった。
「ちょ、っと」
「let's start!」
〆◼️〆◼️〆◼️〆
捕まり、服を剝かれ、髪を切られ、色々とあまりに息の整ったチームワークに計画性を感じつつ、思考を放棄して何も考えない様にしていると、髪を切っていたヒカルの手が止まった。
「ふふん、ジャーン♪」
三面鏡に映っていたのはまぎれもない自分だった。
でも長かった前髪は切り揃えられて左顔を隠す様に流れていた。
カールのかかっていた後髪はストレートにされ、さらに長く肩甲骨あたりまで伸びて1つにまとめられていた。
「な、にこれ」
「せっかく綺麗な顔してんだから隠すなんて勿体ないじゃん。だから、見える様にした。あ、でもミステリアスな感じにしたかったから前髪切り揃えて左に流して顔を隠したの」
「おー、似合ってんな」
「本当にお似合いですよ」
返す言葉も見つからず、呆然としているとちょんちょんと肩を後ろから叩かれた。
「こっちも出来たぜ。着てみろよ」
渡された服はさっき剝かれたもので、パーカーはフードと前のジッパーが取られていた。しかも、無地だったはずの背中には金色の今にも羽ばたこうとしているフクロウが刺繍されていた。
タートルネックの方は逆に中央に下からへそ上ぐらいまでジッパーがつけられていた。
「ほら、着ろよ」
「えっ、あ」
「ったく、着替えも出来ないのかよ。ほらよっ」
カズヤのブレザーを脱がされ、代わりに改造された服を着せられた。
「おぉ、中々」
「これは、、、良いですね」
「姫ちゃん、カッコイイ」
「お前の持ってるヘッドホン似合う様にしたから安心しろよ」
、、、安心できるか!
ふざっけんなよ!
人になにしてんだよ!
『イチ兄が壊れた、、、』
フラリと歩いて帰ろうとすると、再び腕を掴まれる。
「何、もう、帰りたい」
「歌ってけ」
「は?」
「歌ってけよ」
何を言ってるんだか。
散々人で遊んで。
ムカつく。
ムカつくから、歌ってやるよ。
お前らへの仕返しとして、な。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる