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side:とある新入生
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入学式、それは新しい日常の始まりの合図。
なんて、どっかの誰かが言っていた気がする。
寮から学園はたったの5分。
その道のりには100を超える楓の木が緑を広げて風に揺れて新入生を歓迎している。
赤いブレザーに身を包んだ新入生が寮から学園に次々と足を踏み入れる。
正門から玄関に向かって歩いてると、隣を黒い影が通り過ぎた。
立ち止まってよくよく見れば、その細い身体を隠すように大きめの黒パーカーを着て玄関に向かって歩いている。
「、、、っ」
息を呑んだ。
ほんの数秒。
僅かにフードからのぞいた顔に。
目元は見えなかったものの、綺麗な形をした唇と真珠みたいな白い肌が目に焼き付いた。
黒い影はそのまま吸い込まれるように校舎に入って行った。
春は出会いの季節。
名前もわからないその生徒に毎日会えると思うと、何故か心が踊った。
なんて、どっかの誰かが言っていた気がする。
寮から学園はたったの5分。
その道のりには100を超える楓の木が緑を広げて風に揺れて新入生を歓迎している。
赤いブレザーに身を包んだ新入生が寮から学園に次々と足を踏み入れる。
正門から玄関に向かって歩いてると、隣を黒い影が通り過ぎた。
立ち止まってよくよく見れば、その細い身体を隠すように大きめの黒パーカーを着て玄関に向かって歩いている。
「、、、っ」
息を呑んだ。
ほんの数秒。
僅かにフードからのぞいた顔に。
目元は見えなかったものの、綺麗な形をした唇と真珠みたいな白い肌が目に焼き付いた。
黒い影はそのまま吸い込まれるように校舎に入って行った。
春は出会いの季節。
名前もわからないその生徒に毎日会えると思うと、何故か心が踊った。
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