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スローライフ編
9話【ヤーデの大樹】
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お風呂に、入りたい。
あまり贅沢を言えないのはわかっているけれど、川で水浴びをしているとつい思ってしまう。
この世界にはそもそも、お風呂が存在しない。冷水を浴びるのが当たり前だ。
転生してからはその生活だったから、今更つらいと感じることはない。
でも……前世のお風呂の気持ちよさを思い出すと。無性に入りたくてたまらない。
魔術は生活面に使用されることも多く、これを習得すれば、お風呂が作れるかもしれない――!
そう考えた私は、勉強を教わりはじめた2ヶ月前から、特に魔術へ力を入れていた。
あまりに意欲的な姿勢を見せていたからか、「やりたいことでもあるのか」とヴァルターが不思議そうに聞いてきた。
意気揚々とお風呂のことを伝えると「欲深くて結構だな」と今度は呆れた視線を送られた。
ヴァルターはお風呂のよさを知らないから、そんなことが言えるんだ。入ってみたらそうは言えなくなるはず……!
彼のひとことでさらに意気込んだ私は、夜更けまで勉強を続けるときもあった。
が、きまって「子供が夜遅くまで起きてるな」と寝かしつけられる。じ、自分だってたまに夜更かしするくせに、それはいいのか。
横になるたび、溜息をつく。
文字を描いて唱えるだけの、汎用性の高い術式――なんて言っても、これまで馴染みのなかったものを使いこなすのは、とても苦労する。
お風呂に入れるようになるのは、まだまだ先かなぁ。
***
翌朝、朝食をとり終えて食器を片づけている最中、ヴァルターがケープを羽織りながら尋ねてくる。
「大樹に行くんだが、お前も来るか?」
「この森の、ですか?」
顔だけ振り向けながら聞き返す。
「あぁ。半年に1回、大樹自身が張っている自然結界――迷宮結界を補強してるんだ。年々弱まってるからな……ほっとくと消えかねない」
そういえば結界がどうのって、ここへ来た頃にも言っていた。
どういうものなのか直接見てみたいと思い、こくりと頷く。
食器を洗い終えて、エプロンを壁に掛ける。
軽く身なりを整えてから、洞穴の入り口前で待機しているヴァルターのもとへ駆け寄った。
私の姿を確認するとすぐさま歩きはじめたので、小走りで彼の隣に並ぶ。
「ところで、どうして結界を張ってるんですか?」
ずっと気になっていたことを尋ねると、ヴァルターの面持ちが神妙になる。
空気がどことなく、ひやりとした。
「荒らされないために」
まとう雰囲気の変わりように、思わず目を逸らしてしまう。
「それって……ヒトの手から森を守る、とか」
「それもある」
普段より言葉数も少ない気がする。
おずおず視線を戻すと、彼も私の方を一瞥して、緩やかに首を横へ振った。
「まぁ、あんまり気にしないでくれ。……それにこんなこと言ってたら、あの人は怒るだろうし」
彼の表情は穏やかさを取り戻したもの、次第に小声になっていく様子から、これ以上は触れないでおこうと思った。
それからは特に会話もなく、静寂な森の中をただただ歩き続けていた。
やがて這うように大地へと根差す、大きな樹の根が遠くに見える。ヴァルターがそれを指差す。
「大樹の根。あれを登るぞ」
「の、登れるんですか……」
見上げると、そこまで高くはないもの崖になっている。
樹の根は急な坂のようにその上へ続いていて、下手をすると滑り落ちてしまいそうにも見えた。
意外と落ちないものなんだろうか。
それに今は子供の身体だから柔軟だし、いけるのかな。いける、かな……?
根との距離が近づくにつれ、冷や汗が頬へと伝う。ばくばくと、心臓が脈打つ。
「大丈夫、オレが連れてってやるから」
そう言うと彼は、慣れた手つきで私を抱き上げて「ちゃんと掴まってろよ」と勧告する。
恐怖から彼の胸倉を掴む手に力が入り、そこに顔ごとうずめる。
「ビビり過ぎ」
少しだけ見上げると、ヴァルターは眉尻を下げて笑っていた。
それを見ていたら、不思議と恐怖心が落ち着いてくる。
勢いをつけて、彼が駆け出す。コツコツと硬い根を踏み鳴らす音が響き渡った。
そのリズムのよさと風を切る感覚に、閉じていた瞳を半分だけ開けた。
――思ったより、怖くない。それどころか、気持ちいい。
たちまち移り変わる景色を恍惚と眺めていたら、いつの間にか崖の上へ到着していた。
ヴァルターは私をそっと下ろして、「もうすぐ着く」と再び歩きだす。
根がところどころ出っ張っていて、ここまでの道よりも歩きにくい。つまづかないよう慎重に歩を進める。
それを繰り返していくうち、周囲の木々の数が減りはじめていることに気がついた。
やがて、ぽつんと空いた穴のように開けた場所に辿り着く。
薄暗かった森の中に淡い光が降りそそぎ、その中央に圧倒的な存在感を示す巨大な樹がそびえていた。
――大樹。想像を遥かに上まわる大きさ。
下から見ると天空にまで届いているのではないかと、錯覚してしまいそうなほどの幹。
葉や枝は、空を覆う勢いで広がっている。
ヴァルターが幹へ歩み寄り、印返しの儀のときと同じように片膝をついて、手のひらをかざす。
ただ、あのときはまだ見えていた蒼白い光は、もう見えない。
解放されたことは嬉しかったはずなのに、これまで当たり前のようにあったものがなくなったからか物寂しさを覚えた。
さすがに、これはわがままだ。振り払うように首を横へ振る。
「はー……終わった」
一気に疲労が押し寄せたのか、ぐったりと呟きながら彼が戻ってくる。
「お疲れ様です。あの、もう少し見てまわってもいいですか?」
「あぁ、大樹の周辺ならいいぞ。オレは向こうにいるから」
彼が指差す先は、大樹の右方。
何かあるんだろうか、ここからではよく見えない。
ひとまず頷いた私は、左方に目をやる。
こちら側からまわった方がよさそう。一周するだけなら、迷子にもならないだろうし。
すれ違うようにして向かう方向へ歩みだす。
――その一瞬、ヴァルターの瞳が物憂げに見えた気がした。
あまり贅沢を言えないのはわかっているけれど、川で水浴びをしているとつい思ってしまう。
この世界にはそもそも、お風呂が存在しない。冷水を浴びるのが当たり前だ。
転生してからはその生活だったから、今更つらいと感じることはない。
でも……前世のお風呂の気持ちよさを思い出すと。無性に入りたくてたまらない。
魔術は生活面に使用されることも多く、これを習得すれば、お風呂が作れるかもしれない――!
そう考えた私は、勉強を教わりはじめた2ヶ月前から、特に魔術へ力を入れていた。
あまりに意欲的な姿勢を見せていたからか、「やりたいことでもあるのか」とヴァルターが不思議そうに聞いてきた。
意気揚々とお風呂のことを伝えると「欲深くて結構だな」と今度は呆れた視線を送られた。
ヴァルターはお風呂のよさを知らないから、そんなことが言えるんだ。入ってみたらそうは言えなくなるはず……!
彼のひとことでさらに意気込んだ私は、夜更けまで勉強を続けるときもあった。
が、きまって「子供が夜遅くまで起きてるな」と寝かしつけられる。じ、自分だってたまに夜更かしするくせに、それはいいのか。
横になるたび、溜息をつく。
文字を描いて唱えるだけの、汎用性の高い術式――なんて言っても、これまで馴染みのなかったものを使いこなすのは、とても苦労する。
お風呂に入れるようになるのは、まだまだ先かなぁ。
***
翌朝、朝食をとり終えて食器を片づけている最中、ヴァルターがケープを羽織りながら尋ねてくる。
「大樹に行くんだが、お前も来るか?」
「この森の、ですか?」
顔だけ振り向けながら聞き返す。
「あぁ。半年に1回、大樹自身が張っている自然結界――迷宮結界を補強してるんだ。年々弱まってるからな……ほっとくと消えかねない」
そういえば結界がどうのって、ここへ来た頃にも言っていた。
どういうものなのか直接見てみたいと思い、こくりと頷く。
食器を洗い終えて、エプロンを壁に掛ける。
軽く身なりを整えてから、洞穴の入り口前で待機しているヴァルターのもとへ駆け寄った。
私の姿を確認するとすぐさま歩きはじめたので、小走りで彼の隣に並ぶ。
「ところで、どうして結界を張ってるんですか?」
ずっと気になっていたことを尋ねると、ヴァルターの面持ちが神妙になる。
空気がどことなく、ひやりとした。
「荒らされないために」
まとう雰囲気の変わりように、思わず目を逸らしてしまう。
「それって……ヒトの手から森を守る、とか」
「それもある」
普段より言葉数も少ない気がする。
おずおず視線を戻すと、彼も私の方を一瞥して、緩やかに首を横へ振った。
「まぁ、あんまり気にしないでくれ。……それにこんなこと言ってたら、あの人は怒るだろうし」
彼の表情は穏やかさを取り戻したもの、次第に小声になっていく様子から、これ以上は触れないでおこうと思った。
それからは特に会話もなく、静寂な森の中をただただ歩き続けていた。
やがて這うように大地へと根差す、大きな樹の根が遠くに見える。ヴァルターがそれを指差す。
「大樹の根。あれを登るぞ」
「の、登れるんですか……」
見上げると、そこまで高くはないもの崖になっている。
樹の根は急な坂のようにその上へ続いていて、下手をすると滑り落ちてしまいそうにも見えた。
意外と落ちないものなんだろうか。
それに今は子供の身体だから柔軟だし、いけるのかな。いける、かな……?
根との距離が近づくにつれ、冷や汗が頬へと伝う。ばくばくと、心臓が脈打つ。
「大丈夫、オレが連れてってやるから」
そう言うと彼は、慣れた手つきで私を抱き上げて「ちゃんと掴まってろよ」と勧告する。
恐怖から彼の胸倉を掴む手に力が入り、そこに顔ごとうずめる。
「ビビり過ぎ」
少しだけ見上げると、ヴァルターは眉尻を下げて笑っていた。
それを見ていたら、不思議と恐怖心が落ち着いてくる。
勢いをつけて、彼が駆け出す。コツコツと硬い根を踏み鳴らす音が響き渡った。
そのリズムのよさと風を切る感覚に、閉じていた瞳を半分だけ開けた。
――思ったより、怖くない。それどころか、気持ちいい。
たちまち移り変わる景色を恍惚と眺めていたら、いつの間にか崖の上へ到着していた。
ヴァルターは私をそっと下ろして、「もうすぐ着く」と再び歩きだす。
根がところどころ出っ張っていて、ここまでの道よりも歩きにくい。つまづかないよう慎重に歩を進める。
それを繰り返していくうち、周囲の木々の数が減りはじめていることに気がついた。
やがて、ぽつんと空いた穴のように開けた場所に辿り着く。
薄暗かった森の中に淡い光が降りそそぎ、その中央に圧倒的な存在感を示す巨大な樹がそびえていた。
――大樹。想像を遥かに上まわる大きさ。
下から見ると天空にまで届いているのではないかと、錯覚してしまいそうなほどの幹。
葉や枝は、空を覆う勢いで広がっている。
ヴァルターが幹へ歩み寄り、印返しの儀のときと同じように片膝をついて、手のひらをかざす。
ただ、あのときはまだ見えていた蒼白い光は、もう見えない。
解放されたことは嬉しかったはずなのに、これまで当たり前のようにあったものがなくなったからか物寂しさを覚えた。
さすがに、これはわがままだ。振り払うように首を横へ振る。
「はー……終わった」
一気に疲労が押し寄せたのか、ぐったりと呟きながら彼が戻ってくる。
「お疲れ様です。あの、もう少し見てまわってもいいですか?」
「あぁ、大樹の周辺ならいいぞ。オレは向こうにいるから」
彼が指差す先は、大樹の右方。
何かあるんだろうか、ここからではよく見えない。
ひとまず頷いた私は、左方に目をやる。
こちら側からまわった方がよさそう。一周するだけなら、迷子にもならないだろうし。
すれ違うようにして向かう方向へ歩みだす。
――その一瞬、ヴァルターの瞳が物憂げに見えた気がした。
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