【館】 House of Sex Slaves

館 yakata

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episode Q. オーキョの場合 / 性奴隷施設の幽霊

Okyo 008. 幽霊の笛吹 .During the game

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「ジャン、背筋を伸ばしてしゃんと立ちなさい」
ジャンの胸元で、先ほど首から下げてもらった銀色の鍵が不安気に揺れる。


「ゲームのルールは、とっても簡単だよ。ここに並ぶ三名の性奴隷をフェラチオでイカせることが出来たら、その鍵で、好きな性奴隷の拘束具を外しなさい。その性奴隷が、ジャンのアヌスをクンニして、トロトロのおまんこでイカせてくれるよ。だけど、手を使ったらペナルティとして三人の目の前で思い切り恥ずかしいオナニーをさせるから。気をつけて」


調教師が 目配せすると、整然と並べられた 両手首を椅子のひじ掛けに拘束されている性奴隷たちが唇を開き、長い舌をジャンに見せた。
ジャンは、彼ら舌に滴る唾液に 思わず 肉体を痺れさせてきまう。

椅子に座り虚ろな眼でジャンを見る、性奴隷たちは皆、ジャンよりも十~二十 年上の見た目麗しい中年のベテラン性奴隷で、
調教師が、まだまだ初心者の不器用なジャンのために、
感度が良く、魅力的なこの者達に禁欲生活をさせ、ゲームの難易度を下げたのだ。


調教師は、知らない。
性奴隷達は、知らない。
ジャンも、知らない。
ジャンの頭上には、冷たく懸る、まん円い月のように幽霊のオーキョがいることを。
オーキョは、ユーレイとも人間ともつかない変テコリン憐れみをかけて、しかも、ふるいついて泣きたいぐらい、愛情を持っているのである。


調教師が命令を下す。
「ジャン、始めなさい」

最初の性奴隷は、筋骨逞しく、宝石のようなグリーンアイと巨大なぺニスの持ち主で、世の旦那さま方から絶大な人気を集める者だ。

勃起した逞しいぺニスは、いい知れぬ欲求をくすぐりその若い心を襲った。
沈んではいるがしゃんと張切った心持ちになって、ジャンは性奴隷の前に跪いて唇を捧げた。

「僕の口ヴァギナでアルフレッドのぺニスをご奉仕します」

調教師が、ジャンの膝小僧の下にクッションを差し込む。
ジャンの舌が、性奴隷のぺニスに触れる。
あの変化、あの心の中にうずうずと捲き起る性の喜び、久しぶりの肉のぺニス。

アルフレッドは、股の上の彼の感触から、へんに肉感的なくすぐッたさを覚え、「おぉぉゥ…」と吐息を漏らした。

だが、ジャンの不器用は尚健在で、陰茎を舌で辿ったと思ったら、ぺニスを滑り落としてしまう。
ポカリと開けた唇で、なかなか亀頭を捕らえることが出来ない。
アルフレッドの亀頭は傘が大きく広がっていて、的は大きいはずなのに。

だけど、この不器用な健気さはアルフレッドに庇護欲と裏腹の興奮を与えていた。
アルフレッドは、うんと年下に攻められ気恥ずかしかったが
「あぁ、ぁぁ、気持ちがいい」と、へんに肉感的な微苦笑が、唇を歪めるのを、押えられなかった。

いよいよ、好い気持になって、ワアワアへしあってくる舌のムッとする感触にむせていると、いきなり、また吃驚させられた。
まるで、ジャンの舌が二枚あるかのように同時に離れた二ヵ所を刺激してきたからだ。

「アァ…ガッ、アァ…ッ」
穏やかだった波が、いまは歪に膨れあがり、白波が奔馬の霞のように、飛沫をあげ、荒れ狂いだし、アルフレッドは美貌を横に振り鳴いた。

「アァ…ッ、ヒィ、ヒィ~ッ!!」
椅子をガタつかせ大声で喘ぐアルフレッド。
椅子から立ち上がったのは、調教師だった。

敏感体質のアルフレッドのぺニスを一週間もの間、貞操帯に閉じ込めてはおいたが、
ジャンのフェラチオは、ロリポップキャンディを食べるような子どもじみたおしゃぶりで、こんな…
調教師が、訝っている間にも、
「んアァ、んふぅ、アアアア…!!」
アルフレッドの長身巨軀が、快感から逃れようと捻れて伸びる。哀れっぽい大声が響き渡る。
「イクッ、イクッ!!もう、ダメだぁ」
アルフレッドは、大量のザーメンをジャンの唇に注ぎ込み、
調教師は、眼を光らせた。
不器用ジャンに、男を歪曲して弄ぶテクニックなど無いが、夢中でザーメンを味わう、たどたどしい仕草に怪しいところなど見当たらない。


「ジャン、次に移りなさい」
調教師は、なんとも形容しがたい思いでジャンの淡紅色の背中を見て告げた。

真ん中の椅子に座らされている次の性奴隷は、長身細身のサイ。直ぐ隣のアルフレッドの痴態に、感化されたのであろう、端正な顔は期待で歪み、肉付きの薄い太股の間で、長細いぺニスが目一杯に育ち伸びていた。

「僕の口ヴァギナでアルフレッドのぺニスをご奉仕します」ジャンの唇からザーメンの匂いと言葉が同時に吐き出される。

ジャンのフェラチオは、先ほどと同じように薄青い渦紋から始まった。
サイは、長く待ちわびた刺激に細面を上げ、「くゥゥ、」と言ったが切迫するほどでは無い様子だ。
それが、徐々に白い水泡が盛り上がり、
忽ち、グイグイッとなにかに引張られているような、強烈な反応に変わった。
「アァ…、そんな…!アアアア、」
ジャンは、唇で陰茎をハーモニカの要領で辿っているだけである。一度も喉の奥に飲み込んではいない。

調教師にとって、身体がふるえる程、それは強烈な印象だった。
流麗な瞳で、ジャンの唇の動きと、愛液をじゃぶじゃぶ漏らすサイのぺニスを睨んだ。この性奴隷は、魅力的ではあるがどちらかというと、遅漏なほうだ。


呆気なく射精をしてしまい、唇を大きく開き喘ぐサイを余所に、
調教師は、ジャンを立たせ、水を飲ませた。
「ジャン、フェラチオは楽しいかい?」
尋ねるも、睫毛がチチと瞬いて、耳朶と、唇に薄紅梅色が走るだけだった。
それもそのはず、フェラチオを楽しむほどの余裕ができるには、場数を多く踏んだ 椅子に拘束され並ばされている三人の性奴隷くらいにならなければ…ジャンには、まだ早すぎる。
「ぺニスは美味しかったかい?」
ジャンの睫毛が潤りと伏せられた。

「それなら、良かった」
調教師は、ニコ、と笑い、ジャンを最後の性奴隷の前へ連れていった。



嚠喨たる快楽の音何所り来る


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