102 / 108
最終章 『歩いてきた道程を』
96.『単純こそが正解』
しおりを挟む「ふぅん。悪くないね」
次々と繰り出される魔法を、ゆるりと身体を捻るだけで躱す魔王には、乱れなど一切ない。
「そう思ってくれてるなら、一発くらい浴びてくれてもいいと思うんだけどな……」
「浴びたら痛いかもしれないじゃん」
少なからず驚異に感じてもらえている事実、それを光栄と捉えるべきか、おちょくられていると怒るべきか。
ギルドマスターはどちらを選ぶ気にもなれず、ただ魔力に任せて魔法を撃った。
セドニーシティ上空、この街で一番高い建物――近衛兵団本部と並んで、ふたつの人影が戦う。
当然、近衛兵団本部を背にすることはなく、魔王をその前に立たせることもしない。
ただ、きっと誰かが見ている。
気付いて、逃げてくれる。
そのために、この高さに浮かんでいるのだから。
「あんまり高いとこに行くと、コントロールできずに落ちた時のことを考えてゾッとするんだよね」
「その可能性があるんだ?」
「いや、今のところ経験はないけどさ。常にリスクを考えてないと、冒険者ってのは短命なんだ」
言葉を交わしながら、魔法を繰り出す手は緩めない。
相も変わらず魔王はそれを容易く凌いで、悠長にこちらを窺っている。
不思議なことに、いつまで経っても彼は反撃をしようとしなかった。
やっぱり、おちょくられているのかもしれない。
「あれ? どうして手を止めたの?」
「……君はなにを企んでる?」
「そりゃ、最終的には人間を滅ぼすことだよね。あ、今この場においては――」
額の汗を拭う余裕すらなく、ギルドマスターは魔王の姿を刮目した。
ずっと防戦一方――と表していいのか分からないくらい、涼しい顔で攻撃の全てをいなされてきた彼は、闇雲に戦っても望む結果が得られないことを理解している。
だから、魔王の狙いを思案した。
それが見えてくるよりも先に、魔王が口を開いて――、
「――最初の企みなら、今終わったとこ。さ、戦おうか」
その手が天に翳されると、その瞬間セドニーシティの此処彼処に、火の手が上がった。
■
「――今、そこに人がいたのよ! その中に、人が!」
「――もうダメだ、死んでる! あなたも早く逃げて!」
燃えて、潰れて、壊れていく街を見ながら、女は走っていた。
その瞳の裏に、深い悲しみと怒りの色を隠しながら。
どうして、こんなことになったのか。
どうして、こんな目に遭わなければならないのか。
一度ならず二度までもこの街を、この街の人々を壊そうとする絶対的な悪は、何が目的なのか。
どうせ、悪に理由なんてないのだ。
理不尽だからこそ、悪なのだ。
とはいえ、だったら目的が明確なら街を壊されても許すのか、と問われれば頷くことは出来ないが。
「――避難してください! 街の外まで、早急に避難してください!」
喉から血が滲むほどに叫び続ける近衛兵の横を通り抜け、女は東門へ向かった。
女の住む居住第3区からそう遠くない位置にある東門、しかしパニックになった人々でごった返す道は、危険すら伴うものだった。
なんとか人の波も進んでいき、ようやく目的の東門に辿り着くまでの間で、女の見る限りでは10人以上が死に、それ以上の家屋が倒れた。
「――アリスちゃん!」
「おばさま! よかった、ご無事で……」
先んじて東門に辿り着いていた群衆の中に、女は見知った顔を見つけて胸を撫で下ろす。
同時に、頭をよぎる。
キョロキョロと当たりを見回してから、聞いた。
「あの、マスターは……?」
「……あの人は、お店に行ったわ。どうしても守らなくちゃいけないものが、あるんですって」
「――――」
咄嗟に走り出そうとした時だった。
背中に、不穏な言葉が降りかかる。
「街から、出られない……?」
そう怪訝そうな声を出したのは、近衛兵だったか。
出られない、というのがどんな状態を指すのかは不明だが、悲報であることに間違いはなかった。
そして、女――アリスの心を決めさせるには、十分な言葉でもあった。
どうせ出られないなら――、
「私、ちょっと行ってきます」
アリスは、人波に逆らって燃え盛る街を走り出した。
■
「結界、だって……?」
「うん、ちょっと大掛かりなやつをね。でも、効果は単純さ。出られない。入れるけど、出られない。それだけだよ」
その最悪すぎる所業に、ギルドマスターは思わず言葉を呑んだ。
つまり、これから被害者が増える可能性はあっても、減る可能性はなくなった。
ギルドマスターが勝たなければ、文字通りの全滅は必至ということになる。
責任重大、後には退けない。
でも、もはやギルドマスターの心はそんな次元になかった。
「――【烈氷華】」
「わあ、寒い」
無数に突き立てる氷の剣をことごとく躱し、魔王はその顔を仰ぐ。
まるで意に介していない様子にはもう、腹を立てる道理すらない。
十分、分かった。
いや、戦う前から、分かっていた。
そう簡単に届かせてくれる存在ではないと、理解していた。
だが、それは諦める理由にはならない。
ギルドマスターが背負ったものの大きさを考えれば、それこそ限界を超える必要があると、奇跡を掴むほかないと、ただそれだけだ。
「――ふぅ、ボクはまだまだこんなもんじゃないよ」
「それは誰に言ってるの? 僕にかな? それとも、自分に?」
「――――」
その問いには返さず、何度でも右手に魔力を込めた。
その度にいなされ、躱され、止められる。
だったらもう一度、魔法を撃つのみだ。
それも止められるなら、さらにもう一度。
届くまで、撃つのみだ。
「失敗だったんじゃない?」
どうやら、魔王はお喋りが好きらしい。
ギルドマスターにはとっくにそのつもりはなかったのに、彼は戦いの中ですら会話を止めようとしない。
少しでも気を逸らせるならそれも――とよぎったものの、そんな小手先じみた発想では、到底勝利を掴むことは出来ないだろうと、改める。
それでも魔王は、返答を求めた。
「判断ミスだよ、君の」
「……なにがかな」
「ヒスイ君をこの街に置いておかなかったことさ。彼がいれば、ここまで被害が広がることもなかったんじゃないかな」
失笑が漏れる。
その被害の元凶が何を言ってるのかと。
それを言うなら、魔王がこの街に来なければ被害なんてなかった、が正解だ。
だが、あえて答えるならば――、
「ひとりの冒険者に秩序を委ね始めたら、この街の機能は終わりだよ。近衛兵や他の冒険者にも生活があるしね。仕事奪われちゃ堪らんでしょ。……ただ、今は後悔してるかな」
「ふぅん。ヒスイ君を縛り付けておかなかったことに?」
「――ボクが彼くらい強くなっておかなかったことに。【畢生沸血】」
全身の血が沸き立つ。
心臓が五月蝿く主張を始め、血管が浮かび上がる。
筋肉は盛り、感覚は尖り、魔力は膨張した。
手足の昂りは、魔王の目から見ても瞭然だっただろう。
「なにしたの?」
「――スキル【畢生沸血】。本当の奥の手だ」
このスキルを使うのは、人生で一度きり。
今が、その時だ。
「――早い」
空を蹴り、加速する。
魔王の周りを大きく廻りながら、速くなり続けるスピードはやがて人間の限界を超越した。
それでも、まだだ。
まだ、捉えられている。
もっと、もっと、もっと、もっと――もっと、速く。
まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ――今。
ほんの刹那、その意識からギルドマスターの存在が外れた瞬間、空を蹴る方向を鋭く変える。
一直線にその胸目がけ、湧き上がる莫大な魔力を凝縮し、突き立てた。
しかし――、
「かなりすごいね。まさかヒスイ君以外で、ここまで人間の限界を――っ」
「悪いね、もうそこにはいないよ」
「――――」
魔王は、人知を超えた存在である。
だからこそ、人間如きと本気で戦おうとしていない。
それは、この戦いの中で確信となった性質である。
そんな彼にとって、いかに限界を超えようと、いかに一瞬目を離そうと、ギルドマスターの攻撃程度なら防ぐことが出来る。
少なくとも、そんな自信を持っている。
――だから、そこに賭けた。
一撃目は、魔王に意識させるための陽動。
後ろに周り込んだ二撃目が、本命だった。
単純だが、ギルドマスターの能力と魔王の性格が噛み合った今、単純こそが正解なのだ。
「……やるじゃん。さすがに驚いてるよ」
――その結果が、脇腹から流血する魔王。
初めて傷をつけることには成功したものの、致命傷には程遠い。
加えて、もはや同じ手段は使えない。
なにより、魔王の目の色が変わった。
羽虫同然だったギルドマスターは、たった今倒すべき敵となったのだ。
「一旦満足して、ここは帰ってくれると有難いんだけどな……」
「そうはいかないね。なにより君に興味が出た」
「ふぅ、嬉しいやら苦しいやら……」
「守るべき人々を背にして、嬉しいはちょっと不謹慎じゃないかな?」
「だから、君が言うことじゃないっての」
とはいえ、元より素直に退いてくれるとは、ギルドマスターも考えていない。
何にせよ、ここで決めることが、セドニーシティを守る絶対条件なのだ。
ギルドマスターは、再び空を蹴った。
「――【萌ユル焔】」
「――【雷羅】」
最初に交わされた魔法の応酬を繰り返し、ぶつかる。
寸刻ほど前の記憶では、ギルドマスターの繰り出した炎は魔王の雷に呑み込まれ、完全に力負けした。
――それが今、魔力は拮抗している。
ぶつかり合う赤と白は、どちらも譲ろうとせずに、ただ光のみが膨張する。
そして、大気の方が先に耐えきれなくなり、爆発した。
「――眩、しいなぁ」
「――【紅淼刀】」
「な――っ」
確かな手応えと共に光が晴れた頃、魔王は右の肩から先を失っていた。
「いつから後ろにいたの? 速いなんてもんじゃないでしょ。怖いよ」
人間と同じ色の血を流しながら、魔王はブレることなく対話を望む。
しかし、平和のための対話ではない。
仲良く手を取り合うための対話でもない。
きっと魔王は、自らの知的好奇心を満たすためだけに、一方的な対話を望むのだ。
ただ、今においては劣勢である――そのはずなのに、依然として取り乱すこともなく対話を求める姿は、ギルドマスターに不気味な違和感を与えるものだった。
「そんなに強いんなら、先に教えてくれればよかったのに。もったいない」
「悪いけど、いつでも出せる力じゃないもんでね」
「ふぅん。じゃあ、次は僕が頑張っちゃおうかな」
そう言いながら、魔王は左手で空気を掴み、ゆっくりと横に引いた。
すると、何も無い空間から漆黒の刀が抜刀されていく。
黙って見ていたギルドマスターは、背筋を震わせた。
「なに、それ。ちょっとヤバい気配がプンプンするんだけど」
「お目が高いね。お察しの通り、ヤバい刀さ」
「魔法はすごいし、呪いの王だとかも聞いたけど、剣術は聞いてないな」
「――あぁそれ、バレてたんだっけ。まったく、バエルはいい子なんだけど、ちょーっとお喋りが過ぎるんだから」
どす黒い刀だ。
いや、刀というより、刃というべきか。
戦術的優位性以外をかなぐり捨てたように、無骨な漆黒だけで構成された得物。
それを隻腕の魔王が一振りすると、ぞわりと悪寒に支配される。
冒険者をやる上で、この感覚にはごく稀に出会うことがある。
記憶を頼りにするならば、その正体は――、
「刃そのものが呪い、って認識で合ってるかな」
「そういうことだね。呪いで造られた刀――夢があるでしょ?」
「ないよ。夢も、希望も」
実際のところ、『呪いで造られた』――なんてのは、意味が分からない。
呪いというのは概念で、状態異常だ。
少なくとも、呪いそのものが形を持つなんて現象、ギルドマスターは知らなかった。
ただ、あれが呪いであるということだけは、ギルドマスターの豊富な人生経験から弾き出された結論として、事実であった。
「切られたらマズいのかな。それとも、近くにいるだけでヤバいのかな」
「ご想像にお任せするよ」
「ふぅ。ボクはもう、剣は使わないって決めてたんだけどな」
土、氷、炎。
ギルドマスターは多様な魔法を組み合わせ、一本の強固な剣を作り上げる。
立派な装飾のついた名刀ではないが、切れ味と耐久性だけならそれに引けを取らない一本だ。
「へぇ、器用だね」
「魔法にはちょっとした自信があるんだ。ヒスイくんのカノジョには負けるけどね」
ただし、威力と魔力量においては、だ。
知識と経験なら、数え切れないほどに頭の中に入っている。
「ボクの引退戦に付き合ってもらうよ。まぁ――冒険者なんてとっくに、引退してたつもりだったんだけど」
0
お気に入りに追加
1,604
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる