外れスキル『レベル分配』が覚醒したら無限にレベルが上がるようになったんだが。〜俺を追放してからレベルが上がらなくなったって?知らん〜

純真

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最終章 『歩いてきた道程を』

94.『翡翠の慟哭』

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 走った。
 大地を蹴って、蹴って、蹴って、走った。

 最初はワケもわからず、今は明確な焦燥を携えて。
 無我夢中で、必死に、全力で、持てる限りの力を持って、死ぬ気で。

 今だけは、隣を走るタマユラとルリを気に留める余裕すら捨てて、走った。

 事態を理解したのは、走り始めて10秒も経たないうちだった。
 見知ったはずの街は、俺の知らない姿に変貌を遂げていたのだ。

 立ち篭める黒煙に、燃え盛る炎。
 そして、崩れゆく近衛兵団の本部は、街の外からでも視認できる。
 人々の記憶に色濃く残る、例のバエル襲撃事件の際にだって、ここまでの被害はない。
 少なくとも、民にとって最後の砦である近衛兵団、その象徴が折れるようなことなんて、あってはならないのだから。

 ――つまり今度こそ本当に、セドニーシティは終わりの時を迎えようとしている。
 その、証明であった。

「――なんだ、あれ」

 同時に、俺の目に飛び込んでくるのは、空を衝くように伸びる蒼白の光芒だ。
 見上げても、どこまで伸びているのか分からないほどに長く、街の北側を覆っている。

 魔法か、スキルか――俺の直感では、そのどちらとも少しだけ違う、得体の知れない何かに見えた。

「あれは……」

「何かわかるのか、タマユラ!」

「――。あれは、神聖術ではないかと。効果は不明ですが……悪いものには見えません」

「――っ、信じるぞ!」

 神聖術。
 以前タマユラに聞いた話では、魔法の中でも特に神聖な魔力を扱った魔術のことを、よう呼ぶらしい。

 既に廃れつつある力ではあるが、俺の使える魔法の中では【神域結界陣】がそれに近しい特性を持っているとか。

 正直に言うと、神聖術というものにいい印象を持てずにいるのは、きっと俺の知るとある『神』のせいだろう。
 
 しかし、タマユラがその憂慮を否定した。
 盲信するわけではないが、そもそも俺に神聖術の存在を教えたのはタマユラだ。
 こと今においては特に、自分より信じられる。

 関門から街に入ると、その惨状はいよいよ現実のものとなった。
 家屋は倒れ、街は燃え、道は割れ、あれだけ温かかったセドニーシティは、灰と赤の支配する廃都と成り果てている。

 その変容に、俺は固く奥歯を噛んだ。
 一歩を駆けるたび、どうしようもなく胸の底が痛んだ。

 ただ、ひとつだけ、不可解なことがあった。
 これだけ無惨に崩壊していて、これだけ無情に蹂躙されていて――、

「なんで、誰もいないんだ」

 街のために立つ近衛兵も、冒険者も、逃げ惑う民も、誰もいない。
 死体のひとつさえ、転がっていない。

 だから、もしかしたら迅速に危機を察知して、上手く逃げ出したんじゃないかとか、そんなありえないことを考えてしまう。願ってしまう。

「……不自然すぎる。無事に避難したとは考えにくい」

 そんなこと、わかっている。
 でも、あんまりじゃないか。

 この街の人たちは、必死に生きてたんだ。
 魔王軍の毒牙にかかって、少なくない人が死んでも、それでも必死に今日のために、明日を願って生きてたんだ。

 それは、魔王軍なんかが容易く奪っていい日常ではない。
 どうしようもなく尊くて、愛おして、美しいものなのに。
 なのに、なのに――どうして、こんな目に、遭わなくちゃいけないのか。

「……アリス」

 いつしか走るのをやめ、原型もわからないほどにグチャグチャになった木くずの前で、俺は膝をついていた。

「……食べられなかったな」

「……ヒスイ」

「ルリとこの店にくる約束、してたのに」

「――――」

 もう、全部が遅かった。
 取り返しは、つかなかった。

 あれだけ悪癖になっていたというのに、自分を責めることすら、もはやする気にはなれなかった。

 どうしようも、なかった。

「――ヒスイ!」

 膝をついて座る気力すら失ったことに気づいた時、俺の視界は反転した。
 空に立ち上る煙の残滓と、憎たらしく主張する青白い光の筋を視界に入れないよう、俺はゆっくりと目を閉じた。



 何が悪かったんだろう。
 きっと、間が悪かったのだ。

 俺たちがこの街を出なければ、こうはならなかったかもしれない。
 でも、俺たちを派遣したのはきっとギルドだ。

 3人のS級冒険者を不在にするリスクを説き、ギルドの依頼を断ればこうはならなかったかもしれない。
 でも、そんなことは織り込み済みで依頼してきたのはギルドの方だ。

 俺たちが油断をせず、記憶を奪われるようなヘマをしなければこうはならなかったのかもしれない。
 でも、なんらかの能力を行使されたのはきっとセドニーシティの人間だ。

 もう、どうしようもないじゃないか。
 結局のところ、俺の及ばない範囲が広すぎる。
 それだけだったんだ。

 守れもしないのに嘯いて、取れもしないのに責任を感じて。
 傲慢で、恥ずかしい人間だ、俺は。

 もう――、

「――逃げよう」

 ポツリと、言葉が漏れた。
 どれが本心なのかも分からないくらいに絡まった感情の中で、唯一口から飛び出した言葉だった。

 これが禁句だってわかってる。
 誰よりも、俺には許されない言葉だってわかってる。

 そのせいで、ルリとタマユラに愛想をつかれてしまったら――その時は、完全に俺が悪いなと、そう思った。

「……ヒスイ。貴方の抱える思いは、私にもわかります。今、ヒスイがどれだけ辛く、苦しく、腹立たしいのか。私にはよくわかります。だって、私も同じですから」

「タマユラ……」

「ですが、だからこそ、立たねばなりません。勝たねばなりません。そうでないと――自分の『信念』に嘘をつくことになってしまう」
 
「――――」

 心臓を握りつぶされるような苦しさに、俺は呼吸を止める。

 怒られるとは、思っていた。
 このままじゃいけないと、そう諭される気はしていた。

 ――だけど、この期に及んでタマユラは、まだ俺に期待をかけてくれていた。

 自分のためでも、街のためでもなく――俺が信念を違えないように、支えようとしてくれていた。

 そんなタマユラに失望されてしまうのは、死ぬよりも辛いことだと思った。

 だけど俺は、立てなかった。

「まったく……ヒスイは手のかかる子ですね。わかりました、今は休んでいてください。私は一足先に、あの光のもとへ向かおうと思います」

 カチャリと、タマユラの鎧が鳴った。

「休んで、また立ち上がれるようになった頃、私を助けにきてください。酷だとは理解していますが……絶対に、ヒスイの力が必要なのです。さぁ、ルリ、行きましょう」

「……」

「ルリ?」

「……私は、逃げてもいいと思う」

「――――」

 空気を読まずに吹き抜けるそよ風が、優しく俺の頬を撫でた。

 釣られて目を開けると、その瞳を驚愕の色に染めて揺らすタマユラの、無言で立ちすくむ姿が目に映る。

 しかし、それも当然のことだろう。
 誰よりも、その言葉をかけられた俺が一番、理解できていないのだから。

「……ルリ。今逃げてしまったら、誰が魔王軍を……」

「……魔王は、倒さなきゃいけない。でも、今じゃなくてもいい。こんなに悲しんでるヒスイを無理やり立たせるのが正しいなんて、私には言えない」

「ですが、今まさにセドニーを陥れたのは、まず間違いなく魔王軍です。このまま放置していては、被害はこの街だけに留まりませんよ」

「……それでもいい。ヒスイが苦しむよりは」

「――な」

 タマユラと同時に、俺も言葉を失う。

 俺の味方をしてくれているはずなのに、こんなにも胸が痛むのは、きっと――言ってはいけないことを、言うべきではなかったことを、ルリに言わせてしまっているからだ。

 それを少しでも嬉しく思ってしまう自分が、嫌になるほど醜く思えた。

「――な、なにを言っているのですか、ルリ。まさかS級冒険者であるルリが、そんな言葉が、その選択が、正しいと言うのですか?」

「――。私は……私は、S級である以前に、ヒスイのことを愛してる」

「――――」

「わかるでしょ、タマユラ。ひとりの冒険者として立つには、私たちにとってヒスイの存在は大切になりすぎてしまったんだよ」

 重なる。
 あの日のルリと同じ、信念の目だ。
 決して譲れない思いを、理解させるための目だ。

 タマユラは押し黙って、じっとその瞳を覗いていた。

「……私は、もともと立派な冒険者じゃない。生きるため、自分のために戦ってた。――今は、ヒスイのため。ヒスイを、支えるため。そのためなら魔王とだって戦うよ。ヒスイが今じゃないって思ったなら、それが私の答え」

「……ヒスイは果報者ですね。罪な男です」

 ふっと息を吐き、タマユラは薄く笑う。

 黄金を纏った手でルリの頭をそっと撫でると、彼女はその身を翻して、言った。

「では、私は行きます」

「……タマユラ」

「大丈夫ですよ、ルリ。私もヒスイを愛しています。ですが……この街は、故郷なのです。比べることなんてできません。どちらも、涙が出るほどかけがえのないものです。それを奪った不届き者には、この剣を降らねば」

「……タマユラ、ひとりじゃ」

「実のところ、私はルリが思っているより欲張りなのです。この街の仇を討ってから、大好きなヒスイの胸に飛び込むことにしましょう」

 ルリの心配を押し切り、優しく笑ってから、タマユラは歩き出した。

 止めなければ、行ってしまう。
 なんとなく、このまま見送ってしまったら、死ぬまで後悔するような気がした。

 止めなきゃ、なにか、言わなくちゃ。
 でも俺は、彼女に、なにを。

 タマユラに、ルリに、俺は――。

「――――」

 その時だった。
 街の北側――ちょうど冒険者ギルドがある辺りを覆っていた、蒼白の光芒が音を立てて割れたのは。

 キラキラと、場違いに綺麗な光の粒が、火の粉と混じり合って煌めく。

 そしてたった今、俺は全身の毛穴が開くような、おぞましいほどの嫌悪感に包まれた。

 知っている。
 この魔力は、知っている。

 理屈よりも先に、感覚で理解してしまった。
 ――セドニーシティを襲った悲劇、その正体を。

「――タマユラ、行くな!」

「ヒスイ――?」

 手を伸ばしたその瞬間、俺とタマユラ、ルリの間に、ひとつの人影が降り立つ。

 ――いつか倒すべき巨悪。
 平和だった世界を揺るがす、本当の諸悪の根源。
 たった一度だけ、その姿をこの目に入れた時、余りの遠さに絶望した存在。

「時間ぴったりだね。ふふ、待ってたよ、ヒスイ君」

 ――魔王が、真っ直ぐに俺の瞳を覗き込んでいた。
 
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