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プロローグ『搾取する側とされる側』
1.『追放』
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およそ人とは思えない化け物が、目の前で唸り声をあげている。
まぁ実際人じゃなくてモンスターなので、話し合いで解決するのは難しいだろう。
「――ヒスイ!」
誰かが俺の名前を叫ぶと同時に、モンスターが爪を振りかざす。
生身で受けた日には上半身と下半身が別れを告げそうな切れ味が、頭上から降ってくる。
「――らぁあああ!!!」
それを、使い古したボロボロの長剣で辛うじて受け止める。
「今だ! アゲット!」
「――食らえ、【フレイムソード】!」
燃え盛る刀身をその身に受けた化け物――E級モンスター【ホワイトガルム】は、瞬く間に炎に包まれて消えた。
「あっぶねぇ……」
俺はヒスイ。
こうしてモンスター討伐の依頼を受けて生計を立てている、冒険者だ。
「今回の依頼もキツかったな……」
「クォーツの回復魔法が無ければ死んでたな」
パーティリーダーのアゲットと、騎士のタルクが話し込んでいる。そこに俺と紅一点である魔法使いのクォーツを加えた四人が、E級パーティ『暁の刃』のメンバーだ。
「皆に話がある」
藪から棒に、リーダーのアゲットが招集をかけた。
俺はなんのこっちゃだったが、他のメンバーは吸い込まれるようにアゲットの隣に座っていった。
「俺らも、パーティを組んで二年になるな。同期の中にゃ、既にA級に到達してる奴もいる。それなのに俺らが未だにE級で燻ってる理由はなんだと思う?」
そりゃ、俺らにA級冒険者ほどの才能がないからだろう。
自分たちの名誉のために言っておくと、俺らが突出して不才だというわけではない。A級にたどり着けるような者こそが特別なのだ。
だからそんなに気に病むことはないんじゃないか。
周りと比較しても自分の心を傷付けるだけだぜ、とキザな助言を申し出ようとしたところで、アゲットの顔色が変わった。
「俺はな、ヒスイのせいだと思うんだよ」
「その通りね」
「は!? 俺が何かしたか!?」
予想外のご指名に、身構えていなかった体が跳ねる。
「たしかに何もしてないな。――お前が何もしてないから、俺らの枷になってるんだ」
「でも俺は前衛としての働きを――」
「してるか? 本当に? いいや、してない。なんで俺らはスキルや魔法を使って最大限の能力で戦ってるのに、お前はいつも体術だけで戦ってるんだ?」
「そ、れは……」
言いがかり……全くの言いがかりというわけではないが。
確かに俺は体術だけで戦っているが、前衛としての役目は全うしているはずだ。
そも、俺がスキルや魔法に頼らないのは、実に切実な理由がある。
「お前のスキル、『レベル分配』だったか? 役に立ったことがないじゃないか。今回もお前はモンスターの前で震えてただけ。はっきり言って、足手まといなんだよな」
「そうよ。普通にレベル上げした方が早いじゃない。なんの意味があるのよ」
俺のスキルは、非常に使い勝手が悪い。
――いや、包み隠さずに言えば、戦闘面においては全く使い物にならないのだ。
俺が扱えるスキルはたったひとつ。『パーティメンバー内のレベルを分配する』というもので、そもそもが戦闘向きじゃない。
ひと言で表すならば、『アゲットのレベルを1下げるかわりに、クォーツのレベルを1上げる』といったもの。
ぶっちゃけ、全員でレベル上げがてらその辺の雑魚モンスターを狩った方が効率がいいのだ。
だからといって、その分体術の鍛錬を怠ったことは無い。
スキルがなくても、パーティメンバーと同等以上の戦闘力はあるはずだ。
そうは言っても、俺はクォーツみたいに回復魔法を使えないし、タルクみたいに敵の注意を引きつけることも出来ない。アゲットみたいに戦闘の指揮を執ることもできない。
じゃあ当の俺はどんなアイデンティティがあるのかと。
それはズバリ。寝る間も惜しんで、最弱モンスター【スライム】をひとりで倒し続け、上がったレベルをパーティに横流ししていたのだ。
地味である。
だいぶ地味である。
だけど、だからこそ着実に成果は積み重なっていった。
俺がパーティに加入してから2年。
このパーティは、恐らく自分で上げたレベルよりも俺から分け与えられたレベルの方が多いだろう。
『何もしなくても勝手にレベルが上がる』というのは、なかなか魅力的である。冒険者として高みを目指す志がなければ、E級でも十分生きていくだけの金は稼げるわけで。
しばらく食っちゃ寝して、金が底を尽きそうになったら依頼を受ける。
そうするとレベルはいつの間にか上がっているので、前回よりも楽に金を稼げる。
生きるのがちょっとだけ楽になるお助けアイテム。それが俺だ。
まぁ、こいつらが食っちゃ寝してる裏ではさぁ。
俺が必死こいてスライムを叩き続ける日々があったわけなんですけどね。まぁそれも戦闘で遅れをとっている以上仕方の無いことだ。
だから、俺の分のレベルもこっそりお前らに分け与えちまって、実はお前らよりひと回り低レベルなのも仕方の無いことだ。
そう思ってやってきたのに。
「クォーツまで……なんでそんな酷いことを言うんだ!? 俺だって俺なりに精一杯やってきて、それで……」
「あのな。お前が精一杯やってきたかどうかなんて知らん。わかるだろ、この世界は実力が全てなんだ。実力もなけりゃいつまで経ってもへっぴり腰のお前といたら、俺らの箔が落ちてしまう」
E級の箔ってなんだよ、と思いながらも、薮蛇なのであえては突っ込まない。
ただ、実力が不足していることは無いはずだ。
そりゃもちろん、若くしてA級やS級に成り上がり活躍するような才能溢れる冒険者と比べたら全然だけど、少なくともE級としては及第点だというのが自己評価だ。
「そういえば明日は来客があるんだったな、クォーツ」
「ええ。なんでも、この『暁の刃』に入りたいそうよ」
「そうか。それは嬉しい話だけど、生憎もうひとり養えるほどこのパーティの懐は暖かくないんだ。働かない奴がいるもんでな」
なんだ、これは。
正しく棒読みと言うべき、感情の入っていない問答が目の前で繰り広げられる。なんの茶番なんだ、これは。
「それは残念ね。その方のスキルは『経験値2倍』――戦闘用スキルじゃないにしろ、とても有用なスキルだからぜひ入って欲しいと思っていたのに……あらこのスキル、偶然この穀潰しの上位互換ね」
「ほう。ならば仕方ないな。非常に残念だが、そういうことならヒスイを置いておく意味はない。いや、本当に残念だ、クビになるなんてな」
なるほど、理解した。
これは既定路線――予定調和だ。
はじめから俺を追い出すことが決まっていたのだ。
「待ってくれ! たしかに俺は戦闘用スキルを使えない……だけど! 今まで一緒に冒険してきたじゃないか!」
「そうだな、今までご苦労だった。元パーティメンバーのよしみで、お前にかけた金を請求しないだけありがたく思え。ほら、さっさと消えてくれ」
こうなれば俺の反論など耳を傾けてくれるわけもなく、アゲットの冷たい視線が突き刺さる。
直視できないが、恐らくは他のふたりも同じ目をしているのだろう。
なんかもう、一気にどうでもよくなった。
二年も同じパーティの仲間として苦楽を共にしてきた。
そんな彼らに、こうもあっさり切られる程度の人間なのか、俺は。
俺は無意識にトボトボと歩き始め、その場を後にしようと――、
「おい、ちょっと待てよ」
騎士のタルクが話しかけてきた。
あぁタルク、お前とは一緒に前線を張ることが多かったな。
文字通り肩を並べて戦う機会が多かったから、お前だけは俺と心が通じてると信じていたよ。
「その装備、パーティの資金から買ったものだろ。置いてけよ。あ、可哀想だから下着だけは付けたままでいいぞ」
「あぁ……」
もう、本当にどうでもいい。
どうでもいいんだけど、今のはちょっとムカついたからコイツらのレベルをこっそり1ずつ奪ってから消えてやる。
ちなみにたった1ずつしか奪わないのは、それがこのスキルの一日あたりの上限値だからだ。
本当に、使い勝手の悪いスキルだよ、全く。
■
「ん? なんか少し体が重くなった気がするな」
「アゲットも? 私もちょっと体から力が抜けたような……」
「今日のモンスターも強かったからな。疲れが溜まっているんだろう。まぁ邪魔な奴は消えたし、お祝いも兼ねてパーッといこうぜ!」
――――
――
『スキル覚醒に必要なスキル発動回数を達成しました』
『スキル【レベル分配】が、スキル【万物の力を賜う者】に進化します』
『固有名【アゲット】【タルク】【クォーツ】を依代に進化を実行します』
「――なんだ? しんか? なんだそれ。もういい、今日は寝かせてくれ……」
『パッシブスキル【大地からの恵み】を発動します。これにより、レベルを感知可能な物から微量の経験値を常時吸収し続けます』
『パッシブスキル【レベル感知】を発動します。これにより、植物や大気など、ありとあらゆる物からレベルを感知できます』
『パッシブスキル【レベル可視化】を発動します。これにより、感知可能な物のレベルを見ることができます。なお、このパッシブスキルは切り替え可能です』
「なんだよ、うるさいな……うー、頭いた……呑み、すぎ、た……」
まさか俺が酒で酔いつぶれて寝ている間に、あんな事になっていたなんて、この時は思いもしなかったんだ。
まぁ実際人じゃなくてモンスターなので、話し合いで解決するのは難しいだろう。
「――ヒスイ!」
誰かが俺の名前を叫ぶと同時に、モンスターが爪を振りかざす。
生身で受けた日には上半身と下半身が別れを告げそうな切れ味が、頭上から降ってくる。
「――らぁあああ!!!」
それを、使い古したボロボロの長剣で辛うじて受け止める。
「今だ! アゲット!」
「――食らえ、【フレイムソード】!」
燃え盛る刀身をその身に受けた化け物――E級モンスター【ホワイトガルム】は、瞬く間に炎に包まれて消えた。
「あっぶねぇ……」
俺はヒスイ。
こうしてモンスター討伐の依頼を受けて生計を立てている、冒険者だ。
「今回の依頼もキツかったな……」
「クォーツの回復魔法が無ければ死んでたな」
パーティリーダーのアゲットと、騎士のタルクが話し込んでいる。そこに俺と紅一点である魔法使いのクォーツを加えた四人が、E級パーティ『暁の刃』のメンバーだ。
「皆に話がある」
藪から棒に、リーダーのアゲットが招集をかけた。
俺はなんのこっちゃだったが、他のメンバーは吸い込まれるようにアゲットの隣に座っていった。
「俺らも、パーティを組んで二年になるな。同期の中にゃ、既にA級に到達してる奴もいる。それなのに俺らが未だにE級で燻ってる理由はなんだと思う?」
そりゃ、俺らにA級冒険者ほどの才能がないからだろう。
自分たちの名誉のために言っておくと、俺らが突出して不才だというわけではない。A級にたどり着けるような者こそが特別なのだ。
だからそんなに気に病むことはないんじゃないか。
周りと比較しても自分の心を傷付けるだけだぜ、とキザな助言を申し出ようとしたところで、アゲットの顔色が変わった。
「俺はな、ヒスイのせいだと思うんだよ」
「その通りね」
「は!? 俺が何かしたか!?」
予想外のご指名に、身構えていなかった体が跳ねる。
「たしかに何もしてないな。――お前が何もしてないから、俺らの枷になってるんだ」
「でも俺は前衛としての働きを――」
「してるか? 本当に? いいや、してない。なんで俺らはスキルや魔法を使って最大限の能力で戦ってるのに、お前はいつも体術だけで戦ってるんだ?」
「そ、れは……」
言いがかり……全くの言いがかりというわけではないが。
確かに俺は体術だけで戦っているが、前衛としての役目は全うしているはずだ。
そも、俺がスキルや魔法に頼らないのは、実に切実な理由がある。
「お前のスキル、『レベル分配』だったか? 役に立ったことがないじゃないか。今回もお前はモンスターの前で震えてただけ。はっきり言って、足手まといなんだよな」
「そうよ。普通にレベル上げした方が早いじゃない。なんの意味があるのよ」
俺のスキルは、非常に使い勝手が悪い。
――いや、包み隠さずに言えば、戦闘面においては全く使い物にならないのだ。
俺が扱えるスキルはたったひとつ。『パーティメンバー内のレベルを分配する』というもので、そもそもが戦闘向きじゃない。
ひと言で表すならば、『アゲットのレベルを1下げるかわりに、クォーツのレベルを1上げる』といったもの。
ぶっちゃけ、全員でレベル上げがてらその辺の雑魚モンスターを狩った方が効率がいいのだ。
だからといって、その分体術の鍛錬を怠ったことは無い。
スキルがなくても、パーティメンバーと同等以上の戦闘力はあるはずだ。
そうは言っても、俺はクォーツみたいに回復魔法を使えないし、タルクみたいに敵の注意を引きつけることも出来ない。アゲットみたいに戦闘の指揮を執ることもできない。
じゃあ当の俺はどんなアイデンティティがあるのかと。
それはズバリ。寝る間も惜しんで、最弱モンスター【スライム】をひとりで倒し続け、上がったレベルをパーティに横流ししていたのだ。
地味である。
だいぶ地味である。
だけど、だからこそ着実に成果は積み重なっていった。
俺がパーティに加入してから2年。
このパーティは、恐らく自分で上げたレベルよりも俺から分け与えられたレベルの方が多いだろう。
『何もしなくても勝手にレベルが上がる』というのは、なかなか魅力的である。冒険者として高みを目指す志がなければ、E級でも十分生きていくだけの金は稼げるわけで。
しばらく食っちゃ寝して、金が底を尽きそうになったら依頼を受ける。
そうするとレベルはいつの間にか上がっているので、前回よりも楽に金を稼げる。
生きるのがちょっとだけ楽になるお助けアイテム。それが俺だ。
まぁ、こいつらが食っちゃ寝してる裏ではさぁ。
俺が必死こいてスライムを叩き続ける日々があったわけなんですけどね。まぁそれも戦闘で遅れをとっている以上仕方の無いことだ。
だから、俺の分のレベルもこっそりお前らに分け与えちまって、実はお前らよりひと回り低レベルなのも仕方の無いことだ。
そう思ってやってきたのに。
「クォーツまで……なんでそんな酷いことを言うんだ!? 俺だって俺なりに精一杯やってきて、それで……」
「あのな。お前が精一杯やってきたかどうかなんて知らん。わかるだろ、この世界は実力が全てなんだ。実力もなけりゃいつまで経ってもへっぴり腰のお前といたら、俺らの箔が落ちてしまう」
E級の箔ってなんだよ、と思いながらも、薮蛇なのであえては突っ込まない。
ただ、実力が不足していることは無いはずだ。
そりゃもちろん、若くしてA級やS級に成り上がり活躍するような才能溢れる冒険者と比べたら全然だけど、少なくともE級としては及第点だというのが自己評価だ。
「そういえば明日は来客があるんだったな、クォーツ」
「ええ。なんでも、この『暁の刃』に入りたいそうよ」
「そうか。それは嬉しい話だけど、生憎もうひとり養えるほどこのパーティの懐は暖かくないんだ。働かない奴がいるもんでな」
なんだ、これは。
正しく棒読みと言うべき、感情の入っていない問答が目の前で繰り広げられる。なんの茶番なんだ、これは。
「それは残念ね。その方のスキルは『経験値2倍』――戦闘用スキルじゃないにしろ、とても有用なスキルだからぜひ入って欲しいと思っていたのに……あらこのスキル、偶然この穀潰しの上位互換ね」
「ほう。ならば仕方ないな。非常に残念だが、そういうことならヒスイを置いておく意味はない。いや、本当に残念だ、クビになるなんてな」
なるほど、理解した。
これは既定路線――予定調和だ。
はじめから俺を追い出すことが決まっていたのだ。
「待ってくれ! たしかに俺は戦闘用スキルを使えない……だけど! 今まで一緒に冒険してきたじゃないか!」
「そうだな、今までご苦労だった。元パーティメンバーのよしみで、お前にかけた金を請求しないだけありがたく思え。ほら、さっさと消えてくれ」
こうなれば俺の反論など耳を傾けてくれるわけもなく、アゲットの冷たい視線が突き刺さる。
直視できないが、恐らくは他のふたりも同じ目をしているのだろう。
なんかもう、一気にどうでもよくなった。
二年も同じパーティの仲間として苦楽を共にしてきた。
そんな彼らに、こうもあっさり切られる程度の人間なのか、俺は。
俺は無意識にトボトボと歩き始め、その場を後にしようと――、
「おい、ちょっと待てよ」
騎士のタルクが話しかけてきた。
あぁタルク、お前とは一緒に前線を張ることが多かったな。
文字通り肩を並べて戦う機会が多かったから、お前だけは俺と心が通じてると信じていたよ。
「その装備、パーティの資金から買ったものだろ。置いてけよ。あ、可哀想だから下着だけは付けたままでいいぞ」
「あぁ……」
もう、本当にどうでもいい。
どうでもいいんだけど、今のはちょっとムカついたからコイツらのレベルをこっそり1ずつ奪ってから消えてやる。
ちなみにたった1ずつしか奪わないのは、それがこのスキルの一日あたりの上限値だからだ。
本当に、使い勝手の悪いスキルだよ、全く。
■
「ん? なんか少し体が重くなった気がするな」
「アゲットも? 私もちょっと体から力が抜けたような……」
「今日のモンスターも強かったからな。疲れが溜まっているんだろう。まぁ邪魔な奴は消えたし、お祝いも兼ねてパーッといこうぜ!」
――――
――
『スキル覚醒に必要なスキル発動回数を達成しました』
『スキル【レベル分配】が、スキル【万物の力を賜う者】に進化します』
『固有名【アゲット】【タルク】【クォーツ】を依代に進化を実行します』
「――なんだ? しんか? なんだそれ。もういい、今日は寝かせてくれ……」
『パッシブスキル【大地からの恵み】を発動します。これにより、レベルを感知可能な物から微量の経験値を常時吸収し続けます』
『パッシブスキル【レベル感知】を発動します。これにより、植物や大気など、ありとあらゆる物からレベルを感知できます』
『パッシブスキル【レベル可視化】を発動します。これにより、感知可能な物のレベルを見ることができます。なお、このパッシブスキルは切り替え可能です』
「なんだよ、うるさいな……うー、頭いた……呑み、すぎ、た……」
まさか俺が酒で酔いつぶれて寝ている間に、あんな事になっていたなんて、この時は思いもしなかったんだ。
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