おじゅうじ/おさんじ

いつはる

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烏柄杓

キャラ飾らざれば読者敬わず *

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また月が変わりましたね~。
6月はの章は烏柄杓。「からすびしゃく」と読む。子供の頃に山の中で見たような…薬草だそうです。

ちょっと前に語ったお姫様抱っこ。そのネタのとっかかりはドレスについてだったんですな。あのウエストから腰、裾への広がり…動くの大変そうだなぁと。
コルセットで体型を無理やり矯正ってネタは良く聞く話で、スカート広げる為のクリノリンなどの時代と共に変化したスカートの中。美しさを表現するための努力が凄いと。

ってな訳でドレスネタであります。
ファンタジー物を読んでると登場するドレスたち。読みながらキャラを想像する際、18世紀頃のフランスのドレスで一旦考える。
ほら、子供の頃ドレスと言えばフランス宮廷を描いた大作が目の前にある世代。年取って西洋の服装の変遷を勉強しましたが、刷り込みがあるんですよ。
小説を読んでいるうちに修正をするんですが、その切っ掛けのシーンがお姫様抱っこである事が多い。ドレスの中がね~ってな感じです。

あっ!先に言っておきますが「ドレスにリアルを求めてる」訳ではないです。想像妄想の過程でこんな事考えてるんだよ~とか、服飾史マジ楽しい!見るのも読むのも描くのも…そして妄想するのも楽しいって話です。

博物館で見たりする事もあるんですが、趣味と資料として服飾関連の書籍を色々持っていまして、見えない部分の工夫に感心しつつ、当時の生活の不便さを想像し、今の時代に生まれて良かった!なんて思ったりしているんですね。

で、もちろん描いたりもします。
ただ、良く理解して描かないと足が長すぎたりするんですね。どうしてもハイウエスト・ロングスカートなんで。
そんな時、あらためて構造を確認する事があります。その確認方法を紹介。



まずポーズですね。腕や足は後で変更するかもしれないので適当。顔と身体の向きを決めてます。



下着です。靴や靴下もこの時に描くけど今回は無し。



コルセットですね。肩から吊る部分あり、背中で締めてる。



アンダーペチコート。スカートその1って感じですかね。防寒とかドレス本体の汚れ防止とか色々あるのかなと。



サイドフープ、スカートを広げるための補助ですね、型色々。



ペチコートかな。スカート何枚重ねるんだいって事もしばしば、無い事も。見られるの前提かなと。



スカートです、ドレスを構成するパーツ。ワンピースじゃないのね~合理的。ウエスト紐で巾着みたいに絞るか袴みたいに前後を紐で縛るか。



ストマッカー、これも合理的パーツ。胸から腹にかけての飾り。同じ生地で作ってもよし変えてもよし。コルセットにピン留めにはビックリしたけど。



ガウンですね、複雑に布を寄せパーツ分けして作る。これが手縫いか、職人凄いぜ!と実物前に感動。これとスカート、ストマッカーが同じ生地ならワンピースに見える。

こんな感じでレイヤー重ねながらドレス姿のバランスを確認。構造知ってるとポーズ変えた時も楽に描けるのが良いのよね~。
今までのをベースにもうちょい描いてみます。



線画を別レイヤーで。一番最初のアタリをベースに顔、重ねたドレスパーツを元にドレスを描き描き。



線画のみ。



着彩。いつものざっくり着彩です。

久々に絵を描く時や何か調子悪って時は、こうやって構造を確認しながら描く事が多い。服のシワとかもわかるし。
振り向く、階段を下りる、屈んでもの拾う…色々なシーンを描く時結構制約あるんだなぁと。
小説のキャラが動いていると、その動きに合わせて形や構造を変えて妄想、楽しいっす。

時代が違うけどバッスルスタイルも好き。あれも可愛い。
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