万人の災厄を愛して
この世には「六堂」「白虎」「松柏」という三つの武力組織が統治する土地と、朝廷が治める都があり、互いに勢力を争っている。
そんな江戸時代を思わせる異世界で、人里離れた竹林の家に暮らす藤と浄。
一見なんでもない暮らしをおくっている彼らだが、藤にはある思惑があった。それは、浄を生涯誰にも会わせず竹林の家に隔離しておくこと。
浄はあまりにも強すぎたのだ。「万人の災厄」と呼べるほどに。
表紙イラスト:鴉鬼助(@Gera4nium)
そんな江戸時代を思わせる異世界で、人里離れた竹林の家に暮らす藤と浄。
一見なんでもない暮らしをおくっている彼らだが、藤にはある思惑があった。それは、浄を生涯誰にも会わせず竹林の家に隔離しておくこと。
浄はあまりにも強すぎたのだ。「万人の災厄」と呼べるほどに。
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以前『断末魔の視覚』を読ませていただき、今回はこちらの作品を一気読みさせていただきました。
純和風、BLというタグに惹かれ、ぶっちゃけヨコシマな気持ちで読み始めたんですけれども、浄と藤の関係性が何とも言い表せぬ感じでハマってしまいました。反射神経でありとあらゆる危険から逃れてしまう浄の暗殺を諦め、自らを差し出して人殺しをさせぬように隠遁生活を送らせる道を選んだ藤の覚悟〜。邪魔する者は恩師や仲間だとしても排除したのに無駄に終わりそうになって嘆くところとか、もう。さらわれた藤を都に奪い返しに行き、助け出した後の言葉と行動には胸を打たれました。それを受けての藤の返しも最高。
結果的に一番賢く動いたのは梧でしたね。松柏の地に浄がいるから他より有利に。もう誰も攻めてこれない…。
素晴らしいハッピーエンドをありがとうございました〜!
みやこ嬢さん、ご丁寧な感想をありがとうございます。
二作品も読んでいただけてとても嬉しいです。
もちろんBLは好きなのですが、浄のキャラクター性を描きたくて、どうやって閉じ込めておくかを考えたら自然とBLになった作品なので、ハマったと言っていただけて嬉しいです。
物語の細かなところまで丁寧にお読みいただけたようで、コメントにたくさん幸せな気持ちにさせていただきました。
本当にありがとうございました。
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