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五月の章
生徒総会 -1-
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教室が騒がしい。
理由は、教室前方にできた人だかりの、中心にいる人物のせいだ。東條は無意識に出た溜息を噛み殺した。
「なんだ、不機嫌そうだな東條」
隣の席に座った白石が笑う。
「顔に出ていたか、すまない」
指摘され、東條は気持ちと表情を引き締める。執事たるもの、己の感情はおくびにも出さないことを求められる。
「いや、俺以外の誰が他に見てるわけでもないから構わないんだが。どうした、やっぱりあれか」
白石は問いかけながら、人だかりのほうをこっそりと顎先で示す。その中心にいるのは、宗一郎だ。
ここは執事科三年壱組の教室。三年に上がって授業がなくなったことにより、最近では滞在時間が短くなっているものの、全く使わないというわけではない。
普段は朝晩のホームルームや、バトラーの休憩スペースとして活用されている。帝王科のランチから遅れて簡単な食事を済ませた後の、お昼休憩にあたる今。教室にいるのはバトラーと宗一郎だけ。
宗一郎はゴールデンウィークが明けてからというもの、暇さえあれば足繁く執事科の教室に顔を出すようになった。本来、執事科の教室にマスターが来ること自体稀だ。
加えて、その者が帝王科の中でもトップオブトップの家柄とくれば、バトラーが浮き足立たないわけもなかった。
白石に示された先を見ると、東條は再度渋い表情に戻って頷く。
「まあな……」
宗一郎が悪いわけではない。バトラーに囲まれ、チヤホヤされて楽しそうにしているのは、ぱっと見は浮ついているように見える。だが、マスターは卒業時に生涯召し抱える者を選ばねばならない。そこで行われる花摘の契約は重いものであり、召し抱えてみて良くなかったから契約破棄などということはできないのだ。
この一年間で、可能な限りバトラーたちを見極めよう、という姿勢は誉められるべきものである。
そして、宗一郎とお近づきになりたいと思う者たちの気持ちも、東條は理解している。
ただ気になるのは、そのバトラーたちが、こぞって宗一郎にタメ口を使っていることだ。無論、それも宗一郎が望んだことであり、咎められることではないのだが。
「僕、夏休みになったら宗一郎のお家に遊びに行きたいなー」
宗一郎に最も近い位置で、水島が猫撫で声を出す。彼の言葉に他の生徒たちもこぞって同意する。はじめは水島レベルに距離を詰める者はそういなかったのだが、水島と宗一郎の様子を見て学習したのか、すっかり皆気安い様子になってしまっている。
「ああ、構わないぞ。学校よりもよほど狭くて、楽しいこともないと思うが」
机に軽く腰掛けている宗一郎は、楽しげな様子で頷く。
「えー、絶対そんなことないって。この間話してくれたプライベートビーチで遊びたいんだ。ビーチバレーしようよ」
水島は宗一郎の腕に腕を絡め、軽く体を揺する。どうしても浅ましく映る様子から東條が視線をそらしたその時。教室の扉が外側から叩かれた。
鷹鷲高校の校舎はどちらかというと城という呼び名がふさわしく、一般的な学校の校舎とは全くの別物だが、教室の扉も日本の学校によくある引き戸ではなく分厚い木製だ。扉には窓などもないので、開けてみないことには、そこに誰がいるかもわからない。
東條はすぐさま立ち上がってそちらへ向かった。手に確かな重みが伝わる扉を開けると、明彦が立っていた。
「明彦様、今日もお迎えですか?」
東條は先ほどまでの渋い表情を忘れ去り、よそ行きの品の良い笑顔を浮かべて対応した。明彦もまた、東條の姿を見てうれしそうにパアッと表情を明るくする。
「あ、東條、君で良かった。そう、ここに宗一郎来てないかな?」
「いつもお疲れ様です。いらっしゃっておりますよ。どうぞお入りくださいませ」
東條は言いながら、体を引くようにして扉を大きく開けた。そして明彦を連れ、人だかりの中心にいる宗一郎へと声をかける。
「宗一郎様、ご歓談中のところ失礼いたします。明彦様がお迎えにいらしてくださいました」
水島たちとの他愛無い会話を続けていた宗一郎は、東條の声に顔を向けて明彦のことも認識した。
「やあ明彦、もうそんな時間か、わざわざ悪かったな」
宗一郎は軽く手を上げ軽い調子で言う。腰掛けていた机から立ち上がり、人の輪を離れると明彦の肩に手を置いた。
「クラス会開始まで走らないと間に合わないよ。せめて執事科のどこのクラスに行くのか言っていってよ。っていうか必要な時は自分で帰ってきてくれたらうれしいんだけど」
応える明彦の方も気安い態度だ。常陸院と七森の家柄の格差などはいっさい感じさせない。明彦と宗一郎は、純粋な友人関係を築いていた。
「どうも時間を見るという習慣がなくてな」
「高三にもなって、その言い訳はどうかと思うな」
軽い言い合いを続けながら、明彦と宗一郎は自分達の教室に戻るべく扉の方へと歩いていく。
これでようやく静かになると、内心でホッとしていた東條は先に移動し、二人のために扉を開けて待つ。二人がその横を通り抜けようとした時。宗一郎が何かを思いついたように足を止めた。
「ああ、ところで東條」
「はい、何か御用でしょうか」
二人を見送るために軽く顔を伏せていた東條は、声をかけられて宗一郎を見る。
「君も、夏休みに俺の家に来たかったりする?」
想定もしていなかったことを問いかけられ、東條は一瞬言葉に詰まる。だが、すぐに微笑みを浮かべた。
「お気遣いいただきまして、誠にありがとうございます。しかしわたくしからは、そのようなことをお願いできる立場にございません」
返答に、宗一郎は「ふうん」と言いながら、楽しそうに笑う。東條の抑えている扉に腕をつき、体勢的にはいわゆる『壁ドン』の様相である。
「休暇中に堅苦しいのも嫌だし、君も俺に敬語使うのやめてくれるなら、呼んであげるんだが。今からでも改める気はない?」
「大変ありがたいお申し出なのですが、わたくしと宗一郎様では身分が違いますので」
東條は表情を変えないまま、もはや慣れてきたいつもの返事をする。なおも言葉を続けようとした宗一郎の肩を、明彦が叩いた。
「こら宗一郎、東條に迷惑かけないの。走らないと間に合わないって言っただろ」
「そうだったな」
宗一郎は粘ることなく頷き、すっと身を引いた。
「またな、東條」
そんな一言を残し、明彦と共に去っていく。
姿が見えなくなると思わず一つ吐息を漏らし、東條は元に座っていた席へと戻る。すると、隣の席からやりとりを眺めていた白石が声をかけてきた。
「なんか宗一郎様、よくお前に絡むよな」
「いうこときかない僕が、気に食わないんじゃないのか」
「俺、ようやく明日宗一郎様の担当なんだが、お前を見習って敬語を貫くかどうか悩むよ」
「これだけタメ口が広がっていて、もはや俺がどうこういう問題じゃないからな。好きなようにすればいいと思うよ」
と、そこでクラス担任の、執事科の教師である松宮が教室に入ってきた。
きっちりとオールバックにまとめ上げた黒髪に銀縁の眼鏡。年は四三で、良くも悪くも没個性的で中庸な顔立ちの松宮は、一般人が思い描く執事そのままといった容貌の男だ。
バトラーは、入学すると一般的な高校の授業内容に加えて、執事として必要な知識と振る舞いを叩き込まれる。授業の内容によって教師は変わるのだが、松宮の担当は『執事たるものの心構え』だった。
去年まで、東條たちは毎日松宮からの授業を受けてきた。だが三年になってからは、毎日のホームルームで顔を合わせるだけの存在になっている。
松宮が教壇に立つと、教室内に独特な緊張感が満ちる。席に座った生徒達を見回し、松宮は口を開いた。
「それでは、クラス会を始める」
理由は、教室前方にできた人だかりの、中心にいる人物のせいだ。東條は無意識に出た溜息を噛み殺した。
「なんだ、不機嫌そうだな東條」
隣の席に座った白石が笑う。
「顔に出ていたか、すまない」
指摘され、東條は気持ちと表情を引き締める。執事たるもの、己の感情はおくびにも出さないことを求められる。
「いや、俺以外の誰が他に見てるわけでもないから構わないんだが。どうした、やっぱりあれか」
白石は問いかけながら、人だかりのほうをこっそりと顎先で示す。その中心にいるのは、宗一郎だ。
ここは執事科三年壱組の教室。三年に上がって授業がなくなったことにより、最近では滞在時間が短くなっているものの、全く使わないというわけではない。
普段は朝晩のホームルームや、バトラーの休憩スペースとして活用されている。帝王科のランチから遅れて簡単な食事を済ませた後の、お昼休憩にあたる今。教室にいるのはバトラーと宗一郎だけ。
宗一郎はゴールデンウィークが明けてからというもの、暇さえあれば足繁く執事科の教室に顔を出すようになった。本来、執事科の教室にマスターが来ること自体稀だ。
加えて、その者が帝王科の中でもトップオブトップの家柄とくれば、バトラーが浮き足立たないわけもなかった。
白石に示された先を見ると、東條は再度渋い表情に戻って頷く。
「まあな……」
宗一郎が悪いわけではない。バトラーに囲まれ、チヤホヤされて楽しそうにしているのは、ぱっと見は浮ついているように見える。だが、マスターは卒業時に生涯召し抱える者を選ばねばならない。そこで行われる花摘の契約は重いものであり、召し抱えてみて良くなかったから契約破棄などということはできないのだ。
この一年間で、可能な限りバトラーたちを見極めよう、という姿勢は誉められるべきものである。
そして、宗一郎とお近づきになりたいと思う者たちの気持ちも、東條は理解している。
ただ気になるのは、そのバトラーたちが、こぞって宗一郎にタメ口を使っていることだ。無論、それも宗一郎が望んだことであり、咎められることではないのだが。
「僕、夏休みになったら宗一郎のお家に遊びに行きたいなー」
宗一郎に最も近い位置で、水島が猫撫で声を出す。彼の言葉に他の生徒たちもこぞって同意する。はじめは水島レベルに距離を詰める者はそういなかったのだが、水島と宗一郎の様子を見て学習したのか、すっかり皆気安い様子になってしまっている。
「ああ、構わないぞ。学校よりもよほど狭くて、楽しいこともないと思うが」
机に軽く腰掛けている宗一郎は、楽しげな様子で頷く。
「えー、絶対そんなことないって。この間話してくれたプライベートビーチで遊びたいんだ。ビーチバレーしようよ」
水島は宗一郎の腕に腕を絡め、軽く体を揺する。どうしても浅ましく映る様子から東條が視線をそらしたその時。教室の扉が外側から叩かれた。
鷹鷲高校の校舎はどちらかというと城という呼び名がふさわしく、一般的な学校の校舎とは全くの別物だが、教室の扉も日本の学校によくある引き戸ではなく分厚い木製だ。扉には窓などもないので、開けてみないことには、そこに誰がいるかもわからない。
東條はすぐさま立ち上がってそちらへ向かった。手に確かな重みが伝わる扉を開けると、明彦が立っていた。
「明彦様、今日もお迎えですか?」
東條は先ほどまでの渋い表情を忘れ去り、よそ行きの品の良い笑顔を浮かべて対応した。明彦もまた、東條の姿を見てうれしそうにパアッと表情を明るくする。
「あ、東條、君で良かった。そう、ここに宗一郎来てないかな?」
「いつもお疲れ様です。いらっしゃっておりますよ。どうぞお入りくださいませ」
東條は言いながら、体を引くようにして扉を大きく開けた。そして明彦を連れ、人だかりの中心にいる宗一郎へと声をかける。
「宗一郎様、ご歓談中のところ失礼いたします。明彦様がお迎えにいらしてくださいました」
水島たちとの他愛無い会話を続けていた宗一郎は、東條の声に顔を向けて明彦のことも認識した。
「やあ明彦、もうそんな時間か、わざわざ悪かったな」
宗一郎は軽く手を上げ軽い調子で言う。腰掛けていた机から立ち上がり、人の輪を離れると明彦の肩に手を置いた。
「クラス会開始まで走らないと間に合わないよ。せめて執事科のどこのクラスに行くのか言っていってよ。っていうか必要な時は自分で帰ってきてくれたらうれしいんだけど」
応える明彦の方も気安い態度だ。常陸院と七森の家柄の格差などはいっさい感じさせない。明彦と宗一郎は、純粋な友人関係を築いていた。
「どうも時間を見るという習慣がなくてな」
「高三にもなって、その言い訳はどうかと思うな」
軽い言い合いを続けながら、明彦と宗一郎は自分達の教室に戻るべく扉の方へと歩いていく。
これでようやく静かになると、内心でホッとしていた東條は先に移動し、二人のために扉を開けて待つ。二人がその横を通り抜けようとした時。宗一郎が何かを思いついたように足を止めた。
「ああ、ところで東條」
「はい、何か御用でしょうか」
二人を見送るために軽く顔を伏せていた東條は、声をかけられて宗一郎を見る。
「君も、夏休みに俺の家に来たかったりする?」
想定もしていなかったことを問いかけられ、東條は一瞬言葉に詰まる。だが、すぐに微笑みを浮かべた。
「お気遣いいただきまして、誠にありがとうございます。しかしわたくしからは、そのようなことをお願いできる立場にございません」
返答に、宗一郎は「ふうん」と言いながら、楽しそうに笑う。東條の抑えている扉に腕をつき、体勢的にはいわゆる『壁ドン』の様相である。
「休暇中に堅苦しいのも嫌だし、君も俺に敬語使うのやめてくれるなら、呼んであげるんだが。今からでも改める気はない?」
「大変ありがたいお申し出なのですが、わたくしと宗一郎様では身分が違いますので」
東條は表情を変えないまま、もはや慣れてきたいつもの返事をする。なおも言葉を続けようとした宗一郎の肩を、明彦が叩いた。
「こら宗一郎、東條に迷惑かけないの。走らないと間に合わないって言っただろ」
「そうだったな」
宗一郎は粘ることなく頷き、すっと身を引いた。
「またな、東條」
そんな一言を残し、明彦と共に去っていく。
姿が見えなくなると思わず一つ吐息を漏らし、東條は元に座っていた席へと戻る。すると、隣の席からやりとりを眺めていた白石が声をかけてきた。
「なんか宗一郎様、よくお前に絡むよな」
「いうこときかない僕が、気に食わないんじゃないのか」
「俺、ようやく明日宗一郎様の担当なんだが、お前を見習って敬語を貫くかどうか悩むよ」
「これだけタメ口が広がっていて、もはや俺がどうこういう問題じゃないからな。好きなようにすればいいと思うよ」
と、そこでクラス担任の、執事科の教師である松宮が教室に入ってきた。
きっちりとオールバックにまとめ上げた黒髪に銀縁の眼鏡。年は四三で、良くも悪くも没個性的で中庸な顔立ちの松宮は、一般人が思い描く執事そのままといった容貌の男だ。
バトラーは、入学すると一般的な高校の授業内容に加えて、執事として必要な知識と振る舞いを叩き込まれる。授業の内容によって教師は変わるのだが、松宮の担当は『執事たるものの心構え』だった。
去年まで、東條たちは毎日松宮からの授業を受けてきた。だが三年になってからは、毎日のホームルームで顔を合わせるだけの存在になっている。
松宮が教壇に立つと、教室内に独特な緊張感が満ちる。席に座った生徒達を見回し、松宮は口を開いた。
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