吾輩は元大王である。

第一章 一年生

8.

「ごめ……。まだ半分しか入ってない」
「は？　……はん、ぶん……だと？」
　全部を入れるために腰を回されれば、体内がちんこで不規則にかき混ぜられる。
「うぐっ……！」
　先ほど散々弄られ、熱を持ったままの前立腺が、体内に侵入したちんこによって押しつぶされる。
　どろっと奥の方から液体が流れ出た感覚がして、そのままエヴァレインのちんこが最奥までずどんっと侵入してきた。
「ひっ……！！！！」
　思わず逃げようとする腰を捕まれ、尻にエヴァレインの恥骨が打ち付けられる。
「あ、あ、これが……の中……」
「や……やぁ……」
　先程までの刺激とは比較にならない。内臓がちんこで満たされる。エヴァレインも多くを語らず、上気した顔で我輩を見つめながら幸せそうに腰を振っていた。
　感度が増していた。意識全てを持っていかれるような、圧倒的な存在感。その中に湧き上がってくる甘いしびれにも似た感覚。
「んっ……んっ……んっ……」
　現世では禁欲的な生活をしていた吾輩の、その堰が一度壊れれば、その流れは止められない。吾輩は再び自らのちんこを扱き、乳首をいじりながら喘いでいた。
　なんなんだ、この感覚は。これ以上はおかしくなる。
　頭の片隅で誰かが言う。だがその言葉もエヴァレインの熱い口づけで消え去った。
「ふぁ……だ、めだ……イク……イク……」
　何も考えられない。
「いいよ……。何回でもイッて？」
　何かが上がってくる。もう抗うすべはない。身体をびくびくと痙攣させ、その波を受け止めた。

　イッたあとも、ぴくんぴくんと痙攣していれば、エヴァレインが吾輩の乳首を優しくなぞった。
　吾輩の肛門にはまだ力強いちんこが刺さったままだ。媚薬を飲んだのはエヴァレインのはずなのに、それよりも乱れ、感じている自分が急に恥ずかしくなった。
「お前、まだイッてないだろ？」
「うん。もう動いても平気？」
　一人だけ二度もイッた後で拒否する程、吾輩は人でなしではない。
　少し冷静になりつつも、再び体内を刺激される。するとすぐに立ち上がる吾輩の雑魚ちんぽ。もう、本当にこいつはっ！！
　男同士の睦事が一般的にこれほど良いものなのか、この身体が感じやすいのかはわからない。
　自然と甘い吐息が漏れる。ずんずんと奥を刺激され、吾輩は自らエヴァレインの口づけを求めながら喘いでいた。
「セラ……イクよ？」
　こくこくと頷けば、一回り質量を増した肉棒の動きが強くなった。
「うぅうぅぅ……！！！！」
　吾輩はエヴァレインがイクのに合わせて、再び達していた。