壁穴奴隷No.19 麻袋の男

猫丸

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「あれ、今日は19番しかいねぇの?」
「いえねぇ、最近ちょっと穴達も体調崩してて。すみませんねぇ」

本当は違う理由だが、余計なことは言わない。

「ふーん、19番ってあの麻袋かぶってる子だよねえ?」
「えぇ、まぁ。顔にやけどがあって顔はお見せできませんけど、身体は若くてきれいなもんですわ。少々乱暴にしても喜びますんで、使ってやってください」
「ま、突っ込めりゃこっちはなんだっていいけどさ。小窓からもたいして顔、見えねえってのに、不憫だねぇ」
常連の男は、ズボンの前を緩めながら、奥の部屋へと消えていった。

「全くオーナーもいい加減にしてくれませんかねぇ。
最近じゃ取り締まりも厳しくなってきたっていうのに」

受付の男、通称「じぃ」がぼやいた。

ここは壁穴屋。
最下層の性風俗。
男の下半身の穴に、欲望を吐き出すためだけの店。




受付の男の背後に麻袋をかぶり、顔を隠した全裸の男が近づいてきた。
ふくらはぎには19番と書かれている。
先程の客は、既に帰っていた。

「はー、やっぱ、18番のご主人様、見ちゃうと物足りないねー。いいなー、オレもあんなご主人様欲しいー♡抱き潰されたいー♡」

18番とは先日身請けされたばかりの壁穴だ。

「まったく、そんなこと言ってるのオーナーだけですよ。まさか、この店がさる高貴な方の趣味の店なんて、はぁ~やれやれです」

「でも、まさかあの18番が、魔術騎士団の鬼神アレク様の想い人だったなんてなぁ。
あんな真っ白で亡霊みたいなやつが!!オレのがお肌ピチピチなのに!!
あの巨チンを味わえるかと、オレ、楽しみにしてたのに!!」

「はいはい、馬鹿言ってないで、お客さんですよ。早く奥行って」

19番が奥へ消えるとすぐに、フードとマスクで顔を隠した、背の高い細身の男が店へはいってきた。
わずかに見えている目と、隠れている骨格のシルエットから美形っぷりがわかる。

(あら、これはオーナーの好みのタイプですが、この体格はただもんじゃないですねぇ)

椅子の下で、隠してある暗器に触れながら、警戒して男の様子を見て気づいた。

「おや、まぁ」

男は自らの唇にしっと手を当て、ジェスチャーをすると19番の待つ部屋へと消えていった。

「ふふ、せっかく買い取ったのに、残念でしたねぇ。まぁ少しは懲りたらいいですよ」

客が奥の部屋へ消えると、受付の男は店の痕跡を消し始めた。

◇◇◇

「顔はやけどで醜いそうですが、たしかに身体はきれいですね」

仰向けに固定され、M字に大きく開かれた、股の間で男は言った。
自由になる足を曲げたり伸ばしたり、ペニスを様々な角度からみて、傷がないかを一通り確認したあとに、期待に屹立している壁穴のペニスをピンっと強めに爪の先で弾いた。
こんな店に来るにしては上品な口調だ。

「ひんっ♡」

思わず腰が浮いたのをみて男は鼻で笑った。

「そして、淫乱ですね」

足を両方からぶら下がっている足かせに固定し、尻をあげさせると、後穴の中に仕込んだジェルがとろりと流れ出てきた。

「ふん、準備万端というわけですか。あまり時間もないのですが、ご期待に答えて差し上げましょう」

男はズボンの前を緩め、自分のものを2・3回扱くと、直ぐに穴に突っ込んだ。

「あっ…♡」

19番の男は、取れないように顔に被った麻袋を押さえ、とろけた声を漏らした。

◇◇◇

やばい!!やばい!!やばい!!
じぃは何してたんだよっ!!!

19番は焦っていた。
壁穴として、突っ込まれ気持ちよく達してたところで、客の男に気絶させられ、手足を拘束され、袋に詰められたのだ。
どれだけ気を失っていたのかわからないが、移動中の揺れで身体を打ち付け、痛みで気が付いた。

真っ暗な袋の中。
逃げ出そうにも、手も足も出ない。
豊富にあるはずの魔力も発動しない。

どうなってんだ、これ!!

目的の場所についたのか、男は19番を担いで建物の中に入るとそのまま放った。

「ぐっ」

「手荒に扱ってすみません。まぁ、こっちも捕まるわけにいかないもので」

「オマエ、こんなことしてただで済むと思ってんのか!?」
袋の中で叫ぶ。

「性奴隷が一人、消えたところで問題はないですよ。買い取ったといえば終わりです。それとも何ですか?貴方が、さる高貴なお方だとでも?…ねぇ、殿?」

男は足で袋を軽く小突いた。

そう、この袋に詰められている人物こそ、新しくできた国の第二王子・レオ殿下だった。
そして、先程の壁穴屋は、最近から買い取った、レオ殿下所有の店だった。
まぁ、とある事情と言っても、「情報収集という建前」で、「レオの被虐趣味を満たすための店」なのだが。

「オマエっ!!だれだ!?オレを知って!?」

「淫紋なしで、壁穴奴隷。どんなちんこ突っ込まれても楽しめるなんて、とんだ変態ですね。
まさか、『王国の守護者』と呼ばれている、第二王子様にこんな趣味がおありだとは。
まぁ、大切なお身体ですしね、少々傷つけるかもしれませんが、殺しはしませんのでご安心を。
時が来るまで、殿下も楽しんでください。
……あ、そうそう。いい忘れてましたが、貴方の魔力は封じさせてもらってます。
だから、ご自身で逃げようとしてむちゃしないでくださいね」

「なっ!!そんなことができるのか!?」

「ふふ、実験段階ですがね。貴方の様子を見る限りでは、どうやら実験は成功のようですね。魔力で殿下にかなう方は少ないですが、魔力を封じた貴方になら、かなう人間はたくさんいるんですよ。ご自身の魔力量を過信した結果ですね」

魔力を封じる方法があるなんて。
恐怖で背筋が凍りついた。
焦る気持ちはあるものの、たしかにそうでなければこの状態は説明できない。
レオは豊富にある魔力で、この国の結界、防衛を守る役目をしていた。
そのため、少々の危険からは、身を守れるよう鍛えられていた。

「ちょっと興奮して喋りすぎましたね。まぁ、そんなに心配しなくても大丈夫です。先程も言いましたが、開放して差し上げますし、殺しもしません。それまで楽しもうじゃありませんか」

男の言う『時』がなんなのか、結界が壊れたときか、敵が攻め込むときか、恐怖で震えた。

◇◇◇

ソファに座る男の股の間に座らされ、ペニスで頬を叩かれた。
視界を塞がれ、首輪をつけられ、両手は手錠でつながれたまま、口だけで男のものを刺激する。

「しっかり奉仕してくださいよ、殿下」

「んぐぅ…」

口の端からは、唾液がしたたりおちていた。
人のものなど舐めたことがなさそうな高貴な口に、自分のイチモツを突っ込んでいるという背徳感に男はぞくぞくしていた。

「確かに、火傷してるとかでも言ってその綺麗なお顔を隠さないと、あっという間に正体ばれてしまいますねぇ。殿下の特徴は、ライオンのたてがみのような美しい金の髪ですが、ふふ、今の姿は高貴な犬ですね」

「うぅ…」

「あぁ、こんなところにちょうどいいものが」
わざとらしく言う。

「ふぐっぅっ!!!」
男が、レオの色素の薄いピンク色の乳首をつまんでクリップで挟んだ。
痛みでレオの口からペニスが口から離れる。

「ほら、ちゃんとくわえて」
再び口にペニスを突っ込まれた。

「あぁ、殿下は本当に変態なんですね。敵かもしれない男のものをしゃぶり、乳首にクリップを付けられた状態でこんな状態になるなんて」

男が足でレオのペニスを蹴った。

「ひっ!!」
「ほら、もっと私に見せるように股を開きなさい」

男は足でレオのペニスを弄び、口の中の男のペニスが達するときには、レオのものを踏み潰した。

「ひぎぃぃぃぃ!!」

踏まれて達し、弛緩したペニスから、しょろしょろと黄色い液体が流れ出た。

「ああ、漏らしてしまいましたか。殿下はまだお子様ですね。私がもう一度しつけし直してさしあげましょう」

◇◇◇

両手と右足をを高く上げた状態で、天井からY字に吊り下げられ、普段閉ざされている箇所が丸見えにされる。
洗うために一度外したクリップはまた乳首につけられた。

「ほら、口空けて」
口にはギャグボールを嚙まされ、後ろで固定される。

「ほう、これはなかなか刺激的な姿ですね。この状態で立ってしまう貴方のその緊張感のないペニスも、貞操観念のゆるい穴も丸見えです」

鞭の先が、ゆるく立ち上がり始めたペニスや後穴の入り口をくすぐる。

「うぅっ……」

「今回このような自体になったこと、しっかり反省しましょうね」

くうを切る音がして、ゆるく立ち上がっているペニスに鞭が落とされる。

「ひぐうぅっっっ!!!」

「まぁ貴方のような変態にとっては、これが反省につながるのかはいささか疑問ですが」

そう言いながら男は、胸や背中、ペニスや肛門、ありとあらゆるところを鞭で叩いた。
特に、開かれた股の間を下から上へ叩かれたときは、激痛で一瞬意識が飛んだ。
それでもレオのペニスは萎えない。

「はぁっ!!あっ、あっ、あっ、あっ!」
閉じることのできない口の端からは、よだれがだらだら垂れていた。

「そろそろですかね」
そう言って男は鞭の先で、レオの両方の乳首についていたクリップを叩き落とし、完全に立ち上がっているレオのペニスに渾身の一撃を落とした。

「あ゛ああああっっっ!!!」

レオは、白い液を吐き出して、ロープに全身の力を委ねた。

その痴態をみて、男はぞくぞくした。

「ふふ、ここまで淫乱だったとは。この役目を任せてもらえたこと、彼には感謝しなければなりませんね」

◇◇◇

男は食事を置いて、部屋から出て行った。
食事の時だけ、目隠しを外すことを許可された。

窓の外は、美しい山と湖と林が広がっていた。
そんな景色を楽しむために作られた部屋なのかもしれない。
だが、窓には鉄格子がついていて、脱走はおろか、顔を出してほかの部屋の様子を見ことはできない。
ただ、部屋の内装をみても、建物の規模からもなかなか財力のある人物がバックにいるらしい。
反乱軍だったら厄介だ。

男は誰かからの連絡を待っていると言っていた。
男の言う『時』とは何だろう。
食事は質素だがまともだったし、男の言う通り、今のところはレオを殺す気はなさそうだ。

オレは人質…かな
用意された食事に口をつける。
自分の穢れた性癖を満たそうとしたがためにこんなことになるなんて…
後悔しても遅い。
今はチャンスが来きたら逃げられるよう、体力をつけておかなくては。

せめて魔法が使えれば…
いや、服の調達もしなきゃ、か。

首輪だけをつけられた、全裸の自分を見たてため息をついた。
身体には鞭の痕が赤く残っていた。

食事が終わると、再び目隠しをされた。
目隠しの隙間から顔を見ようとしたが、男はフードをかぶりマスクをしていた。
ただ、長身で細身。鍛えられた男なのはわかった。

手を後ろ手にひとまとめにされて、抵抗を封じられる。

「さて殿下、おはようございます。ゆっくりお過ごしになれましたか?」

「今は何時だ?お前らの要求はなんだ?」

昨日は気絶してしまったため、何時間気を失っていたのかもわからない。
レオが、誘拐されたことは、じぃから城に伝わっているはずだが、この男の仲間とどのような交渉がされているのか、周りの状況はどうなっているのか、なんの情報もなかった。
せめて魔力を封じている方法だけでも分かれば…

「ふふ、そんなこと殿下は知らなくていいんですよ。時がくれば貴方は解放されますし、それまで私がお世話をして差し上げるだけです。さて、大切な預かりものですからね。朝の健康チェックと行きましょうか」

男はそう言って、レオの全身をくまなくチェックした。
視界を塞がれているが、男の熱い視線を感じた。

「乳首は少し赤くなってますね。ふむ、ペニスにも鞭の痕が残ってますね。これはシャワーのときしみそうです」

言いながら、楽しそうにその箇所に触れられる。
触れられ、蘇る痛みと昨夜のプレイの痴態に、再び下半身が反応した。

「ふふ、もう期待しているんですか?」
「ひうっ!」
立ち上がりかけたペニスが軽く叩かれた。

「健康チェックはまだ終わりじゃないですよ。お尻を高く上げて、四つん這いになってください。足は開いて。はい、さっさとする」
ひと通り全身をチェックされたあとに、ぴしゃりと尻たぶを叩かれた。
のろのろと言われたとおりのポーズを取る。
後ろ手に縛られているため、自然と、後穴を突き出している体勢になった。

後穴に何か細いものが入れられた。

「ひっ!!な、何!?」

男の足で背中を押さえつけられ、後穴から液体が入ってきた。

「や、やめっ!!」
「なにをいまさら。いつも男をここに咥え込んでいるんだから慣れているでしょう?」
「で、でも人にやられるのはっ!!」
「しょうがないでしょう。淫紋なしの壁穴なんだから洗浄しないと突っ込めないじゃないですか」

抵抗を押さえつけられ、外から見てもお腹が膨れているのがわかるくらい浣腸液を入れられ、アナルプラグで栓をされる。

「あ、ちょっと用事済ませてくるんで、しばらくそのままでお待ちくださいね。ここでぶちまけないでくださいよ。粗相したら、今晩うんこまみれで寝させますよ」

動けないように手錠を首輪の金具へ取付け、首輪の紐はベッドの柱に固定すると、男の気配が消えた。
部屋から出るときも、鍵をかけていくのを忘れていなかった。

お腹の中がキュルキュル言い始めた。
背を丸めて衝動をやり過ごそうと耐える。

「うっ…うっ…うっ…」
限界が近い。
繋がれたた手は首輪を握り締め、歯を食いしばる。
油汗が止まらなくなった頃、男が戻ってきた。

「お…願い……だ…出させて…」

「お願いするときの態度じゃないですねぇ」

ぐるぐると腹から音が響いた。
肛門の縁がペコペコと収縮を繰り返している。
プラグが刺さっていなかったら確実に漏らしていた。

「お…願いです。だ…出させてください」
「なにを?ちゃんとお願いしてください」
「うぅ…うんこを出したいです。お、お願いします」

震えが止まらなくなってきた。

「まあいいでしょう、ではどうぞ」
「え……ここ…で?」
「大丈夫です。ちゃんとお尻の下に桶がありますので」
身体を起こし、和便器に座るような体勢にさせられ、股を開かされる。
手は上部から吊るされた。
「お願い、やめて…と…トイレにいかせて…」

後穴のプラグに男の手掛かり、震える声で懇願する。
「遠慮なくどうぞ」
レオの懇願を無視して、男は一気にプラグを引き抜いた。

「やめっ!!やめっ!!やだ!!やだ!!…いやぁぁっ!!ああぁぁぁっ!!!」

堰の決壊によって、肛門内に留まっていた液体と塊が一気に排出される。
腹筋を使ってすべてを出し切ると、ペニスの先からしょろろろと黄色い液体が流れ出てきた。

「うぅ……」

レオは泣いた。

「さすがにニオイが気になりますね。扉と窓を開けて換気するんで、あまり騒ぐと人が来ますよ。…あぁ見られたいなら構いませんが、誰かが助けに来るということはないので、ご自由にどうぞ」

屋敷内に他に仲間がいるということか。

廊下と窓を抜ける新鮮な風が身体をなでる。
今は恐怖でしかない。

その後、透明な液しか出なくなるまで、同じ体勢で何度も体内を洗浄させられた。
自然と閉じてしまう脚を鞭で叩かれ、股を開き、後穴から液体を出しながら、立ち上がってしまったペニスを男に見せつける。
最後は、排泄しながら白い液を吐き出した。

「あぁ、おしっこ以外のものも出てしまいましたか。本当に堪え性のないペニスですね」

男のあざ笑う声が聞こえた。
レオは声を堪えて泣いた。
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