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第三章 ルコス村
29.ルコルコの実
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ハンナの宿へ戻ってきて、ノアの話を聞く。
ノアは、お守り代わりにパトリスからもらったルコルコの実をあの場所でずっと育てていたらしい。
だが、火山灰が堆積した地層で瘴気が少ないせいか、気候のせいか、バヤールでは全く育たなかった。育ったとしてもノアがルコス村で見ていたものとは程遠い、ひょろひょろとした細い木ばかり。
半ば諦めかけていたところ、薬草採取中にいた魔ねずみを、剣の練習がてら仕留めて肥料代わりにルコルコの木の根元に放ったところ、翌日その木だけ急に成長していたという。
「つまり、ルコルコの木は、瘴気を吸い、魔獣の凶暴化を押さえていたってこと?」
「凶暴化なのか、いまの状態がその魔獣本来の姿なのかわからないけど……ただ、間違いなくルコルコの木が影響しているってことだと思うんだよね。 で、さっき見たように、木からは瘴気が発散されて……多分、魔獣に興奮をもたらす作用があるのかな、って……」
「ってことは、北の森にルコルコの木を植えれば今の状況は落ち着くってことか?」
「わからないけど……植えて、その木の周辺に魔獣を追い込めれば、段々落ち着くんじゃないかと……」
色々質問されて、ノアも不安げな表情を見せた。
「う~ん、なるほどな。 問題はどのくらいで木が魔獣に折られないくらいに育つのか、ってことか。 ちょっと時間はかかりそうだけど、やってみる価値はあるかもな。 ……ちょっと方法、考えてみるわ。 それにしてもノア、お前大人になったな」
アルシェがノアの髪をくしゃっとした。ノアは嬉しそうにうつむいた。すっかり身体は大きくなってしまったけど、子供らしいところもまだまだ残っている。
「ノア、ホントすごいよっ!! よく気づいたねぇ!! それにしても、木には瘴気が詰まっているのに、実だけ浄化の効果が出るって、不思議だねぇ!!」
ノアの両手を掴んでブンブン喜びを伝えると、ノアは少し照れくさそうに謙遜した。すると魔ねずみに怯え、現場では全く役に立たず、ずっと黙っていたパトリスが口を挟んだ。
「あ、あのっ!! さっき見えた感じだと、ルコルコの木は、多分それ自体に浄化の効果があるんだ思うよっ!! 瘴気を吸って、浄化した空気を排出するんだ。 だけど、折れた枝だと浄化しきってない瘴気が発散されて魔物が惹きつけられるんだと思う!!」
「「「…………」」」
「な、なんだい? その目はっ!? ぼ、僕だってちゃんと自分の役割をっ!!」
「いいえ、なんでも~!!」
慌てるパトリスを見ながら、皆でくすくす笑う。
パトリスもこの中では一番年長者なのにも関わらず、不甲斐ない姿を見せてしまい、気恥ずかしいのだろう。
ちょうどハンナが声をかけてくれて皆で夕ご飯を食べる。
良い子でお留守番をしていたマチアスは、食事の時どころか、寝る時もノアから離れず、結局その日、リュカは宿に泊った。
◇
マチアスが「ノアと寝る」と言って聞かなかったので、マチアスとノアがベッドに横になり、リュカはテーブルでいつもの日記を書いていた。
今日一日頑張ったマチアスは、ノアとリュカの二人がいることに安心したのかすぐに眠りについた。
「ノア、マチアスがごめんね。 眠ったみたいだからもう大丈夫。 部屋にもどっていいよ」
マチアスの寝顔を見ながらノアは声を抑えて言った。
「ねぇ、ルーさ……あ、リュカさんか……」
「いいよ、どっちでも。 なに?」
「俺、ルコス村に戻るよ。 アルシェおじさんが、もう大丈夫だって。 足手まといにはならないって……それに、もし俺の考えが正しくて、あれで魔獣が大人しくなるのなら、ルコルコの木を植えるのは俺の役目だと思ってる……」
「うん……そうだね……そうなると思ってた。 マチアスが寂しがるね……」
ノアには言わなかったが、リュカも迷っていた。
ルコス村にはヴァレルがいる。その地でずっと自分を待ってくれている。すぐにでも会いに行きたい。だが、今の自分はマチアスを守らなければならない。マチアスを最前線へ連れて行くわけにはいかない。
◇
だが、一週間後、リュカはジョルジュのほろ馬車に乗り、ノア、パトリス、護衛の兵士とともにルコス村へ向かっていた。ほろを被った荷台の中には寝る間も惜しんで作り上げられた薬が隙間なく積み上げられていた。
アルシェに相談した結果、右腕の調子が良くないアルシェがバヤールに残り、ジス・ハンナ・アンナとともにマチアスを預かってくれることになった。何度も助けてくれたアルシェがバヤールでマチアスを守ってくれるというのも、リュカがルコス村行きを決断できた大きな理由の一つだった。アルシェがいるなら大丈夫。
マチアスを連れていけるか何度も検討したが、バヤールに来る途中、魔獣に襲われたという話を聞くと、子供を連れて行くのは無謀だと思われた。だからといって、アルシェが前線にいない今、ヴァレルを引かせるわけに行かない。
約4年間無事に住めたこの町のほうが、安心だろう。
加えて、アルシェがルコス村に薬を届けて欲しいと頭を下げて強く願った。代金はすぐには払えないけど、いつか自分責任持って払うから、薬屋の在庫だけでもいいから、と。
散々「魔獣に食料が襲われる」「届く薬は粗悪品ばかり」と愚痴っていたが、アルシェの態度を見ていると、本当に切羽詰まった状況なのだろう。
代金の申し出を断り、お金はリュカが出した。実は王都を出る時に、フレデリック王からも、バージルからも餞別をもらっていた。それは餞別というにはとても多く、これからのリュカの生活が困らないように、どこかで落ち着いたら店でも開けるように、という思いがあったのだろう。そのくらいの大金だった。だがリュカはその資金には全く手を付けていなかったのだ。
何度も助けてもらったアルシェや、現地で戦っているヴァレル、皆のためになるなら、その方がよっぽど価値がある。
短期間で集められる限りの薬を集め、ありったけの薬を作った。間に合わない分は生薬のまま積む。
「リュカ、すまん……」
「大丈夫です。 こちらこそ、マチアスのことよろしくお願いします」
当然ながらマチアスはリュカ、ノアと離れることにぐずって大変だった。行く前の忙しさで最近あまり相手をしてあげられなかったのもあるだろう。「すぐに戻ってくるから」となだめ、無理矢理アルシェ達に預ける。リュカはすぐに帰ってくる予定だが、ノアはそのままルコス村に残ることは伝えなかった。
出かける直前になって、急に不安がリュカを襲う。
いつも持ち歩いているリュカのマジックバッグをマチアスも開けるように魔法を掛け直す。戻ってくるつもりではいるが、エロアに見つかる可能性を思い出していてもたってもいられなくなる。例えエロアに見つからなかったとしても、魔獣に襲われるかもしれないという危険だってある。リュカの持ち物はいつもヴァレルにもらったこのマジックバッグとネックレスだけ。
ネックレスから、一つだけ石を外し、青黒白の石にしてマチアスにかける。バージル、ヴァレルの手を渡りリュカの元へと来た大切な家族の証。そしてネックレスとともにマチアスにかける守護の魔法。
「良い子で待っていてね」
これで大丈夫。万が一自分になにかあったとしても、リュカのものはマチアスの元へいつか届くだろう。
そして日記を見れば、どれだけリュカがマチアスを愛していたのかが、ヴァレルを、マチアスの父親を愛していたのかわかる。
リュカは、マチアスには愛を疑って生きてほしくなかった。自分のように孤独に苛まれ、地を這うような生き方をしてほしくない。まだ小さくて、記憶も残らないかもしれないけれど、皆がマチアスを大切に思っているということを知ってほしい。
「ふ……、僕は何を感傷的になっているんだ……」
自嘲気味に呟いた。自分はヴァレルに会って、すぐに戻ってくるのだ。
きっと、マチアスが生まれて初めて離れるから不安になっているだけだ。それに自分が捨てられた年齢と、今のマチアスの年齢が一緒だから変な気持ちになっているだけだ。
もしかしたら、自分は捨てられたのではないのかもしれない、という考え。
「考えたってしょうがない。 とにかく、早く薬を届けなくては」
一つだけ抜いたマチアスの瞳の色の石を革紐に通し、首から下げる。
ジョルジュの手綱さばきで、一行は一目散にルコス村へと向かった。
ノアは、お守り代わりにパトリスからもらったルコルコの実をあの場所でずっと育てていたらしい。
だが、火山灰が堆積した地層で瘴気が少ないせいか、気候のせいか、バヤールでは全く育たなかった。育ったとしてもノアがルコス村で見ていたものとは程遠い、ひょろひょろとした細い木ばかり。
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「つまり、ルコルコの木は、瘴気を吸い、魔獣の凶暴化を押さえていたってこと?」
「凶暴化なのか、いまの状態がその魔獣本来の姿なのかわからないけど……ただ、間違いなくルコルコの木が影響しているってことだと思うんだよね。 で、さっき見たように、木からは瘴気が発散されて……多分、魔獣に興奮をもたらす作用があるのかな、って……」
「ってことは、北の森にルコルコの木を植えれば今の状況は落ち着くってことか?」
「わからないけど……植えて、その木の周辺に魔獣を追い込めれば、段々落ち着くんじゃないかと……」
色々質問されて、ノアも不安げな表情を見せた。
「う~ん、なるほどな。 問題はどのくらいで木が魔獣に折られないくらいに育つのか、ってことか。 ちょっと時間はかかりそうだけど、やってみる価値はあるかもな。 ……ちょっと方法、考えてみるわ。 それにしてもノア、お前大人になったな」
アルシェがノアの髪をくしゃっとした。ノアは嬉しそうにうつむいた。すっかり身体は大きくなってしまったけど、子供らしいところもまだまだ残っている。
「ノア、ホントすごいよっ!! よく気づいたねぇ!! それにしても、木には瘴気が詰まっているのに、実だけ浄化の効果が出るって、不思議だねぇ!!」
ノアの両手を掴んでブンブン喜びを伝えると、ノアは少し照れくさそうに謙遜した。すると魔ねずみに怯え、現場では全く役に立たず、ずっと黙っていたパトリスが口を挟んだ。
「あ、あのっ!! さっき見えた感じだと、ルコルコの木は、多分それ自体に浄化の効果があるんだ思うよっ!! 瘴気を吸って、浄化した空気を排出するんだ。 だけど、折れた枝だと浄化しきってない瘴気が発散されて魔物が惹きつけられるんだと思う!!」
「「「…………」」」
「な、なんだい? その目はっ!? ぼ、僕だってちゃんと自分の役割をっ!!」
「いいえ、なんでも~!!」
慌てるパトリスを見ながら、皆でくすくす笑う。
パトリスもこの中では一番年長者なのにも関わらず、不甲斐ない姿を見せてしまい、気恥ずかしいのだろう。
ちょうどハンナが声をかけてくれて皆で夕ご飯を食べる。
良い子でお留守番をしていたマチアスは、食事の時どころか、寝る時もノアから離れず、結局その日、リュカは宿に泊った。
◇
マチアスが「ノアと寝る」と言って聞かなかったので、マチアスとノアがベッドに横になり、リュカはテーブルでいつもの日記を書いていた。
今日一日頑張ったマチアスは、ノアとリュカの二人がいることに安心したのかすぐに眠りについた。
「ノア、マチアスがごめんね。 眠ったみたいだからもう大丈夫。 部屋にもどっていいよ」
マチアスの寝顔を見ながらノアは声を抑えて言った。
「ねぇ、ルーさ……あ、リュカさんか……」
「いいよ、どっちでも。 なに?」
「俺、ルコス村に戻るよ。 アルシェおじさんが、もう大丈夫だって。 足手まといにはならないって……それに、もし俺の考えが正しくて、あれで魔獣が大人しくなるのなら、ルコルコの木を植えるのは俺の役目だと思ってる……」
「うん……そうだね……そうなると思ってた。 マチアスが寂しがるね……」
ノアには言わなかったが、リュカも迷っていた。
ルコス村にはヴァレルがいる。その地でずっと自分を待ってくれている。すぐにでも会いに行きたい。だが、今の自分はマチアスを守らなければならない。マチアスを最前線へ連れて行くわけにはいかない。
◇
だが、一週間後、リュカはジョルジュのほろ馬車に乗り、ノア、パトリス、護衛の兵士とともにルコス村へ向かっていた。ほろを被った荷台の中には寝る間も惜しんで作り上げられた薬が隙間なく積み上げられていた。
アルシェに相談した結果、右腕の調子が良くないアルシェがバヤールに残り、ジス・ハンナ・アンナとともにマチアスを預かってくれることになった。何度も助けてくれたアルシェがバヤールでマチアスを守ってくれるというのも、リュカがルコス村行きを決断できた大きな理由の一つだった。アルシェがいるなら大丈夫。
マチアスを連れていけるか何度も検討したが、バヤールに来る途中、魔獣に襲われたという話を聞くと、子供を連れて行くのは無謀だと思われた。だからといって、アルシェが前線にいない今、ヴァレルを引かせるわけに行かない。
約4年間無事に住めたこの町のほうが、安心だろう。
加えて、アルシェがルコス村に薬を届けて欲しいと頭を下げて強く願った。代金はすぐには払えないけど、いつか自分責任持って払うから、薬屋の在庫だけでもいいから、と。
散々「魔獣に食料が襲われる」「届く薬は粗悪品ばかり」と愚痴っていたが、アルシェの態度を見ていると、本当に切羽詰まった状況なのだろう。
代金の申し出を断り、お金はリュカが出した。実は王都を出る時に、フレデリック王からも、バージルからも餞別をもらっていた。それは餞別というにはとても多く、これからのリュカの生活が困らないように、どこかで落ち着いたら店でも開けるように、という思いがあったのだろう。そのくらいの大金だった。だがリュカはその資金には全く手を付けていなかったのだ。
何度も助けてもらったアルシェや、現地で戦っているヴァレル、皆のためになるなら、その方がよっぽど価値がある。
短期間で集められる限りの薬を集め、ありったけの薬を作った。間に合わない分は生薬のまま積む。
「リュカ、すまん……」
「大丈夫です。 こちらこそ、マチアスのことよろしくお願いします」
当然ながらマチアスはリュカ、ノアと離れることにぐずって大変だった。行く前の忙しさで最近あまり相手をしてあげられなかったのもあるだろう。「すぐに戻ってくるから」となだめ、無理矢理アルシェ達に預ける。リュカはすぐに帰ってくる予定だが、ノアはそのままルコス村に残ることは伝えなかった。
出かける直前になって、急に不安がリュカを襲う。
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ネックレスから、一つだけ石を外し、青黒白の石にしてマチアスにかける。バージル、ヴァレルの手を渡りリュカの元へと来た大切な家族の証。そしてネックレスとともにマチアスにかける守護の魔法。
「良い子で待っていてね」
これで大丈夫。万が一自分になにかあったとしても、リュカのものはマチアスの元へいつか届くだろう。
そして日記を見れば、どれだけリュカがマチアスを愛していたのかが、ヴァレルを、マチアスの父親を愛していたのかわかる。
リュカは、マチアスには愛を疑って生きてほしくなかった。自分のように孤独に苛まれ、地を這うような生き方をしてほしくない。まだ小さくて、記憶も残らないかもしれないけれど、皆がマチアスを大切に思っているということを知ってほしい。
「ふ……、僕は何を感傷的になっているんだ……」
自嘲気味に呟いた。自分はヴァレルに会って、すぐに戻ってくるのだ。
きっと、マチアスが生まれて初めて離れるから不安になっているだけだ。それに自分が捨てられた年齢と、今のマチアスの年齢が一緒だから変な気持ちになっているだけだ。
もしかしたら、自分は捨てられたのではないのかもしれない、という考え。
「考えたってしょうがない。 とにかく、早く薬を届けなくては」
一つだけ抜いたマチアスの瞳の色の石を革紐に通し、首から下げる。
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