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第二章 バヤールの町
25.出産
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パトリスがリュカの下腹を凝視している。
「そんなはずがない」と自分に言い聞かせるものの、可能性が高いことは自分でもよくわかっていた。
「僕は医者じゃないから断言はできないけど、なにかお腹に魔力を持った別の生命があるのはわかるよ。 魔力持った子がお腹にいる時の妊婦さんとよく似てる。 でも、まさか……本当に……男性の妊娠は成功していたのか!!」
ショックを受けるリュカと反対に喜ぶパトリス。
「そうと決まったら、無理は禁物だよ、ルー! 重いものを持つのも、高いところのものをとるのも禁止だよ! 具合が悪くなったらすぐに休むこと!!」
他人が妊娠したことのなにがそんなに嬉しいというのか。いつまでバヤールにいられるかわからない。リュカは逃亡者なのだ。エロアに見つかったら、リュカだけでなく子供だってどうなるかわからないのに。子供を連れての逃亡なんて、どうすれば。
「あの……堕ろす……ことはできないんですか……?」
つまずいたらいけない、と足元に置かれている箱を嬉々として片付けているパトリスに、リュカが暗い声で問いかける。その声にパトリスははっと、真顔に戻った。
「そ、そうだよね。 浮かれてごめん……。 そうか、君にとっては望ましいことではないのか。 ……そうだよね。 喜ばしい相手なら、すぐに相手のところへ行くよね…… 逃げなきゃいけない相手ってことか……」
「ちが……大丈夫……相手は大丈夫、だと思う、けど……そのはず……だけど、子供なんて……」
ガタガタと身体が震えた。絶対にヴァレルの子のはず。だが、もしエロアやあの名前も知らない男達だったらどうしよう。
あの時は必死で、詳細な記憶があまりない。大丈夫だ。中には出されていないはず。
震えるリュカの身体を、パトリスが優しく抱きしめ、あやすように背中をさすった。
「ルー? 堕ろすなり、出産するなり、どうするかは君の選択次第だ。 だけど、医者にかかるならどちらにしても君は王都へ戻らなくてはいけない。 ここには男性出産を診れる医者はいないからね」
「そんな!! そんなの無理ですっ!! 絶対にあそこには戻らない!! 絶対にっ!!」
「落ち着いて、ルー!? ね? 君が興奮するとお腹の子に障るから!」
泣き叫び、暴れるリュカを、ぎゅっと強く抱きしめるパトリス。ふわっとやわらかい魔法がかけられ、意識が霧の中に落ちていく。
「だめだ……絶対に……あそこには……戻らない……この子は……産まない……」
自分の浅はかさが恨めしい。もしヴァレルとの子であったとしても、自分は最愛の、ヴァレルの子を不幸にしてしまう未来しか見えない。
何よりも幸せを願っている相手の、その子供を不幸にするなんて。
◇
あの日以来リュカはずっとぼんやりしていた。
ヴァレルの子ならば産みたいという思いと、不幸にしてしまう恐怖。だが王都へ戻ることは選択肢にない。結局自力で産むことしか今のリュカに選べる選択肢はないのだが、それでも思考の無限ループにはまる。
逃げながら一人で産んで育てる恐怖に震え、息ができなくなれば、パトリスが魔法をかけて、リュカをムリヤリ眠らせた。
そんなほとんど会話もしない日々の中で、パトリスは意を決したようにリュカに話しかけた。
「ルー、その……考えたんだけどさ……僕と結婚しないか?」
「……え?」
子供のことを言われるのかと思ったリュカは、思わぬ提案に、パトリスの言う事の意味が理解できなかった。
「あ、あのっ!! そうはいっても、形だけだよっ!? 形だけ!!」
パトリスの提案はこうだった。
村から村へと行き来している時はよいのだが、大きな街に入るときにはどこの住民の誰なのかという身分証明書が必要になる。
戸籍のなかったパトリスはこの町に10年住んで、住民権を得た。住民権を得るには10年住むか、住民権を得ている人間と結婚すること。
そうすれば、生まれてくる子供も住民権を得て、他の場所へ行くときも行き来がしやすくなる。
「ルーがなにかから逃げているのはわかるよ。 多分、ルーという名前も本当の名前じゃないんだろう。 だけど、この町の住民権があれば動きやすいんじゃないかな、と思って」
「そこまでわかっていてなんで? ……もし戸籍の為に偽装結婚したってバレたら、パトリスさんだって罪に問われますよ?」
「君は僕を闇から救ってくれたからね。 せめてものお礼だよ」
「いや、僕は何もしていない……」
「あと、男性妊娠の魔術というのは、僕の尊敬する人が研究していたんだよ。 その人の研究が実ったのか、別の人間が開発したのかはわからないけど……王都へ行ったとしても、診れる人間はごくわずかなはずだ。 もしルーが王都へ戻れないというのなら、僕も必死に勉強するから、その研究の成果を見させてもらいたい」
「その方、今は?」
パトリスの知り合いなら、信用できるのではないか?王都ではないところにいてくれれば、そこへ行くのもありかもしれない、と一縷の望みをかけて尋ねてみると、パトリスは悲しそうな顔をして答えた。
「死んだって風の噂で聞いたよ」
悩んだ結果、結婚の提案は断った。
子供の為を思えば、パトリスの提案に乗るべきだったと思う。でも、どうしてもヴァレル以外との結婚は考えられなかった。
だが出産に関しては、ありがたく提案を受け入れることにした。王都に戻れない以上、堕胎という選択肢は取れなかった。ならば産むしかない。未経験で、情報もない中での出産は、不安でないといえば嘘になるが、それでも一人でないだけ心強かった。
「ひどい親でごめんね……」
膨らみ始めたお腹に話しかける。自分の気持ちのせいで、子供が楽に生きる選択肢を奪った罪悪感もある。ヴァレルの子じゃないかも知れないという不安もある。もしエロアか、あの名も知らぬ男の子供だった時に、自分は子供に憎しみをぶつけてしまわないだろうかという恐怖も。
だが、パトリスが「ルーと同じ魔力の色しか見えない」と励ましてくれて少し落ち着いた。
どんな子であれ、リュカの子供というのは間違いないのだ。父親のことは考えないようにしよう。
ここで産むことを決意して以来、パトリスはリュカに対して異常に過保護になった。
出産に関する医学書を買いまくり、経産婦に質問しまくるという気味の悪いパトリスに、町内ではまたアル中疑惑が浮上したというのは本人は知らない。
リュカに関しては完全に秘密で、リュカもほとんど外に出なかった。出る時は慎重に、認識阻害魔法をかけて、決して人に気取られないようにすごした。
いつの間にかまた旅に出たと思っていた町の人もいた。
ジョルジュ夫婦と、ジス・ハンナ夫妻、ノアには妊娠のことだけ伝えた。
というか、不審な行動を取るパトリスにハンナが問い詰めた結果だ。
男性が妊娠するということに、皆、一様に驚いていたが、「王都にはそういう技術があるのだな」と感心していた。出産経験のあるジョルジュの奥さんが色々準備してくれたりアドバイスしてくれたのは助かった。
そしてリュカは、月が雲で隠れて北極星が一際明るく輝く夜、ひっそりと出産した。
そして、安堵の涙を流した。
小さな命。皺くちゃな顔。間違いなくヴァレルと自分の子だ。
どこが似ているとかそういうことではなく、ただただ根拠もなくヴァレルとの子だと確信した。
生まれてくるまでは、ただひたすら不安で、こんな親のもとに生まれてくることに申し訳なさすら感じていた。
だが、生まれてきた子供を一目見た瞬間、全てを忘れ、この尊い命にひたすら感謝した。
≪第二章 完≫
「そんなはずがない」と自分に言い聞かせるものの、可能性が高いことは自分でもよくわかっていた。
「僕は医者じゃないから断言はできないけど、なにかお腹に魔力を持った別の生命があるのはわかるよ。 魔力持った子がお腹にいる時の妊婦さんとよく似てる。 でも、まさか……本当に……男性の妊娠は成功していたのか!!」
ショックを受けるリュカと反対に喜ぶパトリス。
「そうと決まったら、無理は禁物だよ、ルー! 重いものを持つのも、高いところのものをとるのも禁止だよ! 具合が悪くなったらすぐに休むこと!!」
他人が妊娠したことのなにがそんなに嬉しいというのか。いつまでバヤールにいられるかわからない。リュカは逃亡者なのだ。エロアに見つかったら、リュカだけでなく子供だってどうなるかわからないのに。子供を連れての逃亡なんて、どうすれば。
「あの……堕ろす……ことはできないんですか……?」
つまずいたらいけない、と足元に置かれている箱を嬉々として片付けているパトリスに、リュカが暗い声で問いかける。その声にパトリスははっと、真顔に戻った。
「そ、そうだよね。 浮かれてごめん……。 そうか、君にとっては望ましいことではないのか。 ……そうだよね。 喜ばしい相手なら、すぐに相手のところへ行くよね…… 逃げなきゃいけない相手ってことか……」
「ちが……大丈夫……相手は大丈夫、だと思う、けど……そのはず……だけど、子供なんて……」
ガタガタと身体が震えた。絶対にヴァレルの子のはず。だが、もしエロアやあの名前も知らない男達だったらどうしよう。
あの時は必死で、詳細な記憶があまりない。大丈夫だ。中には出されていないはず。
震えるリュカの身体を、パトリスが優しく抱きしめ、あやすように背中をさすった。
「ルー? 堕ろすなり、出産するなり、どうするかは君の選択次第だ。 だけど、医者にかかるならどちらにしても君は王都へ戻らなくてはいけない。 ここには男性出産を診れる医者はいないからね」
「そんな!! そんなの無理ですっ!! 絶対にあそこには戻らない!! 絶対にっ!!」
「落ち着いて、ルー!? ね? 君が興奮するとお腹の子に障るから!」
泣き叫び、暴れるリュカを、ぎゅっと強く抱きしめるパトリス。ふわっとやわらかい魔法がかけられ、意識が霧の中に落ちていく。
「だめだ……絶対に……あそこには……戻らない……この子は……産まない……」
自分の浅はかさが恨めしい。もしヴァレルとの子であったとしても、自分は最愛の、ヴァレルの子を不幸にしてしまう未来しか見えない。
何よりも幸せを願っている相手の、その子供を不幸にするなんて。
◇
あの日以来リュカはずっとぼんやりしていた。
ヴァレルの子ならば産みたいという思いと、不幸にしてしまう恐怖。だが王都へ戻ることは選択肢にない。結局自力で産むことしか今のリュカに選べる選択肢はないのだが、それでも思考の無限ループにはまる。
逃げながら一人で産んで育てる恐怖に震え、息ができなくなれば、パトリスが魔法をかけて、リュカをムリヤリ眠らせた。
そんなほとんど会話もしない日々の中で、パトリスは意を決したようにリュカに話しかけた。
「ルー、その……考えたんだけどさ……僕と結婚しないか?」
「……え?」
子供のことを言われるのかと思ったリュカは、思わぬ提案に、パトリスの言う事の意味が理解できなかった。
「あ、あのっ!! そうはいっても、形だけだよっ!? 形だけ!!」
パトリスの提案はこうだった。
村から村へと行き来している時はよいのだが、大きな街に入るときにはどこの住民の誰なのかという身分証明書が必要になる。
戸籍のなかったパトリスはこの町に10年住んで、住民権を得た。住民権を得るには10年住むか、住民権を得ている人間と結婚すること。
そうすれば、生まれてくる子供も住民権を得て、他の場所へ行くときも行き来がしやすくなる。
「ルーがなにかから逃げているのはわかるよ。 多分、ルーという名前も本当の名前じゃないんだろう。 だけど、この町の住民権があれば動きやすいんじゃないかな、と思って」
「そこまでわかっていてなんで? ……もし戸籍の為に偽装結婚したってバレたら、パトリスさんだって罪に問われますよ?」
「君は僕を闇から救ってくれたからね。 せめてものお礼だよ」
「いや、僕は何もしていない……」
「あと、男性妊娠の魔術というのは、僕の尊敬する人が研究していたんだよ。 その人の研究が実ったのか、別の人間が開発したのかはわからないけど……王都へ行ったとしても、診れる人間はごくわずかなはずだ。 もしルーが王都へ戻れないというのなら、僕も必死に勉強するから、その研究の成果を見させてもらいたい」
「その方、今は?」
パトリスの知り合いなら、信用できるのではないか?王都ではないところにいてくれれば、そこへ行くのもありかもしれない、と一縷の望みをかけて尋ねてみると、パトリスは悲しそうな顔をして答えた。
「死んだって風の噂で聞いたよ」
悩んだ結果、結婚の提案は断った。
子供の為を思えば、パトリスの提案に乗るべきだったと思う。でも、どうしてもヴァレル以外との結婚は考えられなかった。
だが出産に関しては、ありがたく提案を受け入れることにした。王都に戻れない以上、堕胎という選択肢は取れなかった。ならば産むしかない。未経験で、情報もない中での出産は、不安でないといえば嘘になるが、それでも一人でないだけ心強かった。
「ひどい親でごめんね……」
膨らみ始めたお腹に話しかける。自分の気持ちのせいで、子供が楽に生きる選択肢を奪った罪悪感もある。ヴァレルの子じゃないかも知れないという不安もある。もしエロアか、あの名も知らぬ男の子供だった時に、自分は子供に憎しみをぶつけてしまわないだろうかという恐怖も。
だが、パトリスが「ルーと同じ魔力の色しか見えない」と励ましてくれて少し落ち着いた。
どんな子であれ、リュカの子供というのは間違いないのだ。父親のことは考えないようにしよう。
ここで産むことを決意して以来、パトリスはリュカに対して異常に過保護になった。
出産に関する医学書を買いまくり、経産婦に質問しまくるという気味の悪いパトリスに、町内ではまたアル中疑惑が浮上したというのは本人は知らない。
リュカに関しては完全に秘密で、リュカもほとんど外に出なかった。出る時は慎重に、認識阻害魔法をかけて、決して人に気取られないようにすごした。
いつの間にかまた旅に出たと思っていた町の人もいた。
ジョルジュ夫婦と、ジス・ハンナ夫妻、ノアには妊娠のことだけ伝えた。
というか、不審な行動を取るパトリスにハンナが問い詰めた結果だ。
男性が妊娠するということに、皆、一様に驚いていたが、「王都にはそういう技術があるのだな」と感心していた。出産経験のあるジョルジュの奥さんが色々準備してくれたりアドバイスしてくれたのは助かった。
そしてリュカは、月が雲で隠れて北極星が一際明るく輝く夜、ひっそりと出産した。
そして、安堵の涙を流した。
小さな命。皺くちゃな顔。間違いなくヴァレルと自分の子だ。
どこが似ているとかそういうことではなく、ただただ根拠もなくヴァレルとの子だと確信した。
生まれてくるまでは、ただひたすら不安で、こんな親のもとに生まれてくることに申し訳なさすら感じていた。
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