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第二章 バヤールの町
21.バヤールの町
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バヤールの町は、小さなこじんまりとした町だった。
3分も歩けば終わってしまうようなメインの通りがあって、リュカが泊まった宿屋もその並びにあった。
ギルドもその中にあって、雑貨屋の中に併設されていた。依頼といってもほとんどが農業関係。
収穫の手伝いや消毒散布、食品加工など。『脱走したペットを探してます』といった貼り紙まであった。
町の人はだいたいその雑貨屋で必要なものを購入する。なにか特別なものが欲しければ馬車で1時間離れた大きな町まで買いに行くらしい。
町と町とを走る乗合馬車もないが、収穫した野菜を大きな町まで売りに行く人も多く、町民同士で乗り合わせるとのこと。だからジョルジュも初対面のリュカを気軽に乗せてくれたのだろう。
早速薬屋へと足を運ぶ。できれば少し生薬を買い足ししたかったが、残念ながら店は閉まっていた。
ぶらぶら街を歩きながら、面白い魔道具などがないかと店構えの大きい道具屋を覗いてみれば、見たこともない農耕器具などの道具が展示されていて、やはり王都の道具屋とは品揃えが全然違うのだな、と感心する。
だが、すぐにすることがなくなって、宿の食堂で地図を眺めながら食事を注文する。
今のようにずっと移動しているわけにはいかない。どこかに定住したいと言う気持ちはあるものの、何を基準に決めたら良いのかわからなかった。
一番安全な方法は、仕事をして、世の中に潜んでいくことだろう。エロアに見つからないようにひっそりと。
そう思うと、ジョルジュのところで農家のお手伝いをさせてもらうのも良いかもしれない、とリュカは考えた。
それとも、冗談でいっただけの話を真に受けたら、怪しまれるだろうか?
思考は堂々めぐりで、結論の出ない問題を解くのを諦めて、マジックバックから植物の本を出して眺め始めた。
やはりここらへんの地域にはルコルコの実は実らなそうだ。
固形ポーションはいざという時の一欠片を残して、あとはすべてアルシェ達に渡してしまった。万が一のために作っておきたかったが、移動中もルコルコの実だけが見つからなかった。むしろルコルコの実自体を知らない薬屋が多かったのには驚いた。
そうこうしていると食事がテーブルに運ばれてきた。
パンとオムレツに、野菜のスープ。とても優しい味がして、ほっとため息をつく。ただ必要な栄養を摂取するのではなく、食べ物を味わうということがやっとリュカにもわかってきた。
「ルーさんは、温泉には行かないのかい?」
食事を楽しんでいるリュカに、宿屋の女将さん、ハンナが声をかけてきた。
そういえば、この街は温泉があると昨日ジョルジュも言っていた。だが、人に肌をさらけ出すのは嫌だ。たとえ認識阻害魔法をしていたとしても。
少し戸惑っていると、ハンナは何かを察したのか、説明してくれた。
「外から来た湯治の客はこの大きい風呂に集まってることが多いかねぇ。 この街のやつはこっちの中くらいのところが多いね。 別にどっちに入っても構わないんだけどさ、だいたい来る時間とか顔ぶれとかメンツが決まってて、好きな方に行くんだよ。 比較的、人が少ないのはこの一番小さいところかねぇ。 昼間だったらほとんど人がいないみたいだよ」
「ありがとうござい…ます…」
語尾が消えそうに小さくなる。ここは温泉に行ったふりをしたほうが良いのだろうか。
答えに詰まっていると、ハンナさんがため息をついた。
「まぁねぇ、うちの旦那が連れて行ってやってもいいんだけど、ルーさんが入ってきたらちょいと周りの連中も困るかもしれないねぇ。 ほら、この街にいる奴らは、農家の奴らか元軍人のいかつい奴らばかりだろ? そんな中にこんなきれいな子が入るのは、あんまりおすすめできないかもねぇ」
『旦那』の下りのあたりで、ハンナが厨房の方をちらりみた。昨日の宿の手続き時に見かけた身体が大きくて無口な男性がいた。
どうやらあの人はハンナの旦那さんらしい。
「あ、あの……あ、温泉は……ダイジョウブ……デス……」
「あ、そうだ!! ノアー? ノアいる?」
やっとの思いで、断ろうとしたのだがハンナが奥から人を呼んだ。厨房から現れる、10歳くらいの子供。ハンナの子供だろうか。
「ノア、あんた、ルーさんにあの温泉、案内してやってよ。 せっかくこの町に寄ったのに、この美貌のせいで温泉楽しめないんじゃ可愛そうだからさ。 今の時間帯ならどうせ誰もこないだろ?」
「い、いえ、あのっ。 温泉は本当に……」
今度はもう少し大きめの声でいったのだが、聞いている様子はない。
「で、あんた。 ルーさんが温泉入っているときについでに薬草摘んでくればちょうどいいだろ?」
「え、薬草?」
思わず薬草という言葉に反応するリュカ。
「そうなの。 この子、私の甥っ子でさ。 今、預かってんの。 元々北の方にある村に住んでたんだけど、今あっち魔獣被害すごくて、子供だけうちにね」
意志の強そうな瞳の子が、リュカを見てペコリとお辞儀をした。
◇
「あの……ノアくんは、薬草詳しいの? 危なくはない?」
子供の先導で森の中へと入っていく。どうやらハンナのおすすめの、人に裸を見られない温泉はこの森の中にあるらしい。町の中に温泉施設があるから、めったに行く人もいない、地元の人しか知らない秘湯。
「魔獣が出るルコス村でだってよく採ってたんだ。 こんなたいして魔獣が出ない森くらいなら平気」
「ルコス村……」
「この国の一番北にある、北極星の村だよ。 とーちゃんとかーちゃんは今そこで魔獣と戦ってんだ。 俺だけこんな安全なところにいて……俺だって戦えるのに……」
ノアはそう言って悔しそうに顔を歪めた。ヴァレル、アルシェ、ギー、第2次隊のメンバーの顔が次々と思い出された。
「大丈夫だよ、王国の騎士がきっと村を守ってくれるから。 親御さんもノアくんが安全なところにいてくれるから、頑張れるんだよ」
そうノアを励ましながら心はつきんと痛む。皆は大丈夫だろうか。
「うん。 だから俺も薬草採って、少しでもお金にしようと頑張ってんだ。 おじさんおばさんは気にするなって言ってくれるけど、少しでも役に立ちたくて」
「そう。 偉いね。 ねぇ、僕にも薬草の見分け方教えてくれないかな?」
「え? ルーさんが? なんで? お金には困ってなさそうだけど」
「興味があるんだ。 温泉よりも。 あ、僕に教える時間のせいで稼ぎが減ると困るから、指導料はもちろん払うよ?」
本で見たことがあっても、実際に採取をしたことはない。今後のためにも、色々経験しておいたほうがいいだろう。
「なら……いいけど……」
こうしてリュカに小さな先生ができた。
植物の金額、似ている植物の見分け方、山を歩く時に気をつけなきゃいけない動物や植物。
そして、それをかごに詰めてゆく。
本で見ていた植物が目の前にあるのは楽しかった。こんなところに生えていて、自分の手元に届いていたのか。
「ねぇ、ルコルコの実はやっぱりルコス村でしか実らないの?」
「ルーさん、ルコルコ知ってるの?」
少し先を歩くノアは驚いたように振り返った。
「え? ……あぁ、普通に売ってるよね?」
「普通に? ……あぁ、そうか。 消費されるのは王都だけだから、パライソから来た人は知ってるのか。 ルコルコは始めは濃い藍色の実で、熟すと黄色くなるんだよ。 ルコス村でしか育たないのかはわからないけど、少なくともこの森では見たことないなぁ。 もっと奥に行ったらわからないけど。 ただ、ここらへんは温泉地だから、ガスが出ているところもあっておばさんたちからあまり奥に行くなって言われてるんだよね。 まぁ、どちらにしてもそんなところに植物は生えていないから、行かないけどさ」
リュカは少しノアの説明にひっかかりを覚えた。ルコルコの実は王都でしか消費されない?そういえば、自らの固形ポーションに使う以外にあの実は何の薬に使うのだろう。
そもそもなぜリュカはあの実を使い始めたのか。きっとそれは、普通にエロアの研究室にあったからだ。エロアはあんなやつだけれど、研究熱心な魔法師ではあった。
研究室には様々な生薬があって、自分自身でもよく研究をしていたはずだ。
だが、何の研究を?固形ポーション?
考えてみたが、もやがかかったように思い出せない。
「あっ!! ルーさんっ!! 危ないっ!!」
そんな考え事をしていたせいだろうか。リュカは足を滑らせて派手にころんだ。
「ちょっとぉ!! 温泉に行ってなんで泥だらけで帰ってくんのよ!? もー、早くうちの風呂で洗い流してきなさいっ!! 食事はその後っ!!」
宿へ帰るなり、ハンナの大声が食堂に響いた。まるで子供を叱るかのような言われ方に、食堂にいた客はリュカの方を見て、くすくす笑った。
リュカは小さく縮こまり、真っ赤になりながら急いで風呂場へと向かった。
3分も歩けば終わってしまうようなメインの通りがあって、リュカが泊まった宿屋もその並びにあった。
ギルドもその中にあって、雑貨屋の中に併設されていた。依頼といってもほとんどが農業関係。
収穫の手伝いや消毒散布、食品加工など。『脱走したペットを探してます』といった貼り紙まであった。
町の人はだいたいその雑貨屋で必要なものを購入する。なにか特別なものが欲しければ馬車で1時間離れた大きな町まで買いに行くらしい。
町と町とを走る乗合馬車もないが、収穫した野菜を大きな町まで売りに行く人も多く、町民同士で乗り合わせるとのこと。だからジョルジュも初対面のリュカを気軽に乗せてくれたのだろう。
早速薬屋へと足を運ぶ。できれば少し生薬を買い足ししたかったが、残念ながら店は閉まっていた。
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だが、すぐにすることがなくなって、宿の食堂で地図を眺めながら食事を注文する。
今のようにずっと移動しているわけにはいかない。どこかに定住したいと言う気持ちはあるものの、何を基準に決めたら良いのかわからなかった。
一番安全な方法は、仕事をして、世の中に潜んでいくことだろう。エロアに見つからないようにひっそりと。
そう思うと、ジョルジュのところで農家のお手伝いをさせてもらうのも良いかもしれない、とリュカは考えた。
それとも、冗談でいっただけの話を真に受けたら、怪しまれるだろうか?
思考は堂々めぐりで、結論の出ない問題を解くのを諦めて、マジックバックから植物の本を出して眺め始めた。
やはりここらへんの地域にはルコルコの実は実らなそうだ。
固形ポーションはいざという時の一欠片を残して、あとはすべてアルシェ達に渡してしまった。万が一のために作っておきたかったが、移動中もルコルコの実だけが見つからなかった。むしろルコルコの実自体を知らない薬屋が多かったのには驚いた。
そうこうしていると食事がテーブルに運ばれてきた。
パンとオムレツに、野菜のスープ。とても優しい味がして、ほっとため息をつく。ただ必要な栄養を摂取するのではなく、食べ物を味わうということがやっとリュカにもわかってきた。
「ルーさんは、温泉には行かないのかい?」
食事を楽しんでいるリュカに、宿屋の女将さん、ハンナが声をかけてきた。
そういえば、この街は温泉があると昨日ジョルジュも言っていた。だが、人に肌をさらけ出すのは嫌だ。たとえ認識阻害魔法をしていたとしても。
少し戸惑っていると、ハンナは何かを察したのか、説明してくれた。
「外から来た湯治の客はこの大きい風呂に集まってることが多いかねぇ。 この街のやつはこっちの中くらいのところが多いね。 別にどっちに入っても構わないんだけどさ、だいたい来る時間とか顔ぶれとかメンツが決まってて、好きな方に行くんだよ。 比較的、人が少ないのはこの一番小さいところかねぇ。 昼間だったらほとんど人がいないみたいだよ」
「ありがとうござい…ます…」
語尾が消えそうに小さくなる。ここは温泉に行ったふりをしたほうが良いのだろうか。
答えに詰まっていると、ハンナさんがため息をついた。
「まぁねぇ、うちの旦那が連れて行ってやってもいいんだけど、ルーさんが入ってきたらちょいと周りの連中も困るかもしれないねぇ。 ほら、この街にいる奴らは、農家の奴らか元軍人のいかつい奴らばかりだろ? そんな中にこんなきれいな子が入るのは、あんまりおすすめできないかもねぇ」
『旦那』の下りのあたりで、ハンナが厨房の方をちらりみた。昨日の宿の手続き時に見かけた身体が大きくて無口な男性がいた。
どうやらあの人はハンナの旦那さんらしい。
「あ、あの……あ、温泉は……ダイジョウブ……デス……」
「あ、そうだ!! ノアー? ノアいる?」
やっとの思いで、断ろうとしたのだがハンナが奥から人を呼んだ。厨房から現れる、10歳くらいの子供。ハンナの子供だろうか。
「ノア、あんた、ルーさんにあの温泉、案内してやってよ。 せっかくこの町に寄ったのに、この美貌のせいで温泉楽しめないんじゃ可愛そうだからさ。 今の時間帯ならどうせ誰もこないだろ?」
「い、いえ、あのっ。 温泉は本当に……」
今度はもう少し大きめの声でいったのだが、聞いている様子はない。
「で、あんた。 ルーさんが温泉入っているときについでに薬草摘んでくればちょうどいいだろ?」
「え、薬草?」
思わず薬草という言葉に反応するリュカ。
「そうなの。 この子、私の甥っ子でさ。 今、預かってんの。 元々北の方にある村に住んでたんだけど、今あっち魔獣被害すごくて、子供だけうちにね」
意志の強そうな瞳の子が、リュカを見てペコリとお辞儀をした。
◇
「あの……ノアくんは、薬草詳しいの? 危なくはない?」
子供の先導で森の中へと入っていく。どうやらハンナのおすすめの、人に裸を見られない温泉はこの森の中にあるらしい。町の中に温泉施設があるから、めったに行く人もいない、地元の人しか知らない秘湯。
「魔獣が出るルコス村でだってよく採ってたんだ。 こんなたいして魔獣が出ない森くらいなら平気」
「ルコス村……」
「この国の一番北にある、北極星の村だよ。 とーちゃんとかーちゃんは今そこで魔獣と戦ってんだ。 俺だけこんな安全なところにいて……俺だって戦えるのに……」
ノアはそう言って悔しそうに顔を歪めた。ヴァレル、アルシェ、ギー、第2次隊のメンバーの顔が次々と思い出された。
「大丈夫だよ、王国の騎士がきっと村を守ってくれるから。 親御さんもノアくんが安全なところにいてくれるから、頑張れるんだよ」
そうノアを励ましながら心はつきんと痛む。皆は大丈夫だろうか。
「うん。 だから俺も薬草採って、少しでもお金にしようと頑張ってんだ。 おじさんおばさんは気にするなって言ってくれるけど、少しでも役に立ちたくて」
「そう。 偉いね。 ねぇ、僕にも薬草の見分け方教えてくれないかな?」
「え? ルーさんが? なんで? お金には困ってなさそうだけど」
「興味があるんだ。 温泉よりも。 あ、僕に教える時間のせいで稼ぎが減ると困るから、指導料はもちろん払うよ?」
本で見たことがあっても、実際に採取をしたことはない。今後のためにも、色々経験しておいたほうがいいだろう。
「なら……いいけど……」
こうしてリュカに小さな先生ができた。
植物の金額、似ている植物の見分け方、山を歩く時に気をつけなきゃいけない動物や植物。
そして、それをかごに詰めてゆく。
本で見ていた植物が目の前にあるのは楽しかった。こんなところに生えていて、自分の手元に届いていたのか。
「ねぇ、ルコルコの実はやっぱりルコス村でしか実らないの?」
「ルーさん、ルコルコ知ってるの?」
少し先を歩くノアは驚いたように振り返った。
「え? ……あぁ、普通に売ってるよね?」
「普通に? ……あぁ、そうか。 消費されるのは王都だけだから、パライソから来た人は知ってるのか。 ルコルコは始めは濃い藍色の実で、熟すと黄色くなるんだよ。 ルコス村でしか育たないのかはわからないけど、少なくともこの森では見たことないなぁ。 もっと奥に行ったらわからないけど。 ただ、ここらへんは温泉地だから、ガスが出ているところもあっておばさんたちからあまり奥に行くなって言われてるんだよね。 まぁ、どちらにしてもそんなところに植物は生えていないから、行かないけどさ」
リュカは少しノアの説明にひっかかりを覚えた。ルコルコの実は王都でしか消費されない?そういえば、自らの固形ポーションに使う以外にあの実は何の薬に使うのだろう。
そもそもなぜリュカはあの実を使い始めたのか。きっとそれは、普通にエロアの研究室にあったからだ。エロアはあんなやつだけれど、研究熱心な魔法師ではあった。
研究室には様々な生薬があって、自分自身でもよく研究をしていたはずだ。
だが、何の研究を?固形ポーション?
考えてみたが、もやがかかったように思い出せない。
「あっ!! ルーさんっ!! 危ないっ!!」
そんな考え事をしていたせいだろうか。リュカは足を滑らせて派手にころんだ。
「ちょっとぉ!! 温泉に行ってなんで泥だらけで帰ってくんのよ!? もー、早くうちの風呂で洗い流してきなさいっ!! 食事はその後っ!!」
宿へ帰るなり、ハンナの大声が食堂に響いた。まるで子供を叱るかのような言われ方に、食堂にいた客はリュカの方を見て、くすくす笑った。
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