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25.最後に話せてよかった
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なんとも宙ぶらりんの状態のまま一日が終わった。
どちらにしても週末からは有休消化だ。
実家に帰って落ち着いたら、なにをしようか考えていた。
ゆっくり本を読んだり、映画を見たり。食べ物の美味しいところへ旅行にも行きたい。
―――― 聖人さんって意外と食いしん坊ですよね。
新太のことを思い出さないよう、楽しいことを考えようとしているのに、ふとしたときに脳裏に浮かぶ新太との思い出。
苦笑いをして、布団に入る。ずっと眠れず、食欲のない日が続いていたが、残り2日。ムリヤリでも身体を休めなくては、本当に倒れてしまう。
ふと、チャイムがなった。
「こんな時間に?」と無視しようと思いつつ、起きて玄関モニターを確認すると、そこには新太の姿が写っていた。
「夜分にすみません…寝てましたか?」
久しぶりにまともに顔を見た新太は聖人に負けないくらい憔悴していた。頬がこけ、肌のくすみがひどい。
新太は、聖人の退職の発表以来、ちょこちょこ休みをとっていた。
それほど聖人と顔を合わせるのが嫌なのかと思っていたのだが。
「いや、いいよ。荷物を取りに来たのかな?」
すでにまとめられ、シューズボックスの上に置かれていた紙袋を渡す。
悲しそうにそれを受け取る。捨てたのはそっちのくせに、なんでそんな表情をするんだ。
見ていられなくて、思わず顔を伏せた。
「じゃぁ…」
「待ってください!!」
ドアを閉めようとすると、新太の手に阻まれる。手を挟んではいけないと、思わず力を緩めると、そのまま新太は玄関の中に入ってきた。
「話を…したくて…」
「……今更?」
新太は家の中に招き入れてくれるのを少し待っていた様子だったが、聖人の頑なな様子を見て諦めた。
そのまま二人は玄関で話をする。
「…すみませんでした…でも、まさか、仕事やめるなんて…なんで…」
「あぁ、そのことなら自己都合だし、来栖くんが気にすることじゃないよ」
名字で呼ばれたことに少し傷ついた顔を見せた。聖人の胸は目の前に再び現れた愛しい存在に、バカみたいに胸が高鳴ったが、堪えるように目をつむり、なんでもないことのように振る舞った。
こういった時に平静を装えるのは年の功か。
「…………春永さんとは?」
新太は絞り出すような声で問いかけた。何か会話を繋げないとすぐに追い出されてしまうという焦りを感じた。
そして、聖人は(やっぱり気づいていたのか)と思った。春永と過去に付き合っていたことは新太には話したことがなかったが、過去の会話から察したのだろう。
「はぁ…春永さんとは、確かに昔付き合っていたのは事実だけど、彼が結婚してからはなんの関係もないよ。…もう、いいかな?」
「うそだ!!そんな…だって…」
「君が何を勘違いしていたか知らないけど、もう春永さんとはとっくに終わっている。君と別れたからといって付き合うような関係じゃない」
「でも、でも、二人会議室で抱き合ってたじゃないですか!その後しばらく聖人さんは帰ってこなかった!だから俺…」
「……見てたのか…聞いてくれればよかったのに。はぁ…確かにあの時春永さんに抱きしめられたのは事実だけど、すぐに拒否して会議室を出たんだ。すぐに戻れなかったのは、その……直前に聞いた話にショックを受けて、ちょっと気持ちを落ち着けてから戻っただけだよ」
「そんな…じゃあ、なんで別れる時に言ってくれなかったんですか?」
「言うも何も…あの時、君は…もう僕のことを…好きじゃない…とはっきり言った。…だからだよ。16も離れていて、いつか君が僕に冷める、そんな日が来ると思って付き合っていた。物珍しさで付き合っているのはわかっていたからね。春永さんの名前を出したのは、罪悪感を和らげたかったのかと思ったんだ」
言葉にすると改めて限界の心をえぐった。その苦しみに耐え、なんとか気力を振り絞る。
新太はパニックになっていた。
「そんな…そんなことない!!物珍しさなんて絶対違う!!俺はホントに聖人さんのとこ好きで……だから俺は……」
「恋人になるときに、僕は言ったよね。『君の気の済むまで付き合おう』と。君の気が済んだのならもういいんだ。その後の話は僕個人の問題だから、君には関係ない」
「違う!!俺はっ!!聖人さんがまだ春永さんのことを好きなんだと思ったから!!だから身を引こうと!!……それに、俺、聖人さんのこと好きすぎて気がおかしくなりそうで、誰の目にも触れさせたくなくて!!もう、俺、このままだと俺、聖人さんを壊してしまいそうで怖くて!!でも近くにいると抑えきれなくて…」
新太は泣いていた。聖人は新太の狂気を孕む位の一途な愛と執着に驚いた。自覚があって、なんとか理性で押さえつけたくてあがいていたのか。見た目の良さから器用そうに見えていたけど、本当はすごく恋愛に不器用なんだ。
「そうか…それは、すまなかったね。年が離れているから、何も言わず君に合わせようとし過ぎた僕にも問題があったのかも知れない。……今更僕が言うのもなんだけど、次の恋愛のときはもっと相手と話して、信頼してあげないとだめだよ。君はまっすぐすぎるから」
「嫌だ……今更図々しいのはわかってるけど、やり直したいです…。離れたくない…」
新太は、聖人を抱きしめた。聖人はそれに抵抗するでもなく、優しく元恋人の背中をぽんぽんと優しく叩いた。
幸せになってほしい、そう願いながら。
戻る前に話せてよかった。誤解が解けてよかった。これで少し前に進めそうだ。
「ふふ、それは無理かな。来週には実家に帰るからね」
「でも、戻ってくるでしょ?」
「戻らないよ。会社辞めるって課長も朝礼で言ってただろ?落ち着いたら実家の方で仕事探そうかなと思ってる」
新太は、聖人の首に埋めていた顔を上げ言った。
「なんで!?だって、休職じゃないですか!!会社やめてないのに転職なんてできないじゃないですか!?」
「来栖くん…なんでそれ…?」
しまった、と新太が目を逸らした。
「えっと、噂で…」
「その話は誰にもしてないよ。退職が休職に変わったのを知ってるのは上の人だけだ。君がさっきから名前出してる春永さんだってまだ知らないんじゃないかな。……君は何者だい?君が関係してるんだな?」
再び距離を置く。寝れない食べれないせいで、体力が落ちている聖人は軽いめまいを感じながら、気づかれないように壁に寄りかかった。
「……すみません」
「謝ってほしいわけじゃない。事実を知りたいんだ」
「その…今の会長が、俺のおじいちゃんで…。相談役が母です。その…今の社長は、叩き上げの方なんで関係ないんですけど、常務は叔父…です…」
新太の住んでいる学生が住むには豪華だった部屋。報告会での社長の反応。合点がいった。
会長と常務は創業者一族だから同じ名字だった。相談役に来栖という女性がいたかは記憶にないが、相談役の何人かは創業者の親族がなっていたはずだ。
「そうか、来栖は父親の姓か…」
「すみません…コネだと思われたくなくて…でも、みんなと一緒に入社試験受けて入ってきてるんで試験に忖度とかはないです!!」
「…いや、構わないよ。そう……でも、今回は権力を使ったってことかな?」
「…すみません…」
「来栖くん、そんな一方的な押しつけや、縛りつけじゃ相手の気持ちは離れちゃうよ?恋愛だけじゃない。君はまだ入社したてだし、とにかくがむしゃらでいい時期だから何も言わなかったけど、仕事でも一人で抱え込まないで、相談したり、もう少し相手を信頼しないと、どこかで行き詰まってしまうよ?」
「側にいてくれないんですか……?」
「はは…僕にはもうそんな資格ないだろ?…でも、話してくれてありがとう。すっきりしたよ…あの…もう、いいかな。寝るところだったんだ」
ずっと立っていたせいか、最近治まることのない頭痛がひどくなってきて、目の前がぼんやりとしてきた。
新太の様子を気にする余裕もない。
実家へ帰っても収まらないようなら、病院へ行ったほうがいいかもしれないと思いながら、話を打切ろうとする。
「退職については、明日、来栖くんの方から上の人達に話しといてくれ…本当にもう……」
なんとか体力の持つうちに追い出して、鍵を締める。
かしゃんと鍵のかかる音が聞こえた途端、張り詰めていた気が抜けて、そのままズルズルと身体から力が抜けていった。
どちらにしても週末からは有休消化だ。
実家に帰って落ち着いたら、なにをしようか考えていた。
ゆっくり本を読んだり、映画を見たり。食べ物の美味しいところへ旅行にも行きたい。
―――― 聖人さんって意外と食いしん坊ですよね。
新太のことを思い出さないよう、楽しいことを考えようとしているのに、ふとしたときに脳裏に浮かぶ新太との思い出。
苦笑いをして、布団に入る。ずっと眠れず、食欲のない日が続いていたが、残り2日。ムリヤリでも身体を休めなくては、本当に倒れてしまう。
ふと、チャイムがなった。
「こんな時間に?」と無視しようと思いつつ、起きて玄関モニターを確認すると、そこには新太の姿が写っていた。
「夜分にすみません…寝てましたか?」
久しぶりにまともに顔を見た新太は聖人に負けないくらい憔悴していた。頬がこけ、肌のくすみがひどい。
新太は、聖人の退職の発表以来、ちょこちょこ休みをとっていた。
それほど聖人と顔を合わせるのが嫌なのかと思っていたのだが。
「いや、いいよ。荷物を取りに来たのかな?」
すでにまとめられ、シューズボックスの上に置かれていた紙袋を渡す。
悲しそうにそれを受け取る。捨てたのはそっちのくせに、なんでそんな表情をするんだ。
見ていられなくて、思わず顔を伏せた。
「じゃぁ…」
「待ってください!!」
ドアを閉めようとすると、新太の手に阻まれる。手を挟んではいけないと、思わず力を緩めると、そのまま新太は玄関の中に入ってきた。
「話を…したくて…」
「……今更?」
新太は家の中に招き入れてくれるのを少し待っていた様子だったが、聖人の頑なな様子を見て諦めた。
そのまま二人は玄関で話をする。
「…すみませんでした…でも、まさか、仕事やめるなんて…なんで…」
「あぁ、そのことなら自己都合だし、来栖くんが気にすることじゃないよ」
名字で呼ばれたことに少し傷ついた顔を見せた。聖人の胸は目の前に再び現れた愛しい存在に、バカみたいに胸が高鳴ったが、堪えるように目をつむり、なんでもないことのように振る舞った。
こういった時に平静を装えるのは年の功か。
「…………春永さんとは?」
新太は絞り出すような声で問いかけた。何か会話を繋げないとすぐに追い出されてしまうという焦りを感じた。
そして、聖人は(やっぱり気づいていたのか)と思った。春永と過去に付き合っていたことは新太には話したことがなかったが、過去の会話から察したのだろう。
「はぁ…春永さんとは、確かに昔付き合っていたのは事実だけど、彼が結婚してからはなんの関係もないよ。…もう、いいかな?」
「うそだ!!そんな…だって…」
「君が何を勘違いしていたか知らないけど、もう春永さんとはとっくに終わっている。君と別れたからといって付き合うような関係じゃない」
「でも、でも、二人会議室で抱き合ってたじゃないですか!その後しばらく聖人さんは帰ってこなかった!だから俺…」
「……見てたのか…聞いてくれればよかったのに。はぁ…確かにあの時春永さんに抱きしめられたのは事実だけど、すぐに拒否して会議室を出たんだ。すぐに戻れなかったのは、その……直前に聞いた話にショックを受けて、ちょっと気持ちを落ち着けてから戻っただけだよ」
「そんな…じゃあ、なんで別れる時に言ってくれなかったんですか?」
「言うも何も…あの時、君は…もう僕のことを…好きじゃない…とはっきり言った。…だからだよ。16も離れていて、いつか君が僕に冷める、そんな日が来ると思って付き合っていた。物珍しさで付き合っているのはわかっていたからね。春永さんの名前を出したのは、罪悪感を和らげたかったのかと思ったんだ」
言葉にすると改めて限界の心をえぐった。その苦しみに耐え、なんとか気力を振り絞る。
新太はパニックになっていた。
「そんな…そんなことない!!物珍しさなんて絶対違う!!俺はホントに聖人さんのとこ好きで……だから俺は……」
「恋人になるときに、僕は言ったよね。『君の気の済むまで付き合おう』と。君の気が済んだのならもういいんだ。その後の話は僕個人の問題だから、君には関係ない」
「違う!!俺はっ!!聖人さんがまだ春永さんのことを好きなんだと思ったから!!だから身を引こうと!!……それに、俺、聖人さんのこと好きすぎて気がおかしくなりそうで、誰の目にも触れさせたくなくて!!もう、俺、このままだと俺、聖人さんを壊してしまいそうで怖くて!!でも近くにいると抑えきれなくて…」
新太は泣いていた。聖人は新太の狂気を孕む位の一途な愛と執着に驚いた。自覚があって、なんとか理性で押さえつけたくてあがいていたのか。見た目の良さから器用そうに見えていたけど、本当はすごく恋愛に不器用なんだ。
「そうか…それは、すまなかったね。年が離れているから、何も言わず君に合わせようとし過ぎた僕にも問題があったのかも知れない。……今更僕が言うのもなんだけど、次の恋愛のときはもっと相手と話して、信頼してあげないとだめだよ。君はまっすぐすぎるから」
「嫌だ……今更図々しいのはわかってるけど、やり直したいです…。離れたくない…」
新太は、聖人を抱きしめた。聖人はそれに抵抗するでもなく、優しく元恋人の背中をぽんぽんと優しく叩いた。
幸せになってほしい、そう願いながら。
戻る前に話せてよかった。誤解が解けてよかった。これで少し前に進めそうだ。
「ふふ、それは無理かな。来週には実家に帰るからね」
「でも、戻ってくるでしょ?」
「戻らないよ。会社辞めるって課長も朝礼で言ってただろ?落ち着いたら実家の方で仕事探そうかなと思ってる」
新太は、聖人の首に埋めていた顔を上げ言った。
「なんで!?だって、休職じゃないですか!!会社やめてないのに転職なんてできないじゃないですか!?」
「来栖くん…なんでそれ…?」
しまった、と新太が目を逸らした。
「えっと、噂で…」
「その話は誰にもしてないよ。退職が休職に変わったのを知ってるのは上の人だけだ。君がさっきから名前出してる春永さんだってまだ知らないんじゃないかな。……君は何者だい?君が関係してるんだな?」
再び距離を置く。寝れない食べれないせいで、体力が落ちている聖人は軽いめまいを感じながら、気づかれないように壁に寄りかかった。
「……すみません」
「謝ってほしいわけじゃない。事実を知りたいんだ」
「その…今の会長が、俺のおじいちゃんで…。相談役が母です。その…今の社長は、叩き上げの方なんで関係ないんですけど、常務は叔父…です…」
新太の住んでいる学生が住むには豪華だった部屋。報告会での社長の反応。合点がいった。
会長と常務は創業者一族だから同じ名字だった。相談役に来栖という女性がいたかは記憶にないが、相談役の何人かは創業者の親族がなっていたはずだ。
「そうか、来栖は父親の姓か…」
「すみません…コネだと思われたくなくて…でも、みんなと一緒に入社試験受けて入ってきてるんで試験に忖度とかはないです!!」
「…いや、構わないよ。そう……でも、今回は権力を使ったってことかな?」
「…すみません…」
「来栖くん、そんな一方的な押しつけや、縛りつけじゃ相手の気持ちは離れちゃうよ?恋愛だけじゃない。君はまだ入社したてだし、とにかくがむしゃらでいい時期だから何も言わなかったけど、仕事でも一人で抱え込まないで、相談したり、もう少し相手を信頼しないと、どこかで行き詰まってしまうよ?」
「側にいてくれないんですか……?」
「はは…僕にはもうそんな資格ないだろ?…でも、話してくれてありがとう。すっきりしたよ…あの…もう、いいかな。寝るところだったんだ」
ずっと立っていたせいか、最近治まることのない頭痛がひどくなってきて、目の前がぼんやりとしてきた。
新太の様子を気にする余裕もない。
実家へ帰っても収まらないようなら、病院へ行ったほうがいいかもしれないと思いながら、話を打切ろうとする。
「退職については、明日、来栖くんの方から上の人達に話しといてくれ…本当にもう……」
なんとか体力の持つうちに追い出して、鍵を締める。
かしゃんと鍵のかかる音が聞こえた途端、張り詰めていた気が抜けて、そのままズルズルと身体から力が抜けていった。
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