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21.すれ違う二人
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「聖人さん、これ返します…」
「話し合いたい」と言う聖人に応じた新太が、報告会のとき以来初めて聖人の家にやってきて、机の上に差し出したもの。それは聖人の家の合鍵だった。
「え…それは…どういう…?」
反省を促したかっただけだった。
仕事とプライベートはちゃんと、分けて欲しいと。でなければ社内恋愛なんてできない。
長くつきあっていくためにそれを理解してもらいたかっただけなのに。
聖人の顔から血の気が引いた。
「ずっと、考えていたんです。けど、覚悟決まったんで、解放してあげます。画像も消しました」
「解放って…?……僕達、付き合っていたよね?別れたいってこと?」
「いいえ。はじめから聖人さんは俺に脅されて、抱かれていただけだですから。嫌がる聖人さんを、俺が無理矢理抱いてただけなんで」
そんなことはない。はじめから自分の希望。
次のきっかけは脅されたとはいえ、優しい新太をどんどん好きになって。好きな気持ちが溢れて恋人になったのに。
だが、聖人の気持ちすらも新太はすべて自分のわがままで無理矢理だったと言うのか。
「違いません。俺が聖人さんで性欲発散してただけなんで。もういいです。解放してあげます」
「僕は君のことが好きだよ?」
「勘違いですよ。冷静に考えたらわかるじゃないですか。初めだって彼女に浮気されて不安定な時。その後だって脅されて縛られて無理矢理。そんな限界の状態で少し優しくされたから、生存本能が働いて俺のこと好きだって思いこんじゃっただけです」
「そんなことない!」
「勘違いです」
「………新太はもう…僕のことが好きじゃないってこと?」
心が痛い。あんなに自分に執着していた新太はどこにいったのだろう。
いや、新太は、聖人が冴えない中年男である現実に気づいてしまったのだ。夢から冷めたのだ。
若い頃特有の年上への憧れ。少し付き合ってみたけど、きっと満足してしまったのだ。
「……好き…じゃ…ありません…。…春永さんとこ…戻ってもいいですよ」
どうしてここで春永さんの名前がでてくるんだ。
春永さんとはとっくに終わってる。新太と別れたとしても絶対付き合うことのない相手の名を出されて聖人は戸惑った。
だが、もう好きでもない相手に縋られたところで、うっとおしいだけだろう。
「そう……」
聖人もキーケースに入っていた新太の部屋の鍵を返した。新太はそれを黙って受け取ると、そのまま去った。
「聖人さん、さようなら…」
寂しそうに出ていく新太の姿を聖人は見れなかった。
今見たら泣いてしまう。みっともなく「捨てないでほしい」と縋ってしまう。
今縋ったら、もしかしたら、新しい相手ができるまでは相手してくれるかもしれない。だが、そんなことをしても、いつか来る未来は変わらない。
はじめから、わかっていたじゃないか、こんな日が来ることを。だからその時を楽しんで、でもいつか来る別れから目を逸らしてきたじゃないか。
いつの間にかこんなに好きになっていて、こんなにも愛していた。
だからこそ、新太の未来のために自分の感情を殺さなければ。
身体が引き裂かれそうな痛みを感じ耐える。
「だから嫌だったんだ…」
こんな日が来るのを恐れていたから、のめり込まない様に気をつけていたというのに。
自分の間抜けさにほとほと呆れかえる。
毎回好きになって、毎回捨てられる。
「だから嫌だったんだ…」
一人になってしまった部屋で、繰り返しつぶやく。
身体だけじゃない、気持ちもすべて持っていかれて。
一番ひどい捨て方じゃないか。
*
正気で新太に会える気がしなかったが、無情にも仕事は同じチームにいて、嫌でも顔を合わせる。
翌朝も普通に出社してきた新太と、目も合わせず挨拶を接する。
「おはようございまーす。…って、柊木さん!!また、めっちゃ顔色悪いっすけど、大丈夫っすか!?」
就業開始10分前にやってきた小林がぎょっとした。
「え?…ああ、そうかな?いや、いつもどおりなんだが…」
引きつった笑顔で無理して笑うと、「まだ本調子じゃないんですから、具合悪くなったら、早く休んでくださいよー」と、励ますように言われた。明るい小林にちょっと気持ちが救われつつ、仕事にとりかかる。
ふと、引き出しを開けると、奥からかつて新太と二度目の関係を持ったあとに書いた辞表がでてきた。
聖人の気持ちは固まった。
すぐに春永にメールの返信をした。
*
「柊木さん、大丈夫ですか?今日も顔色悪いですよ?」
小林が心配してくれる。あれ以来、聖人は食べれない眠れない日々を送っていた。
実際はふらふらなの状態なのだが、ゴールが見えていたので、気力だけで元気に振る舞っていた。
辞表が引き出しから出てきた日、聖人は上司に辞表を提出していた。
「一身上の都合」と伝えた聖人だったが、今までの仕事っぷりと、次の仕事が決まっていないという事実。そして先日倒れた件や、聖人のあまりの顔色の悪さなどを見て、少し考えた後、「治療のための長期休暇っていう方法もあるから」と言ってくれた。
だが、仕事の引き継ぎを小林と新太にするという話には上司も賛成してくれた。
「ありがとう。大丈夫だよ。早く小林くんと来栖くんにこの業務を引き継がなきゃいけなくなったからね」
「ああ、例の件すっね」
無表情を装っている新太の顔が、聖人にしかわからないように憎々しげに歪むのが見えた。
自分から捨てたくせに、今更どうしてあんな表情をするのだろう。嫉妬してくれているのかと勘違いしてしまうじゃないか。聖人は未練がましいと思いつつ、嬉しく感じた。
周りは勝手に新規プロジェクトのための異動が近いのだと解釈してくれる。聖人もその誤解を解くこともなく、曖昧に微笑む。
「ふふ、だから早くしっかり覚えてくれよ?」
「戻っていい」と言われたら、すぐに春永の元へ行く尻軽に見えているだろうか?すこしは意趣返しできただろうか?
心は悲鳴を上げていたが、気取られることのないように仮面をかぶる。
大きなプロジェクトを抱えているタイミングでなくてよかった。長く勤めていた会社だったし、愛着もあったが、これ以上新太と一緒に働くのは無理だった。
引越しの手配はした。聖人はしばらく実家に帰ろうと思っていた。
田舎ゆえに、いい年した大人が実家に帰るのも体裁が悪いかと、恐る恐る両親に連絡をしたら、何かを察したのか「いつでも帰ってこい」と言ってくれた。ほっとして涙が出た。
みんなから裏切られて、聖人の心は限界だったが、「この両親の子供で良かった」と心の底から感謝した。
張り詰めていた最後の一本の糸まで切れなくてよかった。
新太とは、あと1ヶ月もしたら、もう二度と会うこともないだろう。
覚悟を決めたら、あとは清々しい気持ちだった。
新太には、もう自分のことを思っていなくても、せめて素敵な先輩だったと記憶の中に留めてもらいたい。とびっきりの笑顔を作る。
新太は、自分が捨てた相手が、幸せそうなのが許せないのか、嫌悪感むき出しの表情を浮かべていた。
それでいい。
もっともっと自分を嫌って、この恋心を粉々に打ち砕いてくれ。
「話し合いたい」と言う聖人に応じた新太が、報告会のとき以来初めて聖人の家にやってきて、机の上に差し出したもの。それは聖人の家の合鍵だった。
「え…それは…どういう…?」
反省を促したかっただけだった。
仕事とプライベートはちゃんと、分けて欲しいと。でなければ社内恋愛なんてできない。
長くつきあっていくためにそれを理解してもらいたかっただけなのに。
聖人の顔から血の気が引いた。
「ずっと、考えていたんです。けど、覚悟決まったんで、解放してあげます。画像も消しました」
「解放って…?……僕達、付き合っていたよね?別れたいってこと?」
「いいえ。はじめから聖人さんは俺に脅されて、抱かれていただけだですから。嫌がる聖人さんを、俺が無理矢理抱いてただけなんで」
そんなことはない。はじめから自分の希望。
次のきっかけは脅されたとはいえ、優しい新太をどんどん好きになって。好きな気持ちが溢れて恋人になったのに。
だが、聖人の気持ちすらも新太はすべて自分のわがままで無理矢理だったと言うのか。
「違いません。俺が聖人さんで性欲発散してただけなんで。もういいです。解放してあげます」
「僕は君のことが好きだよ?」
「勘違いですよ。冷静に考えたらわかるじゃないですか。初めだって彼女に浮気されて不安定な時。その後だって脅されて縛られて無理矢理。そんな限界の状態で少し優しくされたから、生存本能が働いて俺のこと好きだって思いこんじゃっただけです」
「そんなことない!」
「勘違いです」
「………新太はもう…僕のことが好きじゃないってこと?」
心が痛い。あんなに自分に執着していた新太はどこにいったのだろう。
いや、新太は、聖人が冴えない中年男である現実に気づいてしまったのだ。夢から冷めたのだ。
若い頃特有の年上への憧れ。少し付き合ってみたけど、きっと満足してしまったのだ。
「……好き…じゃ…ありません…。…春永さんとこ…戻ってもいいですよ」
どうしてここで春永さんの名前がでてくるんだ。
春永さんとはとっくに終わってる。新太と別れたとしても絶対付き合うことのない相手の名を出されて聖人は戸惑った。
だが、もう好きでもない相手に縋られたところで、うっとおしいだけだろう。
「そう……」
聖人もキーケースに入っていた新太の部屋の鍵を返した。新太はそれを黙って受け取ると、そのまま去った。
「聖人さん、さようなら…」
寂しそうに出ていく新太の姿を聖人は見れなかった。
今見たら泣いてしまう。みっともなく「捨てないでほしい」と縋ってしまう。
今縋ったら、もしかしたら、新しい相手ができるまでは相手してくれるかもしれない。だが、そんなことをしても、いつか来る未来は変わらない。
はじめから、わかっていたじゃないか、こんな日が来ることを。だからその時を楽しんで、でもいつか来る別れから目を逸らしてきたじゃないか。
いつの間にかこんなに好きになっていて、こんなにも愛していた。
だからこそ、新太の未来のために自分の感情を殺さなければ。
身体が引き裂かれそうな痛みを感じ耐える。
「だから嫌だったんだ…」
こんな日が来るのを恐れていたから、のめり込まない様に気をつけていたというのに。
自分の間抜けさにほとほと呆れかえる。
毎回好きになって、毎回捨てられる。
「だから嫌だったんだ…」
一人になってしまった部屋で、繰り返しつぶやく。
身体だけじゃない、気持ちもすべて持っていかれて。
一番ひどい捨て方じゃないか。
*
正気で新太に会える気がしなかったが、無情にも仕事は同じチームにいて、嫌でも顔を合わせる。
翌朝も普通に出社してきた新太と、目も合わせず挨拶を接する。
「おはようございまーす。…って、柊木さん!!また、めっちゃ顔色悪いっすけど、大丈夫っすか!?」
就業開始10分前にやってきた小林がぎょっとした。
「え?…ああ、そうかな?いや、いつもどおりなんだが…」
引きつった笑顔で無理して笑うと、「まだ本調子じゃないんですから、具合悪くなったら、早く休んでくださいよー」と、励ますように言われた。明るい小林にちょっと気持ちが救われつつ、仕事にとりかかる。
ふと、引き出しを開けると、奥からかつて新太と二度目の関係を持ったあとに書いた辞表がでてきた。
聖人の気持ちは固まった。
すぐに春永にメールの返信をした。
*
「柊木さん、大丈夫ですか?今日も顔色悪いですよ?」
小林が心配してくれる。あれ以来、聖人は食べれない眠れない日々を送っていた。
実際はふらふらなの状態なのだが、ゴールが見えていたので、気力だけで元気に振る舞っていた。
辞表が引き出しから出てきた日、聖人は上司に辞表を提出していた。
「一身上の都合」と伝えた聖人だったが、今までの仕事っぷりと、次の仕事が決まっていないという事実。そして先日倒れた件や、聖人のあまりの顔色の悪さなどを見て、少し考えた後、「治療のための長期休暇っていう方法もあるから」と言ってくれた。
だが、仕事の引き継ぎを小林と新太にするという話には上司も賛成してくれた。
「ありがとう。大丈夫だよ。早く小林くんと来栖くんにこの業務を引き継がなきゃいけなくなったからね」
「ああ、例の件すっね」
無表情を装っている新太の顔が、聖人にしかわからないように憎々しげに歪むのが見えた。
自分から捨てたくせに、今更どうしてあんな表情をするのだろう。嫉妬してくれているのかと勘違いしてしまうじゃないか。聖人は未練がましいと思いつつ、嬉しく感じた。
周りは勝手に新規プロジェクトのための異動が近いのだと解釈してくれる。聖人もその誤解を解くこともなく、曖昧に微笑む。
「ふふ、だから早くしっかり覚えてくれよ?」
「戻っていい」と言われたら、すぐに春永の元へ行く尻軽に見えているだろうか?すこしは意趣返しできただろうか?
心は悲鳴を上げていたが、気取られることのないように仮面をかぶる。
大きなプロジェクトを抱えているタイミングでなくてよかった。長く勤めていた会社だったし、愛着もあったが、これ以上新太と一緒に働くのは無理だった。
引越しの手配はした。聖人はしばらく実家に帰ろうと思っていた。
田舎ゆえに、いい年した大人が実家に帰るのも体裁が悪いかと、恐る恐る両親に連絡をしたら、何かを察したのか「いつでも帰ってこい」と言ってくれた。ほっとして涙が出た。
みんなから裏切られて、聖人の心は限界だったが、「この両親の子供で良かった」と心の底から感謝した。
張り詰めていた最後の一本の糸まで切れなくてよかった。
新太とは、あと1ヶ月もしたら、もう二度と会うこともないだろう。
覚悟を決めたら、あとは清々しい気持ちだった。
新太には、もう自分のことを思っていなくても、せめて素敵な先輩だったと記憶の中に留めてもらいたい。とびっきりの笑顔を作る。
新太は、自分が捨てた相手が、幸せそうなのが許せないのか、嫌悪感むき出しの表情を浮かべていた。
それでいい。
もっともっと自分を嫌って、この恋心を粉々に打ち砕いてくれ。
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