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頭が重い。
目が覚めるとそこは見たことのないでかいベッドの上だった。白い空間の壁にモニターだけがあり、その真ん中にベッドが置かれている。
俺はすぐに異変に気がついた。
「い、痛い……」
全裸の俺。股が痛い。もそもそと動く何かによって引っ張られる金玉。そして、何かが突き刺さっている肛門。
その正体を確認したいのに、手が一纏めにベッドの端に固定されていて身体を起こすことができない。
少しだけ自由になる首を持ち上げ、自分の下半身を見てみればどうやら俺の足の間に誰かがいるらしい。そしてそいつもまた俺と同じ様に竿と玉が縛られ、俺と繋がっている。あちらが楽な体勢を取ろうと身体を動かす度に俺の金玉が引っ張られ、肛門に突き刺さる何かが体内を刺激する。
「う、動かないで……」
俺が声をかけると、相手が反応した。
「気がついたぁ!? 良かった!! 全然起きないから死んでるのかと思って!! 怖かったぁ!! ねぇ、これどういうこと!? 君なにか知ってる!?」
声の感じから俺と年齢が近そうだが、可愛い系だろうか。語尾がのびる音がちょっと気になる。だがそれどころではない。
「わ、わかんない! なに、これ? ど、どうなっているんだ!?」
聞けばその男も目が覚めたらここにいて、拘束されていたのだという。
「もう動けばおちんちんが引っ張られて痛いしさぁ。お尻に入っているコレだって……多分、君にも入っているみたいだから双頭ディルドだと思うんだけど……出したくてさっきから踏ん張っているのに、おちんちんが紐でつながれてるから、全部がひり出せなくてまた戻って来るんだよぉ」
相手の男が泣き言を言う。言われてみれば、体内を埋め尽くすようなこの物体は、かなり奥まで入っている気がする。
「これって誘拐かなぁ? 僕達にこんなかっこさせて……せ、性奴隷として売り出そうとする裏組織とか、なんかかなぁ?」
男は恐怖からかよくしゃべった。だがこちらの恐怖まで煽るようなこと言わないでほしい。そんなお話のような世界があるはずがない。漫画の読みすぎだ。
そう思うのだが、今現在、知らぬ間にこんな状況に陥った状況を考えれば、一概に否定はできない。
最後の記憶を思い出す。確か彼氏とデートして、「またね」と挨拶して家に帰る途中だったような……。
「え、マジで俺達、誘拐された、のか?」
「ひいっ!!」
俺のつぶやきに相手の男が反応して、またちんこが引っ張られた。寝ている間に、結構引っ張られたのだろうか? 縛られたところが痛い。
「……お、俺の家に連絡してくれ! か、金持ちではないけど、少しくらいならきっとなんとか用立てるはずだ!! お前らの要求はいくらだ!?」
部屋には俺と、俺と同じ状態の男しかいないのに、姿の見えぬ犯人に向かって怒鳴った。カメラかなにかで、俺達を監視してくれていることを願いながら。
目が覚めるとそこは見たことのないでかいベッドの上だった。白い空間の壁にモニターだけがあり、その真ん中にベッドが置かれている。
俺はすぐに異変に気がついた。
「い、痛い……」
全裸の俺。股が痛い。もそもそと動く何かによって引っ張られる金玉。そして、何かが突き刺さっている肛門。
その正体を確認したいのに、手が一纏めにベッドの端に固定されていて身体を起こすことができない。
少しだけ自由になる首を持ち上げ、自分の下半身を見てみればどうやら俺の足の間に誰かがいるらしい。そしてそいつもまた俺と同じ様に竿と玉が縛られ、俺と繋がっている。あちらが楽な体勢を取ろうと身体を動かす度に俺の金玉が引っ張られ、肛門に突き刺さる何かが体内を刺激する。
「う、動かないで……」
俺が声をかけると、相手が反応した。
「気がついたぁ!? 良かった!! 全然起きないから死んでるのかと思って!! 怖かったぁ!! ねぇ、これどういうこと!? 君なにか知ってる!?」
声の感じから俺と年齢が近そうだが、可愛い系だろうか。語尾がのびる音がちょっと気になる。だがそれどころではない。
「わ、わかんない! なに、これ? ど、どうなっているんだ!?」
聞けばその男も目が覚めたらここにいて、拘束されていたのだという。
「もう動けばおちんちんが引っ張られて痛いしさぁ。お尻に入っているコレだって……多分、君にも入っているみたいだから双頭ディルドだと思うんだけど……出したくてさっきから踏ん張っているのに、おちんちんが紐でつながれてるから、全部がひり出せなくてまた戻って来るんだよぉ」
相手の男が泣き言を言う。言われてみれば、体内を埋め尽くすようなこの物体は、かなり奥まで入っている気がする。
「これって誘拐かなぁ? 僕達にこんなかっこさせて……せ、性奴隷として売り出そうとする裏組織とか、なんかかなぁ?」
男は恐怖からかよくしゃべった。だがこちらの恐怖まで煽るようなこと言わないでほしい。そんなお話のような世界があるはずがない。漫画の読みすぎだ。
そう思うのだが、今現在、知らぬ間にこんな状況に陥った状況を考えれば、一概に否定はできない。
最後の記憶を思い出す。確か彼氏とデートして、「またね」と挨拶して家に帰る途中だったような……。
「え、マジで俺達、誘拐された、のか?」
「ひいっ!!」
俺のつぶやきに相手の男が反応して、またちんこが引っ張られた。寝ている間に、結構引っ張られたのだろうか? 縛られたところが痛い。
「……お、俺の家に連絡してくれ! か、金持ちではないけど、少しくらいならきっとなんとか用立てるはずだ!! お前らの要求はいくらだ!?」
部屋には俺と、俺と同じ状態の男しかいないのに、姿の見えぬ犯人に向かって怒鳴った。カメラかなにかで、俺達を監視してくれていることを願いながら。
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