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丸出し!脱肉便器
しおりを挟む「っ…!!」
男は声にならない悲鳴を上げた。
私は胸元を隠すことも忘れて、テーブルに手をついたので、毛布がはだけ床に落ちた。男の目の前であらわになった寄せられた胸と、先端に輝くピンクの乳首が、白いレースに縁取られて美しい。
「ねぇ、帰れるの?!ねぇ?!ねぇってばっ!!」
必死に問いかける度に、美しい胸は、たゆんたゆんと揺れて、柔らかさを主張する。
男の視線は、揺れる胸の全体を見たり、まるで花の蜜を吸う蝶のように揺れるピンク色を追うので忙しく動いた。
「………胸。…しまったらどうですか。」
男は中指で眼鏡をクイッと上げつつ視線を横にそらすが、すぐに胸へと視線を戻す。
「胸?…ああ!やだ!」
私は、言われてようやく、毛布か床に落ちて、胸が丸出しになっている事に気づく。
「見ないでぇ!」
胸を隠すために後ろを向き、毛布を拾うために腰を屈めた。
「…っ!!」
その光景に、男は赤くなった顔を、ますます赤くして、一点を凝視して固まってしまった。
私の性器丸出しの下半身は、大振りの白いレースが付いたガーターが腰から太腿を飾っているだけで、パンツは履いていない。屈むと、男に向かってガーターで縁取られた尻を突き出すことになる。更に屈むと、私の排泄をする為の穴を恥ずかしげもなく晒す。そして床の毛布を取れる程に屈むと、大切な秘部が丸出しになってしまう。
そんな恥ずかしい姿を晒しているとは気づかない私は、毛布を拾い上げて身にまとい、男に向き直った。
「失礼。」
そう言うと、男は立ち上がり、書類仕事をしていた机の引き出しから、白い紙包を取り出して、中身をサラサラと口に含んだ。
「あの…?」
男は水差しからコップに水を注ぎ、ゴクリと喉を鳴らした。
「失礼しました、生まれつき体が頑丈な方ではないもので。薬を飲めば落ち着くので問題ありません。話の続きをしましょうか。」
男は眼鏡をなおしながらソファへと戻る。
「はい…。」
毛布にくるまり、私も着席する。男は仕切りに眼鏡を触り、下ばかり見ている。顔も赤い。
「ごほんっ…本当に元の世界に帰っているという確証はありませんが、秘蔵の書によれば、役目を終えた肉便器様は皆、召喚された時と同様の光に包まれて消えていくそうです。」
「そう…同じように光って消えるなら、帰れる可能性は高いよね…帰れるよね…。」
「また、肉便器を了承した貴方に、普通の食事は必要ありません。そのかわり男性の尿が食事となります。」
「…は?」
「秘伝の書によると、男性から注がれた新鮮な尿を殊更美味しいと感じるそうです。ちなみに精液の味は変わらないので、ありのままの味を楽しむことができます。普通の食事も取ることは可能ですが、美味しいと感じず、飲み込む作業になると記載されております。今は国が疲弊していて食料も貴重ですので、男性側から食事摂取の希望がない限り、尿を恵んでもらってください。」
「(尿が…美味しい?そういえば王子様に無理矢理飲まされた時に、私、少しも吐き出そうとしなかった。オシッコなのに。飲んだ後、喉の渇きが癒えたような気がするし、少し元気が出た気もする。オシッコなのに…!)」
改めて、尿を飲んだ事実と、これからは食事として飲み続けなければいけないことに、顔が青くなる。
「私、オシッコなんか飲みたくないです…。」
私の食事は男性の尿。情けなくて悔しくて悲しくて、涙が出てくる。
「僕に言われても、どうすることもできません。飲みたくないならば、飲まなければいいのでは?肉便器の説明は以上となりますが、よろしいですか?」
よいわけない。はいそうですかと、肉便器になれるわけがない。ただ、ここで嫌だと言うだけでは、この人は煩そうにして仕事に戻るだけだろう。肉便器否定派という、この人は、今いちばん、私を肉便器から助けられるかもしれない人だ。
涙を流しながらも、真っ直ぐに男の目を見て伝えた。
「試してみませんか?私と貴方で。」
「は?」
「肉便器に、それほどの癒しの効果があるのか検証してみましょうよ。そのかわり、効果がない事がわかったら、肉便器反対派として、私を助けてください!」
「どうして僕がそんな汚らわしいことを…!」
「そちらにとっては、どう転んでも得でしょう?実際に効果があるなら、貴方の持病はよくなる。効果がないなら肉便器反対派の勢力は強くなりますよ。」
「…。」
「それに私の体を使ったのは、まだ王子様だけです。私を汚いと罵るなら、それは王子様を汚いと言っているのと同じ意味では?」
男は眼鏡を押さえて、下を見ながら考えを巡らせた。そして赤い顔のまま決断する。
「…ベッドに行きましょうか。これはあくまでも検証ですから。」
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