1日休んだだけなのに

東門 大

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第4章 いじめを見つけただけなのに

4-1 報告

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 あの日から僕は、保健室の前を通ったり、新井の顔を思い出したりするだけで勃起してしまうようになり、学校にいる間中悶々としてしまう変態中学生になってしまった。

 放課後も、家まで我慢できない僕は、公園のトイレで一発ヌイテから帰宅するようになっていた。

 今日もトイレの個室でオナニーをしていると、外がざわざわしてきた。

「おい、授業中、谷口(先生)の尻触れって命令したよな」

 二組の市原だった。僕はいじめの現場に出くわしたのだった。

 初めは見過ごそうと思ったが、思案した結果、加奈子先生に相談することにした。


  僕が報告に行くと、「どうして私の所へ相談に来るのですか?担任の先生を通すのが筋だと思いますが。」と言いながらも、熱心に聞いてくれた。

「中川君、素晴らしいわ。お手柄です。この件は私に任せなさい。解決してあげますから。」

 加奈子先生はそう言うと時計を見た。

「化学部があと30分で終わりますね。中川君30分待てますか?」

 加奈子先生に認められ、僕の心は踊った。30分待たせるのも、何か「ご褒美」があるからに違いないと思ったからだ。

 僕が期待に股間を膨らませていると、加奈子先生が不思議そうに尋ねてきた。

「中川君の家は、あの公園を通ると遠回りですよね。」

「はい。」

「なぜそこにいたのですか。」

 僕はこの質問に困ってしまった。「前回のご褒美以来、性欲全開になった僕は、公園で一発ヌイテから、家に帰ってるんです」なんて、とても言えなかったから……

「我慢できなかったのですね。」

「えっ?」

 黙っている中川を見かねて、加奈子先生が聞いてきた。やはり加奈子先生に隠し事はできない。

「そうなんです。あのご褒美のことを思い出すと、つい我慢できず、それで遠回りして、公園で…あの射精っていうか…オナニーして帰ってるんです。」

「まあ!」

 加奈子先生は苦笑いした。

「うんちが我慢できないのだと思っていましたが、オナニーでしたか。ホホホホ。」
 
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