1日休んだだけなのに

東門 大

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第7章 プリンセスパーティー

7-3 中川屈辱に耐える

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 四人めは僕の天敵、メイだった。

 メイが選んだのは、パドルを使ったスパンキング だった。

「初めは百叩きね。きちんと数えなさい。」

   僕はこれまでの仕打ちから、メイに叩かれるのは本当に嫌だった。

「返事は?」

「ブー。」

「きちんとカウントするのよ」

    パシッ、パシッ、

「1.…2.…3」

    数が増すごとに耐えられなくなり、痛みで体を震わせた。

「肉とペニスがプルンプルンしてるよ。みっともないからじっとしてなさい」

「62.…63.…」

    メイは、体についたろうそくを取ろうとして、同じところばかり続けて叩くので、痛みが増し、僕は目一杯体を拗らせた。

「だめよ。今、背中の蝋燭を取ってるんだから、しっかり突き出しなさい。言うこと聞かないと1からにするよ」

    パシッ、パシッ!自分でも叩かれた所が熱くなるのが分かった。

「ようやくロウソクが取れたね。」

「98.…99」

「最後、強いのいくよ。」

 バチッ!

「100!」

    これで終わり。

    そう思っていたら、メイはとんでもないことを言い始めた。

「ルイ、こっちおいで。」

 ルイと呼ばれて出てきたのは、新井だった。

「はい、パドル。この前、こいつがおしっこ漏らしたせいで、パドルの講習できなかったでしょう?だから実地訓練」

「えっ?わたし?」

    新井の声が聞こえた。中川にとって、一番やってほしくないことだった。やっぱり、こういう人がいやがることをメイはやるのだと性格を疑った。

「ほら、ここ。こいつのお尻の蝋だけ残しておいたから、このパドルでとってやって。こいつも喜ぶはずだから」

 喜ぶはずなんてない。同級生の女の子に、お尻を叩かれるなんて、絶対に嫌だ。

   本当は見られるだけでも嫌なのに……

   僕は新井が断ってくれることだけを期待した。

「ほら、パドル持って、お友達の前に立って」

    新井が僕の前に立った。僕は目を合わせることができず、下を向いた。

「ルイ女王様に、きちんと挨拶しなさい。」

    メイのパンチが僕のお尻にうめり込んだ。

    くやしさと惨めさから涙が出てきた。

「ルイ女王様パドルでお仕置きをお願いします。」

「いいわ、わたしは20回叩いてやります。」

  意外なほどあっさりと言われ、僕は猛烈に落胆した。

 その後、僕は新井からの屈辱的なスパンキング を受けた。
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