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第6章 招待されただけなのに
6-8 飛び入りマダムの調教
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マダムは15分おきくらいに、僕がいる部屋の前を通過した。
マダムたちは、大概それとわかる高級そうな服と装飾品を身につけていた。そしてその横には、SM嬢のような服装をした案内役の女性(ガイド)が必ず付いていた。
僕は、お腹も空いたがそれ以上に喉が渇いていた。なにしろ朝から何も口にしていなかったのだ。
部屋を見渡すと右側にシャワーがあった。
無理だとは思いつつも、一度立って手を伸ばしてみた。しかし、予想通り、リードが邪魔をして、届くことはなかった。
さらに右の壁の通路近くには、鞭やケインなどが掛けられてあった。その前の机には4つの箱が置かれており、箱には1つずつPrease use freely.(ご自由にお使いください)と書かれた紙が貼られていた。
喉が乾いて仕方なかったが、見ず知らずの女性に、しかも全裸でリードにつながれた状況で、「水をください。」なんて言えなかった。
さらに声をかけるチャンスもマダムが部屋の前を通過する一瞬と限られていた。ようやく決心して「すみません。」と声を出せた頃には、マダムは通過して別の場所に行ってしまった後なのだった。
僕がこの部屋に連れてこられて、1時間以上が経過した。
殆どのマダムは中川に見向きもしないか、ちらっと見ても、興味を示さない女性ばかりだった。
しかし10番目くらいに来たマダムは、僕に関心を示して近づいて来た。
「渡辺さん、その家畜は放っておいて、早くサロンにいきましょう?」
その渡辺さんと呼ばれる婦人は、興味ありげに僕に寄ってきた。
今までのマダムと違い、ファストファッションのお店で買ったらしいダウンに、下はチノパンといった様相だった。
さらに今までのマダムと違うのは、マダムは2人いるのに、ガイドは1人しかついていないことだった。
「いいじゃない。この子はタダなんでしょ?案内に書いてありましたよ」
いかにもハイブランドという服装に身を包んだ片方のマダムは、仕方がないというふうにガイドと入ってきた。ガイドは何か呟きながら、渡辺マダムを道具が置いてある右の壁に誘導した。
「これ、痛そうねえ」「これも…」
鞭を物色した後、ケインを持って僕の前に立った。
「さあ、お尻を出しなさい!」
ケインを振りながら、命令してきた。
僕はプリンセスが「マダムのいうことには従うこと」と言ったのを思い出した。しかし何もしていないのに、お尻を叩かれるなんて、そんな理不尽な命令を受けるとは思っていなかった。
「[[rb:生田 > イクタ]]さん、このヤプー動かないよ」
渡辺マダムがもう1人のマダムに不満を漏らすと、ガイドがあわてて走ってきた。
「すみません。マダム」
ガイドは一度頭を下げ、僕をにらみつけた。
「お前は、プリンセスから聞いていないの?」
このせかせか動くガイドは、目を吊り上げて僕を威圧した。
「どうして叩かれなきゃいけないんですか?」
「あなたが家畜だからよ」
即答だった。
「ここでは家畜は何をされてもいいことになっているの。あなたはトレイニーだから制限を設けているけどね。早く言われた通りにしないと、痛い目を見ますよ。」
僕の脳裏にスタンガンの衝撃が蘇り、仕方なく四つん這いになって、お尻を向けた。
何かのお仕置きという訳でもないのに、自分が家畜だということで、知らない婦人に鞭で打たれるのは、納得できず屈辱的だったが、悲しいかな、性的には興奮し始める自分を情けなく思う僕だった。
「生田さんスマホお願い」
「渡辺さん、撮影禁止のマーク見てませんでした?ここはそういうの厳しいから、ダメダメ」
「そうでしたね。ホホホホ」
僕が後ろをチラッと見ると、ケインを大きく振り上げる渡辺マダムがいた。
ここまできたら、腹をくくってケインを受けるしかないと諦め、お尻を突き出した。
ケインの痛さは経験ずみなので、恐怖心もなかった。
「では、いきますよ。」
バシッ!
油断していた僕に凄まじい衝撃が伝わった。あまりの衝撃で頭が真っ白になり、四つん這いの姿勢が保てないほどだった。
僕は、かつて、かな子先生と話したことを思い出した。
「わたしはケインでお仕置きする時、1から10で言うと3くらいで叩いているから、中川君も何十回か耐えられるのですよ。恐らく全力で叩かれたら、そんなに何発も耐えられないかもしれません。そしてこの先、それを体験することがあるかもしれませんよ。」
「そんな時はどうすればいいんですか?」
「そうねえ、そんな時は……覚悟を決めなさい!」
その時は冗談としてしか聞いていなかったことが、本当に自分の身の上に起きた。(でも覚悟をしても、今のはもう1発も受けられそうにない。)そんなことを思っていたら、ガイドやマダム達の声が聞こえてきた。
「マダム。申し訳ありません。わたしが上手にお伝えしなかったばかりに……」
「渡辺さん聞いてたの?この家畜は訓練中だから手加減してって、ガイドさん言ってたでしょ。あなたがどうしてもと言うから連れてきたのに、…ちょっと恥ずかしくなってきましたわ」
僕が正気に戻った頃には、このマダム達はいなくなっていた。叩かれた部分は見事なミミズ腫れとなり、触っただけでも痛みで悶絶しそうだった。
マダムたちは、大概それとわかる高級そうな服と装飾品を身につけていた。そしてその横には、SM嬢のような服装をした案内役の女性(ガイド)が必ず付いていた。
僕は、お腹も空いたがそれ以上に喉が渇いていた。なにしろ朝から何も口にしていなかったのだ。
部屋を見渡すと右側にシャワーがあった。
無理だとは思いつつも、一度立って手を伸ばしてみた。しかし、予想通り、リードが邪魔をして、届くことはなかった。
さらに右の壁の通路近くには、鞭やケインなどが掛けられてあった。その前の机には4つの箱が置かれており、箱には1つずつPrease use freely.(ご自由にお使いください)と書かれた紙が貼られていた。
喉が乾いて仕方なかったが、見ず知らずの女性に、しかも全裸でリードにつながれた状況で、「水をください。」なんて言えなかった。
さらに声をかけるチャンスもマダムが部屋の前を通過する一瞬と限られていた。ようやく決心して「すみません。」と声を出せた頃には、マダムは通過して別の場所に行ってしまった後なのだった。
僕がこの部屋に連れてこられて、1時間以上が経過した。
殆どのマダムは中川に見向きもしないか、ちらっと見ても、興味を示さない女性ばかりだった。
しかし10番目くらいに来たマダムは、僕に関心を示して近づいて来た。
「渡辺さん、その家畜は放っておいて、早くサロンにいきましょう?」
その渡辺さんと呼ばれる婦人は、興味ありげに僕に寄ってきた。
今までのマダムと違い、ファストファッションのお店で買ったらしいダウンに、下はチノパンといった様相だった。
さらに今までのマダムと違うのは、マダムは2人いるのに、ガイドは1人しかついていないことだった。
「いいじゃない。この子はタダなんでしょ?案内に書いてありましたよ」
いかにもハイブランドという服装に身を包んだ片方のマダムは、仕方がないというふうにガイドと入ってきた。ガイドは何か呟きながら、渡辺マダムを道具が置いてある右の壁に誘導した。
「これ、痛そうねえ」「これも…」
鞭を物色した後、ケインを持って僕の前に立った。
「さあ、お尻を出しなさい!」
ケインを振りながら、命令してきた。
僕はプリンセスが「マダムのいうことには従うこと」と言ったのを思い出した。しかし何もしていないのに、お尻を叩かれるなんて、そんな理不尽な命令を受けるとは思っていなかった。
「[[rb:生田 > イクタ]]さん、このヤプー動かないよ」
渡辺マダムがもう1人のマダムに不満を漏らすと、ガイドがあわてて走ってきた。
「すみません。マダム」
ガイドは一度頭を下げ、僕をにらみつけた。
「お前は、プリンセスから聞いていないの?」
このせかせか動くガイドは、目を吊り上げて僕を威圧した。
「どうして叩かれなきゃいけないんですか?」
「あなたが家畜だからよ」
即答だった。
「ここでは家畜は何をされてもいいことになっているの。あなたはトレイニーだから制限を設けているけどね。早く言われた通りにしないと、痛い目を見ますよ。」
僕の脳裏にスタンガンの衝撃が蘇り、仕方なく四つん這いになって、お尻を向けた。
何かのお仕置きという訳でもないのに、自分が家畜だということで、知らない婦人に鞭で打たれるのは、納得できず屈辱的だったが、悲しいかな、性的には興奮し始める自分を情けなく思う僕だった。
「生田さんスマホお願い」
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「そうでしたね。ホホホホ」
僕が後ろをチラッと見ると、ケインを大きく振り上げる渡辺マダムがいた。
ここまできたら、腹をくくってケインを受けるしかないと諦め、お尻を突き出した。
ケインの痛さは経験ずみなので、恐怖心もなかった。
「では、いきますよ。」
バシッ!
油断していた僕に凄まじい衝撃が伝わった。あまりの衝撃で頭が真っ白になり、四つん這いの姿勢が保てないほどだった。
僕は、かつて、かな子先生と話したことを思い出した。
「わたしはケインでお仕置きする時、1から10で言うと3くらいで叩いているから、中川君も何十回か耐えられるのですよ。恐らく全力で叩かれたら、そんなに何発も耐えられないかもしれません。そしてこの先、それを体験することがあるかもしれませんよ。」
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「そうねえ、そんな時は……覚悟を決めなさい!」
その時は冗談としてしか聞いていなかったことが、本当に自分の身の上に起きた。(でも覚悟をしても、今のはもう1発も受けられそうにない。)そんなことを思っていたら、ガイドやマダム達の声が聞こえてきた。
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「渡辺さん聞いてたの?この家畜は訓練中だから手加減してって、ガイドさん言ってたでしょ。あなたがどうしてもと言うから連れてきたのに、…ちょっと恥ずかしくなってきましたわ」
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