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第6章 招待されただけなのに
6-3 恥ずかしい朝
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「おーい、起きろー」
遠くの方から誰かの声がした。もう朝かと思ったが、意識がぼんやりして、目が開けられなかった。
「お母さん…もう少し」
ベッドにあるはずの時計を見ようと、手を動かしたが、そこには何もなかった。
(そうか、家、…じゃなかった、ここ、どこだっけ…)
するとまた声が聞こえた。
「どうしたの?」
「寝ぼけてるんじゃない? 布団取っちゃおうか」
掛け布団を取られて、僕は目を覚ました。しかし、しばらくそこがどこか分からず、2人の顔を見て、ここが家ではないことをようやく理解した。
そしてどんなに恥ずかしい状態なのかもわかった。
横寝で、お尻をプリンセスに向け、朝立ちしたペニスを左手で握り、右手であるはずもない時計を探している。
しかも全裸だった。
僕はなんとかしたいと思ったが、体が目覚めていないのか、金縛りにあったかと思うほど体が動かなかった。
「早く行くよ」
赤毛の子、メイが言った。見るとヒモのようなものを右手に持っていた。
そのヒモは僕の首輪につながっていた。
「行くってどこへですか? それにそのリードみたいなの、ぼくをどうするんですか?」
ようやく意識がはっきりして、体も動き始めた。
「質問の多い子ね。行けばわかるから、ついてらっしゃい」
メイがリードを引っ張るので、仕方なく体を起こした。
体が起きると、僕は尿意をもよおした。毎朝起きたらおしっこに行くというのが習慣になっていたのだ。
「ついて行くから、その前にトイレ」
「おしっこ? うんち?」
ソラが尋ねた。
「おしっこです」
「それじゃあ、さっさとすませていきましょう」
僕は両手でペニスを隠しながら立ち、トイレに向かった。
リードにつながれた自分がペットのようで、なさけなかった。
部屋からすぐのところにトイレはあった。
「トイレ行きます」
トイレの前でメイに言った。
「いいよ。まだトイレのお許しを請わなくて」
「リード外して欲しいんじゃないの?」
ソラが感づいてくれたので、僕はほっとした。
「そうなんです。リードを……」
「ダメダメ、リード外すのなら、外でおしっこさせるよ」
「いいね、それ。メイちゃんグッドアイディア!」
僕はこの時点で、尿意が最高に達していたこともあり、外でさせられるくらいならと決心して、リードをしたままトイレに入った。
ところが、後ろで2人の女の子に見られていると思うと、なかなかおしっこは出てこなかった。
そしてようやく出たかと思うと、なかなか止まらない長いトイレタイムとなった。
全裸でリードをつけ、後ろからとはいえ、それほど歳の変わらない女子におしっこする姿を見られるという屈辱的な時間は、途方もなく長く感じられた。
「もう出ない? いい? 行くよ!」
遠くの方から誰かの声がした。もう朝かと思ったが、意識がぼんやりして、目が開けられなかった。
「お母さん…もう少し」
ベッドにあるはずの時計を見ようと、手を動かしたが、そこには何もなかった。
(そうか、家、…じゃなかった、ここ、どこだっけ…)
するとまた声が聞こえた。
「どうしたの?」
「寝ぼけてるんじゃない? 布団取っちゃおうか」
掛け布団を取られて、僕は目を覚ました。しかし、しばらくそこがどこか分からず、2人の顔を見て、ここが家ではないことをようやく理解した。
そしてどんなに恥ずかしい状態なのかもわかった。
横寝で、お尻をプリンセスに向け、朝立ちしたペニスを左手で握り、右手であるはずもない時計を探している。
しかも全裸だった。
僕はなんとかしたいと思ったが、体が目覚めていないのか、金縛りにあったかと思うほど体が動かなかった。
「早く行くよ」
赤毛の子、メイが言った。見るとヒモのようなものを右手に持っていた。
そのヒモは僕の首輪につながっていた。
「行くってどこへですか? それにそのリードみたいなの、ぼくをどうするんですか?」
ようやく意識がはっきりして、体も動き始めた。
「質問の多い子ね。行けばわかるから、ついてらっしゃい」
メイがリードを引っ張るので、仕方なく体を起こした。
体が起きると、僕は尿意をもよおした。毎朝起きたらおしっこに行くというのが習慣になっていたのだ。
「ついて行くから、その前にトイレ」
「おしっこ? うんち?」
ソラが尋ねた。
「おしっこです」
「それじゃあ、さっさとすませていきましょう」
僕は両手でペニスを隠しながら立ち、トイレに向かった。
リードにつながれた自分がペットのようで、なさけなかった。
部屋からすぐのところにトイレはあった。
「トイレ行きます」
トイレの前でメイに言った。
「いいよ。まだトイレのお許しを請わなくて」
「リード外して欲しいんじゃないの?」
ソラが感づいてくれたので、僕はほっとした。
「そうなんです。リードを……」
「ダメダメ、リード外すのなら、外でおしっこさせるよ」
「いいね、それ。メイちゃんグッドアイディア!」
僕はこの時点で、尿意が最高に達していたこともあり、外でさせられるくらいならと決心して、リードをしたままトイレに入った。
ところが、後ろで2人の女の子に見られていると思うと、なかなかおしっこは出てこなかった。
そしてようやく出たかと思うと、なかなか止まらない長いトイレタイムとなった。
全裸でリードをつけ、後ろからとはいえ、それほど歳の変わらない女子におしっこする姿を見られるという屈辱的な時間は、途方もなく長く感じられた。
「もう出ない? いい? 行くよ!」
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