1日休んだだけなのに

第４章 いじめを見つけただけなのに

4-2 平常時

　加奈子先生と会話していると、三十分が経ち、沙知代先生がやってきた。

　沙知代先生もいじめの報告に来たことを大いに誉めてくれた。

「じゃあ中川君にご褒美をあげないとね。さっ！見せてちょうだい。」

　2人はお仕置きの時とは違う雰囲気で、楽しそうにしていた。僕はどうしたらいいのか戸惑ってしまった。

「オナニーしろってことですか。」

「そうよ。どうせ公園でやるんでしょ。見ててあげるから、好きなようにやりなさい。」

　それはそうなのだが……と僕は思った。いつもはお仕置きで仕方なく脱ぎ、半ば操られるようにしてオナニーもしたのだけれど、こんな平常心から切り替えて人前でオナニーをしろと言われても、それはそれで無茶振りではないか……と。

「とりあえず裸になりなさい。」

　そんな、加奈子先生の命令にもなぜか興奮しなかった。中川はあまりにも刺激的な体験をしたために不感症になったのではないかと心配になった。

「あら、初めて見るわ。平常時の中川。」