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56話 ウラジオ軍、戦車停止の危機
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56話 ウラジオ軍、戦車停止の危機
ロシア共和国大統領は苦悩していた。
ポーランド戦線は停滞し戦力の消耗は続いてるのに
東方からの兵器と物資の調達が急激に減少した・・・
燃料の残存量は戦車停止が近い事を数字で示してる。
アジア総軍・・・実体は日本軍のモスクワ攻勢の影響。
兵器は重要だが食料調達をどうするか?
今のウクライナに食料は無い。
東条との密約によればモスクワを共和国が占領した後
に食料を送って来るそうだが信用して良いのか?
大量の兵器と物資を消耗し大勢の戦死者を出しながら
見返り無しで共和国にモスクワを差し出す?
東条の思惑が判らない・・・
現状維持は、ひと月で限界だ。
そうなればクリミア半島のドイツ軍20万が北上する、
モスクワからクリミアまで維持する事は出来無い。
クリミア方面のロシア軍をポーランドに増援しドイツ
に重圧を加える、その間にモスクワを占領し兵器と
物資を調達、兵力を増やしてから南下しクリミア半島
を占領する。
星空を見上げて想う・・・
(ウラジオに居た頃は心が楽だった・・・)
早朝会議の後、南方軍に移動命令が出た。
ヒトラーは日本の行動に喜んだが冷静を取り戻した。
直ぐにはポーランド戦線がドイツ有利には成らん・・・
戦力の消耗は続いてるのだ、
(クリミア撤退は許さんと命令したのは間違えた、
20万の戦力が本土に在ればポーランド戦線に投入する
事が出来る。今撤退を命じても道は山岳地域を通る、
共和国というロシア人が傍観する事は無いのだ)
7日後に嬉しい報告が来た
「ロシア共和国のクリミア方面軍が北に移動開始」
「オデッサ、ヘルソンに敵軍無し」
「ムィコラーイウの敵戦力、半減、北上中」
総統命令が出た
「クリミア軍集団は全軍でハンガリーに移動せよ!」
移動を説明しルーマニアとハンガリーに空軍援護を
要請した。
モスクワ、スターリンと軍高官が戦況図を見ていた。
すでにヤロスラブリ、イヴァノヴォ、ウラジーミル、
リャザンを失い、昨日はトヴェリを占領された・・・
全員が判っていた・・・反攻戦力は無い。
ポーランドから戦力を移動させればドイツ軍が
なだれ込んで来る。
空軍を移動させればポーランドの赤軍が撃滅される。
もはやモスクワ防衛は不可能なのだ。
将官達に表情は無い。
ある者は戦況図を眺め、ある者は瞑目し、ある者は
周囲を窺う・・・
突然テーブルをスターリンが叩いた
「全軍でベラルーシに移動し敵に対し抵抗線を築く」
「議論は不要だ!許さん、行動せよ!」
急速な敵軍の進撃で秘密逃亡は出来無い・・・
兵器と物資調達を優先し移動準備が進められた。
(ミンスク、ミンスクにさえ移動すれば・・・)
日本軍はリャザンに大量の食料を集積した。
ロシア共和国大統領は苦悩していた。
ポーランド戦線は停滞し戦力の消耗は続いてるのに
東方からの兵器と物資の調達が急激に減少した・・・
燃料の残存量は戦車停止が近い事を数字で示してる。
アジア総軍・・・実体は日本軍のモスクワ攻勢の影響。
兵器は重要だが食料調達をどうするか?
今のウクライナに食料は無い。
東条との密約によればモスクワを共和国が占領した後
に食料を送って来るそうだが信用して良いのか?
大量の兵器と物資を消耗し大勢の戦死者を出しながら
見返り無しで共和国にモスクワを差し出す?
東条の思惑が判らない・・・
現状維持は、ひと月で限界だ。
そうなればクリミア半島のドイツ軍20万が北上する、
モスクワからクリミアまで維持する事は出来無い。
クリミア方面のロシア軍をポーランドに増援しドイツ
に重圧を加える、その間にモスクワを占領し兵器と
物資を調達、兵力を増やしてから南下しクリミア半島
を占領する。
星空を見上げて想う・・・
(ウラジオに居た頃は心が楽だった・・・)
早朝会議の後、南方軍に移動命令が出た。
ヒトラーは日本の行動に喜んだが冷静を取り戻した。
直ぐにはポーランド戦線がドイツ有利には成らん・・・
戦力の消耗は続いてるのだ、
(クリミア撤退は許さんと命令したのは間違えた、
20万の戦力が本土に在ればポーランド戦線に投入する
事が出来る。今撤退を命じても道は山岳地域を通る、
共和国というロシア人が傍観する事は無いのだ)
7日後に嬉しい報告が来た
「ロシア共和国のクリミア方面軍が北に移動開始」
「オデッサ、ヘルソンに敵軍無し」
「ムィコラーイウの敵戦力、半減、北上中」
総統命令が出た
「クリミア軍集団は全軍でハンガリーに移動せよ!」
移動を説明しルーマニアとハンガリーに空軍援護を
要請した。
モスクワ、スターリンと軍高官が戦況図を見ていた。
すでにヤロスラブリ、イヴァノヴォ、ウラジーミル、
リャザンを失い、昨日はトヴェリを占領された・・・
全員が判っていた・・・反攻戦力は無い。
ポーランドから戦力を移動させればドイツ軍が
なだれ込んで来る。
空軍を移動させればポーランドの赤軍が撃滅される。
もはやモスクワ防衛は不可能なのだ。
将官達に表情は無い。
ある者は戦況図を眺め、ある者は瞑目し、ある者は
周囲を窺う・・・
突然テーブルをスターリンが叩いた
「全軍でベラルーシに移動し敵に対し抵抗線を築く」
「議論は不要だ!許さん、行動せよ!」
急速な敵軍の進撃で秘密逃亡は出来無い・・・
兵器と物資調達を優先し移動準備が進められた。
(ミンスク、ミンスクにさえ移動すれば・・・)
日本軍はリャザンに大量の食料を集積した。
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