大アジア戦争

ツカサメイ

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55話 カザン、ウファ方面軍南下

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      55話 カザン、ウファ方面軍南下

カザン近郊の大小16か所のアジア総軍空軍基地に陸軍
航空隊3000機、海軍航空隊1000機が終結、陸海軍爆撃機
200機も終結を終えた。
陸上では3方向からモスクワ近郊への進撃体制が整う。

第一軍、総兵力66000名。
    
  第一機甲師団、戦車400自走砲60牽引式75ミリ
        対戦車砲800車両1600、150ミリ野砲60門。
    歩兵10000、本部戦車80車両100他。車両200、
    25ミリ連装機関砲60其、本部中隊2個歩兵900。
        兵力    26600名。
           
  第一歩兵師団、歩兵6個連隊  戦車120 
    砲兵 150ミリ野砲60。25ミリ連装機関砲40
    本部中隊2個歩兵900。補給隊車両200。
    兵力     34000名。            
           
第二軍。
第三軍。
南方攻撃アジア総軍、兵力273000名 

ドイツ対ソ連の戦線に介入するには余りに小戦力。
カザンとウファに予備戦力を置いてるので日本帝国
の全力と言える戦力を作戦に投入している。
アジア総軍の現地軍は配置されてるがモスクワ、
ウラジオ軍と対峙させる事は作戦に齟齬を招く・・・

モスクワ作戦。
作戦目的はモスクワを包囲しスターリンをベラルーシ
方面に追い出した後、ウラジオ軍にモスクワを占領さ
せる事。
第一段階作戦は実に単純。
第一軍、第二軍、第三軍を同時に急速進撃でモスクワ
近郊を制圧する事、地雷原突破の為に特殊ブルドーザ
多数を工兵隊に配備されている。
敵軍に航空攻撃、迎撃に出て来る戦闘機を撃破しつつ
陸軍が侵攻。
モスクワ軍の戦力は大部分ポーランド中央戦線に在る。
ウラジオ軍は損耗してまで防衛戦はしないだろう。
敵航空戦力の内、戦闘機のほとんどはポーランド内。
進撃は奇襲と成るだろう。

オラル作戦。
作戦目的はオラル占領と空軍基地建設で制空権を得る。
進撃はウファからステルリタマク、サラヴァト、
シャルリク、オレンブルグ、アクサイそしてオラル。
アジア総軍歩兵師団6個144000、戦車連隊2個200両、
対戦車連隊4個12000、海軍陸戦船舶隊6000名。
水陸装甲車200、37ミリ野砲400、50ミリ対戦車砲200。輸送18000名、支援戦力はウファ航空隊より援護100機。
総兵力20万。

1943年4月1日、作戦発動。
モスクワ作戦軍。
大日本帝国の大部隊がニジニノヴゴルド、シェルンジンスクに殺到、カザン駐屯空軍の80%が空を制した。
モスクワ軍にとって全くの奇襲攻撃と成り鉄道破壊の
猶予も無く後退、4月5日に日本軍が両都市を包囲した。

オラル作戦軍は4月6日ステルリタマク、サラヴァト
を占領。

モスクワ軍とウラジオ軍は戦力の大部分を対ドイツ
戦闘に投入してるのでポーランドに在る。
日本軍とアジア総軍の攻撃に対抗する戦力は少ない。
さらに進撃地域のウファ南方はモスクワ支持とも
ウラジオ支持とも確約してないので戦力移動に消極的。
今でもアジア総軍という名目で日本軍占領地から補給
は続いてる。
ウラジオ軍に危機意識は低かった・・・

だがスターリンは不安と恐怖に怯えていた。
考えれば東条が自分を陰で支援する必要は全く無い、
なのに戦車や大砲を送り込み食料まで支援した・・・
野蛮人のシナ人350万まで移送してきたが突撃と食材
には役立った。
だが目的は何だ?
政治上の危険を冒し莫大な資金を消費する目的は?
判らぬが・・・ウラジオ軍に代わりをさせる気かも?
本気で殺しに来るのか・・・戦力はここに無い。
モスクワは落ちる。

4月6日深夜、秘密に呼び出された親衛軍指揮官と幕僚
4名と政治将校は粛清の恐怖に震えていた・・・
「同士諸君を呼んだのは特別作戦命令を与える為だ」
同士と呼ばれたから粛清は本当に無いのだろう・・・
秘密作戦は当然だ、敵の大部隊が接近中は誰もが知る。

「戦局不利となった場合に指揮下親衛軍と私は
ベラルーシ方面に移動する、理解したか?」

衝撃で思考停止したが返答は全員一致
「はっ!直ちに準備整えます!」

「それで良い、あくまでも秘密にせよ・・・」
「厳守します!」

モスクワ防衛軍の主力、親衛軍は秘密撤退の準備を
開始。命令を知らぬ部下達は反逆行為かも?と恐れた。

ドイツではヒトラーが狂喜した。
東条の行動に疑惑を深めたがようやく進撃を始めた。
まあ・・・褒めるべきか・・・
あんな旧式兵器で脆弱な輸送力で遥かな遠距離で
戦争となれば作戦準備に数年かかっても不思議は無い。
何人か技術者を送り出したが最新兵器は製造不可能。
50年前まで刃剣の野蛮人に戦争は出来ん・・・
だが軍隊では有る、モスクワに迫れば無視は出来無い、
敵に不利が生じるのは確実だ。
「日本に祝電を送るのだ!勇気有る進撃に感謝す、と」

広大な大地で大戦力の4個が激突を始めた・・・



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