大アジア戦争

ツカサメイ

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39話 経済訪問団帰国

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            39話 経済訪問団帰国

1942年8月30日 待ちわびていた技術を持ち
訪問団が帰国した。技術、技術者、現物、
工作機械が日本に来た。
「安田さん、大した成果だ!日本は救われる」
「東条さんこそ、あの局面からよくぞここまで」
技術者は数十名、ハインケルからも2名が来た。
東京で密やかな歓迎会が開かれたがホルテン兄弟
については誰も知らない・・・
東京に滞在1週間。
もちろん周辺の航空機工場、造船所、兵器工場や
通信機工場を案内し見分してもらった。
信越本線で技術資料と現物、工作機械は防衛装備部
の技術中尉2名が指導しすでに信州に到着している。
9月8日招聘技術者全員が汽車を降り滞在所に入所。
工作機械技術者は12日までに機械設置を完了し以後
は保守説明と加工技術指導を開始した。
通信機技術者は研究状況と生産中の通信機器見分、
日本側は技術の低さに呆れられながら知識と技術
習得に努めている。
航空技術。
ラムジェットエンジンはドイツ技術者に対して
厳重な秘密を保つよう厳命が下されている!
全ての部品は軸流ジェットエンジン開発の基礎研究
として説明、飛行場で飛ぶ機体は飛行訓練用
グライダーでありエンジンは付いて無いと説明。
戦闘機に付いても基礎技術未熟を指摘された・・・
ハインケル技術者による軸流エンジンの開発開始。
グライダーを見てとても喜んだのはホルテン兄弟。
形状が全翼機に近いのだ、世界の果て大日本帝国
に技術の同類を見つけたのだ。
ドイツで邪険にされていた兄弟は感激し全力協力
を心に決めた。

精密工作機械稼働によりラムジェットエンジンの
難点解消も近い。100機の訓練用グライダーは完成
し数日のうちに訓練教程に使用される。
軸流エンジン技術・・・ドイツに出し惜しみは無い
ようだ。通信機の現物は帝国空戦学校に大部分提供
され教程で使われる、新戦術が生まれるだろう。
地味だが有り難いのはプレス技術による機関銃製造
で生産速さは数十倍と成りえる。
レーダー開発も加速するだろう・・・

T34をドイツ技術で改造し日本式T34は近く実現。
大量生産すれば最強戦車隊の誕生だ。


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