大アジア戦争

ツカサメイ

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35話 1942年7月20日 全般状況

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     35話 1942年7月20日 全般状況

5月20日 ウラジオ大逃亡
5月22日 追撃命令
6月28日 経済訪問団、日本へ出港
6月29日 カザン占領
7月10日 ソ連捕虜輸送船団、フランスへ出港
7月15日 オホーツク・カムチャッカ占領

防衛装備進展。
牽引車生産続行、雪原自走弾生産中、平原自走弾
増産中、土木機械量産中、ジェット戦闘機研究中。

ソ連状況。
シベリア鉄道周辺から敵対兵力一掃これはウラジオ
親衛軍の功績による、逃亡中に対ドイツ戦参加を
呼びかけ続け大人数を吸収していったからだ。
極東とシベリアに展開していた大部分の空軍が
西へ向かい、ウラジオ親衛軍に合流している・・・
これは油田地域へのドイツ軍脅威に対応の為だろう。
兵器は少ないが兵力は70万を超えてるだろう。
ノボシビルスク、オムスク、チェリャビリンスク、
ウファ等の都市からは戦車と兵器も参加した。
大兵力と戦車でハリコフを拠点に維持しつつ北に
クルスク、オリョール、トゥーラ線を維持防御。
南にドニエブロ・ペトロフスク、ザボリーシャ、
マリウポリ線を維持防御している。
補給に難点が在った・・・
スターリン命令のモスクワ補給最優先が理由。
カザン占領日本軍に対する命令
「兵器の鉄道運送に介入しない事」
7月19日に修正命令が出た
「ウラジオ親衛軍に対し補給70%を輸送する事」

7月20日 日本軍のカザン占領に驚愕し絶望して
いたウラジオ親衛軍に誤報が届けられた・・・
誤報に違いない!カザンから弾薬まで含む大量
の補給物資がウラジオ軍向けに出発した。
3日後、大量の物資がハリコフに届いた。
その後も量は減少したが以前の数倍で補給は続く。

ドイツ。
ヒトラーと国防軍の意見が珍しくも一致した。
増援と補給を続け前線戦力を高くし機会を待つ
カザンの日本軍が大増強されるのは確実。
スターリンにとって最重要拠点なのだから放置
すれば全軍の補給が壊滅状況になるのだ。
やがて日本軍は進撃か防御の戦闘を始める。
進撃ならモスクワ東方に戦力を回す、攻撃だ!
日本軍が東方に退却すれば追撃でモスクワ戦力
は減少する。どちらでもドイツに有利だ。
「スターリンを蹴散らしたら、次は黄色い猿だ」
ヒトラーは上機嫌で持久戦を命令した・・・

関東軍から抽出した2個師団の編成を大幅に
変えた新軍団が組織され訓練が開始された。
旅団に対地支援攻撃機の部隊が所属、これは
ドイツより提供される無線機技術と現物で
可能となった日本軍の新戦術。
ソ連捕虜の到着は8月ge下旬、部隊兵力に加え
て訓練は9月10日に終了予定、実戦に投入可能。
捕虜、すなわち実戦経験の将兵・・・訓練
と言っても部隊習熟目的だけ。2週間で充分。
小銃は用意出来る。機関銃と大砲は生産中・・
戦車は、かご型砲塔とドイツ式照準器と無線機
を採用した新型戦車の先行生産が始まった。
照準器と無線機は後で装備の予定。
砲塔回転用専用エンジンの採用により指向速度
が大きく向上した、戦車砲は従来通り。

陸軍航空隊と海軍航空隊の共同作戦を可能と
する一時的編成の計画が策定された。
仮称・・シベリア航空軍。

海軍に対し「河川戦闘をカザンで調査すべし!」
の命令が下だされた。海軍航空隊の士気は
高まり訓練による自信は論を圧倒する・・・





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