大アジア戦争

ツカサメイ

文字の大きさ
上 下
11 / 60

11話 戦車開発

しおりを挟む
              11話 戦車開発

1941年12月26日、日本防衛会議。

東条は疲れていた・・・12月始めから続く議会での質疑と非難。
陸海軍からの戦争取りやめに対する不平不満と罵詈雑言・・・
新聞による弱腰外交との論難・・・
だがようやく駐在武官から報告が届いた
・・・ドイツ軍の攻勢が停止した模様、モスクワの抵抗は大きい、
厳寒で戦闘行動に齟齬、ドイツ軍の補給不十分、特に弾薬は不足。
ドイツ軍の損害は大きいと思われる。戦車の脅威は大きい・・・

「まだモスクワは落ちんのか・・・」陸軍大臣は不思議そう
「和平交渉は何度かしてると報告されてるが・・」と外務大臣。
大臣が続ける
「ドイツから参戦の要望が毎週続いておるんだ・・・」

東条「参戦はしない!だが戦争を考えて置く必要は在る・・・
戦車について我が国が未発達なのは確実である。
早期に開発研究を進めようでは無いか」
大蔵大臣は渋い顔だが他の大臣に異論は無いのかみな頷いた。

1941年12月26日、「新型戦車開発命令」

防衛装備研究所。
装備調達課は履帯式牽引車の大量生産に邁進中。
高空研究課はラムジェット戦闘機開発に邁進。
教育課は自動車、牽引車、オートバイ、小型船エンジンを担当。

機甲装備課が新設され情報収集と仕様研究を開始した。

樺太に少しづつ兵員が輸送され樺太軍団の整備が実現して行く。
南樺太の目立た無い場所に倉庫を作り物資を保管。
厳寒の中で弾薬倉庫も作られ小型貨物船で秘密裏に集積。
樺太軍団43000の戦闘消耗物資は多い・・・
厳寒地用に新開発された通信用特殊電池が届き部隊間電話通信の
維持の不安を解消した。もちろん暖房用石炭の集積は忘れない・・
陸軍航空隊2個が北海道北部、網走近郊に厳寒を押して活動開始。
完成した履帯式牽引車と車両は旭川北東に集合し補給隊員が待機。
兵器の集積は不十分だが本土から樺太南部に輸送は続く。

樺太戦争の準備は達成に近づいていた・・・
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

旧式戦艦はつせ

古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

蒼海の碧血録

三笠 陣
歴史・時代
 一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。  そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。  熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。  戦艦大和。  日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。  だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。  ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。 (本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。) ※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

土方歳三ら、西南戦争に参戦す

山家
歴史・時代
 榎本艦隊北上せず。  それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。  生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。  また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。  そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。  土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。  そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。 (「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です) 

永艦の戦い

みたろ
歴史・時代
時に1936年。日本はロンドン海軍軍縮条約の失効を2年後を控え、対英米海軍が建造するであろう新型戦艦に対抗するために50cm砲の戦艦と45cm砲のW超巨大戦艦を作ろうとした。その設計を担当した話である。 (フィクションです。)

処理中です...