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第四章 新天地
414話 早速ハプニング
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「なるほど、小僧は中身の精霊を同じくして、聖剣を新たな形に打ち直したいと申しておるのじゃな?」
流石おっさん、俺の言いたいことを理解してくれてるようだ。
肯定の意味で、首を縦に振る。
「ふむ……結論から言おう、可能か不可能かで言えば可能じゃ」
腕を組み、悩んで見せるガイアのおっさん。
しかしその言葉とは裏腹に、表情は曇っているようにも見えるのだが……。
「しかしそれには、いくつか条件がある」
「条件……?」
「うむ。まず大前提として、ミスリルを加工する道具が揃っているか、なのじゃが……」
「ミスリルを加工する道具? そうだったのか──ミスリルの加工には専用の道具がいるんだな!?」
「そうじゃ。あれは熱するだけでは形は変わらん……」
だから以前熱して叩くだけじゃ、形が分からなかったのか。予想通り、この世界ならでわの特性って事か。
悩む俺を他所に、ガイアのおっさんは舐め回す様に辺りを見渡していた。
「しかしどうやら、ここには置いて無さそうじゃな。まずはその調達が最優先じゃ。問題は、それは簡単に手に入らぬことじゃが」
「ガイアのおっさんはその道具、持って無いのか? 知ってるなら、作ればいいだろ?」
「無いの。しかもそれは畑違いな為、わしには作れぬ」
畑違い? この世界の技術水準で、自分達で作れそうに無い道具?
ミスリルの加工に使い、この世界ならではのアイテム。そして鍛冶屋には作れない道具……。
何となく見えてきた気がするぞ?
「なぁ、それは具体的にはどんな道具なんだ?」
「うむ。槌の形をしたマジックアイテムじゃよ。ミスリルの加工には、熱ともう一つ、魔力がいるのじゃ」
そうか、やっぱり魔力!
でも、どうやってその魔力を使うんだ?
「具体的には槌、金属同士の接触時に魔力を放出するハンマーが必要なのじゃ」
「──おとん、それについて詳しく聞かせてくれへんか?」
「「ルーム!?」」
何処から湧いて来たのか、おっさんの娘であるルームが現れる。
鍛冶場の入口からずけずけと俺達の前まで歩いてくると、仁王立ちで胸を張って答えた。
「餅は餅屋がついたもの、マジックアイテムの事は魔技師であるウチにまかせとき!」
そうか、そうだよな! うちには天才のルームも居る、これで魔力を打ち出す槌の問題は解決……。
「──残念じゃが、わしも使っただけで詳しくは知らんのじゃ。当時使った時も、アランの奴がこしらえた物じゃったからな……」
「アランって、お師匠さんが?」
おっさんも詳しく知らないのか。残念だ、結局振り出しに戻るのか……。
いや、でもある程度の情報を掴むことが出来たんだ。零からのスタートって訳でも無い、それにうちには天才のルームも居るし!
「んー、実はの、今は無きラクリマの地下室に、その製造方法が書かれた書物もあるんじゃが……」
ラクリマの……地下室にある書物? それって──
「ガイアのおっさん! 実はその地下室から資料を回収してきてあるんだ」
「なんじゃと! 小僧、早くその資料を出せ!」
「あ、あぁ! 待ってろ、今出すから……」
慌てて腰に下げているバックに手を突っ込んだ。
手を入れた先には何もなく、俺の手はバックの底面に触れた……。
う、嘘だろ? 完全に失念していた、こんな事が……。
「どうしたのじゃ小僧、時間は有限じゃぞ、はよせい!」
必死で思考を巡らせる。
しかしどれだけ頭を悩ませようと、解決策は見当たらなかった。
そして最終的には、俺の頭の中は真っ白になる。
「どうしよう……マジックバックが使えない」
流石おっさん、俺の言いたいことを理解してくれてるようだ。
肯定の意味で、首を縦に振る。
「ふむ……結論から言おう、可能か不可能かで言えば可能じゃ」
腕を組み、悩んで見せるガイアのおっさん。
しかしその言葉とは裏腹に、表情は曇っているようにも見えるのだが……。
「しかしそれには、いくつか条件がある」
「条件……?」
「うむ。まず大前提として、ミスリルを加工する道具が揃っているか、なのじゃが……」
「ミスリルを加工する道具? そうだったのか──ミスリルの加工には専用の道具がいるんだな!?」
「そうじゃ。あれは熱するだけでは形は変わらん……」
だから以前熱して叩くだけじゃ、形が分からなかったのか。予想通り、この世界ならでわの特性って事か。
悩む俺を他所に、ガイアのおっさんは舐め回す様に辺りを見渡していた。
「しかしどうやら、ここには置いて無さそうじゃな。まずはその調達が最優先じゃ。問題は、それは簡単に手に入らぬことじゃが」
「ガイアのおっさんはその道具、持って無いのか? 知ってるなら、作ればいいだろ?」
「無いの。しかもそれは畑違いな為、わしには作れぬ」
畑違い? この世界の技術水準で、自分達で作れそうに無い道具?
ミスリルの加工に使い、この世界ならではのアイテム。そして鍛冶屋には作れない道具……。
何となく見えてきた気がするぞ?
「なぁ、それは具体的にはどんな道具なんだ?」
「うむ。槌の形をしたマジックアイテムじゃよ。ミスリルの加工には、熱ともう一つ、魔力がいるのじゃ」
そうか、やっぱり魔力!
でも、どうやってその魔力を使うんだ?
「具体的には槌、金属同士の接触時に魔力を放出するハンマーが必要なのじゃ」
「──おとん、それについて詳しく聞かせてくれへんか?」
「「ルーム!?」」
何処から湧いて来たのか、おっさんの娘であるルームが現れる。
鍛冶場の入口からずけずけと俺達の前まで歩いてくると、仁王立ちで胸を張って答えた。
「餅は餅屋がついたもの、マジックアイテムの事は魔技師であるウチにまかせとき!」
そうか、そうだよな! うちには天才のルームも居る、これで魔力を打ち出す槌の問題は解決……。
「──残念じゃが、わしも使っただけで詳しくは知らんのじゃ。当時使った時も、アランの奴がこしらえた物じゃったからな……」
「アランって、お師匠さんが?」
おっさんも詳しく知らないのか。残念だ、結局振り出しに戻るのか……。
いや、でもある程度の情報を掴むことが出来たんだ。零からのスタートって訳でも無い、それにうちには天才のルームも居るし!
「んー、実はの、今は無きラクリマの地下室に、その製造方法が書かれた書物もあるんじゃが……」
ラクリマの……地下室にある書物? それって──
「ガイアのおっさん! 実はその地下室から資料を回収してきてあるんだ」
「なんじゃと! 小僧、早くその資料を出せ!」
「あ、あぁ! 待ってろ、今出すから……」
慌てて腰に下げているバックに手を突っ込んだ。
手を入れた先には何もなく、俺の手はバックの底面に触れた……。
う、嘘だろ? 完全に失念していた、こんな事が……。
「どうしたのじゃ小僧、時間は有限じゃぞ、はよせい!」
必死で思考を巡らせる。
しかしどれだけ頭を悩ませようと、解決策は見当たらなかった。
そして最終的には、俺の頭の中は真っ白になる。
「どうしよう……マジックバックが使えない」
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