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第三章 リベラティオへの旅路
第228話 覚悟
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「そ、そうだな? 例えば空を飛ぶことが出来れば……」
心当たりはあったものの、つい誤魔化してしまった。──考えろ! 他にも手段があるはずなのだから、わざわざアレじゃなくてもいいはずだろ?
「……トゥナさん、今頃苦しんでいますよね~。早く助けてあげたいものです……」
ハーモニーそれは卑怯だぞ……。
しかし彼女の言う通りだ。何を敬遠する必要がある……大切な仲間がが苦しんでいる、それだけで己が身を犠牲にする価値があるじゃないか。
「お、思い出した。空を飛ぶ方法に一つだけ、心当たりがある……」
「──それは本当か!」
俺の発言にキサラギさんが食いついた。──アレがエルフ達の希望の光となるとは……。結果を見たエルフ達はどう思うだろうか? いや、それどころではない! もしアレをするのであれば、時間が必要になる。
「はい! その為には人手が必要なんだ。だから、エルフ方から四人ほど女性を……」
自警団から女性を希望した。
別に女性が良かった訳じゃなかったが、男よりはまだ幾分かましだと思ったのだ。
しかし俺は発言を終える前に、ハーモニーのユグドラシルが刃先を覗かせた。
「い、いや違った。四名ほど男性の力を貸して貰いたい」
自警団の男達は「自分が行く!」っと各自立候補する。
今からさせる作業の事を考えると、申し訳なさで一杯になった。
「本当に飛べるのじゃな? ぬしを信じるぞ?」
「あぁ、激しい準備になる……なるべく人選は屈強な男にしてくれ」
「相分かった。ならばダイロン、ぬしも含め他三名を選出するのじゃ。奏の指示に従い、協力を惜しむでないぞ!」
流石キサラギさんだ。
偶然だろうが、真っ先に彼を選ぶとか……分かっている。
「分かりましたキサラギ様! 奴の指示を仰ぐのは些か気に入りませんが、しかし同胞のため! この身に変えても命令を遂行します」
理由は分からないが、どうやら彼には嫌われているようだな?
ダイロンは、自警団の男から次々と、三名を選出していく。
どうやら話しはまとまったようだ。
そんな中、浮かない顔をしたハーモニーが俺に近づいてきた。
「カナデさん……ごめんなさい。アレをカナデさんがお嫌いなのを知っていたのに~……」
彼女はアレを目の前で見てたからな。流石にいつものように憎まれ口は叩かないようだ。
自分を悪役にしてでも、トゥナを助ける為に俺のケツを叩いた訳か……。
そんなの、誰も怒ることなど出来ないだろ?
「気にするなよハーモニー。今はトゥナの為にも、この人達の為にもそんな事をいってる場合じゃないしな? お陰で目が覚めたよ」
泣きそうな顔をしていたハーモニーは、それを聞き少しだけ安堵の表情を浮かべた。
嫌な役をさせてしまったな。
また一際大きな地響きが鳴った。レクスボアーは今尚、木々をなぎ倒しながらエルフの集落に向かって進んでいる。──そろそろ急いだ方が良さそうだな。
「じゃぁハーモニー、キサラギさん。少しだけ時間を貰いたい、少しでもあの巨大猪の足を止めておいてくれ」
「承知した。わっちらは時間稼ぎに徹しよう……。奏よ、集落の命運はぬしに任せたぞ」
あぁ、言われるまでもない!
「じゃぁ、行ってくる。なるべくすぐ、戻ってくるからな? 安全第一で頑張ってくれ!」
俺は選出されたメンバーを見つめる、気合いを入れるために発破をかけることにした。
「さあ行くぞ、俺達が攻略の鍵になる! お前達はこの後、悲惨な目を見るだろう……しかし、この集落を守れるのは俺達だけだ、覚悟を決めろ!」
──まぁ、一番悲惨な目に遭うのは俺なんだけどな?
俺は緊張した面持ちのエルフのメンバーを引き連れ、自警団から少し離れることにした。
ここでは色々と人目を憚られる。
この先は見るのも地獄、見られるのも地獄の光景なのだから……。
心当たりはあったものの、つい誤魔化してしまった。──考えろ! 他にも手段があるはずなのだから、わざわざアレじゃなくてもいいはずだろ?
「……トゥナさん、今頃苦しんでいますよね~。早く助けてあげたいものです……」
ハーモニーそれは卑怯だぞ……。
しかし彼女の言う通りだ。何を敬遠する必要がある……大切な仲間がが苦しんでいる、それだけで己が身を犠牲にする価値があるじゃないか。
「お、思い出した。空を飛ぶ方法に一つだけ、心当たりがある……」
「──それは本当か!」
俺の発言にキサラギさんが食いついた。──アレがエルフ達の希望の光となるとは……。結果を見たエルフ達はどう思うだろうか? いや、それどころではない! もしアレをするのであれば、時間が必要になる。
「はい! その為には人手が必要なんだ。だから、エルフ方から四人ほど女性を……」
自警団から女性を希望した。
別に女性が良かった訳じゃなかったが、男よりはまだ幾分かましだと思ったのだ。
しかし俺は発言を終える前に、ハーモニーのユグドラシルが刃先を覗かせた。
「い、いや違った。四名ほど男性の力を貸して貰いたい」
自警団の男達は「自分が行く!」っと各自立候補する。
今からさせる作業の事を考えると、申し訳なさで一杯になった。
「本当に飛べるのじゃな? ぬしを信じるぞ?」
「あぁ、激しい準備になる……なるべく人選は屈強な男にしてくれ」
「相分かった。ならばダイロン、ぬしも含め他三名を選出するのじゃ。奏の指示に従い、協力を惜しむでないぞ!」
流石キサラギさんだ。
偶然だろうが、真っ先に彼を選ぶとか……分かっている。
「分かりましたキサラギ様! 奴の指示を仰ぐのは些か気に入りませんが、しかし同胞のため! この身に変えても命令を遂行します」
理由は分からないが、どうやら彼には嫌われているようだな?
ダイロンは、自警団の男から次々と、三名を選出していく。
どうやら話しはまとまったようだ。
そんな中、浮かない顔をしたハーモニーが俺に近づいてきた。
「カナデさん……ごめんなさい。アレをカナデさんがお嫌いなのを知っていたのに~……」
彼女はアレを目の前で見てたからな。流石にいつものように憎まれ口は叩かないようだ。
自分を悪役にしてでも、トゥナを助ける為に俺のケツを叩いた訳か……。
そんなの、誰も怒ることなど出来ないだろ?
「気にするなよハーモニー。今はトゥナの為にも、この人達の為にもそんな事をいってる場合じゃないしな? お陰で目が覚めたよ」
泣きそうな顔をしていたハーモニーは、それを聞き少しだけ安堵の表情を浮かべた。
嫌な役をさせてしまったな。
また一際大きな地響きが鳴った。レクスボアーは今尚、木々をなぎ倒しながらエルフの集落に向かって進んでいる。──そろそろ急いだ方が良さそうだな。
「じゃぁハーモニー、キサラギさん。少しだけ時間を貰いたい、少しでもあの巨大猪の足を止めておいてくれ」
「承知した。わっちらは時間稼ぎに徹しよう……。奏よ、集落の命運はぬしに任せたぞ」
あぁ、言われるまでもない!
「じゃぁ、行ってくる。なるべくすぐ、戻ってくるからな? 安全第一で頑張ってくれ!」
俺は選出されたメンバーを見つめる、気合いを入れるために発破をかけることにした。
「さあ行くぞ、俺達が攻略の鍵になる! お前達はこの後、悲惨な目を見るだろう……しかし、この集落を守れるのは俺達だけだ、覚悟を決めろ!」
──まぁ、一番悲惨な目に遭うのは俺なんだけどな?
俺は緊張した面持ちのエルフのメンバーを引き連れ、自警団から少し離れることにした。
ここでは色々と人目を憚られる。
この先は見るのも地獄、見られるのも地獄の光景なのだから……。
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