131 / 469
第二章 海上編─オールアウト号─
第119話 手入れ[new]
しおりを挟む
「最近やたらバタバタしてたしな……今日は、久しぶりに心行くまで無銘をメンテナンスしようかな?」
手入れ道具を一式準備して、正座をした。
座り方にルールがあるかは、正直なところよく知らない。
ただ俺は、真剣に刃物に向き合う……そんな時は、必ず正座で作業することを心掛けていた。
俺はおもむろに拭い紙を口に咥える。──よし、堪能するぞ!
左手で無銘の鞘を握り、膝の上のあたりまで運ぶ。この時、刃を空に向けて持つ。
そして、右手で柄を握りしめた。
──トン、トン、トン!
部屋の扉を叩く音が聞こえた……。
どうやら、俺と無銘の仲を邪魔するものが現れた様だ。
目の前に横にしたまま、ゆっくりと地面に無銘を置き、俺は拭い紙を口から離した。
「──はい、どうぞ!」
途中で作業を止められるよりは、来客を早めに帰し、作業に没頭したいと思ったのだ。
「こんにちは、カナデ君少し大丈夫かな?」
来客の招待は、防具を外した愛らしいキャミソール姿のトゥナであった。
右手には、レーヴァテインを握りしめているが、何かあったのだろうか?
「どうしたんだよトゥナ。レーヴァテインなんて持ってきて、調子が悪いのか?」
「違うの、少し時間が出来たからちょっとね?」
それだけ言うと、彼女は俺に合わせてなのか? すぐ隣の床に座った。
「無銘の手入れなの?」
「あぁ。丁度今、始めようと思ってな?」
流石に相手がトゥナじゃ、厄介払いは出来ないな。
なに、普段から最低限は管理してるし、明日改めて本格的にメンテナンスすればいいか?
そう思い、道具を片付けようとしたときだった。
「──あ、あのね、カナデ君。貴方に、剣の手入れを教えてもらいたくて今日は来たの!」
突然口にした彼女の言葉に、手が止まった。そして、一つの可能性が頭をよぎった。
「──も、もしかして、俺はクランをクビになるのか?」
「そんな事、ある訳無いでしょ……カナデ君、自分がリーダーなの忘れちゃったのかしら?」
覚えてはいるが、その上でクビなのか? っと思ったのだ。なんたって武器の管理は、俺の数少ないアイデンティティーな訳だし……。
「常に一緒に居れる保証があるわけじゃ無いでしょ? 依頼で別々に行動することもあるかもしれないし、専門家から教えてもらった方がいいかな? って思ったのよ」
な、なるほどな? 良かった、船から降りたらお払い箱とかじゃなくて……。
でもそう言う事なら、このタイミングは丁度いい。
「分かった。今から実演しながら、トゥナでもやってもらっていい、簡単な手入れを教えるよ」
そう言いながら、俺は無銘を手に取り引き抜こうとした。
「──ちょっと待って! 今日は、それを咥えないでいいの?」
そう言いながら、トゥナは置いている拭い紙を指差した。
俺はそれを手に取り「これか?」っといつものように咥え、また口から離した。
「本当は咥えるように心掛けてるけど、これを咥えてたら説明できないだろ?」
俺はクスリと笑って見せる。
それにつられるように「それもそうね」と、トゥナも可愛らしく笑って見せた。
俺は拭い紙を、笑っているトゥナの目の前に広げて見せた。
「それじゃぁ今日は、何でこれを咥えるか説明しようか?」
「はい、カナデ先生!」と、トゥナは真面目な顔をする。
彼女の口にした先生の響きに、ちょっとだけドキっとしたのは秘密だ。
「おほん! この武器、俺の世界では刀と呼ぶんだけど、昔この刀を使っていた人達を侍って呼んでいたんだ」
尊敬の眼差しを向けるトゥナに、少しだけでもカッコいいところを見せたいと張りきる。──これが得意分野なんだ、格好つけるならここでしょ!
「侍は心を大事にする剣士でな? そんな彼らは、扱う武器にも心を持って接していたんだ」
実際は見たこと無いが、そうであってほしい……。
今の台詞には、自身の願望も含まれていた。
「刀もそうだけど、剣にも弱いものがあるのは分かるか?」
「えっと……衝撃とかかしら? 刃こぼれにも繋がるし……」
あぁ、少し質問の内容が悪かったか?
しかし流石トゥナだ、斬れる事を気にしないものなら、出てこない解答だったかもな。
「確かにそれもそうだ。ただ今回は別のもの正解は【水】なんだよ」
俺の発言に、トゥナは手をパンッ! と相槌ちを打った。
「なるほど。水に濡れると錆びてしまうからね? じゃぁ口に咥えるのは話さないようにって事かしら?」
「ご名答! 一説には刀に息をかけないためとも言われているが、本質は刀に唾などの水分を飛ばさない。そう言った気遣い、つまり【心】の現れが、口に布や紙を咥える行為の由縁なんだよ」
そう言いながら、俺は先程の拭い紙を床においた。
こう言った理由もあり、俺もなるべく咥えるようにしていたのだ。
「そうなのね……私のレーヴァテインも、カナデ君のそう言った気遣いが……心があってこそ、今の切れ味や美しさな訳ね?」
そう言いながら、トゥナは俺が床に置いたばかりの拭い紙を手に取る。
そしてそれを──不意に咥えて見せたのだ!!
「トゥ、トゥ、トゥ! トゥナさん!?」
彼女は知ってか知らずか、そのままレーヴァテインを覗いて見せる仕草をして、俺に向けてウィンクをした。
そしてレーヴァテインをゆっくりと床に置き、拭い紙を口から離しながら「こんな感じかしら?」と、無垢な笑顔を俺に向けたのだ……。
俺はまさかの彼女の行為に、心臓が高鳴り口をパクパクさせた。
「──これがカナデ君がたまに言う、粋ってやつなんでしょ?」
「あ、あぁ……そうだな……」
俺はこの後も、心中穏やかじゃないまま、トゥナに手入れについて説明するにであった。
手入れ道具を一式準備して、正座をした。
座り方にルールがあるかは、正直なところよく知らない。
ただ俺は、真剣に刃物に向き合う……そんな時は、必ず正座で作業することを心掛けていた。
俺はおもむろに拭い紙を口に咥える。──よし、堪能するぞ!
左手で無銘の鞘を握り、膝の上のあたりまで運ぶ。この時、刃を空に向けて持つ。
そして、右手で柄を握りしめた。
──トン、トン、トン!
部屋の扉を叩く音が聞こえた……。
どうやら、俺と無銘の仲を邪魔するものが現れた様だ。
目の前に横にしたまま、ゆっくりと地面に無銘を置き、俺は拭い紙を口から離した。
「──はい、どうぞ!」
途中で作業を止められるよりは、来客を早めに帰し、作業に没頭したいと思ったのだ。
「こんにちは、カナデ君少し大丈夫かな?」
来客の招待は、防具を外した愛らしいキャミソール姿のトゥナであった。
右手には、レーヴァテインを握りしめているが、何かあったのだろうか?
「どうしたんだよトゥナ。レーヴァテインなんて持ってきて、調子が悪いのか?」
「違うの、少し時間が出来たからちょっとね?」
それだけ言うと、彼女は俺に合わせてなのか? すぐ隣の床に座った。
「無銘の手入れなの?」
「あぁ。丁度今、始めようと思ってな?」
流石に相手がトゥナじゃ、厄介払いは出来ないな。
なに、普段から最低限は管理してるし、明日改めて本格的にメンテナンスすればいいか?
そう思い、道具を片付けようとしたときだった。
「──あ、あのね、カナデ君。貴方に、剣の手入れを教えてもらいたくて今日は来たの!」
突然口にした彼女の言葉に、手が止まった。そして、一つの可能性が頭をよぎった。
「──も、もしかして、俺はクランをクビになるのか?」
「そんな事、ある訳無いでしょ……カナデ君、自分がリーダーなの忘れちゃったのかしら?」
覚えてはいるが、その上でクビなのか? っと思ったのだ。なんたって武器の管理は、俺の数少ないアイデンティティーな訳だし……。
「常に一緒に居れる保証があるわけじゃ無いでしょ? 依頼で別々に行動することもあるかもしれないし、専門家から教えてもらった方がいいかな? って思ったのよ」
な、なるほどな? 良かった、船から降りたらお払い箱とかじゃなくて……。
でもそう言う事なら、このタイミングは丁度いい。
「分かった。今から実演しながら、トゥナでもやってもらっていい、簡単な手入れを教えるよ」
そう言いながら、俺は無銘を手に取り引き抜こうとした。
「──ちょっと待って! 今日は、それを咥えないでいいの?」
そう言いながら、トゥナは置いている拭い紙を指差した。
俺はそれを手に取り「これか?」っといつものように咥え、また口から離した。
「本当は咥えるように心掛けてるけど、これを咥えてたら説明できないだろ?」
俺はクスリと笑って見せる。
それにつられるように「それもそうね」と、トゥナも可愛らしく笑って見せた。
俺は拭い紙を、笑っているトゥナの目の前に広げて見せた。
「それじゃぁ今日は、何でこれを咥えるか説明しようか?」
「はい、カナデ先生!」と、トゥナは真面目な顔をする。
彼女の口にした先生の響きに、ちょっとだけドキっとしたのは秘密だ。
「おほん! この武器、俺の世界では刀と呼ぶんだけど、昔この刀を使っていた人達を侍って呼んでいたんだ」
尊敬の眼差しを向けるトゥナに、少しだけでもカッコいいところを見せたいと張りきる。──これが得意分野なんだ、格好つけるならここでしょ!
「侍は心を大事にする剣士でな? そんな彼らは、扱う武器にも心を持って接していたんだ」
実際は見たこと無いが、そうであってほしい……。
今の台詞には、自身の願望も含まれていた。
「刀もそうだけど、剣にも弱いものがあるのは分かるか?」
「えっと……衝撃とかかしら? 刃こぼれにも繋がるし……」
あぁ、少し質問の内容が悪かったか?
しかし流石トゥナだ、斬れる事を気にしないものなら、出てこない解答だったかもな。
「確かにそれもそうだ。ただ今回は別のもの正解は【水】なんだよ」
俺の発言に、トゥナは手をパンッ! と相槌ちを打った。
「なるほど。水に濡れると錆びてしまうからね? じゃぁ口に咥えるのは話さないようにって事かしら?」
「ご名答! 一説には刀に息をかけないためとも言われているが、本質は刀に唾などの水分を飛ばさない。そう言った気遣い、つまり【心】の現れが、口に布や紙を咥える行為の由縁なんだよ」
そう言いながら、俺は先程の拭い紙を床においた。
こう言った理由もあり、俺もなるべく咥えるようにしていたのだ。
「そうなのね……私のレーヴァテインも、カナデ君のそう言った気遣いが……心があってこそ、今の切れ味や美しさな訳ね?」
そう言いながら、トゥナは俺が床に置いたばかりの拭い紙を手に取る。
そしてそれを──不意に咥えて見せたのだ!!
「トゥ、トゥ、トゥ! トゥナさん!?」
彼女は知ってか知らずか、そのままレーヴァテインを覗いて見せる仕草をして、俺に向けてウィンクをした。
そしてレーヴァテインをゆっくりと床に置き、拭い紙を口から離しながら「こんな感じかしら?」と、無垢な笑顔を俺に向けたのだ……。
俺はまさかの彼女の行為に、心臓が高鳴り口をパクパクさせた。
「──これがカナデ君がたまに言う、粋ってやつなんでしょ?」
「あ、あぁ……そうだな……」
俺はこの後も、心中穏やかじゃないまま、トゥナに手入れについて説明するにであった。
0
お気に入りに追加
481
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる