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第一章 グローリア大陸編
第59話 歴史
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結成後、初の任務が決まった集団エルピス。
俺達は早速、馬車の中に依頼品の積み込みを済ませた。
今回の任務、それは今積み込んだギルドの物資を、イードル港までの運搬と護衛……。
俺の見事な交渉により、ギルドの重役から直接受けた、大事な依頼だ!
馬車を走らせ、ギルドを出る。人の波をかき分けながらも、町の外へと出て行く。──この町も長い事居たな……。みんな元気で!
教会が徐々に離れていく……。
ハーモニーも、何処か寂しそうな顔をして手綱を握っていた。
もう一つの故郷から去るわけだ、彼女の表情も当然だろう。
結局、見えなくなるまで俺は声を掛けることはできなかった──。
現在の馬車内の配置は御者席に俺とハーモニー、荷台にトゥナとティアだ。俺も荷台で昼寝したかったんだけど、荷台に足を踏み入れようとしたら、ティアに凄い睨まれた。
その結果、俺はハーモニーの隣にいる訳で……。心の整理もついたのか、いつしか彼女の顔にも笑顔が浮かぶ。──良かった、少しは元気になったみたいだ。
「カナデカナデ! 人、沢山増えたカナ!」
少し興奮気味のウチの精霊様、人が増えて喜んでいるのだろうか?──そう言えば、ティアにはまだミコの事を説明してないんだよな? 毎回めんどくさいな……。
「精霊様。これからはず~っと、一緒に冒険することになるのでよろしくお願いしますね~?」
「じゃぁボク達、もう友達カナ! 呼び方変えるカナ! ボクはハモハモって呼ぶシ!」
と、相変わらずのマイペース精霊様。町中で外に出れず、窮屈な思いをしていたのだろうか? おかげ様で、今は絶好調だ。
「じゃ、じゃぁ~。私もミコちゃんって呼んでいいですかね~?」
二人は顔を合わせ、同時にエヘヘ~っと笑い合う。──早速仲良しみたいだな……。こっちより、心配は……中、だよな?
俺は幌の中を覗いた。
トゥナとティアが普通にお話し中だ……。まだティアも緊張の為か? 大きな行動に移してはおらず、ある程度の距離を保っているようだ。
俺はミコの説明を押しつ……代わりにしてもらう為、ティアと話しているトゥナを呼びつけた。
「何? カナデ君?」
俺の呼び掛けに、こちらに来るトゥナ。──ティアが睨む事、睨む事……。
「あのさ? さりげなくミコの事を、ティアさんに伝えてくれよ?」
「え、私が? 良いけど、何処まで伝えて良いのかしら?」
何処まで? あ~……。もしかして、聖剣のことかな?
流石に後悔していないとは言え、聖剣ぶった切ったなんて言ったら心象に悪いよな?
「聖剣は無しで! ティアさんにばれたら、流石にただじゃ済まなそうだし。そうすれば、ミコも移動中、自由に羽を伸ばせるからさ?」
「そうね……分かったわ」
トゥナが振り返ると、ずっと睨んでたのが嘘のように笑顔に戻る。
これでティアの前でも、ミコを出して大丈夫だろう。
最近いい子にしてたからな……引きこもらせてばかりもストレスがたまって可愛そうだ。
町中では難しいから移動中ぐらいはこうして外に出してやりたいものだ。
「ふぅ~ん……。カナデさんって、そうやってたま~に気が使えるのに、どうして常日頃デリカシーが足りないんですかね? 残念です~」
何だよ……急に突っ掛かってきて。
ハーモニーに嫌われる事したかな? 身に覚えがありすぎる。
「何? ハモハモは、俺に優しく気を使って貰いたいの?」
そう言いながら頭を撫でようとしたが、絶妙なタイミングで手を払われた。
「気安くハモハモって呼ばないで下さい。後、頭さわるのも禁止です……。次やったら、トゥナさんに泣いて助けを求めますよ?」
「申し訳ありませんでした。以後気を付けます!」
「分かれば良いのです~」
そんな楽しい? 会話をしながら冒険は何事もなく進んでいる。
周囲を見渡しても特になにもないが、今までと明らかに違うことが一つあった。
──イードル港までの道が、整備されていて馬車での移動も今までほどガタガタしないのだ! なんてお尻に優しい……。
聞くと、港町からの荷馬車運搬の為に前領主が行った改革の一つだとか。
交易網の整備は通常領主の仕事だし、当然と言えば当然なのだが……。
ハーモニーが言うには、代替わりをして交易網の整備も現在は手付かず。イードル港からフィーデス町までの整備しか終わってないらしい。──言われてみれば、クルム村からフィーデス町に入る直前は整備されていたな……。あそこで止まっているのだろうか?
「最近では軍備の方に、予算が回されてるとか聞いたことがあります。本当かは知りませんけどね? でも十分に考えれますよね。この二百年、終戦ではなく未だに休戦中な訳ですし~……」
まったく物騒な話だよ……。争い事は誰にも迷惑かけない方法でやってほしいものだ。
実は勇者召喚もその一つだったとか?
もしそうなら、城を追い出されて大正解だったな……。戦場に立つなんて考えもしたくない。
──どちらにしても、早めにこの国から抜け出した方が良さそうだ……。
「ところで、気になった話があったんだけど……休戦って?」
「──カナデさん知らないんですか!? 四種族間戦争の休戦ですよ? 当時魔王誕生の為に、各国が協力し合う為に休戦したんですよ~……知らない訳、ないですよね?」
「え~っと……。ちなみに、目的地の国も物騒なのでしょうか?」
ハーモニーは「本当に知らないみたいですね~……」と、深くため息をついた。──まだこの世界に来てチョットなんだから……仕方ないだろ?
「リベラティオ国は大丈夫ですよ、完全中立国家ですね~。知らない可能性があるので補足説明ですが、過去勇者様が開国した国とされています~」
はい……。知りませんでした。
それにしても、過去の勇者マジで凄いな!
奴隷制度廃止に開国、魔王討伐までとか……。本当に同じ日本人……っていうか、同じ人間なのだろうか?
しかし、それを聞くとハズレと言われても仕方がない気がしてきたな……。
青々とした晴天の空は、進む道を遥か先まで照らし出す。風と馬車と話し声しか聞こえない寂寞した世界。
現代社会じゃ、考えもしなかったな……。
しかしその中、目的地の斜め向こうに何かうっすらと土煙の様な物が見えたような気がした。
「ん……? 鑑定」
俺の鑑定眼は、俺の知らない知識をまた一つ見つけ出すことに成功したようだ。
新しい事だらけで、会話のネタが尽きなくて助かるよ……。
「ハーモニー? もう一つ聞きたいんだけど、よろしいでしょうか?」
「何ですか~? 改まって、気持ち悪いですよ……。私とカナデさんの仲じゃないですか~? はよ言え~」
気持ち悪い……はよ言えって……。
俺の居た国にはな? 親しい仲にもって……って! それどころじゃない!
「ロッククラブって知っているか?」
「はい? 背中に固い岩を背負った、大きな蟹の魔物ですね。身が中々に美味だとか~?」
「それってのは、真っ直ぐに進むものなのか?」
「何言ってるんですか? 横に進む蟹はごく一部なんですよ。むしろ、カナデさんがそれを知ってることに驚きです」
あ~そうなのかい! 異世界と地球の常識の差がこんなところにまで……。
「皆、ロッククラブが五体こっちに向かってくるぞ! 戦闘準備!」
リーダーの号令に、馬車は緊急停止して荷台の二人も降りてくる……。
俺は目の前の光景に驚かされた……。──異世界の蟹って、こんなに足が早いのかよ!
俺達は早速、馬車の中に依頼品の積み込みを済ませた。
今回の任務、それは今積み込んだギルドの物資を、イードル港までの運搬と護衛……。
俺の見事な交渉により、ギルドの重役から直接受けた、大事な依頼だ!
馬車を走らせ、ギルドを出る。人の波をかき分けながらも、町の外へと出て行く。──この町も長い事居たな……。みんな元気で!
教会が徐々に離れていく……。
ハーモニーも、何処か寂しそうな顔をして手綱を握っていた。
もう一つの故郷から去るわけだ、彼女の表情も当然だろう。
結局、見えなくなるまで俺は声を掛けることはできなかった──。
現在の馬車内の配置は御者席に俺とハーモニー、荷台にトゥナとティアだ。俺も荷台で昼寝したかったんだけど、荷台に足を踏み入れようとしたら、ティアに凄い睨まれた。
その結果、俺はハーモニーの隣にいる訳で……。心の整理もついたのか、いつしか彼女の顔にも笑顔が浮かぶ。──良かった、少しは元気になったみたいだ。
「カナデカナデ! 人、沢山増えたカナ!」
少し興奮気味のウチの精霊様、人が増えて喜んでいるのだろうか?──そう言えば、ティアにはまだミコの事を説明してないんだよな? 毎回めんどくさいな……。
「精霊様。これからはず~っと、一緒に冒険することになるのでよろしくお願いしますね~?」
「じゃぁボク達、もう友達カナ! 呼び方変えるカナ! ボクはハモハモって呼ぶシ!」
と、相変わらずのマイペース精霊様。町中で外に出れず、窮屈な思いをしていたのだろうか? おかげ様で、今は絶好調だ。
「じゃ、じゃぁ~。私もミコちゃんって呼んでいいですかね~?」
二人は顔を合わせ、同時にエヘヘ~っと笑い合う。──早速仲良しみたいだな……。こっちより、心配は……中、だよな?
俺は幌の中を覗いた。
トゥナとティアが普通にお話し中だ……。まだティアも緊張の為か? 大きな行動に移してはおらず、ある程度の距離を保っているようだ。
俺はミコの説明を押しつ……代わりにしてもらう為、ティアと話しているトゥナを呼びつけた。
「何? カナデ君?」
俺の呼び掛けに、こちらに来るトゥナ。──ティアが睨む事、睨む事……。
「あのさ? さりげなくミコの事を、ティアさんに伝えてくれよ?」
「え、私が? 良いけど、何処まで伝えて良いのかしら?」
何処まで? あ~……。もしかして、聖剣のことかな?
流石に後悔していないとは言え、聖剣ぶった切ったなんて言ったら心象に悪いよな?
「聖剣は無しで! ティアさんにばれたら、流石にただじゃ済まなそうだし。そうすれば、ミコも移動中、自由に羽を伸ばせるからさ?」
「そうね……分かったわ」
トゥナが振り返ると、ずっと睨んでたのが嘘のように笑顔に戻る。
これでティアの前でも、ミコを出して大丈夫だろう。
最近いい子にしてたからな……引きこもらせてばかりもストレスがたまって可愛そうだ。
町中では難しいから移動中ぐらいはこうして外に出してやりたいものだ。
「ふぅ~ん……。カナデさんって、そうやってたま~に気が使えるのに、どうして常日頃デリカシーが足りないんですかね? 残念です~」
何だよ……急に突っ掛かってきて。
ハーモニーに嫌われる事したかな? 身に覚えがありすぎる。
「何? ハモハモは、俺に優しく気を使って貰いたいの?」
そう言いながら頭を撫でようとしたが、絶妙なタイミングで手を払われた。
「気安くハモハモって呼ばないで下さい。後、頭さわるのも禁止です……。次やったら、トゥナさんに泣いて助けを求めますよ?」
「申し訳ありませんでした。以後気を付けます!」
「分かれば良いのです~」
そんな楽しい? 会話をしながら冒険は何事もなく進んでいる。
周囲を見渡しても特になにもないが、今までと明らかに違うことが一つあった。
──イードル港までの道が、整備されていて馬車での移動も今までほどガタガタしないのだ! なんてお尻に優しい……。
聞くと、港町からの荷馬車運搬の為に前領主が行った改革の一つだとか。
交易網の整備は通常領主の仕事だし、当然と言えば当然なのだが……。
ハーモニーが言うには、代替わりをして交易網の整備も現在は手付かず。イードル港からフィーデス町までの整備しか終わってないらしい。──言われてみれば、クルム村からフィーデス町に入る直前は整備されていたな……。あそこで止まっているのだろうか?
「最近では軍備の方に、予算が回されてるとか聞いたことがあります。本当かは知りませんけどね? でも十分に考えれますよね。この二百年、終戦ではなく未だに休戦中な訳ですし~……」
まったく物騒な話だよ……。争い事は誰にも迷惑かけない方法でやってほしいものだ。
実は勇者召喚もその一つだったとか?
もしそうなら、城を追い出されて大正解だったな……。戦場に立つなんて考えもしたくない。
──どちらにしても、早めにこの国から抜け出した方が良さそうだ……。
「ところで、気になった話があったんだけど……休戦って?」
「──カナデさん知らないんですか!? 四種族間戦争の休戦ですよ? 当時魔王誕生の為に、各国が協力し合う為に休戦したんですよ~……知らない訳、ないですよね?」
「え~っと……。ちなみに、目的地の国も物騒なのでしょうか?」
ハーモニーは「本当に知らないみたいですね~……」と、深くため息をついた。──まだこの世界に来てチョットなんだから……仕方ないだろ?
「リベラティオ国は大丈夫ですよ、完全中立国家ですね~。知らない可能性があるので補足説明ですが、過去勇者様が開国した国とされています~」
はい……。知りませんでした。
それにしても、過去の勇者マジで凄いな!
奴隷制度廃止に開国、魔王討伐までとか……。本当に同じ日本人……っていうか、同じ人間なのだろうか?
しかし、それを聞くとハズレと言われても仕方がない気がしてきたな……。
青々とした晴天の空は、進む道を遥か先まで照らし出す。風と馬車と話し声しか聞こえない寂寞した世界。
現代社会じゃ、考えもしなかったな……。
しかしその中、目的地の斜め向こうに何かうっすらと土煙の様な物が見えたような気がした。
「ん……? 鑑定」
俺の鑑定眼は、俺の知らない知識をまた一つ見つけ出すことに成功したようだ。
新しい事だらけで、会話のネタが尽きなくて助かるよ……。
「ハーモニー? もう一つ聞きたいんだけど、よろしいでしょうか?」
「何ですか~? 改まって、気持ち悪いですよ……。私とカナデさんの仲じゃないですか~? はよ言え~」
気持ち悪い……はよ言えって……。
俺の居た国にはな? 親しい仲にもって……って! それどころじゃない!
「ロッククラブって知っているか?」
「はい? 背中に固い岩を背負った、大きな蟹の魔物ですね。身が中々に美味だとか~?」
「それってのは、真っ直ぐに進むものなのか?」
「何言ってるんですか? 横に進む蟹はごく一部なんですよ。むしろ、カナデさんがそれを知ってることに驚きです」
あ~そうなのかい! 異世界と地球の常識の差がこんなところにまで……。
「皆、ロッククラブが五体こっちに向かってくるぞ! 戦闘準備!」
リーダーの号令に、馬車は緊急停止して荷台の二人も降りてくる……。
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