39 / 469
第一章 グローリア大陸編
第35話 受付嬢
しおりを挟む
声がした先には、ここにはいるはずのない見覚えのある人物がいた。
彼女の顔は、接客業という職業上微笑むべきだと思うのだが、何故か笑顔と言うよりは、どちらかというと怒っている様にも見える。
「ティアさんじゃないですか! なんでフィーデスのギルドに居るんですか!?」
トゥナが驚くのも当然だろう。目の前にいる彼女は、つい数日前までグローリアの城下町で、ギルドの受付をしていた女性なのだから。──確か、トゥナの担当だとか言ってたな?
彼女はカウンターの中で立ち上がり、豊満な胸を張り、仁王立ちで堂々としたポーズを取った。
「私は、フォルトゥナ様の担当ですからね」
と、トゥナを見て笑顔でさらっと答える彼女。──いやいや……。担当一人の為に転勤とか、どう考えてもおかしいだろ?
「なるほど、そう言う事ですか……。担当さんって大変なんですね。申し訳ありません。ご迷惑かけて…」
何故か納得するトゥナ。
──って信じるのかよ! そんなわけ無いって! トゥナって普段常識人みたいな感じだけど、そう言うところあるぞ? 変に世間知らずな所……。
トゥナの申し訳なさそうな態度に「大丈夫ですよ、フォルトゥナ様。気にしないで下さい」と、笑顔で答えるティア。
俺と目が合うと、トゥナにばれないよう人差し指を一本立て、口元に当てながらウィンクをする。──内緒にしてほしい……みたいだな。
「フォルトゥナ様、カナデ様。所で本日はどのようなご用件でしょうか?」
彼女は雰囲気を切り替え、受付嬢としての仕事に戻った。
まるで何事も無かったかのように完全なる営業スマイルを見せるティア。──まぁ~、彼女にもグローリアを出る時の恩義があるし、今のところはトゥナにも黙っておいてやるか。
「護衛依頼を完了したから、報告に来たの」
完了した依頼書を、ティアに受け渡した。
「拝見しますね」
ティアは依頼書を受け取り、不備が無いか確認をする。
「はい、確かに」と、受領印を押して、テーブルの下からお金を出しトゥナに渡した。──彼女の得意なやつだ。テーブルの下に、マジックバックでもあるのだろうか? 気になる……。
トゥナはお金を受けとると、中身を確認後に半分に分け俺に渡す。それを俺が「ありがとう」と受け取ると、俺の言葉に彼女は笑顔で返した。
「教会までの護衛依頼お疲れ様でした。そう言えば護衛先の依頼で、別案件の依頼書が出てましたよ?」
と、トゥナに向かって連絡をするティア。
「そうなんですか? それじゃぁ、何かの縁かもしれないですね。依頼書を見に行ってみます。カナデ君 、行きましょう」
俺とトゥナが、振り返り新しい依頼書を見に行こうとした、その時だ。
「──カナデ様と、少しお話をしたいのですが?」
突然。ティアが俺達に声を掛けてきたのだ。
「……俺と?」
「はい、カナデ様とです」
美女からのお誘いか……。
彼女は俺が指名手配を受けていることを知っていたよな? 多分、その事に関しての話なのであろう……。ここで断るのも不自然か?
俺はトゥナの顔を見ると「それじゃ~私だけで見てくるから、後で相談しましょ」と言って、壁に張り出されている依頼書の方へと向かっていった。──トゥナは、余程ティアの事を信頼しているみたいだな……。信じてみるか?
「私達も移動しましょうか?」
ティアはそう言うと、ギルドの受付の中にある通路を進んでいく。
「こちらへどうぞ」
俺は、彼女の後を着いてギルドの職員通路に入って行く。
道中驚くことに、すれ違うギルド職員は一人も例外は無く、老若男女すべての人が揃いも揃って、ティアを見ると深々と頭を下げていく。──実はかなり偉い人なんじゃ……。
ティアは足を止め、立派なドアの前で立ち止まり、ドアを開くと「どうぞ」と、俺に部屋の入ることを進める。
「──鑑定」
俺は小声で呟き、赤い瞳越しに中を見た。
特に罠らしいものは見当たらないか?
念のために無銘の上に左手を置きつつも、俺は部屋の中へと入った。
部屋の中は高そうな絵やガラスを使った彫刻、テーブルとソファーがある。
シンプルな作りだ。俺は座るように勧められ、彼女の指示通りにソファーに腰を掛けた。
「俺に何のようですか?」
腰を掛けてすぐ、ティアに向かって俺が抱いている疑問をぶつける。捕まる事はあっても、こんなVIPルームに通される覚えもないからな……。
失礼ながら、罠だと思い警戒をしてしまうのは当然だ。
彼女もそれを察してか「そんなに警戒しないで下さい」っと部屋に備え付けられていた蜜菓子と、色のついた飲み物を俺に差し出した。
「あまり怖い顔をなさっていますと、女性は怯えてしまいますよ?」
冗談まじりなのだろうか? そのような台詞と共に、俺に見えるように一枚のカードを差し出す。
「それが今回、御呼び立てした理由です」
俺に見えるようにテーブルに置かれたカードを、警戒しながらも手にした。
「これは……ギルドカード?」
ギルドのメンバーに発行される、ギルドの身分証明書、ソコには俺の名前と聞いたことのない身分が記載されていた。
確かトゥナから、ギルドカードは偽造することができないと聞いた事があるんだけど……。
「カナデ様が、フォルトゥナ様とパーティーを組んだときに、本来なら渡したかったのですが。私が忙しかったのと、その後直接会う機会が無かったのでお渡しが遅れました」
本来は冒険者になる時に、受付で渡されるはずのカードをこんな場所で? 裏があるとしか思えないだろ。
「身分に身に覚えのない内容が、記載されているのですが?」
ティアは俺の発言を聞き、とぼけるような素振りの後、両手を合わせ自分の頬の横に当てた。
「あぁ~そうですね。フォルトゥナ様に害が及ぶと行けないので、失礼ながら多少カナデ様の事を調べさせて頂きました。結局何も分からなかったので、コチラで記載しておいたのですよ」
彼女の一言に、ソファーを飛び退き間合いを取る……。──俺の事を調べた? 聖剣を切ったことがばれたから此処に呼び出しを?
彼女はその場を立ち、万歳のポーズをとりながら「私は、今はカナデ様の敵ではありません」っと言った。
「今は……って事は、今後敵になると?」
「フォルトゥナ様に、害を及ぼすなら……そうなりますね」
目の前の女性の顔は、微笑んでいるように見える。
しかし目だけが笑っていない、冗談ではなさそうだな。
「そちらは受けとって下さいね。グローリア国外に出るのでしたら、それが必要になるはずです。持ってないとフォルトゥナ様が困ってしまいます」
と、先程俺が見たカードを指差す。
目の前の彼女は、笑顔でとんでもないことを淡々と答えていたのだが……。
どこまで信用して良いものなのか? ここに通されたのは俺の身分って言うよりは、トゥナに関係が?
「ティアさんは、トゥナとどういう関係なんですか?」
俺の問いかけに、彼女は顔色を曇らせ苦笑いを浮かべた……。
「う~ん、そうですね……やはり担当なのでしょうね? 友人と言えるほどの仲でもないので……」
そう口にしたティアは、みるみる悲しそうな顔に変わっていく。
愛想笑いまで無くなるのは、今日初めてかもしれないな? 余程、トゥナとの関係性に思うところがあったのだろう。
しかし、ティアの表情を見る限り、トゥナを大事に思っていることは間違いないだろう。
「本当の身分がわからない俺を、信用するんですか?」
「それに関しては、フォルトゥナ様が選択した以上、私に選択肢はありませんので」
なるほどな……。
それにしても、ティアさんの素性も分からないが、トゥナの素性も怪しく思えてきたぞ…?
ここまでトゥナに固執してるところを見ると、実は彼女は貴族だったりするとか? 箱入り娘なら、あの世間知らずな所が有るのも頷けるけど……。
──ってことは! ティアはトゥナの親御さんに雇われたスパイか何かって所か?
「二人の正体は……教えてはくれないですよね?」
俺の発言にクスリと笑いながら「あら~? どちらか一人でなく、二人共なんですか? カナデ様は欲しがりさんなんですね」と、俺は茶化されてしまった……。──欲しがりさんって。大人の余裕ってやつなのか?
彼女は先程と同じように、人差し指を口元に立て「残念ながら……。秘密です」とウィンクをした。
う~ん、これ以上聞いても教えてくれそうにないな?
テーブルの上のギルドカードを手に取り、俺はマジックバックにしまい席を立った。
そんな俺を見て、ティアは慌てるようにその場に立ち、深々と頭を下げる。そして──。
「フォルトゥナ様に怪我が無いよう。どうか、よろしくお願いします」
ティアは、力強く俺にお願いをした。
どうも、彼女のこの粋な態度は、仕事だけ……って事では無い気がするんだよな……? 俺にはそれが、純粋な好意に見えるんだよ。
──そうだ! 何かわかるかも知れないし。
「じゃぁ~この後、ティアさんが仕事が終わり次第、三人で飯にしましょう。トゥナには俺が話すんで。ティアさんのお願いは、それで手を打っておきますよ」
そう言って俺は、その部屋をそそくさと後にした。
後ろからは「──はい! カナデ様、待ってくださいよ!」と声がしたが、俺は聞こえないふりをして、そのままトゥナの所に向かったのだった。
彼女の顔は、接客業という職業上微笑むべきだと思うのだが、何故か笑顔と言うよりは、どちらかというと怒っている様にも見える。
「ティアさんじゃないですか! なんでフィーデスのギルドに居るんですか!?」
トゥナが驚くのも当然だろう。目の前にいる彼女は、つい数日前までグローリアの城下町で、ギルドの受付をしていた女性なのだから。──確か、トゥナの担当だとか言ってたな?
彼女はカウンターの中で立ち上がり、豊満な胸を張り、仁王立ちで堂々としたポーズを取った。
「私は、フォルトゥナ様の担当ですからね」
と、トゥナを見て笑顔でさらっと答える彼女。──いやいや……。担当一人の為に転勤とか、どう考えてもおかしいだろ?
「なるほど、そう言う事ですか……。担当さんって大変なんですね。申し訳ありません。ご迷惑かけて…」
何故か納得するトゥナ。
──って信じるのかよ! そんなわけ無いって! トゥナって普段常識人みたいな感じだけど、そう言うところあるぞ? 変に世間知らずな所……。
トゥナの申し訳なさそうな態度に「大丈夫ですよ、フォルトゥナ様。気にしないで下さい」と、笑顔で答えるティア。
俺と目が合うと、トゥナにばれないよう人差し指を一本立て、口元に当てながらウィンクをする。──内緒にしてほしい……みたいだな。
「フォルトゥナ様、カナデ様。所で本日はどのようなご用件でしょうか?」
彼女は雰囲気を切り替え、受付嬢としての仕事に戻った。
まるで何事も無かったかのように完全なる営業スマイルを見せるティア。──まぁ~、彼女にもグローリアを出る時の恩義があるし、今のところはトゥナにも黙っておいてやるか。
「護衛依頼を完了したから、報告に来たの」
完了した依頼書を、ティアに受け渡した。
「拝見しますね」
ティアは依頼書を受け取り、不備が無いか確認をする。
「はい、確かに」と、受領印を押して、テーブルの下からお金を出しトゥナに渡した。──彼女の得意なやつだ。テーブルの下に、マジックバックでもあるのだろうか? 気になる……。
トゥナはお金を受けとると、中身を確認後に半分に分け俺に渡す。それを俺が「ありがとう」と受け取ると、俺の言葉に彼女は笑顔で返した。
「教会までの護衛依頼お疲れ様でした。そう言えば護衛先の依頼で、別案件の依頼書が出てましたよ?」
と、トゥナに向かって連絡をするティア。
「そうなんですか? それじゃぁ、何かの縁かもしれないですね。依頼書を見に行ってみます。カナデ君 、行きましょう」
俺とトゥナが、振り返り新しい依頼書を見に行こうとした、その時だ。
「──カナデ様と、少しお話をしたいのですが?」
突然。ティアが俺達に声を掛けてきたのだ。
「……俺と?」
「はい、カナデ様とです」
美女からのお誘いか……。
彼女は俺が指名手配を受けていることを知っていたよな? 多分、その事に関しての話なのであろう……。ここで断るのも不自然か?
俺はトゥナの顔を見ると「それじゃ~私だけで見てくるから、後で相談しましょ」と言って、壁に張り出されている依頼書の方へと向かっていった。──トゥナは、余程ティアの事を信頼しているみたいだな……。信じてみるか?
「私達も移動しましょうか?」
ティアはそう言うと、ギルドの受付の中にある通路を進んでいく。
「こちらへどうぞ」
俺は、彼女の後を着いてギルドの職員通路に入って行く。
道中驚くことに、すれ違うギルド職員は一人も例外は無く、老若男女すべての人が揃いも揃って、ティアを見ると深々と頭を下げていく。──実はかなり偉い人なんじゃ……。
ティアは足を止め、立派なドアの前で立ち止まり、ドアを開くと「どうぞ」と、俺に部屋の入ることを進める。
「──鑑定」
俺は小声で呟き、赤い瞳越しに中を見た。
特に罠らしいものは見当たらないか?
念のために無銘の上に左手を置きつつも、俺は部屋の中へと入った。
部屋の中は高そうな絵やガラスを使った彫刻、テーブルとソファーがある。
シンプルな作りだ。俺は座るように勧められ、彼女の指示通りにソファーに腰を掛けた。
「俺に何のようですか?」
腰を掛けてすぐ、ティアに向かって俺が抱いている疑問をぶつける。捕まる事はあっても、こんなVIPルームに通される覚えもないからな……。
失礼ながら、罠だと思い警戒をしてしまうのは当然だ。
彼女もそれを察してか「そんなに警戒しないで下さい」っと部屋に備え付けられていた蜜菓子と、色のついた飲み物を俺に差し出した。
「あまり怖い顔をなさっていますと、女性は怯えてしまいますよ?」
冗談まじりなのだろうか? そのような台詞と共に、俺に見えるように一枚のカードを差し出す。
「それが今回、御呼び立てした理由です」
俺に見えるようにテーブルに置かれたカードを、警戒しながらも手にした。
「これは……ギルドカード?」
ギルドのメンバーに発行される、ギルドの身分証明書、ソコには俺の名前と聞いたことのない身分が記載されていた。
確かトゥナから、ギルドカードは偽造することができないと聞いた事があるんだけど……。
「カナデ様が、フォルトゥナ様とパーティーを組んだときに、本来なら渡したかったのですが。私が忙しかったのと、その後直接会う機会が無かったのでお渡しが遅れました」
本来は冒険者になる時に、受付で渡されるはずのカードをこんな場所で? 裏があるとしか思えないだろ。
「身分に身に覚えのない内容が、記載されているのですが?」
ティアは俺の発言を聞き、とぼけるような素振りの後、両手を合わせ自分の頬の横に当てた。
「あぁ~そうですね。フォルトゥナ様に害が及ぶと行けないので、失礼ながら多少カナデ様の事を調べさせて頂きました。結局何も分からなかったので、コチラで記載しておいたのですよ」
彼女の一言に、ソファーを飛び退き間合いを取る……。──俺の事を調べた? 聖剣を切ったことがばれたから此処に呼び出しを?
彼女はその場を立ち、万歳のポーズをとりながら「私は、今はカナデ様の敵ではありません」っと言った。
「今は……って事は、今後敵になると?」
「フォルトゥナ様に、害を及ぼすなら……そうなりますね」
目の前の女性の顔は、微笑んでいるように見える。
しかし目だけが笑っていない、冗談ではなさそうだな。
「そちらは受けとって下さいね。グローリア国外に出るのでしたら、それが必要になるはずです。持ってないとフォルトゥナ様が困ってしまいます」
と、先程俺が見たカードを指差す。
目の前の彼女は、笑顔でとんでもないことを淡々と答えていたのだが……。
どこまで信用して良いものなのか? ここに通されたのは俺の身分って言うよりは、トゥナに関係が?
「ティアさんは、トゥナとどういう関係なんですか?」
俺の問いかけに、彼女は顔色を曇らせ苦笑いを浮かべた……。
「う~ん、そうですね……やはり担当なのでしょうね? 友人と言えるほどの仲でもないので……」
そう口にしたティアは、みるみる悲しそうな顔に変わっていく。
愛想笑いまで無くなるのは、今日初めてかもしれないな? 余程、トゥナとの関係性に思うところがあったのだろう。
しかし、ティアの表情を見る限り、トゥナを大事に思っていることは間違いないだろう。
「本当の身分がわからない俺を、信用するんですか?」
「それに関しては、フォルトゥナ様が選択した以上、私に選択肢はありませんので」
なるほどな……。
それにしても、ティアさんの素性も分からないが、トゥナの素性も怪しく思えてきたぞ…?
ここまでトゥナに固執してるところを見ると、実は彼女は貴族だったりするとか? 箱入り娘なら、あの世間知らずな所が有るのも頷けるけど……。
──ってことは! ティアはトゥナの親御さんに雇われたスパイか何かって所か?
「二人の正体は……教えてはくれないですよね?」
俺の発言にクスリと笑いながら「あら~? どちらか一人でなく、二人共なんですか? カナデ様は欲しがりさんなんですね」と、俺は茶化されてしまった……。──欲しがりさんって。大人の余裕ってやつなのか?
彼女は先程と同じように、人差し指を口元に立て「残念ながら……。秘密です」とウィンクをした。
う~ん、これ以上聞いても教えてくれそうにないな?
テーブルの上のギルドカードを手に取り、俺はマジックバックにしまい席を立った。
そんな俺を見て、ティアは慌てるようにその場に立ち、深々と頭を下げる。そして──。
「フォルトゥナ様に怪我が無いよう。どうか、よろしくお願いします」
ティアは、力強く俺にお願いをした。
どうも、彼女のこの粋な態度は、仕事だけ……って事では無い気がするんだよな……? 俺にはそれが、純粋な好意に見えるんだよ。
──そうだ! 何かわかるかも知れないし。
「じゃぁ~この後、ティアさんが仕事が終わり次第、三人で飯にしましょう。トゥナには俺が話すんで。ティアさんのお願いは、それで手を打っておきますよ」
そう言って俺は、その部屋をそそくさと後にした。
後ろからは「──はい! カナデ様、待ってくださいよ!」と声がしたが、俺は聞こえないふりをして、そのままトゥナの所に向かったのだった。
0
お気に入りに追加
481
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる