35 / 469
第一章 グローリア大陸編
第32話 円満解決
しおりを挟む
結局俺は、盗賊子分達が差し出してきた武器変わりの農具を受け取り、それに変わり食事を渡した。──こいつら、武器も無しに魔物がいる世界で生き残れるのだろうか?
そんなことを考えるものの「無茶苦茶うまいでヤンス!」と泣きながら食べる姿を見ていると、ツッコミづらいな……。
それにしてもコイツらの武器、鉈に斧に鎌って……。完全にネタだろ、農業でもやるつもりだったのか?
使い込み方も、石を叩いたみたいな刃物の欠けかたからみると、実際に農作業で使われていたと思われる。
「なぁ、いい加減事情を説明しろよ? お前達、何で盗賊なんてやってるんだ」
素朴な疑問だ。もう、盗賊に向いてるとか向いてないとか、そう言ったレベルの話じゃない。
盗賊という名の劇団か、お笑い芸人とさえ思えてきたぞ?
子分達は「兄さんなら」と、皆して帽子を取り出した……。──何だろう、この俺に対する謎の信頼は……吊り橋効果か?
「──っは?」
俺は、彼らが帽子をとった姿に驚いた……。
なんと彼らの頭には、兎のような長い耳がついていたのだ。
「え? 兎人族なの!」
トゥナとハーモニーも、彼らの姿を見て驚いているようだ……。
エルフやドワーフがいるし、彼女達は今さら驚くことでもないと思うのだが……。
俺からしても、何でバニーガールじゃないんだよ! 位なもので……。
「トゥナも驚いてるみたいだけど、やっぱりおっさんがまずいのか?」
「カナデ君……何言ってるのよ。兎人族って争い事とか嫌いな種族の代名詞なのよ? 臆病で有名なの」
あぁ~、なるほど。それについては妙に納得だ。
こいつら、終始何かに怯えてるもんな? まぁ、何かの正体はトゥナなんだけど。
「その臆病な兎人族……だっけか? が、何で盗賊なんて大それた事をしたんだよ?」
臆病なおっさんが盗賊って。完璧に就職先を間違ってるだろ?
「元々はあっしらは、クルム村の厩舎で働いていたでヤンスよ。でも亜人嫌いの領主に、仕事と住む場所を奪われて、町を追い出されたんでヤンス。わ、悪い事だとは思ったでヤンス! でも、生きるために仕方なく馬を拝借してきたでヤンスよ……」
クルム村って、朝まで俺達がいた町か。話を聞くと彼らの境遇には、少なからず気の毒には思うな……。
人間って生き物は、未知のものや自分より優れている部分を持つものを、恐れたり妬んだりすることもあるからな……。
かと言って、彼らに優れている所が、あるかは知らないが。
「人間なのに……。その時に、あっしらを救ってくれたのが親分だったでヤンス。盗賊って言ったって、本当は人質を取って、脅し、金品を奪って路賃にするつもりだったでヤンスよ。命を奪ったりとか、絶対無理でヤンス!」
生きる為……か。俺もトゥナに出会っていなかったら、あるいは。
彼らの言葉を聞くも、悠然たる態度で、トゥナが彼らに近づいていく。
「それにしても少しやり過ぎじゃないの? 私、結構酷い事言われたわよ?」
彼女の一言に三人組が体を寄せ合い、同じ様に小刻みに体を震わせる。その姿は、確かに小動物の様だ。──おっさん共のこの姿、見れたものじゃないな……。
「ご、ごめんなさいでヤンス。でも、あれは演技でヤンスよ! 親分がテンション上がって、あそこまで煽らなかったら、この先の逃げ場のない藁の餌トラップで足止めできる予定だったでヤンス!」
藁の餌トラップって……。
しかし全容が見えてきたぞ?
言われてみれば、あの時親分さんと揉めてたな。馬車の故障は予定外だったのか、てっきり危険な罠や仲間でも居ると思ってたんだけど。
「それが事実か、後で罠を確認しに行く。正直に話すなら今だぞ?」っと念のために脅しをかける。
「好きにするでヤンス!」
そう言う彼らは、うっすら潤んだ瞳で俺をじっと見つめる。──嘘はついてなさそうだ……。
「トゥナの姉御に喧嘩売ったときも、皆でやればいいのに。臆病なあっしらを思って、親分一人で姉御に決闘を挑んで……おやびんが……おやびんが」
──おやびんやめい!
トゥナに視線を送ると、幾分か居たたまれない気分なのだろう。 先程から、彼女の視線が泳いでいる。
まぁ理由はともあれ、結局のところ悪いのはこいつらなんだけどな? 少なくとも馬泥棒してるわけだし。
「それでこの後解放されたとして、お前たちはどうするつもりなんだ?」
思い詰めるような顔をして三人組は俯いてしまった。
しばらくすると、エースケがゆっくり口を開き「兄さんに優しくされてずっと悩んでたでヤンス……あっしら罪を償いたいでヤンスよ! 怯えて、悔やんで生きるのはゴメンでヤンス」と答えた。
俺個人としては、そう思えるなら彼らにとって、やり直せるちょうどいい機会かもしれないと思うのだが……。
そんなやり取りを聞いていてか、横からトゥナが「止めておきなさい!」と一言大声を上げた。
てっきり、トゥナは、罪を償う事には賛成だとは思ってたんだけど。止めておきなさい?
無意味にそんな事を言う彼女ではない「どうしてなんだ?」と俺はトゥナに問いかけた。
恐らく、それなりの理由が……あると思ったからだ。
「あなた達が罪を告白して詰所に行ったら、まず待っている罰は……死刑よ?」
は? ただの……と言うのは不謹慎か? でも、馬を盗んだだけで死刑って!
「何でそんな重い罰なんだ。窃盗と恐喝だろ? コイツらの罪って」
確かに軽犯罪と言いがたい。
でも、命を差し出さないといけないほどでもないだろ? 馬の盗難以外、実害あった訳じゃ無いんだ……。
「この国では、窃盗は軽い罪では無いのよ。それより一番の問題は」
トゥナはそれだけ言うと、ゆっくりと彼らを見た。
俺はその行動で、トゥナが言いたいことを察することができた。──亜人だからって事か? そんな理不尽な理由がまかり通るのか? この世界は……。
三人組も、黙って俯いてしまったしまった……薄々は感じていたのだろう、その事実に。
その暗い雰囲気の中、ハーモニーが急に手をあげて「あなた達が盗んだお馬さんを、コッソリ帰して来たならですが~? 私の所で面倒みましょうか~?」と、驚きの発言をしたのだ。
「いやいや! 曲がりにも犯罪者だぞ? そんな事いいのか?」
「大丈夫ですよ、私の家は教会ですので~。家の孤児の子供達には亜人さんも多いですし、大人の男手も欲しいですしね~。彼らのような境遇の方を、聖母も見捨てたりしないと思いますよ~」
う~ん、でも犯罪者をかくまうって良いのか? 色々問題な気もするんだが……。
視線をトゥナに向けると、彼女は頭を抱えながらため息をつき「いいんじゃないかしら? この国の教会は国に並ぶ権力が有るから、簡単に手は出せないわ。それに罪を懺悔するなら教会よね。労働力は必要でしょうしね?」と一言。
しかし俺は、そんな彼女の広角が上がっているのを見逃さなかった。──彼女も……甘いな。そんなところは粋だぜ。
俺達の話を聞いていた元盗賊達は、揃いも揃って目を潤ませハーモニーを見つめた。
「で、でもいいんでヤンスか? 迷惑になるんじゃ……」
「いいんですよ~その代わり衣食住は与えられますが、賃金とかは出ませんよ~? ほぼタダ働きでもいいのなら……ですが?」
ハーモニーはいい笑顔でそう答えた。全く……商魂逞しい子だよ。
「ありがとうでやんす……。ハーモニーの姉御!」
大の大人が三人して泣きながら、見た目中学生位の女の子に、頭を下げる姿は中々にシュールだ。
取りあえず、無事解決ってことでいいのか? これ……。
そんなことを考えるものの「無茶苦茶うまいでヤンス!」と泣きながら食べる姿を見ていると、ツッコミづらいな……。
それにしてもコイツらの武器、鉈に斧に鎌って……。完全にネタだろ、農業でもやるつもりだったのか?
使い込み方も、石を叩いたみたいな刃物の欠けかたからみると、実際に農作業で使われていたと思われる。
「なぁ、いい加減事情を説明しろよ? お前達、何で盗賊なんてやってるんだ」
素朴な疑問だ。もう、盗賊に向いてるとか向いてないとか、そう言ったレベルの話じゃない。
盗賊という名の劇団か、お笑い芸人とさえ思えてきたぞ?
子分達は「兄さんなら」と、皆して帽子を取り出した……。──何だろう、この俺に対する謎の信頼は……吊り橋効果か?
「──っは?」
俺は、彼らが帽子をとった姿に驚いた……。
なんと彼らの頭には、兎のような長い耳がついていたのだ。
「え? 兎人族なの!」
トゥナとハーモニーも、彼らの姿を見て驚いているようだ……。
エルフやドワーフがいるし、彼女達は今さら驚くことでもないと思うのだが……。
俺からしても、何でバニーガールじゃないんだよ! 位なもので……。
「トゥナも驚いてるみたいだけど、やっぱりおっさんがまずいのか?」
「カナデ君……何言ってるのよ。兎人族って争い事とか嫌いな種族の代名詞なのよ? 臆病で有名なの」
あぁ~、なるほど。それについては妙に納得だ。
こいつら、終始何かに怯えてるもんな? まぁ、何かの正体はトゥナなんだけど。
「その臆病な兎人族……だっけか? が、何で盗賊なんて大それた事をしたんだよ?」
臆病なおっさんが盗賊って。完璧に就職先を間違ってるだろ?
「元々はあっしらは、クルム村の厩舎で働いていたでヤンスよ。でも亜人嫌いの領主に、仕事と住む場所を奪われて、町を追い出されたんでヤンス。わ、悪い事だとは思ったでヤンス! でも、生きるために仕方なく馬を拝借してきたでヤンスよ……」
クルム村って、朝まで俺達がいた町か。話を聞くと彼らの境遇には、少なからず気の毒には思うな……。
人間って生き物は、未知のものや自分より優れている部分を持つものを、恐れたり妬んだりすることもあるからな……。
かと言って、彼らに優れている所が、あるかは知らないが。
「人間なのに……。その時に、あっしらを救ってくれたのが親分だったでヤンス。盗賊って言ったって、本当は人質を取って、脅し、金品を奪って路賃にするつもりだったでヤンスよ。命を奪ったりとか、絶対無理でヤンス!」
生きる為……か。俺もトゥナに出会っていなかったら、あるいは。
彼らの言葉を聞くも、悠然たる態度で、トゥナが彼らに近づいていく。
「それにしても少しやり過ぎじゃないの? 私、結構酷い事言われたわよ?」
彼女の一言に三人組が体を寄せ合い、同じ様に小刻みに体を震わせる。その姿は、確かに小動物の様だ。──おっさん共のこの姿、見れたものじゃないな……。
「ご、ごめんなさいでヤンス。でも、あれは演技でヤンスよ! 親分がテンション上がって、あそこまで煽らなかったら、この先の逃げ場のない藁の餌トラップで足止めできる予定だったでヤンス!」
藁の餌トラップって……。
しかし全容が見えてきたぞ?
言われてみれば、あの時親分さんと揉めてたな。馬車の故障は予定外だったのか、てっきり危険な罠や仲間でも居ると思ってたんだけど。
「それが事実か、後で罠を確認しに行く。正直に話すなら今だぞ?」っと念のために脅しをかける。
「好きにするでヤンス!」
そう言う彼らは、うっすら潤んだ瞳で俺をじっと見つめる。──嘘はついてなさそうだ……。
「トゥナの姉御に喧嘩売ったときも、皆でやればいいのに。臆病なあっしらを思って、親分一人で姉御に決闘を挑んで……おやびんが……おやびんが」
──おやびんやめい!
トゥナに視線を送ると、幾分か居たたまれない気分なのだろう。 先程から、彼女の視線が泳いでいる。
まぁ理由はともあれ、結局のところ悪いのはこいつらなんだけどな? 少なくとも馬泥棒してるわけだし。
「それでこの後解放されたとして、お前たちはどうするつもりなんだ?」
思い詰めるような顔をして三人組は俯いてしまった。
しばらくすると、エースケがゆっくり口を開き「兄さんに優しくされてずっと悩んでたでヤンス……あっしら罪を償いたいでヤンスよ! 怯えて、悔やんで生きるのはゴメンでヤンス」と答えた。
俺個人としては、そう思えるなら彼らにとって、やり直せるちょうどいい機会かもしれないと思うのだが……。
そんなやり取りを聞いていてか、横からトゥナが「止めておきなさい!」と一言大声を上げた。
てっきり、トゥナは、罪を償う事には賛成だとは思ってたんだけど。止めておきなさい?
無意味にそんな事を言う彼女ではない「どうしてなんだ?」と俺はトゥナに問いかけた。
恐らく、それなりの理由が……あると思ったからだ。
「あなた達が罪を告白して詰所に行ったら、まず待っている罰は……死刑よ?」
は? ただの……と言うのは不謹慎か? でも、馬を盗んだだけで死刑って!
「何でそんな重い罰なんだ。窃盗と恐喝だろ? コイツらの罪って」
確かに軽犯罪と言いがたい。
でも、命を差し出さないといけないほどでもないだろ? 馬の盗難以外、実害あった訳じゃ無いんだ……。
「この国では、窃盗は軽い罪では無いのよ。それより一番の問題は」
トゥナはそれだけ言うと、ゆっくりと彼らを見た。
俺はその行動で、トゥナが言いたいことを察することができた。──亜人だからって事か? そんな理不尽な理由がまかり通るのか? この世界は……。
三人組も、黙って俯いてしまったしまった……薄々は感じていたのだろう、その事実に。
その暗い雰囲気の中、ハーモニーが急に手をあげて「あなた達が盗んだお馬さんを、コッソリ帰して来たならですが~? 私の所で面倒みましょうか~?」と、驚きの発言をしたのだ。
「いやいや! 曲がりにも犯罪者だぞ? そんな事いいのか?」
「大丈夫ですよ、私の家は教会ですので~。家の孤児の子供達には亜人さんも多いですし、大人の男手も欲しいですしね~。彼らのような境遇の方を、聖母も見捨てたりしないと思いますよ~」
う~ん、でも犯罪者をかくまうって良いのか? 色々問題な気もするんだが……。
視線をトゥナに向けると、彼女は頭を抱えながらため息をつき「いいんじゃないかしら? この国の教会は国に並ぶ権力が有るから、簡単に手は出せないわ。それに罪を懺悔するなら教会よね。労働力は必要でしょうしね?」と一言。
しかし俺は、そんな彼女の広角が上がっているのを見逃さなかった。──彼女も……甘いな。そんなところは粋だぜ。
俺達の話を聞いていた元盗賊達は、揃いも揃って目を潤ませハーモニーを見つめた。
「で、でもいいんでヤンスか? 迷惑になるんじゃ……」
「いいんですよ~その代わり衣食住は与えられますが、賃金とかは出ませんよ~? ほぼタダ働きでもいいのなら……ですが?」
ハーモニーはいい笑顔でそう答えた。全く……商魂逞しい子だよ。
「ありがとうでやんす……。ハーモニーの姉御!」
大の大人が三人して泣きながら、見た目中学生位の女の子に、頭を下げる姿は中々にシュールだ。
取りあえず、無事解決ってことでいいのか? これ……。
0
お気に入りに追加
481
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる