9 / 469
第一章 グローリア大陸編
第8話 刀匠の刀 命名
しおりを挟む
「ほら~カナデ、剣の名前教えるカナ!」
ミコの言葉に、手に持っている刀を横にし、目釘を抜く。
刀の柄を外し、銘を確認したのだが。──やはり……か。
「なぁ、それって無いとダメなのか?」
「だめカナ!」
参ったな……この刀は、生前じいちゃんが死ぬ直前に打っていたものだ。しかし、どういうわけか銘を打つ前に死んでしまったらしく、ソコには銘が無かったのだ。
もしかしたら、あえて残さなかったのかもしれないが……。
そう言えば残された刀は何振りもあったな? その中で一番良いと思ったものを形見として残したつもりだったのだけど……今思うと、じいちゃんにとってこの刀が『真打』では無かったのかも知れないな……。
本来であれば、銘に刻まれる名は帯刀となるはずだけど……。
「すまないミコ……こいつには名前が無いんだよ」
「そうなのカナ? じゃぁ使い手がカナデなんだから、カナデが決めるといいと思うシ!」
──っえ?
そんな適当でいいのかよ……? でも名が……銘が無ければ困るなら、つけるしかないよな?
う~ん、普通に考えれば帯刀の銘を与え、名刀帯刀、とでも呼ばれるべきだろうか?
でも……俺がここでソレを名付けるのはおかしい気がする。
帯刀の銘は、俺がじいちゃんを越えたときの為に取っておこう。
しかし、そうすると名前が思い付かないんだよな……あまりおかしな名をつけたくもないし。銘がない……か。
「ん? 無銘とかどうかな?」
「無銘……? それ、いいんじゃないカナ! 格好いいと思うシ!」
奉納用の刀には、あえて銘を打たないこともある。神様まで届く刀の意味を込め、無銘の銘をつけさせてもらおう。まぁ、完全に後付けの理由だけど……。
「じゃぁ~、契約するからそのまま持っててほしいカナ」
その声を聞き、無銘の柄を元に戻し目の前に横にして構える。──契約とか……少しだけ格好いいな。粋かもしれないな。
ミコは無銘の目の前で浮かび、両手を胸の前に握る。それは、まるで何かに祈っているようにも見える。
──すると突然、無銘を持っている俺を中心に、足下に光輝く魔方陣のようなものが現れたのだ。
魔方陣からは、激しい風が巻き起こり部屋にある少ない荷物が、部屋のいたるところに飛ばされていく。
「お、おい。これ大丈夫なのか?」
俺の質問が、彼女にはまるで聴こえていない様子だ。
ミコの瞳は虚ろになっており、何やらブツブツと言い始めたのだ。
「今此処に入る者、契約の儀を行うものなり。此処に誓うは霊を宿す理。我、魂は汝の剣となり、我、肉体は汝の剣となる。我、混沌を照らす光、名をミコと申す。我、交わるは素を鉄とした刃、無銘なり。」
呪文のようなものを言い終わると風が吹き止み、ミコが目が開けれないほど眩しく輝きだした。その最中、無銘の中に吸い込まれていったように見えたが……。
──これで終わりなのか…?
部屋の中を見ると、ミコの姿は見当たらない。本当に無銘の中に入ったようだ……。
急に吹いた風で、部屋があれ放題だ……。
──ってなんだよ! この中二病チックなのは! 内容が思っていたより本格的で、全然ついていけなかったぞ……。
『中二病ってなんなのカナ?』
頭に突然、先程まで目の前にいたミコの声が木霊した。──なんだ…今の気持ち悪い感覚は…ミコの声……? どうやら疲れている様だな……。
『気持ち悪いとか失礼じゃないカナ? ボクのカワイイ声が気持ち悪いとか失礼じゃないカナ!』
非常に残念な話であるが……これは間違いない。俺の頭の中に、ミコの声が響いているようだ。
ミコ風に言うなら、ナンダヨソレ!って感じだ。
『真似するなカナ、似てないカナ! これはスキル念話だシ』
念じる話と書いて念話って事か? 考えるだけで思考が伝わるとかなのか? 漫画で良くあるあれなのだろうか……。
「漫画ってのは分からないカナ。けど、そんな感じカナ!」
え? 何? 俺の考えが読まれて……もしかして、常にミコに気持ちが伝わるってことなのか? 最悪だ……プライバシーの侵害だろ? う~ん、やはり追い出すしか。
『ちょっと待つカナ! 落ち着くシ!』
ミコは、再び俺の前に姿を表し「こ、こうすれば聞こえないモン!」と慌てふためいている。──よほどほかに行く宛がないのだろうか?
「でも、常にその状態って訳にもいかないだろ?好くも悪くも目立つしな……さっきと何も変わらないようなら出てってくれよ」
「ぜ、全然違うモン! 無銘とボクは、今や心も体も繋がってる状態カナ! この姿も隠蔽すれば分からないと思うカナ!」
心も体も繋がってるって…他に言い方はなかったのか? それにしても、隠蔽なんてスキルもあるのか……それは中々に使えそうな……追い出すにしても、それを見てからでも遅くはないか?
ミコは俺の回りをグルグルと飛び回り「ここならいい感じじゃないカナ?」それだけ言うと、ごく自然な動作で俺の道具袋を開け、頭から中に入りすっぽり収まった。
そのまま、しばらくゴソゴソと何かをして……顔だけのぞかせる。
「完璧カナ!」
完璧カナって……ミコよ、もしかして隠蔽ってこの事か……違うからな? それはただのかくれんぼの延長線だからな?
「イヤイヤ……完璧カナ、じゃないよ! お金や仕事道具だって入ってるんだぞ? どうやって出すんだよ!」
「言ってもらえれば取るシ?」
再び袋に潜りごそごそすると、中から何枚かの硬貨を出し「ほらぁ~」っと見せつけてきた。──か、可愛いじゃないか……。それにしてもこいつ、刀だけじゃなく、道具袋にも住み着く気かよ……。
そんな事を考えていると、道具袋の中から若干不思議そうな顔をして俺の顔色を窺っているミコが口を開いた。
「ソレにこっちの方が……いつもいつも一人より、絶対寂しく無いと思うカナ!」
そう口にする彼女の寂しそうな笑顔と言葉が、今までの彼女が孤独で、寂しい思いをしていた事を物語っていた。──この姿を見ると……もう冗談でも出て行けとは言えないな……。
「カナデ~……やっぱりダメ……カナ?」
「ん?」
返事が無い俺を見て、不安になったのだろうか? まるでコチラの様子を覗き見る小動物の様な瞳で、彼女は見つめてくる。──表情がコロコロ変わるやつだな……確かに、一人よりは寂しくない……かもな。
「いい子にしてないと、すぐに追い出すからな? 覚悟しろよ。」
俺の言葉を聞き、まるで花が咲いたかのような……心が温まるような無邪気な笑顔を向ける。それこそ「えへへ」とか聞こえてきそうな天真爛漫な笑顔だ。
「えへへ、ふつつかものですが、ヨロシクお願いしますカナ。」
──言うのかよ! まるで嫁に来たような彼女の言い方に、少し苦笑してしまった。
ミコはそれを見て、不思議そうな顔で「どうしたのカナ? カナデ」と声を掛けてきた。
「あぁ、よろしくな。無銘、大切に住んでくれよ?」
「任せるカナ!」そう言って胸を叩くミコ越しに見える外の景色は、いつの間にか明るくなっている。
登る朝日と部屋のありさまを見て理解した、俺の睡眠時間は終了したのだと……。
「これは、今日は完全に寝不足だな……」
それだけ口にして、風で舞った部屋の荷物をあくびをしながら片づけるのであった。
ミコの言葉に、手に持っている刀を横にし、目釘を抜く。
刀の柄を外し、銘を確認したのだが。──やはり……か。
「なぁ、それって無いとダメなのか?」
「だめカナ!」
参ったな……この刀は、生前じいちゃんが死ぬ直前に打っていたものだ。しかし、どういうわけか銘を打つ前に死んでしまったらしく、ソコには銘が無かったのだ。
もしかしたら、あえて残さなかったのかもしれないが……。
そう言えば残された刀は何振りもあったな? その中で一番良いと思ったものを形見として残したつもりだったのだけど……今思うと、じいちゃんにとってこの刀が『真打』では無かったのかも知れないな……。
本来であれば、銘に刻まれる名は帯刀となるはずだけど……。
「すまないミコ……こいつには名前が無いんだよ」
「そうなのカナ? じゃぁ使い手がカナデなんだから、カナデが決めるといいと思うシ!」
──っえ?
そんな適当でいいのかよ……? でも名が……銘が無ければ困るなら、つけるしかないよな?
う~ん、普通に考えれば帯刀の銘を与え、名刀帯刀、とでも呼ばれるべきだろうか?
でも……俺がここでソレを名付けるのはおかしい気がする。
帯刀の銘は、俺がじいちゃんを越えたときの為に取っておこう。
しかし、そうすると名前が思い付かないんだよな……あまりおかしな名をつけたくもないし。銘がない……か。
「ん? 無銘とかどうかな?」
「無銘……? それ、いいんじゃないカナ! 格好いいと思うシ!」
奉納用の刀には、あえて銘を打たないこともある。神様まで届く刀の意味を込め、無銘の銘をつけさせてもらおう。まぁ、完全に後付けの理由だけど……。
「じゃぁ~、契約するからそのまま持っててほしいカナ」
その声を聞き、無銘の柄を元に戻し目の前に横にして構える。──契約とか……少しだけ格好いいな。粋かもしれないな。
ミコは無銘の目の前で浮かび、両手を胸の前に握る。それは、まるで何かに祈っているようにも見える。
──すると突然、無銘を持っている俺を中心に、足下に光輝く魔方陣のようなものが現れたのだ。
魔方陣からは、激しい風が巻き起こり部屋にある少ない荷物が、部屋のいたるところに飛ばされていく。
「お、おい。これ大丈夫なのか?」
俺の質問が、彼女にはまるで聴こえていない様子だ。
ミコの瞳は虚ろになっており、何やらブツブツと言い始めたのだ。
「今此処に入る者、契約の儀を行うものなり。此処に誓うは霊を宿す理。我、魂は汝の剣となり、我、肉体は汝の剣となる。我、混沌を照らす光、名をミコと申す。我、交わるは素を鉄とした刃、無銘なり。」
呪文のようなものを言い終わると風が吹き止み、ミコが目が開けれないほど眩しく輝きだした。その最中、無銘の中に吸い込まれていったように見えたが……。
──これで終わりなのか…?
部屋の中を見ると、ミコの姿は見当たらない。本当に無銘の中に入ったようだ……。
急に吹いた風で、部屋があれ放題だ……。
──ってなんだよ! この中二病チックなのは! 内容が思っていたより本格的で、全然ついていけなかったぞ……。
『中二病ってなんなのカナ?』
頭に突然、先程まで目の前にいたミコの声が木霊した。──なんだ…今の気持ち悪い感覚は…ミコの声……? どうやら疲れている様だな……。
『気持ち悪いとか失礼じゃないカナ? ボクのカワイイ声が気持ち悪いとか失礼じゃないカナ!』
非常に残念な話であるが……これは間違いない。俺の頭の中に、ミコの声が響いているようだ。
ミコ風に言うなら、ナンダヨソレ!って感じだ。
『真似するなカナ、似てないカナ! これはスキル念話だシ』
念じる話と書いて念話って事か? 考えるだけで思考が伝わるとかなのか? 漫画で良くあるあれなのだろうか……。
「漫画ってのは分からないカナ。けど、そんな感じカナ!」
え? 何? 俺の考えが読まれて……もしかして、常にミコに気持ちが伝わるってことなのか? 最悪だ……プライバシーの侵害だろ? う~ん、やはり追い出すしか。
『ちょっと待つカナ! 落ち着くシ!』
ミコは、再び俺の前に姿を表し「こ、こうすれば聞こえないモン!」と慌てふためいている。──よほどほかに行く宛がないのだろうか?
「でも、常にその状態って訳にもいかないだろ?好くも悪くも目立つしな……さっきと何も変わらないようなら出てってくれよ」
「ぜ、全然違うモン! 無銘とボクは、今や心も体も繋がってる状態カナ! この姿も隠蔽すれば分からないと思うカナ!」
心も体も繋がってるって…他に言い方はなかったのか? それにしても、隠蔽なんてスキルもあるのか……それは中々に使えそうな……追い出すにしても、それを見てからでも遅くはないか?
ミコは俺の回りをグルグルと飛び回り「ここならいい感じじゃないカナ?」それだけ言うと、ごく自然な動作で俺の道具袋を開け、頭から中に入りすっぽり収まった。
そのまま、しばらくゴソゴソと何かをして……顔だけのぞかせる。
「完璧カナ!」
完璧カナって……ミコよ、もしかして隠蔽ってこの事か……違うからな? それはただのかくれんぼの延長線だからな?
「イヤイヤ……完璧カナ、じゃないよ! お金や仕事道具だって入ってるんだぞ? どうやって出すんだよ!」
「言ってもらえれば取るシ?」
再び袋に潜りごそごそすると、中から何枚かの硬貨を出し「ほらぁ~」っと見せつけてきた。──か、可愛いじゃないか……。それにしてもこいつ、刀だけじゃなく、道具袋にも住み着く気かよ……。
そんな事を考えていると、道具袋の中から若干不思議そうな顔をして俺の顔色を窺っているミコが口を開いた。
「ソレにこっちの方が……いつもいつも一人より、絶対寂しく無いと思うカナ!」
そう口にする彼女の寂しそうな笑顔と言葉が、今までの彼女が孤独で、寂しい思いをしていた事を物語っていた。──この姿を見ると……もう冗談でも出て行けとは言えないな……。
「カナデ~……やっぱりダメ……カナ?」
「ん?」
返事が無い俺を見て、不安になったのだろうか? まるでコチラの様子を覗き見る小動物の様な瞳で、彼女は見つめてくる。──表情がコロコロ変わるやつだな……確かに、一人よりは寂しくない……かもな。
「いい子にしてないと、すぐに追い出すからな? 覚悟しろよ。」
俺の言葉を聞き、まるで花が咲いたかのような……心が温まるような無邪気な笑顔を向ける。それこそ「えへへ」とか聞こえてきそうな天真爛漫な笑顔だ。
「えへへ、ふつつかものですが、ヨロシクお願いしますカナ。」
──言うのかよ! まるで嫁に来たような彼女の言い方に、少し苦笑してしまった。
ミコはそれを見て、不思議そうな顔で「どうしたのカナ? カナデ」と声を掛けてきた。
「あぁ、よろしくな。無銘、大切に住んでくれよ?」
「任せるカナ!」そう言って胸を叩くミコ越しに見える外の景色は、いつの間にか明るくなっている。
登る朝日と部屋のありさまを見て理解した、俺の睡眠時間は終了したのだと……。
「これは、今日は完全に寝不足だな……」
それだけ口にして、風で舞った部屋の荷物をあくびをしながら片づけるのであった。
0
お気に入りに追加
481
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる