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第一章 グローリア大陸編
第5話 魔物
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「私が彼女の担当のティアです。彼女へのご連絡でしたら私が変わりに承りますが?」
警戒されている? 当然の反応だな……十中八九ストーカーか何かと勘違いされているのだろう。
「いえ、そう言うことではなくて、訳が合って彼女の身がとても危険なんです! 何て説明したらいいのか……」
急がなければ、あの剣で戦闘を行ったら危険だ。何とか場所を聞き出して彼女を止めないと。
「危険だからと言われても、おいそれと居場所などの個人情報は本人の許可なく教える事はできません。それに彼女も冒険者です、覚悟とプライドを持って仕事をしているのですよ?」
受付嬢の言っていることは間違っていない、むしろ間違いなく目の前の彼女の言う事が正しい。
しかし……このままではあの少女に命の危険性が……この刀を誉めてくれた人を見殺しにはしたくない。──これは、俺の完全なワガママだ……。
「では依頼します! 大至急彼女の護衛を着けてください。今すぐに!」
俺はそう言いながらカウンターの上に、乱暴に入れ物事自分の有り金を全部置いた。
「はぁ~、分かりました」
ティアと名乗った受付嬢は俺の姿を見かねてか、ため息をつきそう言いながら俺が出した有り金すべてをカウンターの下にしまいこんだ。
「緊急なのですよね? このお金はお預かりします。彼女と一緒に来たら御返し致しますので」
そう言うとテーブルの下に隠した先程の依頼用紙を、俺の目の前に出し見せてくれた。──俺の気持ちが伝わったのだろうか……?
「こちらから護衛を派遣するには少々時間がかかってしまいます。ですので、ここまでするあなたの熱意を私は信じたいと思います……。彼女は私にとっても大切な方なのです。彼女の身に何か起こってからでは遅いのです。助けてあげて下さい。よろしくお願いします」
それだけ言うと、目の前の彼女は深く一礼をした。よく見ると、彼女の手は強く握られており、小刻みに震えている。
「ありがとうございます。必ず一緒に戻ってきますから」
急ぎ依頼書を手にすると、あの少女の下に向かう為、地図の場所へ走って向かった。背後から聞こえる「あなたも気を付けてください!」の声に振り向くこともなく。
◇ 一方その頃 ◇
「なんであんな風に言われないといけないのよ……確かに私はまた未熟かもしれないけど。どうせあの人だって、女だから冒険者に向かないとか、剣を握るなとかそう言った偏見の目で見てるのよ……」
先程の、ギルドでの出来事がどうしても腹が立つ。いつもそうだ。男達は私が……女が剣を握ることを嫌う。
「本当……嫌になるわね」
確かに剣は筋力を使うから、女性冒険者は魔法や遠距離武器を使う事が多い。だからと言って剣を握る女が弱いとは限らないのに……。
それに結局アイツ、剣を見ただけで何もしてないじゃないの! 私も怒れたからって、何でお金を置いて来てしまったのかしら……。
考え事をしながら歩いていたら、いつの間にか町の玄武門(北門)を抜け森の中に入っていた。
「まぁイイわ、今は仕事に集中しましょう!」
今日の依頼はホーンラビット四匹の討伐、及びホーンラビットの肉の納品だったわよね?
内容的には、大型魔獣の討伐とかでもないし危険性も少ない。 しかし、町の外は未だに人外の者の領域である。油断をすると命取りだ。
気を引き閉めながらも、一昨日ロープを使って仕掛けておいた簡易トラップを見に行くことにした。
いつものように暗い森の中を一人で歩く……。
「確か……この辺りだったかしら?」
本来であれば、冒険者はパーティーを組み行動するのが一般的なのだが、私は少々訳アリで単独行動がほとんどだ。
たまに野良で集まる、日帰りの依頼に参加することはあるのだが……それでも女剣士は実力を見せた所で中々受け入れてはくれない。
だからソロでも生きていくために、剣士でありながらも簡易的なトラップの勉強を行った。その結果行く先々のトラップに、ホーンラビットが掛かっている。連続して三匹目だ……。
それにしても……おかしい……取れすぎている。
今の季節、ホーンラビットがこんなに活発に外に出回ることは滅多にないはずなのに……ひとまず警戒を強めながら、次のトラップに向かいましょう……。
ここから少し歩いた辺りに確か別のトラップがあるはず。
「何か……いるわね……」
トラップを仕掛けた木の幹の辺りに、何か大きな影が……。もう少し近づき様子を窺うと、そこには三メートルぐらいあろう、山吹色に近い毛皮を持っているクマの姿があった。
「あれは、イエローベア! 何でこんなところに……」
体毛が黄色に近い事から名付けられたと言われている魔物。本来であれば、冬時期のこの季節に出会う事はないはず……痩せ細っているようにも見えるけど。──そういえば、暖かい季節の間に蓄えることが出来なかった熊の魔物は、冬眠をしない事もあるとか聞いた事があるわ……。
私の実力なら、おそらく倒せないこともないが…食事に夢中で気づいて居ないようだ。
「一人で戦ってリスクを負う必要もないわね……」
ゆっくりと音を立てずに、魔物を見ながら後ろ向きに下がり距離を取る。──大丈夫、今なら見つからずに逃げ切れるわ。
順調に距離が取れ、逃げ切れると思ったその時……運悪く背後から冷たい風が吹き付けた。
「──しまった!」
目の前の熊は先ほど吹いた風の為、臭いでこちらに気づいたようだ……。──朝の事もそうだが、今日はついていないわ……。
イエローベアは臨戦態勢を取っている。相手の足の速さは馬には劣るものの、人間が走って逃げ切れるようなものではない……。
「殺るしかないわね……」
剣を引き抜き、そのまま後ろにゆっくりと下がる……。──このまま見逃してくれればイイのだけど……。
しかし、その期待とは裏腹にイエローベアは突如、勢いよくこちらに向かって走ってきた!
これは不味い! 背負っていたホーンラビットを捨て「舞姫!」と叫んだ。
私の持つ、固有スキルを発動させたのだ。
私が使ったスキル名は『舞姫』。悪意、敵意に対しての回避率向上スキル。
相手から見ると、体から靄の様なものが現れ、相手は攻撃の狙いどころが分かりにくくなり、回避行動を取りやすくなるというものだ。
イエローベアの突撃を大きく横に避け、回避をしながら体をひねって反撃に転じた。
すれ違いざまに何度か背中に斬撃を当てたモノの、皮が厚くてまったく致命打になっていないようだ……。
目の前のクマの魔物は突然振り返り、力任せに何度も腕を振り下ろしてくる。
しかし、その腕は幾度と空振りを重ね、その度に周囲の木々をなぎ倒していくのだ。──大丈夫……力は昨晩の男に比べ比較ににならないほど強いけど、動きはアレを少し早くした程度だわ……十分に避けきることが出来る!
その後も同じような事を何度も繰り返すが、私の攻撃は一向に致命打を与えることが出来ていない……しばらく続く同じような攻防に、私も魔物も息が上がってきている。
「──っつ!」ソロソロ決めないとまずそうだわ……。
全ての攻撃をかわされ、苛立ちで我を忘れたイエローベアは、上から叩きつけるように体全体を使った大振りで腕を振り回してきた。──これは……チャンス!
大振りを横に避けつつ、すかさず相手の力を利用する為、渾身の力で顔にめがけ突きを放った。
剣はイエローベアの額に当たり倒せたと思った……。
しかし、その瞬間……刀身は嫌な音を立て砕け散ってしまったのだ……。
「──っな……!」
最悪のタイミングだ。カウンターで踏み込んでいるため、その後のベアの攻撃を避けれずもろに受けてしまった。
とっさに防御行動を取ろうと腕を出したものの、魔物が振るった拳は、左腕の骨を容赦なく砕きながら、私の体を五メートルほど吹き飛ばした。
「か……回復剤を……飲まないと……」
意識が飛びかける中、砕けた剣を置いて、右手でバックに手を突っ込む……。
「──っつ!」
右手に痛みを感じバックから出すと、その中から出てきたのは砕けたポーションの破片と、ソレを掴んだ血だらけの自身の手であった。──今の一撃で砕けてしまっていたのね……もう打つ手がないわ……。
血だらけの右手を見ていると、砕けた剣が視界に入る……。
「そう言う事なのね……」
その時初めて気づいたのだ……彼が言ってたのは……これの事だったのだと。──それも今さらでは……遅いわね……
あの時素直に忠告を聞いていれば、きっとこんな事になっていなかっただろう……。私を殺すのは、私自身のコンプレックスだったみたいだ。
後悔は沢山あるが……一番は彼に怒鳴りつけてしまった事を謝りたかったかな……。
ゆっくりと目を閉じ生きることを諦めた、潔く死のうと……。
覚悟を決めたはずなのに……しばらく立っても何も起こらない?痛みもなければ、魔物の声すら聞こえない。焦らされ、死のうと思った覚悟が薄れていく。──怖い……怖い怖い怖い!
その時だ、重い何かが足元の地面に音を立て落ちた。
「そう言う事なんだよ、次からは人の忠告はしっかり最後まで聞けよ?」
聞き覚えのある声に目を開け、足元を見ると……そこには、あのイエローベアの首が落ちていている……。
そして私が顔を上げると、立ったまま絶命している魔物の姿と、私に笑顔を向ける青年が立っていたのだ。
警戒されている? 当然の反応だな……十中八九ストーカーか何かと勘違いされているのだろう。
「いえ、そう言うことではなくて、訳が合って彼女の身がとても危険なんです! 何て説明したらいいのか……」
急がなければ、あの剣で戦闘を行ったら危険だ。何とか場所を聞き出して彼女を止めないと。
「危険だからと言われても、おいそれと居場所などの個人情報は本人の許可なく教える事はできません。それに彼女も冒険者です、覚悟とプライドを持って仕事をしているのですよ?」
受付嬢の言っていることは間違っていない、むしろ間違いなく目の前の彼女の言う事が正しい。
しかし……このままではあの少女に命の危険性が……この刀を誉めてくれた人を見殺しにはしたくない。──これは、俺の完全なワガママだ……。
「では依頼します! 大至急彼女の護衛を着けてください。今すぐに!」
俺はそう言いながらカウンターの上に、乱暴に入れ物事自分の有り金を全部置いた。
「はぁ~、分かりました」
ティアと名乗った受付嬢は俺の姿を見かねてか、ため息をつきそう言いながら俺が出した有り金すべてをカウンターの下にしまいこんだ。
「緊急なのですよね? このお金はお預かりします。彼女と一緒に来たら御返し致しますので」
そう言うとテーブルの下に隠した先程の依頼用紙を、俺の目の前に出し見せてくれた。──俺の気持ちが伝わったのだろうか……?
「こちらから護衛を派遣するには少々時間がかかってしまいます。ですので、ここまでするあなたの熱意を私は信じたいと思います……。彼女は私にとっても大切な方なのです。彼女の身に何か起こってからでは遅いのです。助けてあげて下さい。よろしくお願いします」
それだけ言うと、目の前の彼女は深く一礼をした。よく見ると、彼女の手は強く握られており、小刻みに震えている。
「ありがとうございます。必ず一緒に戻ってきますから」
急ぎ依頼書を手にすると、あの少女の下に向かう為、地図の場所へ走って向かった。背後から聞こえる「あなたも気を付けてください!」の声に振り向くこともなく。
◇ 一方その頃 ◇
「なんであんな風に言われないといけないのよ……確かに私はまた未熟かもしれないけど。どうせあの人だって、女だから冒険者に向かないとか、剣を握るなとかそう言った偏見の目で見てるのよ……」
先程の、ギルドでの出来事がどうしても腹が立つ。いつもそうだ。男達は私が……女が剣を握ることを嫌う。
「本当……嫌になるわね」
確かに剣は筋力を使うから、女性冒険者は魔法や遠距離武器を使う事が多い。だからと言って剣を握る女が弱いとは限らないのに……。
それに結局アイツ、剣を見ただけで何もしてないじゃないの! 私も怒れたからって、何でお金を置いて来てしまったのかしら……。
考え事をしながら歩いていたら、いつの間にか町の玄武門(北門)を抜け森の中に入っていた。
「まぁイイわ、今は仕事に集中しましょう!」
今日の依頼はホーンラビット四匹の討伐、及びホーンラビットの肉の納品だったわよね?
内容的には、大型魔獣の討伐とかでもないし危険性も少ない。 しかし、町の外は未だに人外の者の領域である。油断をすると命取りだ。
気を引き閉めながらも、一昨日ロープを使って仕掛けておいた簡易トラップを見に行くことにした。
いつものように暗い森の中を一人で歩く……。
「確か……この辺りだったかしら?」
本来であれば、冒険者はパーティーを組み行動するのが一般的なのだが、私は少々訳アリで単独行動がほとんどだ。
たまに野良で集まる、日帰りの依頼に参加することはあるのだが……それでも女剣士は実力を見せた所で中々受け入れてはくれない。
だからソロでも生きていくために、剣士でありながらも簡易的なトラップの勉強を行った。その結果行く先々のトラップに、ホーンラビットが掛かっている。連続して三匹目だ……。
それにしても……おかしい……取れすぎている。
今の季節、ホーンラビットがこんなに活発に外に出回ることは滅多にないはずなのに……ひとまず警戒を強めながら、次のトラップに向かいましょう……。
ここから少し歩いた辺りに確か別のトラップがあるはず。
「何か……いるわね……」
トラップを仕掛けた木の幹の辺りに、何か大きな影が……。もう少し近づき様子を窺うと、そこには三メートルぐらいあろう、山吹色に近い毛皮を持っているクマの姿があった。
「あれは、イエローベア! 何でこんなところに……」
体毛が黄色に近い事から名付けられたと言われている魔物。本来であれば、冬時期のこの季節に出会う事はないはず……痩せ細っているようにも見えるけど。──そういえば、暖かい季節の間に蓄えることが出来なかった熊の魔物は、冬眠をしない事もあるとか聞いた事があるわ……。
私の実力なら、おそらく倒せないこともないが…食事に夢中で気づいて居ないようだ。
「一人で戦ってリスクを負う必要もないわね……」
ゆっくりと音を立てずに、魔物を見ながら後ろ向きに下がり距離を取る。──大丈夫、今なら見つからずに逃げ切れるわ。
順調に距離が取れ、逃げ切れると思ったその時……運悪く背後から冷たい風が吹き付けた。
「──しまった!」
目の前の熊は先ほど吹いた風の為、臭いでこちらに気づいたようだ……。──朝の事もそうだが、今日はついていないわ……。
イエローベアは臨戦態勢を取っている。相手の足の速さは馬には劣るものの、人間が走って逃げ切れるようなものではない……。
「殺るしかないわね……」
剣を引き抜き、そのまま後ろにゆっくりと下がる……。──このまま見逃してくれればイイのだけど……。
しかし、その期待とは裏腹にイエローベアは突如、勢いよくこちらに向かって走ってきた!
これは不味い! 背負っていたホーンラビットを捨て「舞姫!」と叫んだ。
私の持つ、固有スキルを発動させたのだ。
私が使ったスキル名は『舞姫』。悪意、敵意に対しての回避率向上スキル。
相手から見ると、体から靄の様なものが現れ、相手は攻撃の狙いどころが分かりにくくなり、回避行動を取りやすくなるというものだ。
イエローベアの突撃を大きく横に避け、回避をしながら体をひねって反撃に転じた。
すれ違いざまに何度か背中に斬撃を当てたモノの、皮が厚くてまったく致命打になっていないようだ……。
目の前のクマの魔物は突然振り返り、力任せに何度も腕を振り下ろしてくる。
しかし、その腕は幾度と空振りを重ね、その度に周囲の木々をなぎ倒していくのだ。──大丈夫……力は昨晩の男に比べ比較ににならないほど強いけど、動きはアレを少し早くした程度だわ……十分に避けきることが出来る!
その後も同じような事を何度も繰り返すが、私の攻撃は一向に致命打を与えることが出来ていない……しばらく続く同じような攻防に、私も魔物も息が上がってきている。
「──っつ!」ソロソロ決めないとまずそうだわ……。
全ての攻撃をかわされ、苛立ちで我を忘れたイエローベアは、上から叩きつけるように体全体を使った大振りで腕を振り回してきた。──これは……チャンス!
大振りを横に避けつつ、すかさず相手の力を利用する為、渾身の力で顔にめがけ突きを放った。
剣はイエローベアの額に当たり倒せたと思った……。
しかし、その瞬間……刀身は嫌な音を立て砕け散ってしまったのだ……。
「──っな……!」
最悪のタイミングだ。カウンターで踏み込んでいるため、その後のベアの攻撃を避けれずもろに受けてしまった。
とっさに防御行動を取ろうと腕を出したものの、魔物が振るった拳は、左腕の骨を容赦なく砕きながら、私の体を五メートルほど吹き飛ばした。
「か……回復剤を……飲まないと……」
意識が飛びかける中、砕けた剣を置いて、右手でバックに手を突っ込む……。
「──っつ!」
右手に痛みを感じバックから出すと、その中から出てきたのは砕けたポーションの破片と、ソレを掴んだ血だらけの自身の手であった。──今の一撃で砕けてしまっていたのね……もう打つ手がないわ……。
血だらけの右手を見ていると、砕けた剣が視界に入る……。
「そう言う事なのね……」
その時初めて気づいたのだ……彼が言ってたのは……これの事だったのだと。──それも今さらでは……遅いわね……
あの時素直に忠告を聞いていれば、きっとこんな事になっていなかっただろう……。私を殺すのは、私自身のコンプレックスだったみたいだ。
後悔は沢山あるが……一番は彼に怒鳴りつけてしまった事を謝りたかったかな……。
ゆっくりと目を閉じ生きることを諦めた、潔く死のうと……。
覚悟を決めたはずなのに……しばらく立っても何も起こらない?痛みもなければ、魔物の声すら聞こえない。焦らされ、死のうと思った覚悟が薄れていく。──怖い……怖い怖い怖い!
その時だ、重い何かが足元の地面に音を立て落ちた。
「そう言う事なんだよ、次からは人の忠告はしっかり最後まで聞けよ?」
聞き覚えのある声に目を開け、足元を見ると……そこには、あのイエローベアの首が落ちていている……。
そして私が顔を上げると、立ったまま絶命している魔物の姿と、私に笑顔を向ける青年が立っていたのだ。
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