54 / 72
1章
第54話 突如現れた魔物 アデル視点
しおりを挟む
「はは! これが僕の軍か!」
今僕はアルバラン王国を救うために軍の指揮をとっている。
軍の数はなんと1万だ。
僕は父上から兵を貸し与えられ、この軍の総大将を任された。
だからこそ僕は有頂天になってしまう。
一国を救うために王子動くなんて前代未聞だろう。
しかも1万もの人を動かすことが出来ている。
これで国を救ったら僕の評価はうなぎ上り間違いなしだ。
それにしても王の間でロランが僕を推薦したのは驚いたな。
リアはロランを総大将に推薦していたが、ロランは僕を推薦した。
まあ僕の方が剣も使えるし、頭もいい。
だから当然と言えば当然だ。
「くく、これで僕の王位は決まったようなものだ」
僕は思わずそう呟いてしまう。
すると横にいた女が話しかけてきた。
「はあ? 王位は私の物よ」
そいつはハーキム王国第二王女、アリスだ。
副官という扱いでこの軍の副将をやらせてもらっている。
アリスは綺麗な紫髪であり、とても美しい容姿だが性格は最悪だ。
「ふん、僕は父上に認められてこの軍を任されたんだ。君はもっと謙虚になった方がいいぞ?」
するとアリスは僕を睨みながら口を開いた。
「あら? 本当はロランが推薦したからでしょ?」
僕はアリスの言葉に思わず怒りが湧いてくる。
まあ確かにロランの推薦がなければ、この軍の総大将は僕ではなかっただろう。
だがアリスだって、あくまで副官扱いであり、信頼されている訳ではない。
だから僕はアリスを睨み返して言葉を発する。
「ふん、今回の主役は僕だ」
「あら、それはどう言う意味かしら? この軍の中で私が一番強いのよ?」
僕の軍の中で一番の実力者といえば、確かにアリスになってしまうだろう。
アリスは上級魔法を網羅しているし、知性もある。
「調子に乗るんじゃない、僕には1万の軍があるんだぞ。全ての軍指揮権を持っているのは僕だけだ」
そう言うと、アリスは深いため息を吐く。
全くムカつく女だ。
だがこの戦いで戦果を挙げれば父上も必ず僕の実力を見てくれるだろう。
そしてもっと僕の評価は上がり、ゆくゆくはこの王国を手中に収めることだって可能だ。
そうすればハーキム王国は僕の物だ。
僕はそんな事を考えながら、馬に乗っていると後ろから声が聞こえてくる。
「アデル様……何か嫌な予感がします」
「うん?」
後ろを振り返ると、そこには近衛隊長であるピースが立っていた。
こいつはセレスと近衛騎士団の隊長を務めている女だ。
今は僕の側近のようなもので、軍の動かし方などをよく助言をしてくれる。
ピースはよく僕に従ってくれて、とても使い勝手がいい。
是非この戦いが終わったら僕の騎士に迎え入れたい。
そんな事を思っていると、ピースが言葉を続けた。
「この魔力は……どこから?」
僕はピースの言葉を聞いて、思わず首を傾げる。
確かに魔力は感じるが、そこまで特別な魔力は感じない。
するとアリスも口を開く。
「ア、アデル! 上を見なさい!」
「ほえ?」
上を見ると空から何かが近づいてきているのが見えた。
なんだ? この魔力は、普通じゃないぞ。
するとそれに気づいたのか、ピースが剣を抜いて僕の前に出る。
「お前たち! アデル様を守れ!」
突然ピースがそんな事を叫んだため、騎士たちはハッと気づいて盾を構える。
すると上から来た影が、僕に近づいてきた。
次の瞬間、僕は強烈な殺気を感じる。
そして気づいたときには横にいた騎士が吹き飛ばされているのが見えた。
あの魔獣はなんだ?あの雰囲気はまるで……化け物だ。
周りの精鋭兵も少し怯えているように感じるし、僕たちより圧倒的に魔力が高いのを感じる。
これはまずいかもしれない。
だが僕は英雄になる男だ。
ここで逃げ腰になる訳にはいかない!
そんな時、空から魔獣が僕の目の前に着地した。
「グァァァァァアッッッ!!!!!!」
「こいつは、竜か!?」
僕の目の前に現れた魔獣は、とても大きく、まるでドラゴンのようだった。
そして口からは強力な魔力を感じる。
「盾兵! 盾を構えろ!」
僕は咄嗟にそう叫ぶと、騎士たちは盾を構える。
だが魔獣はそんなのお構えなしに、口から炎を吐き出した。
そして僕の目の前にいた騎士が一瞬で灰になるのが見える。
「な、なんなんだこいつは! こんな化け物がアルバラン王国の近くにいるなんて聞いた事がないぞ!」
僕はアルバラン王国の周辺に竜がいるなんて情報を聞いてはいない。
するとアリスが魔獣を睨みながら口を開いた。
「この竜は……おそらく魔王軍の竜よ」
アリスはそう呟いた。
だが僕には信じられない。
だってここは魔王軍の領地じゃ……。
いや、もしかしたら魔王軍はハーキムの援軍がくることを知っていて、ここに竜を飛ばしたのか。
くそ、こんなに魔王軍とは強いのか。
すると竜は僕の顔を見て、鋭い視線を向けてくる。
そしてそのまま再度咆哮を放ったあと、またもや僕たちに炎のブレスを撃ってきた。
「アデル様! 失礼!」
すると隣にいたピースが僕を抱きしめ、その場から瞬時に離れる。
そして次の瞬間、僕の近くにいた兵士が炎に飲み込まれてしまう。
「う、嘘だろ……」
僕はあまりの出来事に言葉を失ってしまう。
だってさっきまで行動していた兵士が一瞬で炎に飲み込まれてしまったんだ。
するとアリスが竜に向かって、魔法を放つのが見えた。
《上級魔法 闇槍》
アリスの放った黒い槍は竜に向かって飛んでいくが、竜は翼を羽ばたかせ、その魔法を回避する。
「ちっ! 上級魔法 《闇渦》」
アリスは舌打ちをしたあと、竜に向かって上級魔法を繰り出す。
闇の渦が竜を飲み込んでいき、そしてそのまま竜を巻き込んで破壊しようとする。
だが、突然黒い渦が消えてしまった。
「グガァァァァァア!」
すると竜はアリスの魔法を咆哮でかき消し、そのままアリスに向かって炎を吐き出そうとしている。
《剣技 紫電!!!》
僕の横にいたピースは、突然走り出し、竜に向かって目にも留まらぬ速さで突きを放った。
まるで雷のような動きで竜に向かっていくピース。
「な、なんだこの硬さは! ぐあ!」
だが竜はピースの剣を腕で弾き返し、そのままピースを殴り飛ばす。
そしてそのままピースに向かって炎を吐き出そうとする。
まずい、このままではピースがやられてしまう。
「く、くそ! 《中級魔法 水弾》」
僕はそう叫び、竜に向かって中級魔法の水弾を放つが、竜は翼を羽ばたかせてその魔法を防ぐと、そのまま僕に視線を向けてくる。
恐怖、絶望、そんな感情が僕の中で渦巻いてしまう。
そして竜は僕に向かって炎を放とうとする。
「ぼ、僕は無理だあああああああ!!」
僕は思わずそう叫び、近くにいた馬に跨がる。
そして全力で馬に鞭を入れて、その場から逃げ出そうと馬を走らせる。
「ど、どこに行くんですか! アデル様!」
後ろから声が聞こえるが、今の僕には足を止める余裕はない。
とにかくあの竜から逃げたいという気持ちしかなかった。
そして僕はそのまま馬を走らせて、戦場から逃げ出すのだった。
今僕はアルバラン王国を救うために軍の指揮をとっている。
軍の数はなんと1万だ。
僕は父上から兵を貸し与えられ、この軍の総大将を任された。
だからこそ僕は有頂天になってしまう。
一国を救うために王子動くなんて前代未聞だろう。
しかも1万もの人を動かすことが出来ている。
これで国を救ったら僕の評価はうなぎ上り間違いなしだ。
それにしても王の間でロランが僕を推薦したのは驚いたな。
リアはロランを総大将に推薦していたが、ロランは僕を推薦した。
まあ僕の方が剣も使えるし、頭もいい。
だから当然と言えば当然だ。
「くく、これで僕の王位は決まったようなものだ」
僕は思わずそう呟いてしまう。
すると横にいた女が話しかけてきた。
「はあ? 王位は私の物よ」
そいつはハーキム王国第二王女、アリスだ。
副官という扱いでこの軍の副将をやらせてもらっている。
アリスは綺麗な紫髪であり、とても美しい容姿だが性格は最悪だ。
「ふん、僕は父上に認められてこの軍を任されたんだ。君はもっと謙虚になった方がいいぞ?」
するとアリスは僕を睨みながら口を開いた。
「あら? 本当はロランが推薦したからでしょ?」
僕はアリスの言葉に思わず怒りが湧いてくる。
まあ確かにロランの推薦がなければ、この軍の総大将は僕ではなかっただろう。
だがアリスだって、あくまで副官扱いであり、信頼されている訳ではない。
だから僕はアリスを睨み返して言葉を発する。
「ふん、今回の主役は僕だ」
「あら、それはどう言う意味かしら? この軍の中で私が一番強いのよ?」
僕の軍の中で一番の実力者といえば、確かにアリスになってしまうだろう。
アリスは上級魔法を網羅しているし、知性もある。
「調子に乗るんじゃない、僕には1万の軍があるんだぞ。全ての軍指揮権を持っているのは僕だけだ」
そう言うと、アリスは深いため息を吐く。
全くムカつく女だ。
だがこの戦いで戦果を挙げれば父上も必ず僕の実力を見てくれるだろう。
そしてもっと僕の評価は上がり、ゆくゆくはこの王国を手中に収めることだって可能だ。
そうすればハーキム王国は僕の物だ。
僕はそんな事を考えながら、馬に乗っていると後ろから声が聞こえてくる。
「アデル様……何か嫌な予感がします」
「うん?」
後ろを振り返ると、そこには近衛隊長であるピースが立っていた。
こいつはセレスと近衛騎士団の隊長を務めている女だ。
今は僕の側近のようなもので、軍の動かし方などをよく助言をしてくれる。
ピースはよく僕に従ってくれて、とても使い勝手がいい。
是非この戦いが終わったら僕の騎士に迎え入れたい。
そんな事を思っていると、ピースが言葉を続けた。
「この魔力は……どこから?」
僕はピースの言葉を聞いて、思わず首を傾げる。
確かに魔力は感じるが、そこまで特別な魔力は感じない。
するとアリスも口を開く。
「ア、アデル! 上を見なさい!」
「ほえ?」
上を見ると空から何かが近づいてきているのが見えた。
なんだ? この魔力は、普通じゃないぞ。
するとそれに気づいたのか、ピースが剣を抜いて僕の前に出る。
「お前たち! アデル様を守れ!」
突然ピースがそんな事を叫んだため、騎士たちはハッと気づいて盾を構える。
すると上から来た影が、僕に近づいてきた。
次の瞬間、僕は強烈な殺気を感じる。
そして気づいたときには横にいた騎士が吹き飛ばされているのが見えた。
あの魔獣はなんだ?あの雰囲気はまるで……化け物だ。
周りの精鋭兵も少し怯えているように感じるし、僕たちより圧倒的に魔力が高いのを感じる。
これはまずいかもしれない。
だが僕は英雄になる男だ。
ここで逃げ腰になる訳にはいかない!
そんな時、空から魔獣が僕の目の前に着地した。
「グァァァァァアッッッ!!!!!!」
「こいつは、竜か!?」
僕の目の前に現れた魔獣は、とても大きく、まるでドラゴンのようだった。
そして口からは強力な魔力を感じる。
「盾兵! 盾を構えろ!」
僕は咄嗟にそう叫ぶと、騎士たちは盾を構える。
だが魔獣はそんなのお構えなしに、口から炎を吐き出した。
そして僕の目の前にいた騎士が一瞬で灰になるのが見える。
「な、なんなんだこいつは! こんな化け物がアルバラン王国の近くにいるなんて聞いた事がないぞ!」
僕はアルバラン王国の周辺に竜がいるなんて情報を聞いてはいない。
するとアリスが魔獣を睨みながら口を開いた。
「この竜は……おそらく魔王軍の竜よ」
アリスはそう呟いた。
だが僕には信じられない。
だってここは魔王軍の領地じゃ……。
いや、もしかしたら魔王軍はハーキムの援軍がくることを知っていて、ここに竜を飛ばしたのか。
くそ、こんなに魔王軍とは強いのか。
すると竜は僕の顔を見て、鋭い視線を向けてくる。
そしてそのまま再度咆哮を放ったあと、またもや僕たちに炎のブレスを撃ってきた。
「アデル様! 失礼!」
すると隣にいたピースが僕を抱きしめ、その場から瞬時に離れる。
そして次の瞬間、僕の近くにいた兵士が炎に飲み込まれてしまう。
「う、嘘だろ……」
僕はあまりの出来事に言葉を失ってしまう。
だってさっきまで行動していた兵士が一瞬で炎に飲み込まれてしまったんだ。
するとアリスが竜に向かって、魔法を放つのが見えた。
《上級魔法 闇槍》
アリスの放った黒い槍は竜に向かって飛んでいくが、竜は翼を羽ばたかせ、その魔法を回避する。
「ちっ! 上級魔法 《闇渦》」
アリスは舌打ちをしたあと、竜に向かって上級魔法を繰り出す。
闇の渦が竜を飲み込んでいき、そしてそのまま竜を巻き込んで破壊しようとする。
だが、突然黒い渦が消えてしまった。
「グガァァァァァア!」
すると竜はアリスの魔法を咆哮でかき消し、そのままアリスに向かって炎を吐き出そうとしている。
《剣技 紫電!!!》
僕の横にいたピースは、突然走り出し、竜に向かって目にも留まらぬ速さで突きを放った。
まるで雷のような動きで竜に向かっていくピース。
「な、なんだこの硬さは! ぐあ!」
だが竜はピースの剣を腕で弾き返し、そのままピースを殴り飛ばす。
そしてそのままピースに向かって炎を吐き出そうとする。
まずい、このままではピースがやられてしまう。
「く、くそ! 《中級魔法 水弾》」
僕はそう叫び、竜に向かって中級魔法の水弾を放つが、竜は翼を羽ばたかせてその魔法を防ぐと、そのまま僕に視線を向けてくる。
恐怖、絶望、そんな感情が僕の中で渦巻いてしまう。
そして竜は僕に向かって炎を放とうとする。
「ぼ、僕は無理だあああああああ!!」
僕は思わずそう叫び、近くにいた馬に跨がる。
そして全力で馬に鞭を入れて、その場から逃げ出そうと馬を走らせる。
「ど、どこに行くんですか! アデル様!」
後ろから声が聞こえるが、今の僕には足を止める余裕はない。
とにかくあの竜から逃げたいという気持ちしかなかった。
そして僕はそのまま馬を走らせて、戦場から逃げ出すのだった。
271
お気に入りに追加
1,570
あなたにおすすめの小説
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
乙女ゲーのモブに転生した俺、なぜかヒロインの攻略対象になってしまう。えっ? 俺はモブだよ?
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑ お気に入り登録をお願いします!
※ 5/15 男性向けホットランキング1位★
目覚めたら、妹に無理やりプレイさせられた乙女ゲーム、「ルーナ・クロニクル」のモブに転生した俺。
名前は、シド・フォン・グランディ。
準男爵の三男。典型的な底辺貴族だ。
「アリシア、平民のゴミはさっさと退学しなさい!」
「おいっ! 人をゴミ扱いするんじゃねぇ!」
ヒロインのアリシアを、悪役令嬢のファルネーゼがいじめていたシーンにちょうど転生する。
前日、会社の上司にパワハラされていた俺は、ついむしゃくしゃしてファルネーゼにブチキレてしまい……
「助けてくれてありがとうございます。その……明日の午後、空いてますか?」
「えっ? 俺に言ってる?」
イケメンの攻略対象を差し置いて、ヒロインが俺に迫ってきて……
「グランディ、決闘だ。俺たちが勝ったら、二度とアリシア近づくな……っ!」
「おいおい。なんでそうなるんだよ……」
攻略対象の王子殿下に、決闘を挑まれて。
「クソ……っ! 準男爵ごときに負けるわけにはいかない……」
「かなり手加減してるんだが……」
モブの俺が決闘に勝ってしまって——
※2024/3/20 カクヨム様にて、異世界ファンタジーランキング2位!週間総合ランキング4位!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り
あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。
しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。
だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。
その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。
―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。
いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を
俺に教えてきた。
―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。
「――――は!?」
俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。
あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。
だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で
有名だった。
恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、
あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。
恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか?
時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。
―――だが、現実は厳しかった。
幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて
出来ずにいた。
......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。
―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。
今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。
......が、その瞬間、
突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり
引き戻されてしまう。
俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が
立っていた。
その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで
こう告げてくる。
―――ここは天国に近い場所、天界です。
そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。
―――ようこそ、天界に勇者様。
...と。
どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る
魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。
んなもん、無理無理と最初は断った。
だが、俺はふと考える。
「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」
そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。
こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。
―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。
幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に
見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと
帰還するのだった。
※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。
エロゲーの悪役に転生した俺、なぜか正ヒロインに溺愛されてしまった件。そのヒロインがヤンデレストーカー化したんだが⁉
菊池 快晴
ファンタジー
入学式当日、学園の表札を見た瞬間、前世の記憶を取り戻した藤堂充《とうどうみつる》。
自分が好きだったゲームの中に転生していたことに気づくが、それも自身は超がつくほどの悪役だった。
さらに主人公とヒロインが初めて出会うイベントも無自覚に壊してしまう。
その後、破滅を回避しようと奮闘するが、その結果、ヒロインから溺愛されてしまうことに。
更にはモブ、先生、妹、校長先生!?
ヤンデレ正ヒロインストーカー、不良ヤンキーギャル、限界女子オタク、個性あるキャラクターが登場。
これは悪役としてゲーム世界に転生した俺が、前世の知識と経験を生かして破滅の運命を回避し、幸せな青春を送る為に奮闘する物語である。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる