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1章
第43話 冒険者ギルドにて、大騒ぎ
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「おいおい、ここまで騒ぎになっちまってるのか……?」
俺は今、王都の冒険者ギルドに来ている。
だが、冒険者ギルドの雰囲気は今までにないくらい重かった。
理由は分かっている、アルバラン王国が魔王軍によって陥落しかけているという情報が流れたからだ。
(おいおいどうすんだよ、これ……)
(俺らもアルバラン王国の救援に向かうか?)
冒険者ギルド内にはそんな声が聞こえてくる。
アルバラン王国は交易などを通してそれなりに親交も深いしな。
それにアルバラン王国が陥落すれば、次はハーキム王国まで攻めて来るかもしれない。
「おい、モニターが付いたぞ?」
そんな時、ギルドの冒険者の一人が声を上げる。
その視線の先を見ると、そこには大きなモニターがある。
このモニターは緊急の会議などに利用されるものだ。
するとモニターにギルド長の顔が映し出される。
「急遽、ハーキム王国がアルバラン王国に援軍を派遣することが決定した。その数は1万だ。そして、この1万の軍の指揮を執るのは、アデル・レット・ハーキム王子だ」
ギルド長の言葉にギルド内は騒然とする。
(おい、あの王子が指揮をとるのか!?)
(大丈夫なのかよ……)
だが俺は特に驚きはしなかった。
何故なら先ほどまで、緊急会議に俺自身も出席していたのだ。
「そこで我ら冒険者ギルドも、アルバラン王国から要請が来ている。強制参加ではないが、報酬としてかなりの額の金貨を貰うことが出来るだろう」
その言葉にギルド内の冒険者は笑みを浮かべる。
アルバラン王国からはかなり良い額の報酬が出るのだ。
こういったチャンスで行かなかったら、おそらく一生後悔することになるだろう。
「これで会議を終了する。諸君らの参加を待っているぞ」
そう言うと、ギルド長の映像が消える。
するとギルド内にいる冒険者達が次々と騒ぎ出した。
(報酬が出るみたいだぞ!)
(絶対参加だよな! )
(俺は行ってくるぜ、もっと稼いでやる!)
そんな声が次々と聞こえてくる。
すると受付嬢が冒険者達の前に現れる。
「参加を希望される方は、この参加申請書をお書きください」
そう言って、冒険者達に紙を配っていく。
そして俺もその紙に名前を書き込んだ。
(馬車で移動......、到着場所は城塞都市『華陽』……)
俺は参加申請書を記入しながら、そう考える。
アルバラン王国までは馬車で行くことになる。
軍と違って速めに移動が出来るし、すぐアルバラン王国に着くことが出来るだろう。
(しかもギルドが手配する馬は高速移動に適した種類か)
そう思いながら俺は参加申請書を書き終え、受付嬢の元に向かう。
「これ、お願いします」
そう言って俺は受付嬢に紙を手渡す。
そして受付嬢は紙を受け取ると、参加申請書を受理するのであった。
俺は今、王都の冒険者ギルドに来ている。
だが、冒険者ギルドの雰囲気は今までにないくらい重かった。
理由は分かっている、アルバラン王国が魔王軍によって陥落しかけているという情報が流れたからだ。
(おいおいどうすんだよ、これ……)
(俺らもアルバラン王国の救援に向かうか?)
冒険者ギルド内にはそんな声が聞こえてくる。
アルバラン王国は交易などを通してそれなりに親交も深いしな。
それにアルバラン王国が陥落すれば、次はハーキム王国まで攻めて来るかもしれない。
「おい、モニターが付いたぞ?」
そんな時、ギルドの冒険者の一人が声を上げる。
その視線の先を見ると、そこには大きなモニターがある。
このモニターは緊急の会議などに利用されるものだ。
するとモニターにギルド長の顔が映し出される。
「急遽、ハーキム王国がアルバラン王国に援軍を派遣することが決定した。その数は1万だ。そして、この1万の軍の指揮を執るのは、アデル・レット・ハーキム王子だ」
ギルド長の言葉にギルド内は騒然とする。
(おい、あの王子が指揮をとるのか!?)
(大丈夫なのかよ……)
だが俺は特に驚きはしなかった。
何故なら先ほどまで、緊急会議に俺自身も出席していたのだ。
「そこで我ら冒険者ギルドも、アルバラン王国から要請が来ている。強制参加ではないが、報酬としてかなりの額の金貨を貰うことが出来るだろう」
その言葉にギルド内の冒険者は笑みを浮かべる。
アルバラン王国からはかなり良い額の報酬が出るのだ。
こういったチャンスで行かなかったら、おそらく一生後悔することになるだろう。
「これで会議を終了する。諸君らの参加を待っているぞ」
そう言うと、ギルド長の映像が消える。
するとギルド内にいる冒険者達が次々と騒ぎ出した。
(報酬が出るみたいだぞ!)
(絶対参加だよな! )
(俺は行ってくるぜ、もっと稼いでやる!)
そんな声が次々と聞こえてくる。
すると受付嬢が冒険者達の前に現れる。
「参加を希望される方は、この参加申請書をお書きください」
そう言って、冒険者達に紙を配っていく。
そして俺もその紙に名前を書き込んだ。
(馬車で移動......、到着場所は城塞都市『華陽』……)
俺は参加申請書を記入しながら、そう考える。
アルバラン王国までは馬車で行くことになる。
軍と違って速めに移動が出来るし、すぐアルバラン王国に着くことが出来るだろう。
(しかもギルドが手配する馬は高速移動に適した種類か)
そう思いながら俺は参加申請書を書き終え、受付嬢の元に向かう。
「これ、お願いします」
そう言って俺は受付嬢に紙を手渡す。
そして受付嬢は紙を受け取ると、参加申請書を受理するのであった。
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