15 / 72
序章
第15話 専属メイド
しおりを挟む
「し、師匠、大丈夫ですか?」
「ああ、俺は大丈夫だ」
俺はセシルとの戦いでかなり魔力消耗してしまったが、なんとか意識を保てるほどには回復できた。
「それじゃ、帰るか」
俺がそう言うと、セシルは『待ってくれ』と言いながら、俺が帰ろうとするのを止める。
「せ、せめて名前を教えてくれないか?」
「申し訳ないが、俺は面倒ごとに巻き込まれるのは嫌なんだ、仮面を被ってるのもその為だ」
まあ今のは少し苦しい言い訳だが、納得してほしい。
俺がそんな事を考えていると、セシルはしょんぼりとしながら頷く。
「分かった、では『仮面の男』と呼ばせてもらう」
正直、呼び名はどうでも良い。
仮面を取って騒ぎになるよりかは気が楽だ。
「それでは私達は次の仕事があるので、これで失礼する」
そう言うとセレスは他の騎士たちを引き連れて移動していく。
そしてブライロン伯爵の方を見ると、何だか申し訳ない表情をしていた。
「時間を取らせてしまい申し訳無い」
「いえいえ、俺も勉強になりましたよ」
俺がそう言うと、ブライロン伯爵は満面の笑みを浮かべる。
「馬車はもう手配しております、どうぞご乗車ください」
ブライロン伯爵の手配により、メイドさんが俺達の元まで馬車を引き連れて来る。
俺はメイドさんに感謝の言葉を言い、馬車に乗り込む。
するとブライロン伯爵が俺に向かって口を開く。
「本当にありがとうございました!」
「また魔物が出たら、いつでも呼んでください」
そして馬車が動きだし、俺達はブライロン伯爵邸を後にする。
王都まで着く間、俺は馬車の窓から外を眺めていると、クレハがこちらをじっと見つめている。
そういえばさっきから口数が少なくなっていたけど、何かあったのだろうか。
そう思っているとクレハが突然口を開く。
「師匠、お話があります!」
「お、おう」
突然大きな声を出すので驚いてしまった。
クレハは真剣な表情で俺を見つめる。
これはかなり重要な話かもしれない。
ここはしっかりと聞いたほうが良さそうだな。
俺は姿勢を正して、話を聞く姿勢をとる。
「私、師匠と離れるのが嫌なんです」
「うんうん」
「だから、私をメイドとして雇ってください!」
「うんう……ん?」
一瞬聞き間違えかと思ったが、どうやら聞き間違えではないようだ。
今クレハは、俺のメイドになりたいと、そう言っている。
原作では主人公である第二王子、アデルの専属メイドをするという役割になっていたはず。
だが、クレハを俺の専属メイドにしても良いのだろうか?
メイドにするということは、俺の正体を知られると言うことでもあるのだ。
だから俺は少し不安になってしまう。
そうしていると、クレハは俺に詰め寄る。
「ダメですか? 私、師匠に恩返しがしたいです」
クレハは目を潤ませて、俺の手を握ってくる。
その目は本気の眼差しだった。
(これは断りにくい雰囲気だな……)
そんな目で見つめられると断れなくなってしまう。
「正直言って、俺もクレハと一緒にはいたい。だけどな、俺について来たらクレハの命が狙われるかもしれないんだぞ」
俺はクレハにそう告げる。
すると、クレハは俺の手を強く握りしめて口を開く。
「別に構いません、私は命を狙われても」
セシルは真剣な眼差しで俺を見る。
(はぁ、これは俺が折れるしかないのかな)
俺はそう思いながらため息を吐く。
「それじゃあ俺の正体を知ってもか?」
俺は顔に付いている仮面を外し、自分の顔を見せる。
「俺はハーキム王国の第一王子、ロラン・レット・ハーキムだ」
俺はクレハに自分の正体を伝える。
そんな俺をクレハは口をぽかんと開けながら見つめてくる。
そして、数秒後に我に返る。
「只者ではないとは思ってましたけど……王子とは……」
クレハは驚きの表情をしている。
まあそりゃあそうだろうな、一国の王子がこんな格好してるとは思わないだろうからな。
「俺に関わると命の危険がある。それでも俺について来るのか?」
俺は改めてクレハに確認をする。
王族同士の争いは非常に残酷だ。
身内であろうと、容赦なく殺してしまう。
そんな争いにクレハを巻き込んで良いのだろうか?
すると、クレハは真剣な表情で口を開く。
「私は師匠に、ロラン師匠について行くと決めました」
クレハは俺の目を見ながらそう言った。
その目は何の迷いもなかった。
どうやら覚悟は出来ているみたいだ。
ならば俺が言うべきことは何もないだろう。
俺は笑みを見せながら口を開く。
「分かった、クレハを俺の専属メイドとして採用しよう」
「ほ、本当ですか!!!」
俺がそう言うと、クレハは嬉しそうに笑う。
「それじゃあ、メイドとして『夜』のお世話もしっかりします!」
「よ、夜? よく分からないが、夜はしなくていいぞ?」
俺はクレハの言っている事がよく分からなかったが、まあ気にする事ではないだろう。
こうして俺はクレハを専属メイドとして雇うことになった。
これからどんな事が起こるか分からないけど、クレハと一緒ならば乗り越えられる気がする。
そして雑談をしながら、王城へと向かうのだった。
「ああ、俺は大丈夫だ」
俺はセシルとの戦いでかなり魔力消耗してしまったが、なんとか意識を保てるほどには回復できた。
「それじゃ、帰るか」
俺がそう言うと、セシルは『待ってくれ』と言いながら、俺が帰ろうとするのを止める。
「せ、せめて名前を教えてくれないか?」
「申し訳ないが、俺は面倒ごとに巻き込まれるのは嫌なんだ、仮面を被ってるのもその為だ」
まあ今のは少し苦しい言い訳だが、納得してほしい。
俺がそんな事を考えていると、セシルはしょんぼりとしながら頷く。
「分かった、では『仮面の男』と呼ばせてもらう」
正直、呼び名はどうでも良い。
仮面を取って騒ぎになるよりかは気が楽だ。
「それでは私達は次の仕事があるので、これで失礼する」
そう言うとセレスは他の騎士たちを引き連れて移動していく。
そしてブライロン伯爵の方を見ると、何だか申し訳ない表情をしていた。
「時間を取らせてしまい申し訳無い」
「いえいえ、俺も勉強になりましたよ」
俺がそう言うと、ブライロン伯爵は満面の笑みを浮かべる。
「馬車はもう手配しております、どうぞご乗車ください」
ブライロン伯爵の手配により、メイドさんが俺達の元まで馬車を引き連れて来る。
俺はメイドさんに感謝の言葉を言い、馬車に乗り込む。
するとブライロン伯爵が俺に向かって口を開く。
「本当にありがとうございました!」
「また魔物が出たら、いつでも呼んでください」
そして馬車が動きだし、俺達はブライロン伯爵邸を後にする。
王都まで着く間、俺は馬車の窓から外を眺めていると、クレハがこちらをじっと見つめている。
そういえばさっきから口数が少なくなっていたけど、何かあったのだろうか。
そう思っているとクレハが突然口を開く。
「師匠、お話があります!」
「お、おう」
突然大きな声を出すので驚いてしまった。
クレハは真剣な表情で俺を見つめる。
これはかなり重要な話かもしれない。
ここはしっかりと聞いたほうが良さそうだな。
俺は姿勢を正して、話を聞く姿勢をとる。
「私、師匠と離れるのが嫌なんです」
「うんうん」
「だから、私をメイドとして雇ってください!」
「うんう……ん?」
一瞬聞き間違えかと思ったが、どうやら聞き間違えではないようだ。
今クレハは、俺のメイドになりたいと、そう言っている。
原作では主人公である第二王子、アデルの専属メイドをするという役割になっていたはず。
だが、クレハを俺の専属メイドにしても良いのだろうか?
メイドにするということは、俺の正体を知られると言うことでもあるのだ。
だから俺は少し不安になってしまう。
そうしていると、クレハは俺に詰め寄る。
「ダメですか? 私、師匠に恩返しがしたいです」
クレハは目を潤ませて、俺の手を握ってくる。
その目は本気の眼差しだった。
(これは断りにくい雰囲気だな……)
そんな目で見つめられると断れなくなってしまう。
「正直言って、俺もクレハと一緒にはいたい。だけどな、俺について来たらクレハの命が狙われるかもしれないんだぞ」
俺はクレハにそう告げる。
すると、クレハは俺の手を強く握りしめて口を開く。
「別に構いません、私は命を狙われても」
セシルは真剣な眼差しで俺を見る。
(はぁ、これは俺が折れるしかないのかな)
俺はそう思いながらため息を吐く。
「それじゃあ俺の正体を知ってもか?」
俺は顔に付いている仮面を外し、自分の顔を見せる。
「俺はハーキム王国の第一王子、ロラン・レット・ハーキムだ」
俺はクレハに自分の正体を伝える。
そんな俺をクレハは口をぽかんと開けながら見つめてくる。
そして、数秒後に我に返る。
「只者ではないとは思ってましたけど……王子とは……」
クレハは驚きの表情をしている。
まあそりゃあそうだろうな、一国の王子がこんな格好してるとは思わないだろうからな。
「俺に関わると命の危険がある。それでも俺について来るのか?」
俺は改めてクレハに確認をする。
王族同士の争いは非常に残酷だ。
身内であろうと、容赦なく殺してしまう。
そんな争いにクレハを巻き込んで良いのだろうか?
すると、クレハは真剣な表情で口を開く。
「私は師匠に、ロラン師匠について行くと決めました」
クレハは俺の目を見ながらそう言った。
その目は何の迷いもなかった。
どうやら覚悟は出来ているみたいだ。
ならば俺が言うべきことは何もないだろう。
俺は笑みを見せながら口を開く。
「分かった、クレハを俺の専属メイドとして採用しよう」
「ほ、本当ですか!!!」
俺がそう言うと、クレハは嬉しそうに笑う。
「それじゃあ、メイドとして『夜』のお世話もしっかりします!」
「よ、夜? よく分からないが、夜はしなくていいぞ?」
俺はクレハの言っている事がよく分からなかったが、まあ気にする事ではないだろう。
こうして俺はクレハを専属メイドとして雇うことになった。
これからどんな事が起こるか分からないけど、クレハと一緒ならば乗り越えられる気がする。
そして雑談をしながら、王城へと向かうのだった。
545
お気に入りに追加
1,562
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
悪行貴族のはずれ息子【第1部 魔法講師編】
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン!
★第2部はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/450916603
「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」
幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。
東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。
本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。
容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。
悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。
さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。
自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。
やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。
アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。
そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…?
◇過去最高ランキング
・アルファポリス
男性HOTランキング:10位
・カクヨム
週間ランキング(総合):80位台
週間ランキング(異世界ファンタジー):43位
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる