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序章
第2話 王族の書庫
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「確かこっちに……」
この世界に転生してから数日が経った。
俺は今、城の中にある書庫に来ている。
この城にある本はどれも貴重な物ばかりだ。
しかし、俺はそんな本には目も向けず、ただ壁を触っている。
(原作の知識だと隠し扉があるんだけど、何処だったかな~っと! おおっ!?)
ビターンと大きな物音と共に俺は倒れてしまった。
床に落ちた衝撃でちょっと痛い。
だが俺が探し求めていた扉が見つけることが出来た。
誰も見ていないことを確認して、俺は扉の中を忍び足で進む。
地下へと続く隠し階段は薄暗く、天井から水が滴り落ちる音が聞こえる。
そして長い階段を抜けると広い空間へと出た。
「ここだ……トン爺はいるか?」
「だ、誰じゃお主は!?」
広さは半径40メートル位のドーム型の空間、そして俺の前にいる老爺。
この老爺は元賢者であり、王国を支えた天才魔法使いトン爺。
トン爺は魔法の研究がしたいが為に自分の体を本に変えて書庫にずっといるという変人。
もう元には戻れないし、トン爺がここにいるという事は誰も知らないだろう。
「俺はロラン・レット・ハーキム、この国の王子だ、はるばるお前に会いに来た」
「なんと、王子様がこの老いぼれの所に……、何がお望みじゃ」
「魔法を俺に教えてくれ、俺は魔法を学びたいんだ!」
俺はトン爺に向かって頭を下げる、するとトン爺は驚いた表情をしていた。
トン爺の驚いた顔はゲームでは見れなかったので新鮮である。
そしてトン爺は何かを考えるように顎に手を当てて、口を開く。
「儂がお前に教えたとして、何のメリットがある? メリットの無い話など、儂は聞く耳もたん」
やっぱり無償で勉強を教えたくはないんだろうな。
俺はトン爺を説得するために用意した物を見せる。
「これでどうだ?」
俺は魔法書が沢山入ったバッグをトン爺の前に置く。
するとトン爺は目を光らせた。
流石のトン爺も魔法書には目がないらしい。
トン爺は俺の前に来てバッグから本を取りだし、ページをめくって中身を確認する。
するとトン爺はニヤリと笑い、俺に向かって口を開く。
「良いじゃろう、定期的に魔法書を持ってくるのじゃぞ?」
「約束する」
俺はトン爺と握手をする。
これで魔法を学ぶことが出来る。
俺はその日からトン爺の所で魔法について学ぶようになった。
この世界に転生してから数日が経った。
俺は今、城の中にある書庫に来ている。
この城にある本はどれも貴重な物ばかりだ。
しかし、俺はそんな本には目も向けず、ただ壁を触っている。
(原作の知識だと隠し扉があるんだけど、何処だったかな~っと! おおっ!?)
ビターンと大きな物音と共に俺は倒れてしまった。
床に落ちた衝撃でちょっと痛い。
だが俺が探し求めていた扉が見つけることが出来た。
誰も見ていないことを確認して、俺は扉の中を忍び足で進む。
地下へと続く隠し階段は薄暗く、天井から水が滴り落ちる音が聞こえる。
そして長い階段を抜けると広い空間へと出た。
「ここだ……トン爺はいるか?」
「だ、誰じゃお主は!?」
広さは半径40メートル位のドーム型の空間、そして俺の前にいる老爺。
この老爺は元賢者であり、王国を支えた天才魔法使いトン爺。
トン爺は魔法の研究がしたいが為に自分の体を本に変えて書庫にずっといるという変人。
もう元には戻れないし、トン爺がここにいるという事は誰も知らないだろう。
「俺はロラン・レット・ハーキム、この国の王子だ、はるばるお前に会いに来た」
「なんと、王子様がこの老いぼれの所に……、何がお望みじゃ」
「魔法を俺に教えてくれ、俺は魔法を学びたいんだ!」
俺はトン爺に向かって頭を下げる、するとトン爺は驚いた表情をしていた。
トン爺の驚いた顔はゲームでは見れなかったので新鮮である。
そしてトン爺は何かを考えるように顎に手を当てて、口を開く。
「儂がお前に教えたとして、何のメリットがある? メリットの無い話など、儂は聞く耳もたん」
やっぱり無償で勉強を教えたくはないんだろうな。
俺はトン爺を説得するために用意した物を見せる。
「これでどうだ?」
俺は魔法書が沢山入ったバッグをトン爺の前に置く。
するとトン爺は目を光らせた。
流石のトン爺も魔法書には目がないらしい。
トン爺は俺の前に来てバッグから本を取りだし、ページをめくって中身を確認する。
するとトン爺はニヤリと笑い、俺に向かって口を開く。
「良いじゃろう、定期的に魔法書を持ってくるのじゃぞ?」
「約束する」
俺はトン爺と握手をする。
これで魔法を学ぶことが出来る。
俺はその日からトン爺の所で魔法について学ぶようになった。
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