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序章
第5話 家族皆でピクニック!
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翌日。
今度は家族全員でピクニックへ行くことが決まった。
父・グストが「たまには外の空気を思いきり吸いたいな。リウスもお前も、いい気晴らしになるだろう」と提案して、母・クラリスが「あら、いいわね。ではお弁当を用意しましょう」と笑顔を見せた。
エレノアはもちろん「わ、私がリウスを連れていくから任せて!」と張り切る。
そんなわけで、僕はまだ赤ちゃんだし何もわからないけれど、実は内心めちゃくちゃ楽しみだ。
現世を思い出しても、ピクニックとか遠足とか、そういうイベントにはワクワクする性分だった。
大学のレポートに追われていて、あまり外に出る機会も減っていたし、嬉しい。
そして、数日後――天気が良く、風も穏やかな早朝。
僕はメイドのリリアにベビードレスのような服を着せてもらい、エレノアの部屋に連れられていく。
そこではエレノアが「ドレスにしようかしら? それとももう少し動きやすい服の方がいい?」なんて鏡を見ながら悩んでいた。
「お嬢様、ピクニックですし、あまり格式ばったドレスよりも軽やかなワンピースがよろしいかと……」
「そうね……私だって動きやすい方がリウスの世話をしやすいもの。リリア、用意してくれる?」
「かしこまりました」とリリアが微笑み、エレノアに服を手渡す。
そしてエレノアが自分の部屋で着替えを始めると、赤ちゃんの僕はリリアに抱っこされたままおとなしく待つことになる。
前世ならあり得ない光景――着替えを手伝われる姉と、それを当たり前に見守るメイド。
ここは本当に貴族の世界なんだなと、いまだに妙な感慨を覚える。
「お待たせ。どう? リウス、この服は動きやすそうかしら?」
エレノアが着替えを終えて振り返ると、そこには淡い紫色のワンピースを身にまとい、長い髪をリボンでまとめた姿があった。
普段のドレスほど豪華ではないが、清楚で可愛い感じがとても似合っている。
僕は思わず「ばぶー」と小さく声を上げてしまう。
もちろん言葉は伝わらないけど、エレノアは「ありがとう、リウス。褒めてくれたのね?」とご機嫌に微笑む。
◆◇◆
ピクニック当日、庭先には父・グストが大きなバスケットを抱えて待っていた。
母・クラリスも薄手のケープを羽織っていて、いつになく軽装だ。
普段はかなり立派なドレスを着ているイメージだけど、今日は家族でのんびり過ごすつもりらしい。
使用人や護衛騎士らしき人たちが数名ついてくるのは、さすが辺境伯というべきだろう。
なんにせよ、大人数で行くピクニックになりそうだ。
「よし、エレノアもリウスも準備はいいか? さあ、馬車に乗り込んで出発だ!」
グストは楽しそうに声を上げる。
母・クラリスはクスリと笑いながら「まぁまぁ、そんなに慌てなくても大丈夫ですわよ。みんな揃ってますから」と穏やかに返す。
エレノアは「そうね。リウスもちゃんと抱いてあげないと……さあ、行きましょうか」と言って、僕をひょいと抱き上げてくれた。
昔なら「抱っこ」なんて恥ずかしすぎる行為だが、今は赤ちゃんなので堂々と受け入れられる。
そして馬車で少し揺られた後、僕たちは敷地外にある自然の多いエリアに着いた。
広い草原や小川が流れている、ゆったりとした場所。
馬車から降りると、青い空が高く感じられ、そよぐ風が気持ちいい。
フワリと漂う花の香りも心を軽くしてくれる。
「わあ、なんていいお天気……! ピクニック日和ね!」
エレノアが伸びをして嬉しそうに声を上げる。
僕も「ばぶー」と相槌を打ちたいところだけど、上手く声が出ない。
ただ、その高揚感が伝わってきて、心が弾むのは確かだ。
「よし、この辺りにシートを広げようか。リウスもハイハイで少し動き回れるようにしてあげたいしな」
グストが指示を出すと、使用人たちが手早く敷物を敷き、バスケットや食器などを並べていく。
まるで野外パーティーの準備みたいにテキパキしていて、僕としては見ているだけで楽しめる。
母のクラリスは「あら、私は少し木陰がいいかしら」と言って、大きな樹の近くに腰を下ろそうとしている。
レジャー的な楽しみ方というよりは、優雅にお茶でも飲もうという雰囲気だ。
そんな様子を見守っていると、いつの間にか白いふさふさが視界の隅に映る。
そう――フェルだ。
彼も馬車に同乗していたらしく、今は僕の足元をクンクン嗅いでいる。
「フェル、お前も一緒に遊びたいのか? ほら、あんまりリウスを転ばせないように気をつけるんだぞ?」
グストは苦笑しながらフェルの背中を軽く叩く。
フェルは嬉しそうに舌を出して、ふりふりと尻尾を振ってみせる。
僕は思わずフェルに手を伸ばして、首回りの毛をわしゃわしゃもふもふした。
「ば、ばぶう」
この気持ち良い毛並みに触れていると、それだけで心が落ち着くというか、むしろテンションが上がるというか。
前世ではできなかった“もふ活”を存分に味わえることに感謝したい。
エレノアはそんな僕たちの様子を微笑ましげに見つめて、「ふふ、リウスもフェルが大好きみたいね」と声をかける。
僕は「ばぶ!」と勢いよく返事するけれど、もちろん言葉にはならない。
エレノアはそれで十分だと分かっているのか、満足そうに笑っている。
今度は家族全員でピクニックへ行くことが決まった。
父・グストが「たまには外の空気を思いきり吸いたいな。リウスもお前も、いい気晴らしになるだろう」と提案して、母・クラリスが「あら、いいわね。ではお弁当を用意しましょう」と笑顔を見せた。
エレノアはもちろん「わ、私がリウスを連れていくから任せて!」と張り切る。
そんなわけで、僕はまだ赤ちゃんだし何もわからないけれど、実は内心めちゃくちゃ楽しみだ。
現世を思い出しても、ピクニックとか遠足とか、そういうイベントにはワクワクする性分だった。
大学のレポートに追われていて、あまり外に出る機会も減っていたし、嬉しい。
そして、数日後――天気が良く、風も穏やかな早朝。
僕はメイドのリリアにベビードレスのような服を着せてもらい、エレノアの部屋に連れられていく。
そこではエレノアが「ドレスにしようかしら? それとももう少し動きやすい服の方がいい?」なんて鏡を見ながら悩んでいた。
「お嬢様、ピクニックですし、あまり格式ばったドレスよりも軽やかなワンピースがよろしいかと……」
「そうね……私だって動きやすい方がリウスの世話をしやすいもの。リリア、用意してくれる?」
「かしこまりました」とリリアが微笑み、エレノアに服を手渡す。
そしてエレノアが自分の部屋で着替えを始めると、赤ちゃんの僕はリリアに抱っこされたままおとなしく待つことになる。
前世ならあり得ない光景――着替えを手伝われる姉と、それを当たり前に見守るメイド。
ここは本当に貴族の世界なんだなと、いまだに妙な感慨を覚える。
「お待たせ。どう? リウス、この服は動きやすそうかしら?」
エレノアが着替えを終えて振り返ると、そこには淡い紫色のワンピースを身にまとい、長い髪をリボンでまとめた姿があった。
普段のドレスほど豪華ではないが、清楚で可愛い感じがとても似合っている。
僕は思わず「ばぶー」と小さく声を上げてしまう。
もちろん言葉は伝わらないけど、エレノアは「ありがとう、リウス。褒めてくれたのね?」とご機嫌に微笑む。
◆◇◆
ピクニック当日、庭先には父・グストが大きなバスケットを抱えて待っていた。
母・クラリスも薄手のケープを羽織っていて、いつになく軽装だ。
普段はかなり立派なドレスを着ているイメージだけど、今日は家族でのんびり過ごすつもりらしい。
使用人や護衛騎士らしき人たちが数名ついてくるのは、さすが辺境伯というべきだろう。
なんにせよ、大人数で行くピクニックになりそうだ。
「よし、エレノアもリウスも準備はいいか? さあ、馬車に乗り込んで出発だ!」
グストは楽しそうに声を上げる。
母・クラリスはクスリと笑いながら「まぁまぁ、そんなに慌てなくても大丈夫ですわよ。みんな揃ってますから」と穏やかに返す。
エレノアは「そうね。リウスもちゃんと抱いてあげないと……さあ、行きましょうか」と言って、僕をひょいと抱き上げてくれた。
昔なら「抱っこ」なんて恥ずかしすぎる行為だが、今は赤ちゃんなので堂々と受け入れられる。
そして馬車で少し揺られた後、僕たちは敷地外にある自然の多いエリアに着いた。
広い草原や小川が流れている、ゆったりとした場所。
馬車から降りると、青い空が高く感じられ、そよぐ風が気持ちいい。
フワリと漂う花の香りも心を軽くしてくれる。
「わあ、なんていいお天気……! ピクニック日和ね!」
エレノアが伸びをして嬉しそうに声を上げる。
僕も「ばぶー」と相槌を打ちたいところだけど、上手く声が出ない。
ただ、その高揚感が伝わってきて、心が弾むのは確かだ。
「よし、この辺りにシートを広げようか。リウスもハイハイで少し動き回れるようにしてあげたいしな」
グストが指示を出すと、使用人たちが手早く敷物を敷き、バスケットや食器などを並べていく。
まるで野外パーティーの準備みたいにテキパキしていて、僕としては見ているだけで楽しめる。
母のクラリスは「あら、私は少し木陰がいいかしら」と言って、大きな樹の近くに腰を下ろそうとしている。
レジャー的な楽しみ方というよりは、優雅にお茶でも飲もうという雰囲気だ。
そんな様子を見守っていると、いつの間にか白いふさふさが視界の隅に映る。
そう――フェルだ。
彼も馬車に同乗していたらしく、今は僕の足元をクンクン嗅いでいる。
「フェル、お前も一緒に遊びたいのか? ほら、あんまりリウスを転ばせないように気をつけるんだぞ?」
グストは苦笑しながらフェルの背中を軽く叩く。
フェルは嬉しそうに舌を出して、ふりふりと尻尾を振ってみせる。
僕は思わずフェルに手を伸ばして、首回りの毛をわしゃわしゃもふもふした。
「ば、ばぶう」
この気持ち良い毛並みに触れていると、それだけで心が落ち着くというか、むしろテンションが上がるというか。
前世ではできなかった“もふ活”を存分に味わえることに感謝したい。
エレノアはそんな僕たちの様子を微笑ましげに見つめて、「ふふ、リウスもフェルが大好きみたいね」と声をかける。
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