93 / 93
私は皆と会えて本当に良かった
しおりを挟む
それから復興作業が始まった。
リスタが指揮を執り、兵士や冒険者と協力して作業が進められていく。
魔物達の侵攻によって建物はやられており、その再建は容易ではない。
私も体力が回復次第手伝いをしたいと思っている。
そして一ヵ月の期間を要して魔法などを使いながら作業は進んでいき破壊された街は元の状態に戻ろうとするのだった。
私たちも復興作業に協力していると街の人々が次々と集まり感謝の言葉を私たちに送ってくる。
この一ヶ月間協力して頑張っていたことが民達の信頼を得ることに繋がったみたいだ……。
街は綺麗になったと言っても修復作業はまだ終わってはいないが民の顔に希望が生まれたように感じる。
■■■
それから数日が経過した頃、私たちの元に陛下から使いが来るのだった。
おそらく功績を称える為に使いをよこしたんだろう。
「陛下からの使いが来たよ!」
リズは嬉しそうにそう報告してくる。
そして私たちは馬車に乗り、王城へ向かう。
普通の馬車とは違いとても豪華な馬車だ。
そしてしばらく馬車で移動すると王城に到着する。
私たちは馬車を降り案内されるまま王城に入る。
「やっぱここは王城は綺麗だな!」
「そうだねエリック~、あの時以来だね~」
エリックとレズリタは周りをキョロキョロしながら歩いている。
私たちの前にいるリズはパーティーのリーダーなので堂々と歩いているが私は少し緊張してしまう。
するとリスタが私の肩を軽く叩く。
「ラゼル、そんなに緊張しなくても大丈夫だ」
「う、うん……でもやっぱり慣れないなぁ……」
そんなやり取りをしていると私たちはある場所に到着する。
目の前には扉がある。ここから先は王の間だ。
緊張しながらも扉をあけ中に入ると、中は広く沢山の人がおり私達のことを待っていたみたいだ。
貴族だけじゃなく王妃様や近衛騎士団の隊長もいる。
そして私たちは陛下が座られている玉座に向かって進んでいく。
周りには大臣や貴族、さらには王妃の姿もあった。
前回と違いこのような光景は初めてだ、リスタ達は何も恐れることなく平常心で跪いているようだったので私は心を落ち着かせ跪き頭を垂れる。
「陛下、ラゼル達をお連れしました」
そう陛下に報告するとリスタは近衛騎士団のいる場所に戻る。
リスタが場所につくと同時に陛下が話し始める。
「お主たち4人は王国南部の都・リザースを魔物から救ってくれた。そして今回の襲撃を企てた首謀者であるローズを討伐。此度の件はお主たちのおかげで多大な被害を最小限に抑えることが出来た。誠に感謝する」
陛下は私たちに向かって感謝の言葉を述べると、周りの貴族や大臣も私たちに賞賛の言葉を送る。
私は少し照れくさい気持ちになりながらも感謝の言葉を受け止める。
そして陛下は続けて口を再び開く。
「今回の祭りは魔物の大群発生により途中で中止となったが、お主たちの功績は計り知れない。故に我が国はお前たち4人に国家直属の冒険者としての地位を与え、土地と資金を提供しよう」
私たちはその言葉を聞くと再び跪き頭を下げる。
私は興奮と驚きで頭がいっぱいになる。
まさかこのような形で国家直属の冒険者になれるなんて……これは異例の出来事なんだとか。
貴族や各大臣は冒険者と縁がない者が殆どらしく、今回の話も喜んでいるようだ。
リズ達も喜びを隠せないのか顔から笑みが溢れていた。
「陛下、必ずや国の為に尽力いたします!」
リズがそう答えると陛下は頷き口を開く。
「うむ、それとラゼルに聞きたい事がある。お主はレスト家の伯爵令嬢と聞いているがそれは本当なのか?」
「それは......本当です」
「やはりな、全くレスト伯爵は何をしているのか......後で叱っておかねばな」
父上ざまぁみろ……と心の中で私は思っていると辺りはざわざわとする。
そりゃあレスト家の伯爵令嬢が冒険者になったって聞いただけでも信じられないのにさらに国家直属の冒険者になったんだから驚かない方が無理って話なんだよなぁ。
でもリズ達は一切気にしている様子はない、みんな堂々として誇らしげだ。
そして私たちの任命式は終わりを迎え、私たちは王城を後にする。
「き、緊張した――――!」
「ラゼルめっちゃ固まってたもんな」
私は未だに心臓がバクバクしており、エリックに心配されてしまうほどだった。
「確かに! でもやっと国家直属の冒険者になれたね!」
「本当に今までの冒険は命がいくつあっても足りないよ~」
私が冒険者になった理由……それは最初はお金を稼ぐ為だった。
でも今はそれだけじゃない、この冒険が楽しいと感じている。
私は今までにない高揚感に胸を躍らせるのだった。
「ねえ皆、少し寄り道しない?」
私が提案するとみんな笑顔で了承してくれた。
なので街の外れにある『花畑』まで足を運ぶことにした。
あそこはリスタとのデートの時に教えてもらった場所で、たくさんの色鮮やかな花で埋め尽くされた綺麗な場所だ。
そしてしばらく歩き、私たちは花畑に到着するのだった。
一面に広がる色とりどりの花々にレズリタやリズは喜んでいる様子だ。
エリックもこの花畑に感動しているようだった。
「き、綺麗すぎる……こんな場所があったんだな!」
「ラゼル良い場所知ってるんだね~」
「最高!」
リズ達は花畑に見惚れている。
私は花畑に横たわり、花の香りに包まれながら空を見上げる。
そして私はリスタと初めて出会った時のことを思い出す。
あの時もこんな綺麗な青空だったなぁ……。
そんなことを考えていると誰かから声をかけられる。
私は驚き、横になった体を起こすと、そこにはリスタがいた。
「ラゼル達も来ていたようだね」
少し顔を赤く染めながらこちらに歩んでくる。照れているのか?
その光景を見て私は思わず笑みが溢れてしまった。
するとリスタも私と同じように微笑むのだった。
「ラゼル、君は冒険者になってからとても良い顔をしているよ」
リスタにそう言われ、私は笑顔になる。
すると花畑の中で座っているレズリタとリズが私たちを見てニヤニヤしている。
「私は冒険者になってから、毎日が楽しいんだ。エリック、レズリタ、リズ……皆と冒険する日々が」
私は4人に向けて自分の思いを告げると、4人は笑顔で頷いてくれるのだった。
「私は皆と会えて本当に良かった」
そう言うとリズ達は涙目になりながら私の所まで駆け寄り、抱き着いてくる。
横でリスタも微笑みを浮かべ私たちの姿を眺めている。
これから様々な冒険が私たちを待ち構えているだろう。
まだまだこの世界は謎に包まれている。
龍神教や五龍神、そして龍神王の存在。
そんな存在と戦う日がくるかも知れない。
でも大丈夫だ。私は一人じゃない。
私はたくさんのものを手に入れた。
それはお金や地位ではなく仲間という存在だ。
「私たちの冒険はまだまだ続くよ!」
そして私たちは笑いながら見つめ合い、共に再び立ち上がるのだった。
これでラゼルの物語は完結です。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。
1作品目でしたが、皆さんのおかげで最後まで物語を書くことが出来ました。
心から感謝申し上げます。
これからも新作を書いていきたいと思います。
お気に入りは外さないで欲しいです。
では改めまして、ご愛読ありがとうございました。
また、どこかでお会いしましょう。
リスタが指揮を執り、兵士や冒険者と協力して作業が進められていく。
魔物達の侵攻によって建物はやられており、その再建は容易ではない。
私も体力が回復次第手伝いをしたいと思っている。
そして一ヵ月の期間を要して魔法などを使いながら作業は進んでいき破壊された街は元の状態に戻ろうとするのだった。
私たちも復興作業に協力していると街の人々が次々と集まり感謝の言葉を私たちに送ってくる。
この一ヶ月間協力して頑張っていたことが民達の信頼を得ることに繋がったみたいだ……。
街は綺麗になったと言っても修復作業はまだ終わってはいないが民の顔に希望が生まれたように感じる。
■■■
それから数日が経過した頃、私たちの元に陛下から使いが来るのだった。
おそらく功績を称える為に使いをよこしたんだろう。
「陛下からの使いが来たよ!」
リズは嬉しそうにそう報告してくる。
そして私たちは馬車に乗り、王城へ向かう。
普通の馬車とは違いとても豪華な馬車だ。
そしてしばらく馬車で移動すると王城に到着する。
私たちは馬車を降り案内されるまま王城に入る。
「やっぱここは王城は綺麗だな!」
「そうだねエリック~、あの時以来だね~」
エリックとレズリタは周りをキョロキョロしながら歩いている。
私たちの前にいるリズはパーティーのリーダーなので堂々と歩いているが私は少し緊張してしまう。
するとリスタが私の肩を軽く叩く。
「ラゼル、そんなに緊張しなくても大丈夫だ」
「う、うん……でもやっぱり慣れないなぁ……」
そんなやり取りをしていると私たちはある場所に到着する。
目の前には扉がある。ここから先は王の間だ。
緊張しながらも扉をあけ中に入ると、中は広く沢山の人がおり私達のことを待っていたみたいだ。
貴族だけじゃなく王妃様や近衛騎士団の隊長もいる。
そして私たちは陛下が座られている玉座に向かって進んでいく。
周りには大臣や貴族、さらには王妃の姿もあった。
前回と違いこのような光景は初めてだ、リスタ達は何も恐れることなく平常心で跪いているようだったので私は心を落ち着かせ跪き頭を垂れる。
「陛下、ラゼル達をお連れしました」
そう陛下に報告するとリスタは近衛騎士団のいる場所に戻る。
リスタが場所につくと同時に陛下が話し始める。
「お主たち4人は王国南部の都・リザースを魔物から救ってくれた。そして今回の襲撃を企てた首謀者であるローズを討伐。此度の件はお主たちのおかげで多大な被害を最小限に抑えることが出来た。誠に感謝する」
陛下は私たちに向かって感謝の言葉を述べると、周りの貴族や大臣も私たちに賞賛の言葉を送る。
私は少し照れくさい気持ちになりながらも感謝の言葉を受け止める。
そして陛下は続けて口を再び開く。
「今回の祭りは魔物の大群発生により途中で中止となったが、お主たちの功績は計り知れない。故に我が国はお前たち4人に国家直属の冒険者としての地位を与え、土地と資金を提供しよう」
私たちはその言葉を聞くと再び跪き頭を下げる。
私は興奮と驚きで頭がいっぱいになる。
まさかこのような形で国家直属の冒険者になれるなんて……これは異例の出来事なんだとか。
貴族や各大臣は冒険者と縁がない者が殆どらしく、今回の話も喜んでいるようだ。
リズ達も喜びを隠せないのか顔から笑みが溢れていた。
「陛下、必ずや国の為に尽力いたします!」
リズがそう答えると陛下は頷き口を開く。
「うむ、それとラゼルに聞きたい事がある。お主はレスト家の伯爵令嬢と聞いているがそれは本当なのか?」
「それは......本当です」
「やはりな、全くレスト伯爵は何をしているのか......後で叱っておかねばな」
父上ざまぁみろ……と心の中で私は思っていると辺りはざわざわとする。
そりゃあレスト家の伯爵令嬢が冒険者になったって聞いただけでも信じられないのにさらに国家直属の冒険者になったんだから驚かない方が無理って話なんだよなぁ。
でもリズ達は一切気にしている様子はない、みんな堂々として誇らしげだ。
そして私たちの任命式は終わりを迎え、私たちは王城を後にする。
「き、緊張した――――!」
「ラゼルめっちゃ固まってたもんな」
私は未だに心臓がバクバクしており、エリックに心配されてしまうほどだった。
「確かに! でもやっと国家直属の冒険者になれたね!」
「本当に今までの冒険は命がいくつあっても足りないよ~」
私が冒険者になった理由……それは最初はお金を稼ぐ為だった。
でも今はそれだけじゃない、この冒険が楽しいと感じている。
私は今までにない高揚感に胸を躍らせるのだった。
「ねえ皆、少し寄り道しない?」
私が提案するとみんな笑顔で了承してくれた。
なので街の外れにある『花畑』まで足を運ぶことにした。
あそこはリスタとのデートの時に教えてもらった場所で、たくさんの色鮮やかな花で埋め尽くされた綺麗な場所だ。
そしてしばらく歩き、私たちは花畑に到着するのだった。
一面に広がる色とりどりの花々にレズリタやリズは喜んでいる様子だ。
エリックもこの花畑に感動しているようだった。
「き、綺麗すぎる……こんな場所があったんだな!」
「ラゼル良い場所知ってるんだね~」
「最高!」
リズ達は花畑に見惚れている。
私は花畑に横たわり、花の香りに包まれながら空を見上げる。
そして私はリスタと初めて出会った時のことを思い出す。
あの時もこんな綺麗な青空だったなぁ……。
そんなことを考えていると誰かから声をかけられる。
私は驚き、横になった体を起こすと、そこにはリスタがいた。
「ラゼル達も来ていたようだね」
少し顔を赤く染めながらこちらに歩んでくる。照れているのか?
その光景を見て私は思わず笑みが溢れてしまった。
するとリスタも私と同じように微笑むのだった。
「ラゼル、君は冒険者になってからとても良い顔をしているよ」
リスタにそう言われ、私は笑顔になる。
すると花畑の中で座っているレズリタとリズが私たちを見てニヤニヤしている。
「私は冒険者になってから、毎日が楽しいんだ。エリック、レズリタ、リズ……皆と冒険する日々が」
私は4人に向けて自分の思いを告げると、4人は笑顔で頷いてくれるのだった。
「私は皆と会えて本当に良かった」
そう言うとリズ達は涙目になりながら私の所まで駆け寄り、抱き着いてくる。
横でリスタも微笑みを浮かべ私たちの姿を眺めている。
これから様々な冒険が私たちを待ち構えているだろう。
まだまだこの世界は謎に包まれている。
龍神教や五龍神、そして龍神王の存在。
そんな存在と戦う日がくるかも知れない。
でも大丈夫だ。私は一人じゃない。
私はたくさんのものを手に入れた。
それはお金や地位ではなく仲間という存在だ。
「私たちの冒険はまだまだ続くよ!」
そして私たちは笑いながら見つめ合い、共に再び立ち上がるのだった。
これでラゼルの物語は完結です。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。
1作品目でしたが、皆さんのおかげで最後まで物語を書くことが出来ました。
心から感謝申し上げます。
これからも新作を書いていきたいと思います。
お気に入りは外さないで欲しいです。
では改めまして、ご愛読ありがとうございました。
また、どこかでお会いしましょう。
23
お気に入りに追加
663
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
金貨増殖バグが止まらないので、そのまま快適なスローライフを送ります
桜井正宗
ファンタジー
無能の落ちこぼれと認定された『ギルド職員』兼『ぷちドラゴン』使いの『ぷちテイマー』のヘンリーは、職員をクビとなり、国さえも追放されてしまう。
突然、空から女の子が降ってくると、キャッチしきれず女の子を地面へ激突させてしまう。それが聖女との出会いだった。
銀髪の自称聖女から『ギフト』を貰い、ヘンリーは、両手に持てない程の金貨を大量に手に入れた。これで一生遊んで暮らせると思いきや、金貨はどんどん増えていく。増殖が止まらない金貨。どんどん増えていってしまった。
聖女によれば“金貨増殖バグ”だという。幸い、元ギルド職員の権限でアイテムボックス量は無駄に多く持っていたので、そこへ保管しまくった。
大金持ちになったヘンリーは、とりあえず念願だった屋敷を買い……スローライフを始めていく!?
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる