外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

そらら

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第80話 近場の街

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 「そろそろ暗くなってきたし、近くの街に行って休まない?」
 
 私がリズ達に向けてそう言うと3人は周りを見る。私は安全や疲労を第1に考えてそういったがレズリタはまだ体力的には余裕らしい。
 だが夜は危険だ。不慣れな土地で危険な道を進むのは懸命とは言えない……。
 最悪モンスターに囲まれる可能性もあるし日が上っているときに休めたほうが絶対いい。
 
 「そうだね、今日はもう休んで明日に向けて備えようか」
 「ああ、それが良い。流石の俺も疲れちまった」
 
 皆私の判断を受け入れてくれる。そして私達は近くにある街に向けて足を進めた。
 その街ではお祭りが開かれていた……。お祭りの中心地には太鼓が鳴り響き人々は飲み食べ騒いでいる。
 このように南部全体がお祭りで賑わい、物が飛び交うさまは圧巻の一言だ。
 
 それもそうだろう、南部のモンスターをどれだけ倒すかこの祭りで多くの者たちが争っているのだ。
 民的には南部のモンスターを討伐してくれるのは民を救ってくれていると同義だ。
 それにより皆が盛り上がっているのだろう。そうして私たちは国王が手配してくれた宿屋に向かう。
 国王が手配してくれていたため宿屋は温かく私たちを迎えてくれる。
 
 「私ちょっと風呂に入ってくるね!」
 
 リズはそう言うと部屋から出ていく。そして私たち三人が部屋に取り残される。
 
 「にしてもここまで盛り上がるなんてね」
 「ああ、他の街も大体こんな感じらしいぞ……」
 「気分が上がっちゃう~」
 
 周りが賑やかなせいもあって私の気分も少なからず上がっていると思う……。
 おかげでワクワクしているのは内緒だ……。
 
 「明日はどういう感じで行動する? 今日の行動指針で行くと順位が落ちていくと思うんだけど」
 「そこなんだよな、明日もスライムやゴブリンじゃあな……せめて上位モンスターじゃないと俺たちにとってプラスに動かないのかもな。低ランクだと正直かなりまずいぜ」
 
 やはりエリックの言うことには一理ある、油断しているとどんどんポイント差が広がっていくだろう……。
 
 「次は少し移動しよう、もう少し東部に行けばモンスターに出会えるかも」
 「そうすべきかもな」
 
 こうして私たちの一日目が終わりを迎えた――――――。
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