57 / 93
第57話 場所はサンド山脈です
しおりを挟む
突然のお願いについ驚く4人。
店主さんの頼み事……?一体なんだろうかと思っていると店主が続けて話し始める。
「ある素材が欲しいんだよね。専門の業者に断られちゃってさ……」
なるほどと私たちは頷く。素材っていうのは一体どんなものなのだろう?
私はぜひ聞きたいと思い身を乗り出すようにして聞く体勢を取ると店主は続きを話してくれた。
どうやら店主の求める素材は鍛冶屋の間ではドレアと呼ばれている金属らしく非常に希少で貴重なものなのだという。
それが欲しくて業者に依頼をしていたが断られたとのことだった。
理由としては魔物が密集している場所がドレアが埋まっている場所で行商人などが入れる場所ではないのだとのことだ。
確かにそれならば行けないなと納得する私達だった。
さてどうしようかと思いリズの方を見るとやる気に満ちた顔をしていたため、手に入れるしかないなと思った。
ただ一つ疑問が私の頭を過る。何故私たちにそんなことを言うのだろうか?
店には冒険者パーティーもいるのは見えるのでそっちに頼んだ方がいいと思ってしまう。
その理由を聞くと店主は苦笑しつつも答えてくれる。
その理由というのも店主は素材を手に入れてくれそうな人物がいなかったそうだ。
しかし目の前で目を輝かせながら剣を見ている彼女たちの姿を見て頼んでみようと思ったのだという。
話を聞いていたらますます断りづらくなってしまったが、仕方ないと思う。
「分かりました! その素材を手に入れて見せます!」
「ありがとうございます!」
リズが真っ先に反応し言葉にする。
私たちの返事を聞いた店主さんは嬉しそうに笑い感謝の意を示していたのだった。
そういえばこの人の名前って何なんだろう? 全く聞いていないことをふと思い出す。
「すみません、お名前はなんていうんですか?」
「私の名前はエレーナです。あなたたち名前はなんていうの?」
そして私たちは順番に簡単な自己紹介をし、ドレアのある場所について聞く。
「場所はサンド山脈っていうところで、冒険者たちがあまりいかない所だから気が引けると思うけど魔物の住処と化しているから危険だからね」
サンド山脈というのは王都の東側にある大きい山が連なる山脈のことで、今まで行商人さえも中に入ることができないくらい魔物が強いらしい。
他の冒険たちが嫌っているというのも魔物が強いせいかなとも思った。
そんな場所にドレアが埋まっているんだな……なんか物々しい雰囲気を感じるんだけど大丈夫なのだろうかと心配してしまうがリズとエリックはやる気を出しているためどうにかなると思い込むことにする。
するとエレーナさんが紙を取り出す。
そこには地図が書いてありドレアがある場所が描かれている。
そこに赤ペンで印があった。それを見た私たちはその場所まで向かうことにしたのだ。
その後、しばらく話をした後、一度宿屋に戻り明日に備えて魔法書などの他の場所には行かずにゆっくりと体を休めるのだった。
ちなみにレズリタはほっぺを膨らませ私に無言の圧力を掛けていたが、甘いお菓子を与えると機嫌を取り戻してくれたので安堵した。
それから明日の朝に向けて宿で一泊をし英気を養って明日に備え、眠りにつくことにしたのだ。
翌日、朝早くに支度をした私たちは馬車に乗り目的地に向かう。
店主さんの頼み事……?一体なんだろうかと思っていると店主が続けて話し始める。
「ある素材が欲しいんだよね。専門の業者に断られちゃってさ……」
なるほどと私たちは頷く。素材っていうのは一体どんなものなのだろう?
私はぜひ聞きたいと思い身を乗り出すようにして聞く体勢を取ると店主は続きを話してくれた。
どうやら店主の求める素材は鍛冶屋の間ではドレアと呼ばれている金属らしく非常に希少で貴重なものなのだという。
それが欲しくて業者に依頼をしていたが断られたとのことだった。
理由としては魔物が密集している場所がドレアが埋まっている場所で行商人などが入れる場所ではないのだとのことだ。
確かにそれならば行けないなと納得する私達だった。
さてどうしようかと思いリズの方を見るとやる気に満ちた顔をしていたため、手に入れるしかないなと思った。
ただ一つ疑問が私の頭を過る。何故私たちにそんなことを言うのだろうか?
店には冒険者パーティーもいるのは見えるのでそっちに頼んだ方がいいと思ってしまう。
その理由を聞くと店主は苦笑しつつも答えてくれる。
その理由というのも店主は素材を手に入れてくれそうな人物がいなかったそうだ。
しかし目の前で目を輝かせながら剣を見ている彼女たちの姿を見て頼んでみようと思ったのだという。
話を聞いていたらますます断りづらくなってしまったが、仕方ないと思う。
「分かりました! その素材を手に入れて見せます!」
「ありがとうございます!」
リズが真っ先に反応し言葉にする。
私たちの返事を聞いた店主さんは嬉しそうに笑い感謝の意を示していたのだった。
そういえばこの人の名前って何なんだろう? 全く聞いていないことをふと思い出す。
「すみません、お名前はなんていうんですか?」
「私の名前はエレーナです。あなたたち名前はなんていうの?」
そして私たちは順番に簡単な自己紹介をし、ドレアのある場所について聞く。
「場所はサンド山脈っていうところで、冒険者たちがあまりいかない所だから気が引けると思うけど魔物の住処と化しているから危険だからね」
サンド山脈というのは王都の東側にある大きい山が連なる山脈のことで、今まで行商人さえも中に入ることができないくらい魔物が強いらしい。
他の冒険たちが嫌っているというのも魔物が強いせいかなとも思った。
そんな場所にドレアが埋まっているんだな……なんか物々しい雰囲気を感じるんだけど大丈夫なのだろうかと心配してしまうがリズとエリックはやる気を出しているためどうにかなると思い込むことにする。
するとエレーナさんが紙を取り出す。
そこには地図が書いてありドレアがある場所が描かれている。
そこに赤ペンで印があった。それを見た私たちはその場所まで向かうことにしたのだ。
その後、しばらく話をした後、一度宿屋に戻り明日に備えて魔法書などの他の場所には行かずにゆっくりと体を休めるのだった。
ちなみにレズリタはほっぺを膨らませ私に無言の圧力を掛けていたが、甘いお菓子を与えると機嫌を取り戻してくれたので安堵した。
それから明日の朝に向けて宿で一泊をし英気を養って明日に備え、眠りにつくことにしたのだ。
翌日、朝早くに支度をした私たちは馬車に乗り目的地に向かう。
0
お気に入りに追加
663
あなたにおすすめの小説
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる