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第46話 エルミア王国騎士団長 【リスタ】
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私はそれを聞いて頭が混乱する。
「ほぇ?」
リズたちも驚きのあまり声が変な声を出す。
受付嬢は苦笑いを浮かべる。
「やっぱりこんな反応になりますよね……当然といえば当然です」
申し訳ない顔をする受付嬢だが、急にそんな内容を伝えられて理解できるかと言われると、不可能な話なので仕方がなかった。
なぜ国王は私たちに?へスター伯爵が何か言ったのだろうか?
聞き間違いではないのだろうか?
そんな考えをしながら私は口を開けた。
「それって......へスター伯爵が国王様に情報を?」
すると受付嬢は大きく頷く。まさかのまさかだ、どうやらへスター伯爵が国王に私たちのことを伝えてくれていたみたいだ。
それでもなんで?っていう疑問は残る。もしや龍神教のことについてだろうか? そんな考えをしていると受付嬢が口を開く。
「宮廷に行ってみてはいかがですか?」
リズ達はだんまりを決め込んでいる。
そりゃそうだ、もし変なことでも言えば首が飛びかねないのだから。
考えれば考えるほど嫌な想像が頭に浮かび私は現実逃避したくなってくる。
そんな私たちを受付嬢は見ていると優しく口を開いた。
「あなた方はもう冒険者ランクSなんですよ? 自信を持たなくては行けませんよ」
そう言われると返す言葉もない。
冒険者ランクSはギルドの代表に近い存在である。
そんな人が動揺していては他の冒険者に示しがつかないだろう。
それを理解した瞬間リズの顔は穏やかなものになる。
「分かりました! 国王様のところに行きます!」
「ありがとうございます! もう少しで貴族様の移動に使われる馬車がもうすぐ着ますので少しお待ちください!」
リーダーが行くというんだ、私たちも行くしかないだろう。
「ぎょえ~」
「お、俺らが国王様に会うのか!?」
エリックとレズリタは緊張で変な声を発し、固まっている。
すると時間が経つにつれて人が集まり馬車を覗くように見に来た。
そんな時間が続き、私も内心はかなり動揺しているが出発の時間となった。
「こ、怖えよ――――!」
馬車の中でエリックは情けない顔で叫びを上げる。
そんなエリックを見たレズリタは肩を落とし呆れたようにため息をしている。
「はあ……めっちゃ緊張する……」
「元気出してラゼル! それに国王様に会わないと失礼になっちゃうよ!」
ぐうの音も出ないな。それにリズに説教されてしまった。
馬車の外では御者が馬を操作している音が聞こえてくる。
そして数分後、到着した場所を見て私は感嘆の息を漏らすのだった。
目の前に広がっていたのは美しい建物が並んでいる。
国王様なだけあり凄い良い場所に住んでいるものだ。
そう思っていると大きな門の前にたどり着く。
そこには数人の兵士が立っていて厳重な警戒態勢となっている。
どうやらすぐには通らせてもらえそうにないな、と思っていると馬車から使用人が出てくる。
馬車から出た使用人は門の兵と話し始める。
「冒険者をお連れしました、へスター伯爵からのご紹介です。」
使用人がそう伝えると兵士が門を少し開け中に入っていくよう指示を出した。
大きな門が音を立てて開いていき私たちは宮廷の敷地内に入っていく。
「凄いな……」
そんな感想しかでないくらいに宮廷の敷地は広かった。
リズとレズリタも宮殿に見惚れている。
一方エリックはというと……周りなど見ておらず開いた口が塞がらないようでフリーズしている状態だった。
そんな私も含めて全員が驚いていたのである。
豪華な建物や訓練所などがあり見ていて飽きないものだ。
装飾や美術品はどれも一流でその壮大さに私は見入ってしまった。
「ここからは私が案内しよう」
なんかこの声をどこかで聞いた覚えが……。
そう思い顔を見るとそこには黄色い髪色をした騎士が立っていた。
「エルミア王国騎士団長、リスタだ」
「ほぇ?」
リズたちも驚きのあまり声が変な声を出す。
受付嬢は苦笑いを浮かべる。
「やっぱりこんな反応になりますよね……当然といえば当然です」
申し訳ない顔をする受付嬢だが、急にそんな内容を伝えられて理解できるかと言われると、不可能な話なので仕方がなかった。
なぜ国王は私たちに?へスター伯爵が何か言ったのだろうか?
聞き間違いではないのだろうか?
そんな考えをしながら私は口を開けた。
「それって......へスター伯爵が国王様に情報を?」
すると受付嬢は大きく頷く。まさかのまさかだ、どうやらへスター伯爵が国王に私たちのことを伝えてくれていたみたいだ。
それでもなんで?っていう疑問は残る。もしや龍神教のことについてだろうか? そんな考えをしていると受付嬢が口を開く。
「宮廷に行ってみてはいかがですか?」
リズ達はだんまりを決め込んでいる。
そりゃそうだ、もし変なことでも言えば首が飛びかねないのだから。
考えれば考えるほど嫌な想像が頭に浮かび私は現実逃避したくなってくる。
そんな私たちを受付嬢は見ていると優しく口を開いた。
「あなた方はもう冒険者ランクSなんですよ? 自信を持たなくては行けませんよ」
そう言われると返す言葉もない。
冒険者ランクSはギルドの代表に近い存在である。
そんな人が動揺していては他の冒険者に示しがつかないだろう。
それを理解した瞬間リズの顔は穏やかなものになる。
「分かりました! 国王様のところに行きます!」
「ありがとうございます! もう少しで貴族様の移動に使われる馬車がもうすぐ着ますので少しお待ちください!」
リーダーが行くというんだ、私たちも行くしかないだろう。
「ぎょえ~」
「お、俺らが国王様に会うのか!?」
エリックとレズリタは緊張で変な声を発し、固まっている。
すると時間が経つにつれて人が集まり馬車を覗くように見に来た。
そんな時間が続き、私も内心はかなり動揺しているが出発の時間となった。
「こ、怖えよ――――!」
馬車の中でエリックは情けない顔で叫びを上げる。
そんなエリックを見たレズリタは肩を落とし呆れたようにため息をしている。
「はあ……めっちゃ緊張する……」
「元気出してラゼル! それに国王様に会わないと失礼になっちゃうよ!」
ぐうの音も出ないな。それにリズに説教されてしまった。
馬車の外では御者が馬を操作している音が聞こえてくる。
そして数分後、到着した場所を見て私は感嘆の息を漏らすのだった。
目の前に広がっていたのは美しい建物が並んでいる。
国王様なだけあり凄い良い場所に住んでいるものだ。
そう思っていると大きな門の前にたどり着く。
そこには数人の兵士が立っていて厳重な警戒態勢となっている。
どうやらすぐには通らせてもらえそうにないな、と思っていると馬車から使用人が出てくる。
馬車から出た使用人は門の兵と話し始める。
「冒険者をお連れしました、へスター伯爵からのご紹介です。」
使用人がそう伝えると兵士が門を少し開け中に入っていくよう指示を出した。
大きな門が音を立てて開いていき私たちは宮廷の敷地内に入っていく。
「凄いな……」
そんな感想しかでないくらいに宮廷の敷地は広かった。
リズとレズリタも宮殿に見惚れている。
一方エリックはというと……周りなど見ておらず開いた口が塞がらないようでフリーズしている状態だった。
そんな私も含めて全員が驚いていたのである。
豪華な建物や訓練所などがあり見ていて飽きないものだ。
装飾や美術品はどれも一流でその壮大さに私は見入ってしまった。
「ここからは私が案内しよう」
なんかこの声をどこかで聞いた覚えが……。
そう思い顔を見るとそこには黄色い髪色をした騎士が立っていた。
「エルミア王国騎士団長、リスタだ」
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