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第6話 私の能力って凄いの!?
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数時間後、私達は受付嬢から聞いた訓練所に辿り着いていた。
街の中心部からは少し外れているが問題はなかった、かなり設備が整っていて広々している。
「じゃあラゼルのスキル見せてよ~」
そう言うとレズリタは私の手を引っ張ってきた。
意外とパワフルな女の子だな……と思っているとリズも私に期待しているようで。
正直面倒くさいと思いながら私はスキルを発動させる。
「じゃあ行くよ……《ポイズン》!」
そう言うと左手に禍々しいオーラが溢れ出してきて毒の液体に変化する。
私はその液体を地面に叩きつけると視界にあった地面は抉れ粉々になった。
それを見たリズとレズリタはとても驚いた表情をする。
「何これ!? めっちゃすごいんだけど!?」
「え、なんでポイズンが使えるの~!?」
攻撃力に関しても確かに高いけど当たりスキルと言われる程の物ではないだろう。
何より毒の状態を変化させられないから攻撃範囲を自在に操れないのでまだまだ課題はありそうだなぁと考える。
そう思っているとレズリタが近づいきて、私の手を両手で握りしめる。
「この魔法どこで覚えたの!?」
「この魔法ならリズが巨大な蛇に襲われているときにコピーした魔法だけど……」
そう言うとレズリタは目を輝かせて様子で私の両手をブンブン振ってくる。
「え! そんな簡単に魔法を使えたの!」
まるで自分のことのように嬉しそうな表情でずっと振り回してくる。
するとレズリタは更に続ける。
「そのポイズンっていう魔法は普通使えないんだよ~! 魔族のスキルだからね~」
そうなのか……とりあえずパーティーのお荷物にはならないと分かり安心してしまう。
するとリズが明るい表情で話し始める。
「それじゃあこれからパーティーで活動していくにあたってラゼルに1つ話したいことがあるんだけどね」
「話って?」
「私たちのパーティーの目的なんだけど、国家直属の冒険者を目指してるの」
それを聞いて一瞬唖然とする。
国家直属の冒険者なんてそんなの漫画でしか見たことがない。
そんな存在が実在しているのかと思ってしまう。
だけどレズリタやリズが私に期待してくれていると言う事がよく伝わってくるので頑張ろうとは思う。
正直この外れスキルでも生きてみたい。
「その国家直属の冒険者になるにはどうしたらいいの?」
リズは待ってましたと思わんばかりの表情を浮かべ話しを続けた。
「ランクSに到達するのが国家直属冒険者になる最低限の条件なの、ランクSまで到達すると冒険者が集まる大会に出場することが出来るの! そこで優勝した人はスカウトされたり直接国王から声がかかったりするわけ」
そこでレズリタが話しに入る。
「でも今の私たちのパーティーランクはBなのさ~、高難易度の依頼とかこなしても魔族が倒せないのよ~」
「なるほど……」
正直面倒くさいと私は思ってしまったが、こんな私をパーティーに誘ってくれたんだし出来る限り頑張ろうと思う。
するとレズリタがこんな提案をしてくる。
「ねえ! 私達と一緒に魔族狩りしてよ! それで大会で戦えるような力を付けるの!」
それに賛同するようにリズはうんうんと頷く。
正直無茶過ぎるような気がするけど、断る選択肢は私には無い。
「分かった。取り敢えずはランクを上げる為の依頼をこなしていけばいいのかな」
「そうだね~! B級以上の魔物を倒せればパーティーのランクも上がっていくと思うよ!」
この外れスキルを駆使してやるだけやってみようと思う。
「よし! それじゃあ私たちのパーティーが王都で一番の冒険者パーティーになるように頑張ろう!」
リズがそう高らかに宣言した。
私もそれに応えるように右手を握る。
そうして私達は宿屋に行き体を休めるのであった。
街の中心部からは少し外れているが問題はなかった、かなり設備が整っていて広々している。
「じゃあラゼルのスキル見せてよ~」
そう言うとレズリタは私の手を引っ張ってきた。
意外とパワフルな女の子だな……と思っているとリズも私に期待しているようで。
正直面倒くさいと思いながら私はスキルを発動させる。
「じゃあ行くよ……《ポイズン》!」
そう言うと左手に禍々しいオーラが溢れ出してきて毒の液体に変化する。
私はその液体を地面に叩きつけると視界にあった地面は抉れ粉々になった。
それを見たリズとレズリタはとても驚いた表情をする。
「何これ!? めっちゃすごいんだけど!?」
「え、なんでポイズンが使えるの~!?」
攻撃力に関しても確かに高いけど当たりスキルと言われる程の物ではないだろう。
何より毒の状態を変化させられないから攻撃範囲を自在に操れないのでまだまだ課題はありそうだなぁと考える。
そう思っているとレズリタが近づいきて、私の手を両手で握りしめる。
「この魔法どこで覚えたの!?」
「この魔法ならリズが巨大な蛇に襲われているときにコピーした魔法だけど……」
そう言うとレズリタは目を輝かせて様子で私の両手をブンブン振ってくる。
「え! そんな簡単に魔法を使えたの!」
まるで自分のことのように嬉しそうな表情でずっと振り回してくる。
するとレズリタは更に続ける。
「そのポイズンっていう魔法は普通使えないんだよ~! 魔族のスキルだからね~」
そうなのか……とりあえずパーティーのお荷物にはならないと分かり安心してしまう。
するとリズが明るい表情で話し始める。
「それじゃあこれからパーティーで活動していくにあたってラゼルに1つ話したいことがあるんだけどね」
「話って?」
「私たちのパーティーの目的なんだけど、国家直属の冒険者を目指してるの」
それを聞いて一瞬唖然とする。
国家直属の冒険者なんてそんなの漫画でしか見たことがない。
そんな存在が実在しているのかと思ってしまう。
だけどレズリタやリズが私に期待してくれていると言う事がよく伝わってくるので頑張ろうとは思う。
正直この外れスキルでも生きてみたい。
「その国家直属の冒険者になるにはどうしたらいいの?」
リズは待ってましたと思わんばかりの表情を浮かべ話しを続けた。
「ランクSに到達するのが国家直属冒険者になる最低限の条件なの、ランクSまで到達すると冒険者が集まる大会に出場することが出来るの! そこで優勝した人はスカウトされたり直接国王から声がかかったりするわけ」
そこでレズリタが話しに入る。
「でも今の私たちのパーティーランクはBなのさ~、高難易度の依頼とかこなしても魔族が倒せないのよ~」
「なるほど……」
正直面倒くさいと私は思ってしまったが、こんな私をパーティーに誘ってくれたんだし出来る限り頑張ろうと思う。
するとレズリタがこんな提案をしてくる。
「ねえ! 私達と一緒に魔族狩りしてよ! それで大会で戦えるような力を付けるの!」
それに賛同するようにリズはうんうんと頷く。
正直無茶過ぎるような気がするけど、断る選択肢は私には無い。
「分かった。取り敢えずはランクを上げる為の依頼をこなしていけばいいのかな」
「そうだね~! B級以上の魔物を倒せればパーティーのランクも上がっていくと思うよ!」
この外れスキルを駆使してやるだけやってみようと思う。
「よし! それじゃあ私たちのパーティーが王都で一番の冒険者パーティーになるように頑張ろう!」
リズがそう高らかに宣言した。
私もそれに応えるように右手を握る。
そうして私達は宿屋に行き体を休めるのであった。
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