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2章
第28話 リーザさん? あの……俺なにかしました?
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馬車に揺られながら俺は景色をしばらく見ている。
今向かっているのは王国の中心にある王都だ。
ただ馬車に乗っていれば王都に着くんだが少し気にかかっていることがある。
「なあソフィア、俺お前のメイドにめちゃめちゃ睨まれてないか……?」
俺がそう言うとソフィアは少し困った表情をする。
ちなみに俺には何故か分からないのだが、出発してからというもののリーザにすごく睨まれている。
ていうか凄い睨んでくるから気が散って仕方ないんだよな。
俺が気に食わないのは分かるがめちゃめちゃ怖いぞあれ!
ソフィアが困った表情をしているのは分かるが流石に睨みは許せないので俺は話し始める。
ていうかソフィアもなんか言ってくれないかな……このままじゃずっと睨まれ続けるよ?
流石にきついんだけど……。
「リーザさん? あの……俺なにかしました?」
俺はおずおずとリーザに質問する。
するとメイドのリーザは俺の方を見て口を開く。
「あなたは本当にソフィア様の護衛が出来るんですか? 戦闘経験もあまりなければD級冒険者、そんなあなたが本当に役に立つのかどうか疑問です」
結構酷いこと言ってくるなこの人!?
結構精神にくるものあるんだけど!
まあ確かにまだ冒険者になって数日しか経っていないけど……。
俺がリーザの言葉に少しショックを受けていると、ソフィアが助け船を出してくれる。
「だったら王都に着いたら訓練所にでも行ってみる? あそこなら実力が分かると思うわよリーザ?」
「それもそうですね」
するとリーザが俺を睨むのを止める。
リーザは俺がまだD級冒険者ということもあってかあまり信用はしていないようだ。
まあ確かに俺はまだ冒険者になって日も浅いし、ソフィアの護衛として相応しいかと言われれば微妙なところだからな。
てかこの話の流れだと俺は訓練所でこのリーザとかいうメイドと戦わなきゃいけないんだが!?
流石に死にたくないんですけど!?
このメイドは実力だけは本物だ、それは雰囲気を見れば分かる。
だが俺が全力で臨めばもしかしたら一泡吹かせられるかもしれないしな!
俺は少しやる気になりながら馬車で王都へ向かうのであった。
それから俺らは2日ほど馬車に揺られているとやっと王都が見えるところまで来ていた。
道中俺はリーザにちょっとでも舐められないようにイメージトレーニングをしていた。
すると御者が馬車を止める。
どうやら王都の外壁があるようだ。
俺は馬車から顔を出すと外壁は想像以上に高く、見上げると首が痛くなるくらいだった。
こりゃ流石に壊せねえよ……。
この外壁を壊すには相当強力な魔法が必要になるだろう。
「着きました、ソフィア殿下」
御者の人がそう言うと馬車のドアが開かれる。
俺は馬車から降りると目の前には巨大な門があった。
今向かっているのは王国の中心にある王都だ。
ただ馬車に乗っていれば王都に着くんだが少し気にかかっていることがある。
「なあソフィア、俺お前のメイドにめちゃめちゃ睨まれてないか……?」
俺がそう言うとソフィアは少し困った表情をする。
ちなみに俺には何故か分からないのだが、出発してからというもののリーザにすごく睨まれている。
ていうか凄い睨んでくるから気が散って仕方ないんだよな。
俺が気に食わないのは分かるがめちゃめちゃ怖いぞあれ!
ソフィアが困った表情をしているのは分かるが流石に睨みは許せないので俺は話し始める。
ていうかソフィアもなんか言ってくれないかな……このままじゃずっと睨まれ続けるよ?
流石にきついんだけど……。
「リーザさん? あの……俺なにかしました?」
俺はおずおずとリーザに質問する。
するとメイドのリーザは俺の方を見て口を開く。
「あなたは本当にソフィア様の護衛が出来るんですか? 戦闘経験もあまりなければD級冒険者、そんなあなたが本当に役に立つのかどうか疑問です」
結構酷いこと言ってくるなこの人!?
結構精神にくるものあるんだけど!
まあ確かにまだ冒険者になって数日しか経っていないけど……。
俺がリーザの言葉に少しショックを受けていると、ソフィアが助け船を出してくれる。
「だったら王都に着いたら訓練所にでも行ってみる? あそこなら実力が分かると思うわよリーザ?」
「それもそうですね」
するとリーザが俺を睨むのを止める。
リーザは俺がまだD級冒険者ということもあってかあまり信用はしていないようだ。
まあ確かに俺はまだ冒険者になって日も浅いし、ソフィアの護衛として相応しいかと言われれば微妙なところだからな。
てかこの話の流れだと俺は訓練所でこのリーザとかいうメイドと戦わなきゃいけないんだが!?
流石に死にたくないんですけど!?
このメイドは実力だけは本物だ、それは雰囲気を見れば分かる。
だが俺が全力で臨めばもしかしたら一泡吹かせられるかもしれないしな!
俺は少しやる気になりながら馬車で王都へ向かうのであった。
それから俺らは2日ほど馬車に揺られているとやっと王都が見えるところまで来ていた。
道中俺はリーザにちょっとでも舐められないようにイメージトレーニングをしていた。
すると御者が馬車を止める。
どうやら王都の外壁があるようだ。
俺は馬車から顔を出すと外壁は想像以上に高く、見上げると首が痛くなるくらいだった。
こりゃ流石に壊せねえよ……。
この外壁を壊すには相当強力な魔法が必要になるだろう。
「着きました、ソフィア殿下」
御者の人がそう言うと馬車のドアが開かれる。
俺は馬車から降りると目の前には巨大な門があった。
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